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ファウルダース侯爵家結婚編
華やぐ夜会4
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話の種も尽きたところで、ラウル様とバルバラ様とは別れた。
次兄夫妻とのご挨拶の後も、アンリと個人的にお付き合いのある人や、侯爵家としてお付き合いのある方々とご挨拶をしていった。
途中、オージェ伯爵夫妻にも挨拶をしたのだけれど、気心のしれたダミアン様とミリッツァ様への挨拶は随分と肩の力が抜くことができて、少しだけ気休めになった。
それでも余りある疲労のほうが濃かったけど。
「あつい……」
「大丈夫かい?」
歩き回って、話し疲れて、何杯目か分からないグラスに口をつける。
お話していると、たまに近くを通るボーイさんから飲み物を受け取って、乾杯を求めてくる人がいる。
その度に小さなグラスの中身を煽るのだけれど……これ、中身、お酒っぽかった。
この世界に来てあんまりお酒飲んでこなかったけれど、さすがお城で出すようなお酒なのか、口当たりが良くて乾杯のたびについつい飲み干してしまった。
アンリも普通に飲み干してるから気にもとめてなかったんだけど……結構な量、飲んでる、かも?
「ユカ、ちょっと風に当たりに行こう。それとも横になる? 休憩室があるから、眠れるよ」
「そこまでしなくてもいいよ。でも風にはあたりたいかも。頭ふわふわする」
「分かった」
アンリに連れられてバルコニーに出た。
外に出て夜空を見上げた途端、夏も近づく八十八夜というフレーズが頭に浮かぶ。
親しみの深い茶摘みの歌だけど、別にあれは夜や月のことを指してるわけじゃないんだよなぁ。暦の呼び名の一つらしいってのは小学校の時に音楽の授業で習ったような、習ってないような。
バルコニーのベンチに腰掛けてぼうっと空を見上げていれば、アンリが水を取りに行くと言ってホールの内へと戻って行った。
遠ざかる銀の髪がまるで雲に隠れるお月様のようで、寂しく感じる。
その寂しさを紛らわせるようにもう一度空を見上げれば、さっきぽつんと浮かんだフレーズが自然と口からこぼれ出る。
―――夏も近づく八十八夜。
茶摘みの時期なんてとっくに過ぎてしまっているはずなのに、どうしてこの歌を今思い出したのかが不思議。
夏から始まる歌だったからかな。あいにく空を見上げても、夏の象徴である星座ですら見つかりはしないけれど。
アンリが戻ってくるまで空を見上げて、腕を伸ばして星座をつなぐ。
でもよくよく考えてみれば、ここが異世界以前に、私はそんなに夏の星座を知らなかった。オリオン座もカシオペア座も冬の星座だっけ? あれ、じゃあ夏の星座って?
とっちらかった思考は完全に酔っ払いの証。だめです、今日の由佳さんはだめだめです。まさかこんなお城にまで来ておいて酔っぱらうとは。自己管理くらいしましょうよ、社会人なんだから。
とりとめのない思考に星座遊びも飽きてしまって、ふと視線を降ろせば、目の前に人がいた。
「うわっ」
「こんばんわ、素敵な夜ですね」
可愛くない悲鳴は私のもの。
だけど目の前にいた人は、動じることなく私に笑いかけてきた。
「はじめまして、黒髪のレディ。どうかお名前を教えていただけませんか?」
そう言う眼の前の人こそ、私と同じ黒髪の持ち主。
顔つきも、目鼻顔立ちがすっきりしているアンリたちと比べてどことなく親近感のわく顔つきだ。
なんだろうこの既視感、と考えてなんとなく理解した。
随分とアジアンテイストなお顔の人だ。男の人だって分かっているけど、体格も普通の人に比べたら小柄で、何よりも威圧感や圧迫感がなかった。
「名前、ユカです」
「素敵なお名前ですね。私はエンゾと申します。よろしければお近づきのしるしに一杯、いかがでしょうか?」
「やめておきます。ちょっと、酔いが回ってしまっているので」
「それは失礼。あまりお酒は得意ではないのでしょうか」
「人並みには飲めるんですが、今日は皆さんに勧められるまま飲みすぎちゃって」
「そうでしたか」
ふわふわしていた頭が夜風で少しだけ冴えてくる。
そういえばエンゾと名乗ったこの黒髪の紳士、どこかで見たなと思ったら、さっきグレン様に話しかけていた人だ。
「そういえば先程、グレン様とお話されていましたね」
「おや、見られておいででしたか」
「グレン様とお知り合いなのですか?」
「ビュスコー子爵とは良き取引相手なのですよ。私はオルレットで商売を嗜んでいるのですが、ルドランスでの商売の一環で、ビュスコー子爵にもお手伝いしていただいているのです」
オルレット、って言葉にまじまじとエンゾ様を見る。
確か、シュロルムってオルレットとの国境だって聞いたような。
「素敵なご縁ですね。私、シュロルムの出なので」
「そうなのですか? シュロルムですと、確かオージェ伯爵の領地。ご令嬢がいらっしゃるとは聞いておりませんでしたが……」
「養女なんです。なので生粋の貴族じゃありません」
エンゾ様はしたり顔で頷く。
「そうでしたか。それはとても幸運な出会いでしたね。黒髪ですと、未だに差別が根強く残っていたのではありませんか?」
「差別?」
見に覚えのない言葉に、ふんふわしていた酔いがすっと冷えていった。
差別って何?
聞き返した私に、エンゾ様は不思議そうな顔をする。
それから、何か理解したようにうなずいた。
「国境とはいえ、ルドランスの若い世代にはもう馴染みがないのかもしれませんね。三十年ほど前までは我が国とルドランスは戦争をしていたのです。我が国の英雄は黒髪の戦士だったのですが、そのせいでルドランスには黒髪は不吉なものという印象がついたと伺っています。まぁ私も、その頃はまだ生まれてはいませんので、人から聞く話ではありますが」
だからか。
王様に珍しいって言われた私の黒髪。
これまでの歴史の中で排他されてきた人たちがいたのなら、確かにルドランスでは珍しいものかもしれない。
でも、シュロルムの人たちからそんな差別的な扱いを受けたことはなかった。
もしかしたら、オージェ伯爵家での出来事があったから同情の目の方が強かったのかもしれないけど。
そこでそういえば、と思う。
「オルレットって天降りが多いと聞きました。かつての天降り人も黒髪だったと聞きます。エンゾ様やオルレットの英雄ってその人たちの子孫ですか?」
「なかなかに鋭い質問です。私も彼も香の大家の出ですので、天降り人の血筋と言われていますよ」
「英雄の方は、まだ生きていらっしゃるのですか?」
「残念ながら先年に旅立たれました。ですがそのご子息がいらっしゃいます。私の方は傍系ですので、あまりご先祖様のことは詳しくはないのですがね」
天降り人の子孫。
ちょっとだけ興味が惹かれる。
それが表情に出ていたのか、エンゾ様は笑った。
「よろしければもう少しゆっくりとお話をしませんか? 同朋とお話ができて私も嬉しい」
「同朋?」
「はい。あなたの黒髪はとても美しい。私もあなたもどこかで血が交わっていたのかもしれない。広義の意味で言えば、家族のようなものだと思いませんか?」
「お上手ですね」
何も知らないからこそ言える言葉。
もう、とも、まだ、ともつかない痛みが、胸の奥をつきんと刺してくる。
私は控えめに微笑んで、遠回しのお返事を返す。
「機会があれば、ぜひ」
「ええ。近いうちに場を設けられればと思います。オルレットにまで来ていただければ、香の大家の秘宝も見せてさしあげれますよ」
「秘宝ですか?」
「ええ。天降り人が遺した遺物です。香の大家は一族として天降りの蒐集に力を入れいますから」
エンゾ様はそう言うと、体を震わせた。
夏にしては肌寒い風が肌を滑っていく。
酔はすっかり醒めてしまった。
「風が出てきましたね。中へ入りませんか?」
「いえ、私はもう少しここに。連れを待ってるので」
「そうでしたか。では、私はこれで失礼します」
最後にエンゾ様は、私の手を取って手の甲に口づけを落とす。
薄いレースの手袋越しに、小さな吐息が落ちてきた。
エンゾ様は一礼すると、ホールへと戻っていく。
私は全身から力を抜く。
ひやっとした。
天降りのこともそうだし、黒髪に対する差別があったってことも知らなかった。
オルレットにあるという、香の大家。
天降りに関するものを蒐集しているというそれに、少しだけ興味がわく。
随分と遠くなってしまった日本の記憶。
もう二年なのか。
まだ二年なのか。
なかったことにはできない記憶は、どんな時でもふいに私の頭に蘇ってくる。
同じようにやってきた過去の天降り人は、この気持ちをどうやって消化したのだろう。
それを知ることができるのなら、オルレットに行ってみるのも悪くはないかもしれない。
次兄夫妻とのご挨拶の後も、アンリと個人的にお付き合いのある人や、侯爵家としてお付き合いのある方々とご挨拶をしていった。
途中、オージェ伯爵夫妻にも挨拶をしたのだけれど、気心のしれたダミアン様とミリッツァ様への挨拶は随分と肩の力が抜くことができて、少しだけ気休めになった。
それでも余りある疲労のほうが濃かったけど。
「あつい……」
「大丈夫かい?」
歩き回って、話し疲れて、何杯目か分からないグラスに口をつける。
お話していると、たまに近くを通るボーイさんから飲み物を受け取って、乾杯を求めてくる人がいる。
その度に小さなグラスの中身を煽るのだけれど……これ、中身、お酒っぽかった。
この世界に来てあんまりお酒飲んでこなかったけれど、さすがお城で出すようなお酒なのか、口当たりが良くて乾杯のたびについつい飲み干してしまった。
アンリも普通に飲み干してるから気にもとめてなかったんだけど……結構な量、飲んでる、かも?
「ユカ、ちょっと風に当たりに行こう。それとも横になる? 休憩室があるから、眠れるよ」
「そこまでしなくてもいいよ。でも風にはあたりたいかも。頭ふわふわする」
「分かった」
アンリに連れられてバルコニーに出た。
外に出て夜空を見上げた途端、夏も近づく八十八夜というフレーズが頭に浮かぶ。
親しみの深い茶摘みの歌だけど、別にあれは夜や月のことを指してるわけじゃないんだよなぁ。暦の呼び名の一つらしいってのは小学校の時に音楽の授業で習ったような、習ってないような。
バルコニーのベンチに腰掛けてぼうっと空を見上げていれば、アンリが水を取りに行くと言ってホールの内へと戻って行った。
遠ざかる銀の髪がまるで雲に隠れるお月様のようで、寂しく感じる。
その寂しさを紛らわせるようにもう一度空を見上げれば、さっきぽつんと浮かんだフレーズが自然と口からこぼれ出る。
―――夏も近づく八十八夜。
茶摘みの時期なんてとっくに過ぎてしまっているはずなのに、どうしてこの歌を今思い出したのかが不思議。
夏から始まる歌だったからかな。あいにく空を見上げても、夏の象徴である星座ですら見つかりはしないけれど。
アンリが戻ってくるまで空を見上げて、腕を伸ばして星座をつなぐ。
でもよくよく考えてみれば、ここが異世界以前に、私はそんなに夏の星座を知らなかった。オリオン座もカシオペア座も冬の星座だっけ? あれ、じゃあ夏の星座って?
とっちらかった思考は完全に酔っ払いの証。だめです、今日の由佳さんはだめだめです。まさかこんなお城にまで来ておいて酔っぱらうとは。自己管理くらいしましょうよ、社会人なんだから。
とりとめのない思考に星座遊びも飽きてしまって、ふと視線を降ろせば、目の前に人がいた。
「うわっ」
「こんばんわ、素敵な夜ですね」
可愛くない悲鳴は私のもの。
だけど目の前にいた人は、動じることなく私に笑いかけてきた。
「はじめまして、黒髪のレディ。どうかお名前を教えていただけませんか?」
そう言う眼の前の人こそ、私と同じ黒髪の持ち主。
顔つきも、目鼻顔立ちがすっきりしているアンリたちと比べてどことなく親近感のわく顔つきだ。
なんだろうこの既視感、と考えてなんとなく理解した。
随分とアジアンテイストなお顔の人だ。男の人だって分かっているけど、体格も普通の人に比べたら小柄で、何よりも威圧感や圧迫感がなかった。
「名前、ユカです」
「素敵なお名前ですね。私はエンゾと申します。よろしければお近づきのしるしに一杯、いかがでしょうか?」
「やめておきます。ちょっと、酔いが回ってしまっているので」
「それは失礼。あまりお酒は得意ではないのでしょうか」
「人並みには飲めるんですが、今日は皆さんに勧められるまま飲みすぎちゃって」
「そうでしたか」
ふわふわしていた頭が夜風で少しだけ冴えてくる。
そういえばエンゾと名乗ったこの黒髪の紳士、どこかで見たなと思ったら、さっきグレン様に話しかけていた人だ。
「そういえば先程、グレン様とお話されていましたね」
「おや、見られておいででしたか」
「グレン様とお知り合いなのですか?」
「ビュスコー子爵とは良き取引相手なのですよ。私はオルレットで商売を嗜んでいるのですが、ルドランスでの商売の一環で、ビュスコー子爵にもお手伝いしていただいているのです」
オルレット、って言葉にまじまじとエンゾ様を見る。
確か、シュロルムってオルレットとの国境だって聞いたような。
「素敵なご縁ですね。私、シュロルムの出なので」
「そうなのですか? シュロルムですと、確かオージェ伯爵の領地。ご令嬢がいらっしゃるとは聞いておりませんでしたが……」
「養女なんです。なので生粋の貴族じゃありません」
エンゾ様はしたり顔で頷く。
「そうでしたか。それはとても幸運な出会いでしたね。黒髪ですと、未だに差別が根強く残っていたのではありませんか?」
「差別?」
見に覚えのない言葉に、ふんふわしていた酔いがすっと冷えていった。
差別って何?
聞き返した私に、エンゾ様は不思議そうな顔をする。
それから、何か理解したようにうなずいた。
「国境とはいえ、ルドランスの若い世代にはもう馴染みがないのかもしれませんね。三十年ほど前までは我が国とルドランスは戦争をしていたのです。我が国の英雄は黒髪の戦士だったのですが、そのせいでルドランスには黒髪は不吉なものという印象がついたと伺っています。まぁ私も、その頃はまだ生まれてはいませんので、人から聞く話ではありますが」
だからか。
王様に珍しいって言われた私の黒髪。
これまでの歴史の中で排他されてきた人たちがいたのなら、確かにルドランスでは珍しいものかもしれない。
でも、シュロルムの人たちからそんな差別的な扱いを受けたことはなかった。
もしかしたら、オージェ伯爵家での出来事があったから同情の目の方が強かったのかもしれないけど。
そこでそういえば、と思う。
「オルレットって天降りが多いと聞きました。かつての天降り人も黒髪だったと聞きます。エンゾ様やオルレットの英雄ってその人たちの子孫ですか?」
「なかなかに鋭い質問です。私も彼も香の大家の出ですので、天降り人の血筋と言われていますよ」
「英雄の方は、まだ生きていらっしゃるのですか?」
「残念ながら先年に旅立たれました。ですがそのご子息がいらっしゃいます。私の方は傍系ですので、あまりご先祖様のことは詳しくはないのですがね」
天降り人の子孫。
ちょっとだけ興味が惹かれる。
それが表情に出ていたのか、エンゾ様は笑った。
「よろしければもう少しゆっくりとお話をしませんか? 同朋とお話ができて私も嬉しい」
「同朋?」
「はい。あなたの黒髪はとても美しい。私もあなたもどこかで血が交わっていたのかもしれない。広義の意味で言えば、家族のようなものだと思いませんか?」
「お上手ですね」
何も知らないからこそ言える言葉。
もう、とも、まだ、ともつかない痛みが、胸の奥をつきんと刺してくる。
私は控えめに微笑んで、遠回しのお返事を返す。
「機会があれば、ぜひ」
「ええ。近いうちに場を設けられればと思います。オルレットにまで来ていただければ、香の大家の秘宝も見せてさしあげれますよ」
「秘宝ですか?」
「ええ。天降り人が遺した遺物です。香の大家は一族として天降りの蒐集に力を入れいますから」
エンゾ様はそう言うと、体を震わせた。
夏にしては肌寒い風が肌を滑っていく。
酔はすっかり醒めてしまった。
「風が出てきましたね。中へ入りませんか?」
「いえ、私はもう少しここに。連れを待ってるので」
「そうでしたか。では、私はこれで失礼します」
最後にエンゾ様は、私の手を取って手の甲に口づけを落とす。
薄いレースの手袋越しに、小さな吐息が落ちてきた。
エンゾ様は一礼すると、ホールへと戻っていく。
私は全身から力を抜く。
ひやっとした。
天降りのこともそうだし、黒髪に対する差別があったってことも知らなかった。
オルレットにあるという、香の大家。
天降りに関するものを蒐集しているというそれに、少しだけ興味がわく。
随分と遠くなってしまった日本の記憶。
もう二年なのか。
まだ二年なのか。
なかったことにはできない記憶は、どんな時でもふいに私の頭に蘇ってくる。
同じようにやってきた過去の天降り人は、この気持ちをどうやって消化したのだろう。
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