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オージェ伯爵邸襲撃事件編

ご主人様と天落香7 ※

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散々ロワイエ様に体を弄ばれて、だんだんとえっちな体にされていく。私はされるがまま、体の反応するがままに、もたらされる快楽を享受した。

ロワイエ様はどうしても私を狂わせたいようで、肉芽や胸の突起をつまんで弄くっては、膣を前から、後ろから穿っては「もっと淫乱におなりなさい」「はしたなく喘ぎなさい」と命じてくる。
でも私は中々、中では達することができずに、ロワイエ様が先に達してしまうことが二回連続で起きた後は、また指を何度も入れられて膣をまさぐられた。

「あぁ、ほら、下のお口はこんなにも涎を垂らして物欲しげなのに……お腹いっぱいにして差し上げられないのは残念ですね」

「ユカはメイドなのですから、ご主人様の命令には逆らってはいけませんよ」

「ふふ……キスは我慢して差し上げましょう。処女を奪って、さらにファーストキスを奪うのは可哀想ですからね」

どれくらいの時間が経ったかなんて分からない。
どれくらい達したのかなんて分からない。

部屋には甘い極上の香りと精の匂いが立ち込めている。
ロワイエ様の衣装も、私のメイド服も、汗やら精液やらで湿っている。

ロワイエ様は着衣での行為がお好きなのか、最初に私の下着を取り払った以外に、私の服を脱がせようとはしなかった。

今もまた、ロワイエ様と向き合うように座らされ、私の膣にロワイエ様が埋まっているのをメイド服のスカートが隠していた。メイド服のエプロンは、ロワイエ様がわざとそこに吐き出した欲望で汚れてしまっている。

「さぁ、ユカ……ご主人様にご奉仕しなさい」
「あ、う……っ」

ロワイエ様が私の手をスカートの中へと差し入れた。それからスカートを持ち上げて結合部を見つめてる。

「ユカはまだ中で上手にイけませんからね。動けとは言いませんから、ここを触って自分で気持ちよくなりなさい」
「そ、んな、やだぁ……っ」
「ご主人様の命令ですよ。またお仕置きしましょうか?」

私はふるふると首を横に振る。ぽろぽろと涙が散った。
肉の棒をくわえ込んだまま、自分で肉芽に触れる。

ロワイエ様のお仕置きはもう既に何回か受けてる。それは寸止めだったり、口淫だったり、お尻の穴に指を入れられそうにもなった。

お尻はあまりにも私が嫌がるものだから、一度はやめてくれた。
でも私が嫌がるのすらロワイエ様は楽しいのか「それなら次のお仕置きは後ろの開発にいたしましょう」とか言うので、私はそのお仕置きだけは回避しようと、快楽と熱に奪われた思考で必死に考えた。

ぐりぐりと、自分で肉芽をこねる。
ぬるぬると蜜で濡れていて、指がよく滑る。

「あ、ぁんっ、ふぁ、はぁ……っ」
「良いですね、その調子です。あぁ、締まってますよ。中がうねってますね……。ん……っ、ふふ、気持ちいいですね、ユカ」
「ごしゅ、ごしゅじん、さまぁ……っ」
「腰をそんなに揺らして……私が手伝って差し上げましょうね」
「ひぃんっ! ふぁ! あっ、だめ、っ、あんっ!」

自分で肉芽を弄ってもロワイエ様が私に与えてくれた刺激にはほど遠くて、もどかしくて、腰がゆらゆらと揺れた。
ロワイエ様がそんな私を「手伝う」と言って下から小刻みに腰を揺すってくる。

「ふぁ、ぁ、ぁんっ」
「ほら、手は動かして……っ」
「ぁ、あ、あっ! きちゃう、なにかきちゃうのぉ……!」

今までとは違う快感の波がすぐそこまで迫ってきた。私は身をのけぞらせてそれを避けようとする。
でもロワイエ様は容赦しない。あまりにも私の腰が浮きすぎると、強制的に腰を突き上げ私の腰を引き寄せる。そうすると、その勢いで蜜壺の最奥をロワイエ様のモノが突く。

そんなことを繰り返すから、もうとっくに私の手は肉芽から離れてしまっていた。ロワイエ様の肩へと添えて、自ら腰を振る。
ロワイエ様のモノが擦れると、一段と気持ちいいところがあって、私は無意識にそこをロワイエ様へ擦りつける。

「あっ、あっ」
「く、ユカ……!」

ロワイエ様はスカートの中へと注目しながら、苦しげな声を出してる。くちくちと卑猥な音が結合部から聞こえる。
その音で、びちょびちょに濡れたそこを見られていることを思い出したとたん、ぱちんっと目の前が白く弾けた。

「ああああああっ!!!」

きゅうきゅう膣が締まって、胎内に埋まってるロワイエ様を締め付けるように肉が蠢いた。
今までにない快感に、私は一瞬意識が飛んだ。膣以外の全てから力が抜ける。後ろへ倒れそうになった私を、ロワイエ様が支えた。

「はぁ……っ、はぁ……っ」
「ふふ、イきましたか……今のは中、ですかね」

ロワイエ様はそう言いながら私の腰を引き寄せた。
どくどくと心臓が脈打つ。荒い息をつく私に向けて、ロワイエ様がくすりと笑う。

「それにしてもいけないメイドですね……ご主人様への奉仕を疎かにして自分だけ気持ちよくなるとは」

ロワイエ様が私の尻をやわやわと揉みこむ。ぞくぞくとする感触に私は戦慄した。

このままではお仕置きコースだ。

「ごしゅじんさま……っ、ごほうし、します……っ」
「はい、お願いしますね」

まだ荒い息が整わないまま、私はまた腰を振った。
お仕置きは、嫌なの……!

「あぁ、あぁ、っ、ごしゅじんさまぁ! きもちいい、きもちいい……っ」
「はぁ……っ、ユカ、も、この気持ちよさが、分かるように、なりましたか……っ」

私は腰を振って、さっき見つけた自分の良いところをロワイエ様に擦り付ける。うねる蜜壺が、ロワイエ様を咀嚼する。

「はぁ……っ、ユカ……! もっと、もっとはしたなくなりなさい……っ」
「ごしゅじんさ、ま、ぁあああっ!」

がつがつと突き上げられる。
私は覚えたての快感に、もうなにも分からなくなる。

「はぁ、ぁんっ、ふぁ、ぁ、ぁん! ぁあっ、らめ、イッちゃう、イッちゃうのぉ……!」
「ふ、ふふ、淫乱な、メイドですね……! 私を、くわえこんで、離さないなんて……!」
「ごしゅじんさま……っ!」

ぐちゅぐちゅにとろかされて、私ははしたなく喘ぐ。

きもちいい、きもちいい。
さっきまでのは何だったのかと思うくらいに、ロワイエ様に突き上げられるのが気持ちいい。

この卑猥な時間は、いつまで続くんだろう。

体の奥で燻っていたものはとっくの昔に解消されて、今はただ、気持ちいいという感覚だけを求めて腰を振る。ロワイエ様に、ご主人様に、奉仕する。

気持ちよくなりたい。
もっと気持ちよくなりたい。
奥をついて。
ご主人様の肉棒でぐりぐりして。
私をめちゃくちゃにして。

頭がえっちなことでいっぱいになる。
もっともっとえっちな体にしてほしくて、ご主人様におねだりをしようとした。

その時だった。



「───ユカ!」



執務室の扉が開け放たれる。
極上の香りがわずかに薄れると同時、誰かが扉のところで息をのむ気配がした。

「ふ、ぁあっ、ごしゅじんさまぁ、もっと、もっとぐりぐりしてぇ……っ」
「ふふ、ユカは淫乱ですね」
「ロワイエ様……!」

誰かが怒気を纏って私たちに近づいてくる。普段なら羞恥心で死にそうになっていただろうけど、ぐだぐたに煮詰まった私の頭では、そんなものすっかり溶けてしまって無くなっていた。

「あああっ!」

ぐっとお腹に腕を回され、強制的に立ち上がらされる。
卑猥な蜜が糸を引きながら、ロワイエ様がずるりと私の中から出ていった。

私は肩で息をしながら、ふらふらする頭をどうにかもたげて、私の体を持ち上げてる人を見ようとする。
でも、その顔を確認する前に、トンッと首の後ろに衝撃が走り、私の意識はすぅっと後ろへ遠退いた。

「ユカ、ちょっと眠ってな」

私を呼ぶ、優しい声。
あぁ、この人がいるなら、安心だ。
何も、何も考えなくて良い。


私は与えられた闇へと安心して堕ちていった。
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