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ファウルダース侯爵家結婚編
華やぐ夜会3
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グラスの中身を飲みきったところで、アンリに手を引かれてカウチから立ち上がる。
ちょうどホールに流れる音楽の切れ目。中央で踊っていた人たちがまばらになっていくタイミングだ。
「ユカ、兄上に挨拶しに行こう」
「お兄さん? ……あ、二番目の」
「そう」
アンリに促されて歩き出す。まだ二番目のお兄さんにはご挨拶できてないからね。いらっしゃってるなら、ちゃんと挨拶しておきたい。
途中、グラスをボーイさんに返しつつ、人の合間をぬって歩いていく。
向かう先には、ずいぶんと体格のよくて温厚そうな銀髪の男性と、きっちりとほつれなく茶髪を結い上げた吊り目の女性がいた。
「ラウル兄上、こんばんは。バルバラ義姉上もご無沙汰してます」
「よう、アンリ。来てたか」
「アンリ様、ご無沙汰しておりますわ」
気さくに応じた男性と、かっちりとカーテシーで応じた女性。
アンリが声をかけたこの二人が、次兄夫妻みたい。
思わずまじまじと男の人の顔を見ていれば、ひょいっと片眉が上がる。
「熱烈な視線だな。アンリ、このお嬢さんが?」
「そう。バルバラ義姉上にもご紹介します。彼女はユカ。僕の婚約者です。で、ユカ。こちらがラウル兄上とその奥方のバルバラ様だ」
「初めまして、ユカと申します」
ドレスをつまんでのカーテシー。
王様の前でやった時よりはましにご挨拶できたと思う。
一人密かにそう思っていれば、バルバラ様と目があった。
「初めましてユカ様。初対面で申し上げるには不躾とは存じますが、少々よろしいでしょうか」
「はい」
「カーテシーの際、膝を曲げるのではなく、腰を下ろすという動作を意識した方がよろしいかと。背が前傾気味でしたので、背筋は床に直角に。膝ではなく背中ごと、下に降りるような形でカーテシーをするのです。ではもう一度」
「は、はいっ」
一瞬呆気に取られたけれど、促されて思わず反射で返事をしてしまった。
返事をしたからにはやらないとって頭が働いて、バルバラ様に言われたことを意識しながらカーテシー。
「バルバラ様、ごきげんよう」
「はい。ユカ様もごきげんよう」
挨拶し直せば、バルバラ様の目元がゆるんだ。
ほっと一息つくと、バルバラ様はアンリへと向き直る。
「平民の出だと旦那様よりお伺いしておりましたが、とても素直な方でいらっしゃいますね。アンリ様には勿体ないほどです」
「それはどういう意味ですか」
「そのままの意味でございますわ」
アンリが苦笑しながらバルバラ様とお話する。
バルバラ様はちょっと厳しい先生のような雰囲気の人で、でもさっき微笑んでくれたように、決して厳しいだけの人じゃないってことがにじみ出ているような人だ。
アンリとのやりとりを傍らで聞いていると、そこにラウル様のお声がかかる。
「バルバラ、そう弟をいじめてやってくれるな。今が一番浮かれてる時期なんだから、もう少し浮かれさせておいてやれって」
「なんか悪意のある言い方だな、兄上」
「ははっ、気のせいだ気のせい」
むっとするアンリを笑い飛ばしたラウル様は、今度は私の方を見た。
「ユカ嬢、改めて言わせてもらうが、お会いできて光栄だ。あまり知られてはいないが、シュロルムの便利道具は全て貴女発案だと聞いてる。どうかその恩恵をシュロルムだけではなく、この国のために使ってみる気はないかね?」
「こら、兄上」
いきなりのことに、言葉が右から左へ滑っていった。
え、えぇと?
思わずアンリを見上げれば、アンリはラウルさんに渋い顔を向けていた。
「そういう話はオージェ伯爵としてください」
「そのための根回しだよ、ね・ま・わ・し」
「だからってユカに直接言わなくとも」
「ユカ嬢の了承得られたら交渉しやすいじゃないか」
「あーもう。そんな話するんだったら挨拶終わったし、もう行く」
「あー、あー、あー! すまんって! 仕事の話はまた今度にする! ユカ嬢、ぜひ日を改めてまた話を聞いてくれると助かる!」
「は、はい。お話なら、いくらでも」
アンリが私の手を引いて去ろうとするのを引き止めて、ラウル様はゴホンと咳払いする。
一体何だったんだろう、今のやり取りは。
別に知識を提供するくらいならいいけど……その知識を形にするのが至難の技だから、その後のことは責任持てないけどね?
一応は私もオージェ伯爵家の新事業を担ってる一人なので、もし本当にラウル様のご要望に応えるために筋を通すなら、ダミアン様に相談しないといけないってことに思い至った。なるほど、だから根回し。
「ごめんなさいね、仕事一筋な人で」
「おい、お前に言われたくないんだが」
「まぁ、何をおっしゃいますか」
「今日だってギリギリまで姫様の世話をして、こっちで支度をしていただろう。一人で馬車に乗る俺の気持ちも考えてくれ」
「大の大人が寂しがるなんて情けない」
「そんなことは言ってないだろう」
バルバラ様に話しかけられた私が言葉を返す暇もなく、ラウル様がバルバラ様と言い合いを始めてしまった。
えー、なにこれ、痴話喧嘩?
ぽかんとしていれば、隣のアンリが苦笑いしてる。
「まぁた始まったか」
「いつものことなの?」
「夫婦揃ってるとだいたい一回は見るかな」
「仲裁したほうがいい?」
「いーや。見てなって」
アンリに言われて、黙って見守っていればエスカレートしていた言い合いは、いよいよ熟し始めていた。
「分かりました、今日は共に馬車に乗って帰りましょう」
「一緒に朝寝をしてくれなければ夜は寝かさん」
「矛盾しておりますわ。夜を過ごしたら朝寝は道理でしょう」
「では共寝はしてくれるな?」
「夫婦ですからね。それにいつ私が寝室を分けると言ったのですか。寝室から追い出されては私の眠る場所がありません」
「そうなったら俺の体の上で寝ればいい。どこでもベッドだ。お前だけのな」
「馬鹿おっしゃい」
夫婦喧嘩は犬も食わないっていうけど、これはまさにそうかも。
アンリともども生ぬるい視線をお二方に向けてしまう。
ふふ、仲がいいことは素晴らしいことです。
「ほら兄上、義姉上。喧嘩するならよそでやりなよ」
「すまんすまん」
「失礼しました」
私達の視線を思い出しらしいお二方がこちらに向き直る。
バルバラ様が話題を変えるべく、話をふってくれた。ほんのちょっぴりその頬が赤いのは、今のやり取りを見られた恥ずかしさからなのかもしれない。バルバラ様は厳しいだけじゃなくて、そういう可愛らしさも兼ね備えた人なんだって思った。
「そういえばお二方はファーストダンスは踊られましたか? 先程の曲ではお見かけしませんでしたが」
「まだです。というか、今日は踊る予定はありません」
「まぁ。ですか今日はユカ様のお披露目も兼ねていると伺っております。ダンスを踊らなければ、そのお披露目も進まないのではありませんか?」
えっ、そんなに大事なものだったの? ダンスって。
さっきファーストダンスの意味を教えてもらったばかりだけど、聞いたよりも重要そうな意味合い持ってない?
「アンリ」
「不安がるなって。踊らなくても平気。次は一緒に踊ってくれるんだろ?」
こっくり頷く。
こんなことならもっと真面目にダンスを覚えればよかった。
たった一度きりのつもりだったし、ミリッツァ様もそこまで厳しく私にダンス指導をしようとはしなかったから甘えていたけど、それじゃ駄目なのかもしれない。
決意を新たにしていると、バルバラ様もしかりと頷いた。
「今後も社交界に出られるのであれば踊れるようになるべきでしょう。侯爵家の庇護下にあると示すのであれば、ファウルダース家の男子全員と踊れるくらいの気概をお持ちなさい」
「またお前は無茶を言うな」
「貴族に嫁ぐとはそういうことですわ」
私に足りないものを言ってくれるバルバラ様は厳しいけれど、でも面と向かってそう言ってくれる人は貴重だから心に留めておくべきだよね。
「アンリ、私がんばるから」
「やる気だな」
「だってやらないといけないことなんでしょ? アンリの婚約者だって胸張って言えるように、やれることはやらないと」
そう意気込んでいれば、アンリはすごく嬉しそうに笑って、私の額に一つ、キスを落として。
「ちょっと!」
「ユカが可愛いのが悪い」
「なんなのもう!」
最近そういうこと多い気がするよ!?
私忘れてないんだからね! アンリがシュロルムでキス魔の称号もらってたの!
切実に、人前どころか兄夫妻の前で、こういうことはしないでほしい。
じとりと睨んでやれば、アンリはますます笑顔になるし、ラウル様はにやにやと、バルバラ様も苦笑するものだから、私は一人で、恥ずかしさのあまりに埋まってしまいたくなった。
もう、アンリのばか!
ちょうどホールに流れる音楽の切れ目。中央で踊っていた人たちがまばらになっていくタイミングだ。
「ユカ、兄上に挨拶しに行こう」
「お兄さん? ……あ、二番目の」
「そう」
アンリに促されて歩き出す。まだ二番目のお兄さんにはご挨拶できてないからね。いらっしゃってるなら、ちゃんと挨拶しておきたい。
途中、グラスをボーイさんに返しつつ、人の合間をぬって歩いていく。
向かう先には、ずいぶんと体格のよくて温厚そうな銀髪の男性と、きっちりとほつれなく茶髪を結い上げた吊り目の女性がいた。
「ラウル兄上、こんばんは。バルバラ義姉上もご無沙汰してます」
「よう、アンリ。来てたか」
「アンリ様、ご無沙汰しておりますわ」
気さくに応じた男性と、かっちりとカーテシーで応じた女性。
アンリが声をかけたこの二人が、次兄夫妻みたい。
思わずまじまじと男の人の顔を見ていれば、ひょいっと片眉が上がる。
「熱烈な視線だな。アンリ、このお嬢さんが?」
「そう。バルバラ義姉上にもご紹介します。彼女はユカ。僕の婚約者です。で、ユカ。こちらがラウル兄上とその奥方のバルバラ様だ」
「初めまして、ユカと申します」
ドレスをつまんでのカーテシー。
王様の前でやった時よりはましにご挨拶できたと思う。
一人密かにそう思っていれば、バルバラ様と目があった。
「初めましてユカ様。初対面で申し上げるには不躾とは存じますが、少々よろしいでしょうか」
「はい」
「カーテシーの際、膝を曲げるのではなく、腰を下ろすという動作を意識した方がよろしいかと。背が前傾気味でしたので、背筋は床に直角に。膝ではなく背中ごと、下に降りるような形でカーテシーをするのです。ではもう一度」
「は、はいっ」
一瞬呆気に取られたけれど、促されて思わず反射で返事をしてしまった。
返事をしたからにはやらないとって頭が働いて、バルバラ様に言われたことを意識しながらカーテシー。
「バルバラ様、ごきげんよう」
「はい。ユカ様もごきげんよう」
挨拶し直せば、バルバラ様の目元がゆるんだ。
ほっと一息つくと、バルバラ様はアンリへと向き直る。
「平民の出だと旦那様よりお伺いしておりましたが、とても素直な方でいらっしゃいますね。アンリ様には勿体ないほどです」
「それはどういう意味ですか」
「そのままの意味でございますわ」
アンリが苦笑しながらバルバラ様とお話する。
バルバラ様はちょっと厳しい先生のような雰囲気の人で、でもさっき微笑んでくれたように、決して厳しいだけの人じゃないってことがにじみ出ているような人だ。
アンリとのやりとりを傍らで聞いていると、そこにラウル様のお声がかかる。
「バルバラ、そう弟をいじめてやってくれるな。今が一番浮かれてる時期なんだから、もう少し浮かれさせておいてやれって」
「なんか悪意のある言い方だな、兄上」
「ははっ、気のせいだ気のせい」
むっとするアンリを笑い飛ばしたラウル様は、今度は私の方を見た。
「ユカ嬢、改めて言わせてもらうが、お会いできて光栄だ。あまり知られてはいないが、シュロルムの便利道具は全て貴女発案だと聞いてる。どうかその恩恵をシュロルムだけではなく、この国のために使ってみる気はないかね?」
「こら、兄上」
いきなりのことに、言葉が右から左へ滑っていった。
え、えぇと?
思わずアンリを見上げれば、アンリはラウルさんに渋い顔を向けていた。
「そういう話はオージェ伯爵としてください」
「そのための根回しだよ、ね・ま・わ・し」
「だからってユカに直接言わなくとも」
「ユカ嬢の了承得られたら交渉しやすいじゃないか」
「あーもう。そんな話するんだったら挨拶終わったし、もう行く」
「あー、あー、あー! すまんって! 仕事の話はまた今度にする! ユカ嬢、ぜひ日を改めてまた話を聞いてくれると助かる!」
「は、はい。お話なら、いくらでも」
アンリが私の手を引いて去ろうとするのを引き止めて、ラウル様はゴホンと咳払いする。
一体何だったんだろう、今のやり取りは。
別に知識を提供するくらいならいいけど……その知識を形にするのが至難の技だから、その後のことは責任持てないけどね?
一応は私もオージェ伯爵家の新事業を担ってる一人なので、もし本当にラウル様のご要望に応えるために筋を通すなら、ダミアン様に相談しないといけないってことに思い至った。なるほど、だから根回し。
「ごめんなさいね、仕事一筋な人で」
「おい、お前に言われたくないんだが」
「まぁ、何をおっしゃいますか」
「今日だってギリギリまで姫様の世話をして、こっちで支度をしていただろう。一人で馬車に乗る俺の気持ちも考えてくれ」
「大の大人が寂しがるなんて情けない」
「そんなことは言ってないだろう」
バルバラ様に話しかけられた私が言葉を返す暇もなく、ラウル様がバルバラ様と言い合いを始めてしまった。
えー、なにこれ、痴話喧嘩?
ぽかんとしていれば、隣のアンリが苦笑いしてる。
「まぁた始まったか」
「いつものことなの?」
「夫婦揃ってるとだいたい一回は見るかな」
「仲裁したほうがいい?」
「いーや。見てなって」
アンリに言われて、黙って見守っていればエスカレートしていた言い合いは、いよいよ熟し始めていた。
「分かりました、今日は共に馬車に乗って帰りましょう」
「一緒に朝寝をしてくれなければ夜は寝かさん」
「矛盾しておりますわ。夜を過ごしたら朝寝は道理でしょう」
「では共寝はしてくれるな?」
「夫婦ですからね。それにいつ私が寝室を分けると言ったのですか。寝室から追い出されては私の眠る場所がありません」
「そうなったら俺の体の上で寝ればいい。どこでもベッドだ。お前だけのな」
「馬鹿おっしゃい」
夫婦喧嘩は犬も食わないっていうけど、これはまさにそうかも。
アンリともども生ぬるい視線をお二方に向けてしまう。
ふふ、仲がいいことは素晴らしいことです。
「ほら兄上、義姉上。喧嘩するならよそでやりなよ」
「すまんすまん」
「失礼しました」
私達の視線を思い出しらしいお二方がこちらに向き直る。
バルバラ様が話題を変えるべく、話をふってくれた。ほんのちょっぴりその頬が赤いのは、今のやり取りを見られた恥ずかしさからなのかもしれない。バルバラ様は厳しいだけじゃなくて、そういう可愛らしさも兼ね備えた人なんだって思った。
「そういえばお二方はファーストダンスは踊られましたか? 先程の曲ではお見かけしませんでしたが」
「まだです。というか、今日は踊る予定はありません」
「まぁ。ですか今日はユカ様のお披露目も兼ねていると伺っております。ダンスを踊らなければ、そのお披露目も進まないのではありませんか?」
えっ、そんなに大事なものだったの? ダンスって。
さっきファーストダンスの意味を教えてもらったばかりだけど、聞いたよりも重要そうな意味合い持ってない?
「アンリ」
「不安がるなって。踊らなくても平気。次は一緒に踊ってくれるんだろ?」
こっくり頷く。
こんなことならもっと真面目にダンスを覚えればよかった。
たった一度きりのつもりだったし、ミリッツァ様もそこまで厳しく私にダンス指導をしようとはしなかったから甘えていたけど、それじゃ駄目なのかもしれない。
決意を新たにしていると、バルバラ様もしかりと頷いた。
「今後も社交界に出られるのであれば踊れるようになるべきでしょう。侯爵家の庇護下にあると示すのであれば、ファウルダース家の男子全員と踊れるくらいの気概をお持ちなさい」
「またお前は無茶を言うな」
「貴族に嫁ぐとはそういうことですわ」
私に足りないものを言ってくれるバルバラ様は厳しいけれど、でも面と向かってそう言ってくれる人は貴重だから心に留めておくべきだよね。
「アンリ、私がんばるから」
「やる気だな」
「だってやらないといけないことなんでしょ? アンリの婚約者だって胸張って言えるように、やれることはやらないと」
そう意気込んでいれば、アンリはすごく嬉しそうに笑って、私の額に一つ、キスを落として。
「ちょっと!」
「ユカが可愛いのが悪い」
「なんなのもう!」
最近そういうこと多い気がするよ!?
私忘れてないんだからね! アンリがシュロルムでキス魔の称号もらってたの!
切実に、人前どころか兄夫妻の前で、こういうことはしないでほしい。
じとりと睨んでやれば、アンリはますます笑顔になるし、ラウル様はにやにやと、バルバラ様も苦笑するものだから、私は一人で、恥ずかしさのあまりに埋まってしまいたくなった。
もう、アンリのばか!
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