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オージェ伯爵邸襲撃事件編
拗れに拗れた話 4
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旦那様は姿勢をただすと、まずロワイエ様の方をちらりと見た。
「ロワイエ、私がお前に頼んだことを覚えているか」
「ユカを王都に連れてくること、です」
「断られたときはどうしろと言った」
「……伯爵家の客人としてもてなし、父上が帰るまで接待せよ、と」
淀みなく答えるロワイエ様に、旦那様は頷く。
「何故、勝手な行動をした」
ロワイエ様はばつが悪そうに視線をそらした。
泰然としてきたロワイエ様が、叱られた子供みたいな反応をしている。
「愚息」
「……父上が、ユカをできれば養子として伯爵家の保護下に入ってくれたらと仰っていたからです」
奥様の圧に負けたロワイエ様が、口を割る。
旦那様が、わずかに眉を寄せた。
「確かに言ったが、それは命じた中には含まなかっただろう」
「ですが、ユカを囲いたかったのでしょう? 事業の展開、あれはユカを知識を使ったものではないのですか? 少し調べれば父上が貴重な技術書を手に入れたことなんてすぐ分かります。実際は技術書などではなく賢者だったのだと、ユカと会って気づきましたが」
ロワイエ様の言葉にぎょっとして、私は旦那様を見た。わ、私を囲む?
「父上が何も教えてはくれなかったのでこちらで調べました。ユカは不思議な子ですね。調べても調べても、情報が何も出てこない。しばらく手元に置こうと思ったのも致し方ないと思いませんか?」
「使用人として置いたのは良い判断だ。接待しろと言ったが、ユカは客人としてそこにいるだけなのを好まない」
旦那様の言葉に奥様が懐かしそうに目を細めている。
たぶん、思い出してるのかもしれない。私がこの世界に来たばかりの頃、怪我が治った後も客人として好きなだけ滞在していていいと言われたのに、断って賃金なしの住み込み行儀見習いとして雇ってもらったことを。
だって、何もしないで厄介になるだけって図々しいじゃない。私はそこまで図太くなれなかった。何かしている方が、何も考えなくてすむから楽だったし。
「それで? 何故そこから妻にという話になった」
「媚薬を、ユかが盛られたのですよ。……一度目の時は、上手く行けば取り込めるかと単純に思ったのです。ですが失敗しました。その後サリムに調べさせ、混入ルートが全く分からなかったと報告を受けたときに、私の中にある仮説が立ちました。もしや天落香が原因なのでは、と。父が囲いたがっている、素性不明の女性、そしてその手元には天落香の残り香……試してみるだけの価値はあると思いました」
はたして、ロワイエ様の仮説は正しかった。
天落香の媚薬効果は私を侵して、ロワイエ様は私を犯した。
「天降り人なら、誰しもが喉からでるほど欲しい。その知識は値千金。妻にと強く望んだのは確信を得たその瞬間。父が囲おうとした理由がよく分かりましたよ。───ユカは天降り人ですね? だからあんなにも手元に置きたがったのでしょう」
問い質していたのは旦那様だったのに、いつの間にかロワイエ様が旦那様を問い質している。
自分の事ながら、他人事のようにそれを聞いていた。
旦那様は、天降り人である私の知識を利用するために保護してくれたの?
たぶん、限りなく近い真実なのかもしれない。
でも、それだけじゃないと思う。
旦那様は最初から優しかった。私の知識が欲しいだけなら、私のお願いを聞いて住み込みの行儀見習いなんてさせずに、飼い殺せば良かったんだもの。
だから、ロワイエ様の言葉は足りていない。
真実はそれだけじゃない。
だから私は旦那様を見た。
旦那様が私を保護してくれた本当の理由を聞きたいから。
旦那様はじっとロワイエ様を見つめていたけれど、やがて目を伏せた。
「認めよう。ユカを天降り人だと気づきながら、手元に留めていたのを。だが囲い続けるつもりはなかったし、決してこれは私だけの意思ではない」
「では誰の意思なのですか」
今まで黙っていたアンリが声をあげる。
不意に背後から上がった言葉にびっくりして、肩が跳ねてしまった。
旦那様がアンリの方へと視線を向ける。
「ファウルダースの三男か。何か言いたいことがあるようだな」
「はい。一時的にユカを預かっていた診療所の者達の言葉を代弁させていただきたい」
「良いだろう。聞こう」
「私含め、診療所の者たちは、伯爵がロワイエ様にユカを囲うように指示しているようだと薄々思っておりました。今の話からロワイエ様の独断での行動が多々あったことは分かりましたが、伯爵が往生際悪くユカを囲おうとしたというのを否定する、その理由をお聞かせ願いたい」
私は目を丸くした。診療所って……マルスラン先生たち、そんなことを考えていたの? 私のいないところで?
予想もしなかった言葉に、私は驚いた。
そんな憶測が飛び交ってしまったのは、きっと私を心配してくれたからなのかな。
なんだか胸がくすぐったい。
伯爵も、マルスラン先生も、エリアも、イアン君も、それからアンリも。
皆、私のためを思ってくれている。
ちら、と正座している人に視線を向けた。
その皆の好意が、あの変態のせいで拗れていたってことなのかな。なんてはた迷惑な変態なのか。
「……」
ロワイエ様と視線が合ってしまった。なんだろう、ちょっと色気が滲み出てきてる気がする。正座してるだけなのに、なんで?
あんまり目視しても良いものではないから視線を旦那様に戻した。旦那様は何とも言えない目で息子を見つめてる。興味本意で奥様の顔を見れば軽蔑しきった目を実の息子に向けている。容赦がないですね。
皆、ロワイエ様の異変に気づいたのか、視線がそちらに集中してる。
でもその無駄な間を止めるように、リオネルさんが咳払いをした。
「話の続きをどうぞ」
「そうだな。ユカを囲おうとしたのは誰か、という話だったな」
旦那様が奥様の方へ視線を向ける。奥様はゆったりと微笑んだ。
「誤解のないように言っておきますわ。ダミアンはあくまで貴女を保護しようとしたのですよ。それが、貴女を拾ったメイド長と貴女のお世話をしていた使用人たちの総意でしたわ」
「メイド長の?」
思わぬところから出てきた人物に、私は目を見開いた。
何か言おうとして、でも言葉はでなくて、結局口を閉じてしまう。
「貴女は自立した大人だったけれど、本当にこの世界のことを何も知りませんでした。悪しき者にそそのかされる前に、伯爵家で必要な知識を身に付けさせるべきだとメイド長が言ったのです。彼女はダミアンの乳母でもあったから、ダミアンは断らなかったの。知識はただの副産物にしか過ぎません。襲撃事件後は、メイド長の遺願だと思って保護を申し出たのですわ」
私を拾って、この世界のいろはを教えてくれたのはメイド長だった。
厳しくも優しい彼女を思い出す。メイド長も、あの襲撃事件の時に亡くなったと聞いた。いつか恩返しをしたいと思っていたのに、できなかった。
「ごめんなさい。つらいことを思い出させてしまったわ」
ぽろりと頬を滴が流れ出す。
襲撃事件から自分の事で手一杯で、故人の事をこんなにもしっかり思い出したことはほとんど無かった。さらりと頭をよぎっても、臭いものに蓋をするかのように、そっと頭の隅に寄せていた。……私って、薄情なのかな。
伯爵は、メイド長のお願いを死してなお守ってくれようとしてくれただけだ。
メイド長の優しさが、伯爵の優しさが、子供のようにふらふらしていた私に、もう一度しっかりと両足で立てるようにと支えてくれる。
夢だと思っちゃいけない。
不都合なこと全部、否定しないで現実だと受け止めないといけない。
何の繋がりもない世界に来て、せっかく繋いだ縁をまた失ってしまったと思っていたけれど、まだ繋がっているものはある。
そして、新しく繋いだものもある。
皆、私を心配して、私を支えてくれている。
それに目を瞑って、夢なんだとふて寝するのは子供のすること。
私は、ようやく自分の足が地についたような気がした。
ここが日本じゃないのは現実なんだ。一年も駄々をこねて目を背けていては、子供扱いされるのも当然だ。
私はこぼれた涙を拭って、笑う。
「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。旦那様と奥様、メイド長、そしてこのお屋敷で私を気にかけてくれた皆に、心から感謝いたします」
大丈夫。
私はちゃんと現実を見れる。
いつまでも悲劇のヒロインのようにいちゃ駄目だ。
日本だって、つらいこと、かなしいこと沢山あった。一人暮らしをしていたんだ、寂しいからと生活できない訳じゃない。
全てを受け入れれば、ここで生きるのもそんなに難しくないように思えた。
この世界で生きる術は、伯爵邸の皆が教えてくれたんだもの。
「この世界で生きる術は、十分お屋敷の皆から教えてもらいました。でも、この世界にとって私が何者であるのか、それだけが分かりません。私が今後どうするのか選ばせてくれるのなら、それをきちんと教えてください」
まっすぐと伯爵を見る。
伯爵は初めて私と会ったときのように、静かに凪いだ瞳で私を見返す。
そして心なしか表情を和らげて、しかと頷いた。
「ロワイエ、私がお前に頼んだことを覚えているか」
「ユカを王都に連れてくること、です」
「断られたときはどうしろと言った」
「……伯爵家の客人としてもてなし、父上が帰るまで接待せよ、と」
淀みなく答えるロワイエ様に、旦那様は頷く。
「何故、勝手な行動をした」
ロワイエ様はばつが悪そうに視線をそらした。
泰然としてきたロワイエ様が、叱られた子供みたいな反応をしている。
「愚息」
「……父上が、ユカをできれば養子として伯爵家の保護下に入ってくれたらと仰っていたからです」
奥様の圧に負けたロワイエ様が、口を割る。
旦那様が、わずかに眉を寄せた。
「確かに言ったが、それは命じた中には含まなかっただろう」
「ですが、ユカを囲いたかったのでしょう? 事業の展開、あれはユカを知識を使ったものではないのですか? 少し調べれば父上が貴重な技術書を手に入れたことなんてすぐ分かります。実際は技術書などではなく賢者だったのだと、ユカと会って気づきましたが」
ロワイエ様の言葉にぎょっとして、私は旦那様を見た。わ、私を囲む?
「父上が何も教えてはくれなかったのでこちらで調べました。ユカは不思議な子ですね。調べても調べても、情報が何も出てこない。しばらく手元に置こうと思ったのも致し方ないと思いませんか?」
「使用人として置いたのは良い判断だ。接待しろと言ったが、ユカは客人としてそこにいるだけなのを好まない」
旦那様の言葉に奥様が懐かしそうに目を細めている。
たぶん、思い出してるのかもしれない。私がこの世界に来たばかりの頃、怪我が治った後も客人として好きなだけ滞在していていいと言われたのに、断って賃金なしの住み込み行儀見習いとして雇ってもらったことを。
だって、何もしないで厄介になるだけって図々しいじゃない。私はそこまで図太くなれなかった。何かしている方が、何も考えなくてすむから楽だったし。
「それで? 何故そこから妻にという話になった」
「媚薬を、ユかが盛られたのですよ。……一度目の時は、上手く行けば取り込めるかと単純に思ったのです。ですが失敗しました。その後サリムに調べさせ、混入ルートが全く分からなかったと報告を受けたときに、私の中にある仮説が立ちました。もしや天落香が原因なのでは、と。父が囲いたがっている、素性不明の女性、そしてその手元には天落香の残り香……試してみるだけの価値はあると思いました」
はたして、ロワイエ様の仮説は正しかった。
天落香の媚薬効果は私を侵して、ロワイエ様は私を犯した。
「天降り人なら、誰しもが喉からでるほど欲しい。その知識は値千金。妻にと強く望んだのは確信を得たその瞬間。父が囲おうとした理由がよく分かりましたよ。───ユカは天降り人ですね? だからあんなにも手元に置きたがったのでしょう」
問い質していたのは旦那様だったのに、いつの間にかロワイエ様が旦那様を問い質している。
自分の事ながら、他人事のようにそれを聞いていた。
旦那様は、天降り人である私の知識を利用するために保護してくれたの?
たぶん、限りなく近い真実なのかもしれない。
でも、それだけじゃないと思う。
旦那様は最初から優しかった。私の知識が欲しいだけなら、私のお願いを聞いて住み込みの行儀見習いなんてさせずに、飼い殺せば良かったんだもの。
だから、ロワイエ様の言葉は足りていない。
真実はそれだけじゃない。
だから私は旦那様を見た。
旦那様が私を保護してくれた本当の理由を聞きたいから。
旦那様はじっとロワイエ様を見つめていたけれど、やがて目を伏せた。
「認めよう。ユカを天降り人だと気づきながら、手元に留めていたのを。だが囲い続けるつもりはなかったし、決してこれは私だけの意思ではない」
「では誰の意思なのですか」
今まで黙っていたアンリが声をあげる。
不意に背後から上がった言葉にびっくりして、肩が跳ねてしまった。
旦那様がアンリの方へと視線を向ける。
「ファウルダースの三男か。何か言いたいことがあるようだな」
「はい。一時的にユカを預かっていた診療所の者達の言葉を代弁させていただきたい」
「良いだろう。聞こう」
「私含め、診療所の者たちは、伯爵がロワイエ様にユカを囲うように指示しているようだと薄々思っておりました。今の話からロワイエ様の独断での行動が多々あったことは分かりましたが、伯爵が往生際悪くユカを囲おうとしたというのを否定する、その理由をお聞かせ願いたい」
私は目を丸くした。診療所って……マルスラン先生たち、そんなことを考えていたの? 私のいないところで?
予想もしなかった言葉に、私は驚いた。
そんな憶測が飛び交ってしまったのは、きっと私を心配してくれたからなのかな。
なんだか胸がくすぐったい。
伯爵も、マルスラン先生も、エリアも、イアン君も、それからアンリも。
皆、私のためを思ってくれている。
ちら、と正座している人に視線を向けた。
その皆の好意が、あの変態のせいで拗れていたってことなのかな。なんてはた迷惑な変態なのか。
「……」
ロワイエ様と視線が合ってしまった。なんだろう、ちょっと色気が滲み出てきてる気がする。正座してるだけなのに、なんで?
あんまり目視しても良いものではないから視線を旦那様に戻した。旦那様は何とも言えない目で息子を見つめてる。興味本意で奥様の顔を見れば軽蔑しきった目を実の息子に向けている。容赦がないですね。
皆、ロワイエ様の異変に気づいたのか、視線がそちらに集中してる。
でもその無駄な間を止めるように、リオネルさんが咳払いをした。
「話の続きをどうぞ」
「そうだな。ユカを囲おうとしたのは誰か、という話だったな」
旦那様が奥様の方へ視線を向ける。奥様はゆったりと微笑んだ。
「誤解のないように言っておきますわ。ダミアンはあくまで貴女を保護しようとしたのですよ。それが、貴女を拾ったメイド長と貴女のお世話をしていた使用人たちの総意でしたわ」
「メイド長の?」
思わぬところから出てきた人物に、私は目を見開いた。
何か言おうとして、でも言葉はでなくて、結局口を閉じてしまう。
「貴女は自立した大人だったけれど、本当にこの世界のことを何も知りませんでした。悪しき者にそそのかされる前に、伯爵家で必要な知識を身に付けさせるべきだとメイド長が言ったのです。彼女はダミアンの乳母でもあったから、ダミアンは断らなかったの。知識はただの副産物にしか過ぎません。襲撃事件後は、メイド長の遺願だと思って保護を申し出たのですわ」
私を拾って、この世界のいろはを教えてくれたのはメイド長だった。
厳しくも優しい彼女を思い出す。メイド長も、あの襲撃事件の時に亡くなったと聞いた。いつか恩返しをしたいと思っていたのに、できなかった。
「ごめんなさい。つらいことを思い出させてしまったわ」
ぽろりと頬を滴が流れ出す。
襲撃事件から自分の事で手一杯で、故人の事をこんなにもしっかり思い出したことはほとんど無かった。さらりと頭をよぎっても、臭いものに蓋をするかのように、そっと頭の隅に寄せていた。……私って、薄情なのかな。
伯爵は、メイド長のお願いを死してなお守ってくれようとしてくれただけだ。
メイド長の優しさが、伯爵の優しさが、子供のようにふらふらしていた私に、もう一度しっかりと両足で立てるようにと支えてくれる。
夢だと思っちゃいけない。
不都合なこと全部、否定しないで現実だと受け止めないといけない。
何の繋がりもない世界に来て、せっかく繋いだ縁をまた失ってしまったと思っていたけれど、まだ繋がっているものはある。
そして、新しく繋いだものもある。
皆、私を心配して、私を支えてくれている。
それに目を瞑って、夢なんだとふて寝するのは子供のすること。
私は、ようやく自分の足が地についたような気がした。
ここが日本じゃないのは現実なんだ。一年も駄々をこねて目を背けていては、子供扱いされるのも当然だ。
私はこぼれた涙を拭って、笑う。
「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。旦那様と奥様、メイド長、そしてこのお屋敷で私を気にかけてくれた皆に、心から感謝いたします」
大丈夫。
私はちゃんと現実を見れる。
いつまでも悲劇のヒロインのようにいちゃ駄目だ。
日本だって、つらいこと、かなしいこと沢山あった。一人暮らしをしていたんだ、寂しいからと生活できない訳じゃない。
全てを受け入れれば、ここで生きるのもそんなに難しくないように思えた。
この世界で生きる術は、伯爵邸の皆が教えてくれたんだもの。
「この世界で生きる術は、十分お屋敷の皆から教えてもらいました。でも、この世界にとって私が何者であるのか、それだけが分かりません。私が今後どうするのか選ばせてくれるのなら、それをきちんと教えてください」
まっすぐと伯爵を見る。
伯爵は初めて私と会ったときのように、静かに凪いだ瞳で私を見返す。
そして心なしか表情を和らげて、しかと頷いた。
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