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ファウルダース侯爵家結婚編
ドレス選びのコツ2
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夜会用のドレスを身につける。
淡い紫の、オーガンジーを重ねたようなふんわりとしたプリンセスラインのドレス。袖はなくて、胸元から背中が大きく露出していた。
気後れしながら、衝立の向こうに姿を見せる。
エディット様とリゼット様が微笑んでいた。
「よく似合っていらっしゃるわ」
「大粒のカットのアメジストの首飾りが必要ですわね」
そう話し合う二人に、曖昧に笑い返す。
さっきまではその二人の話に耳を傾けるのも楽しかったのに、今はただただ、この綺麗なドレスを脱ぎたくてしょうがなかった。
「他に候補はございますか」
「そうですわねぇ……あれはどうでしょう?」
「こちらですと、背中の部分がこのようになっておりますので、手直しするにしてもバランスが崩れてしまいましょう」
「そう。ではあちらは」
「こちらはこのように」
エディット様がサロメ様と二人で元になるドレスを吟味していく。なんだかそのことが申し訳なくて、うつむいていると、そっと誰かが近づいてきて私の手を取った。
持ち上げられた手の先を見れば、リゼット様がいて。
「そんな顔をなさらないで。せっかくのドレスも台無しになってしまいますわ」
「そんな顔って……」
「そのお顔です。ドレスはその人の一番美しい顔に合わせて選ぶもの。だからそのような暗いお顔をしてはなりません」
そんなこと言われたって。
言われること全部が私には皮肉にすら聞こえて、余計に心がやさぐれてしまう。
エディット様やリゼット様は善意で私に接してくれているのを知ってるのに、素直に受け取れない自分に嫌気も差してくる。
顔を上げていられなくてまたうつむいてしまうけれど、リゼット様は私の手を離してくれなかった。
いつの間にかエディット様とサロメ様のお話しする声も聞こえなくなっている。
私は逃げるようにリゼット様の手から逃れた。
背中を向けないように後ずさりする。
「やっぱり私には分相応だと思うのです。どうしてもお茶会と夜会はでないといけませんか?」
「これは旦那様からのご指示です。私たちの一存ではなんとも」
「なら、私から後でルシアン様に進言させていただきます。すみません、せっかく良くしてくださったのに。……私には、やっぱり荷が重いようです」
手を握ればじっとりと嫌な汗が手のひらに滲んだ。
胃のあたりがずっとぐるぐるしていて気持ち悪い。
顔をあげれば心配そうな表情のエディット様やリゼット様がいて、その視線にさらされたくなくて、私は思わず背を向けて衝立の奥に駆け込んだ。
倒れるようにしてうずくまる。
気持ちが悪くて、立っていられなかった。
人目が、怖い。
なんで、なんで、なんで。
こんなの、なんで。
大丈夫だって思っていたのに、平気だって思ってたのに。
ドレス選びすらままならない自分が気持ち悪くて、こんなはずじゃなかったなんて言葉が彼方に消えていく。
結局私は前に進めていない。
傷一つ思い出すだけでこんなにも体が震える。
忘れたままではいさせてくれないのだと、嫌な笑顔を浮かべた香売りの顔がちらついた。
ドレスのままうずくまって、押し寄せる感情の波を押し込めていると、不意に背中から腕が伸びてきた。
喉から引き連れた声が飛び出しかけて、でも声にはならずに空気だけがこぼれた。
「ユカ、大丈夫だ」
背中から私を抱きしめてくれたのは、温かいぬくもり。
いつの間に来たのか、アンリが衝立を越えて、私を抱きしめてくれた。
「あんり……」
「うん、僕だよ。だからほら、怖くない、怖くない」
よしよし、と頭を撫でてくれる。
優しい声と一緒に、心臓の音が背中越しに伝わって、お腹の中で渦巻いていた気持ち悪さが少しだけ引いていった。
まるで潮が引いていくかのような不思議な感覚。
しばらくそのままでいれは、せり上がってた気持ち悪さはすっかりと遠のいていく。
「ごめん、アンリ。私、迷惑かけてばかり」
「謝るなって。迷惑だなんて思ってない」
「だって、こんな、ドレス選びすらまともにできないんだよ。私、アンリの隣に立つ資格、ない」
「またそんなこと言って。ユカの悪い癖だな」
頭上からため息が落ちてくる。
呆れられた。
でもしょうがない、だって私が不甲斐ないのが悪い。
遠のいていたはずの気持ち悪さがまた戻ってくる。
脇腹を掴むようにして耐えようとしたら、ドレスに皺が寄ってしまって、さらに情けなくなる。
「ほらユカ、こっち向け」
「わっ」
蹲ってた私の体を、アンリがひょいっと持ち上げる。
ドレスの裾がかなりのボリュームがあったのに、器用に払って、私の体を反転させるとあぐらをかいた自分の膝の上に横向きに座らせてしまった。
「あ、アンリっ?」
「ほら、可愛いお姫様の顔がよく見える」
アンリは笑顔を浮かべると、私の目尻にちゅっと軽く口づける。
顔が、熱くなる。
私の体はとっても単純なようで、アンリの口づけ一つが薬のように浸透していって、お腹の奥のもやもやがじゅわっと溶けてしまった。
何も言えなくて、はくはくと口を開閉していれば、アンリが先手を打ってくる。
「ユカは僕のことなめすぎ。ユカが僕を選んだんじゃなくて、僕が先に君を選んだんだ。生涯の人。僕の愛する人。いい加減、愛される覚悟を決めてくれよ」
「……アンリのくせに、生意気」
滔々と流れるように降らされる愛の言葉に、私は顔を手で覆った。
恥ずかしくて、顔があげられないよ。
もう無理、もう駄目。
完敗です。
愛される覚悟を決めろとか、普通に生きていたら聞くことなんてないようなセリフだよ。お伽噺の王子様も裸足で逃げ出しちゃうよ。そんなセリフを装備してきて、私をどうしちゃいたいのさ。
全然熱の冷めない頬を隠していれば、アンリの手が動く。
つつ……と背中を指先でなぞられて、ぞくりと背筋が震えた。
でもそれは、身の毛のよだつような、嫌なものではなくて。
そろりと指の間からアンリを見れば、穏やかな表情でアンリは私の傷をなぞった。
「この傷、僕にくれる?」
「傷を?」
「そう。ユカのこの傷は僕のものだ。僕が君を助けた証、守れなかった戒め、出会いの象徴。君の傷は、僕だけが知ればいい」
アンリが私の態勢をまた変える。膝から降ろされて、背中を向けるように座ってしまえば、きっと醜い傷がアンリからは丸見えで。
お腹に腕をまわされて、温かいものが背中を這う。
肌を震わす吐息の感触に、アンリが私の背中に口づけているんだと理解した瞬間、痺れるような何かが背筋を駆けて、頭の中を甘く熟していく。
羞恥に交じるほんのりとした快感に、私はじっと耐えるしかなかった。
アンリの唇があんまりにも優しくて、私の一番醜い場所に口づけてくれることが嬉しくて、涙が出そうだった。
歯を食いしばって耐えて、アンリの唇が離れたタイミングで、私は振り返る。
アンリの首へと腕を回して、ぎゅっと抱きしめた。
体がくっついて、溶けてしまえばいいと思うくらい、ぎゅうっと抱きしめる。
「ありがとう、アンリ。大好き」
「僕も好きだよ、ユカ」
この年下の男の子は、どうしてこんなにも頼りがいがあるんだろう。
どうしたら私は、彼のようにまっすぐに生きられるんだろう。
お日様のようにぽかぽかするアンリのそばを、私はもう、離れられない。
ぐずぐずしていた私がようやく落ち着くと、もう一度夜会用のドレス選びが始まった。
エディット様やリゼット様には気を遣われて、また後日にするか聞かれたけれど、あと一着だったから選んでしまいたかった。
「アンリ、これはどう?」
「いいんじゃないか。可愛いよ」
「アンリ、こっちは?」
「うん、可愛い」
アンリも加わったドレス選びだけど、この男、全然女心が分かってなくて、なんでも可愛いの一点張り!
これにはエディット様とリゼット様だけでなく、サロメさんやお針子さんまで呆れ顔だ。
それでも私は楽しくて、任せっきりだったドレス選びに少しずつ自分の意見を交えていく。
アンリが可愛いって言ってくれるから。
せめてその言葉を、自信を持って受け止められるように。
私がアンリの横に立っても恥ずかしくないように。
そんなドレスを選びたい。
だからまずは、ドレス選びをがんばろう。
淡い紫の、オーガンジーを重ねたようなふんわりとしたプリンセスラインのドレス。袖はなくて、胸元から背中が大きく露出していた。
気後れしながら、衝立の向こうに姿を見せる。
エディット様とリゼット様が微笑んでいた。
「よく似合っていらっしゃるわ」
「大粒のカットのアメジストの首飾りが必要ですわね」
そう話し合う二人に、曖昧に笑い返す。
さっきまではその二人の話に耳を傾けるのも楽しかったのに、今はただただ、この綺麗なドレスを脱ぎたくてしょうがなかった。
「他に候補はございますか」
「そうですわねぇ……あれはどうでしょう?」
「こちらですと、背中の部分がこのようになっておりますので、手直しするにしてもバランスが崩れてしまいましょう」
「そう。ではあちらは」
「こちらはこのように」
エディット様がサロメ様と二人で元になるドレスを吟味していく。なんだかそのことが申し訳なくて、うつむいていると、そっと誰かが近づいてきて私の手を取った。
持ち上げられた手の先を見れば、リゼット様がいて。
「そんな顔をなさらないで。せっかくのドレスも台無しになってしまいますわ」
「そんな顔って……」
「そのお顔です。ドレスはその人の一番美しい顔に合わせて選ぶもの。だからそのような暗いお顔をしてはなりません」
そんなこと言われたって。
言われること全部が私には皮肉にすら聞こえて、余計に心がやさぐれてしまう。
エディット様やリゼット様は善意で私に接してくれているのを知ってるのに、素直に受け取れない自分に嫌気も差してくる。
顔を上げていられなくてまたうつむいてしまうけれど、リゼット様は私の手を離してくれなかった。
いつの間にかエディット様とサロメ様のお話しする声も聞こえなくなっている。
私は逃げるようにリゼット様の手から逃れた。
背中を向けないように後ずさりする。
「やっぱり私には分相応だと思うのです。どうしてもお茶会と夜会はでないといけませんか?」
「これは旦那様からのご指示です。私たちの一存ではなんとも」
「なら、私から後でルシアン様に進言させていただきます。すみません、せっかく良くしてくださったのに。……私には、やっぱり荷が重いようです」
手を握ればじっとりと嫌な汗が手のひらに滲んだ。
胃のあたりがずっとぐるぐるしていて気持ち悪い。
顔をあげれば心配そうな表情のエディット様やリゼット様がいて、その視線にさらされたくなくて、私は思わず背を向けて衝立の奥に駆け込んだ。
倒れるようにしてうずくまる。
気持ちが悪くて、立っていられなかった。
人目が、怖い。
なんで、なんで、なんで。
こんなの、なんで。
大丈夫だって思っていたのに、平気だって思ってたのに。
ドレス選びすらままならない自分が気持ち悪くて、こんなはずじゃなかったなんて言葉が彼方に消えていく。
結局私は前に進めていない。
傷一つ思い出すだけでこんなにも体が震える。
忘れたままではいさせてくれないのだと、嫌な笑顔を浮かべた香売りの顔がちらついた。
ドレスのままうずくまって、押し寄せる感情の波を押し込めていると、不意に背中から腕が伸びてきた。
喉から引き連れた声が飛び出しかけて、でも声にはならずに空気だけがこぼれた。
「ユカ、大丈夫だ」
背中から私を抱きしめてくれたのは、温かいぬくもり。
いつの間に来たのか、アンリが衝立を越えて、私を抱きしめてくれた。
「あんり……」
「うん、僕だよ。だからほら、怖くない、怖くない」
よしよし、と頭を撫でてくれる。
優しい声と一緒に、心臓の音が背中越しに伝わって、お腹の中で渦巻いていた気持ち悪さが少しだけ引いていった。
まるで潮が引いていくかのような不思議な感覚。
しばらくそのままでいれは、せり上がってた気持ち悪さはすっかりと遠のいていく。
「ごめん、アンリ。私、迷惑かけてばかり」
「謝るなって。迷惑だなんて思ってない」
「だって、こんな、ドレス選びすらまともにできないんだよ。私、アンリの隣に立つ資格、ない」
「またそんなこと言って。ユカの悪い癖だな」
頭上からため息が落ちてくる。
呆れられた。
でもしょうがない、だって私が不甲斐ないのが悪い。
遠のいていたはずの気持ち悪さがまた戻ってくる。
脇腹を掴むようにして耐えようとしたら、ドレスに皺が寄ってしまって、さらに情けなくなる。
「ほらユカ、こっち向け」
「わっ」
蹲ってた私の体を、アンリがひょいっと持ち上げる。
ドレスの裾がかなりのボリュームがあったのに、器用に払って、私の体を反転させるとあぐらをかいた自分の膝の上に横向きに座らせてしまった。
「あ、アンリっ?」
「ほら、可愛いお姫様の顔がよく見える」
アンリは笑顔を浮かべると、私の目尻にちゅっと軽く口づける。
顔が、熱くなる。
私の体はとっても単純なようで、アンリの口づけ一つが薬のように浸透していって、お腹の奥のもやもやがじゅわっと溶けてしまった。
何も言えなくて、はくはくと口を開閉していれば、アンリが先手を打ってくる。
「ユカは僕のことなめすぎ。ユカが僕を選んだんじゃなくて、僕が先に君を選んだんだ。生涯の人。僕の愛する人。いい加減、愛される覚悟を決めてくれよ」
「……アンリのくせに、生意気」
滔々と流れるように降らされる愛の言葉に、私は顔を手で覆った。
恥ずかしくて、顔があげられないよ。
もう無理、もう駄目。
完敗です。
愛される覚悟を決めろとか、普通に生きていたら聞くことなんてないようなセリフだよ。お伽噺の王子様も裸足で逃げ出しちゃうよ。そんなセリフを装備してきて、私をどうしちゃいたいのさ。
全然熱の冷めない頬を隠していれば、アンリの手が動く。
つつ……と背中を指先でなぞられて、ぞくりと背筋が震えた。
でもそれは、身の毛のよだつような、嫌なものではなくて。
そろりと指の間からアンリを見れば、穏やかな表情でアンリは私の傷をなぞった。
「この傷、僕にくれる?」
「傷を?」
「そう。ユカのこの傷は僕のものだ。僕が君を助けた証、守れなかった戒め、出会いの象徴。君の傷は、僕だけが知ればいい」
アンリが私の態勢をまた変える。膝から降ろされて、背中を向けるように座ってしまえば、きっと醜い傷がアンリからは丸見えで。
お腹に腕をまわされて、温かいものが背中を這う。
肌を震わす吐息の感触に、アンリが私の背中に口づけているんだと理解した瞬間、痺れるような何かが背筋を駆けて、頭の中を甘く熟していく。
羞恥に交じるほんのりとした快感に、私はじっと耐えるしかなかった。
アンリの唇があんまりにも優しくて、私の一番醜い場所に口づけてくれることが嬉しくて、涙が出そうだった。
歯を食いしばって耐えて、アンリの唇が離れたタイミングで、私は振り返る。
アンリの首へと腕を回して、ぎゅっと抱きしめた。
体がくっついて、溶けてしまえばいいと思うくらい、ぎゅうっと抱きしめる。
「ありがとう、アンリ。大好き」
「僕も好きだよ、ユカ」
この年下の男の子は、どうしてこんなにも頼りがいがあるんだろう。
どうしたら私は、彼のようにまっすぐに生きられるんだろう。
お日様のようにぽかぽかするアンリのそばを、私はもう、離れられない。
ぐずぐずしていた私がようやく落ち着くと、もう一度夜会用のドレス選びが始まった。
エディット様やリゼット様には気を遣われて、また後日にするか聞かれたけれど、あと一着だったから選んでしまいたかった。
「アンリ、これはどう?」
「いいんじゃないか。可愛いよ」
「アンリ、こっちは?」
「うん、可愛い」
アンリも加わったドレス選びだけど、この男、全然女心が分かってなくて、なんでも可愛いの一点張り!
これにはエディット様とリゼット様だけでなく、サロメさんやお針子さんまで呆れ顔だ。
それでも私は楽しくて、任せっきりだったドレス選びに少しずつ自分の意見を交えていく。
アンリが可愛いって言ってくれるから。
せめてその言葉を、自信を持って受け止められるように。
私がアンリの横に立っても恥ずかしくないように。
そんなドレスを選びたい。
だからまずは、ドレス選びをがんばろう。
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