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オージェ伯爵邸襲撃事件編
白い天井と緑のカーテン3
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息を飲むほど美しい人だった。少し童顔ながらも整った顔立ちは銀の髪とスミレの瞳が際立って冷たい印象を与えるものの、満月のような穏やかな冷たさ。でもその冷たさもにっこりと微笑んでいるからかあまり気にならない上に、むしろ温かみがある。
月じゃない、この人は太陽のような人だと思わせる。
「……アンリ様、ですね。ユカ・イサワです。助けていただいたそうで、有難うございます」
「いやいや、騎士として当然の事をしたまでだよ。君が助かって良かった」
にっこりと屈託なく笑うその表情に、私はなんだか安心した。それに、僅かの郷愁と、親近感がわく。
「何か困ったことがあったら何でも頼ってくれて構わないよ。それに堅苦しいのもいらない。隣国への防衛が黒宵騎士団の主な役割だけど、町の治安を守るのも僕らの仕事だ。必要以上に距離をとられてはいざというとき頼ってもらえないからね。親しみをもって欲しいから、様付けなんて堅苦しいのはいらないよ」
「そう、ですか?」
「そうそう。どうせリオネルも様付けなんて要らないとか言ってるはずだから、彼の部下である僕にも様付けは不要だよ。ついでに言うと、敬語もなくしてくれると嬉しいな。小さい子からそんな背伸びした丁寧な口調を聞くのってなんかこそばゆすぎる」
「……」
私何歳に思われているんだろう。
思わずエリアさんを見ると、彼女も苦笑いしていた。
「アンリ、もしかしなくとも、ユカの方があなたより年上よ」
「えっ?」
アンリさんが驚いたように目を丸くする。
そんなに意外ですか。
「それ本当?」
「私と同い年らしいから」
「マジでか」
アンリさんの背後からリオネルさんの声も上がる。子供扱いっぽいなとは思っていたけど、やっぱり子供に思われていたか!
「えー、それなら尚更敬語はいらないよ。気軽に呼んで。僕もユカって呼ばせてもらうからさ」
「ん、分かった。ありがとう、アンリちゃん」
にこにこと楽しそうに笑うアンリさんにつられて、思わず私の口が滑る。
空気が一瞬止まった。
「……ちゃん?」
「あ、ごめんなさい。私の友達に同じ名前の子がいて。アンリさんの話し方が彼女にとてもよく似ていたから、つい……ごめんなさい」
そうなのよね。私に異世界転移のなんたるかを教えてくれたヲタクな友人が杏里(あんり)ちゃんなんだよね。小学校からの付き合いだったし、杏里ちゃんって中二病を患っていたからかボクっ子だったし。
アンリさんみたいなハッと息を飲むほどの美人さんではなかったけど、友達の中では突出して可愛い子だった。
だから思わず、アンリ「さん」とはいかず、口慣れたアンリ「ちゃん」が口をついてしまった。いくら年下でも、初対面の人にこれはないや。
「いーじゃねーか、アンリ! 嬢ちゃんの好きな呼び方でさ!」
「いやいやいや! リオネル! さすがにちゃん付けはどうかと思うよ!? 流石に僕だっておと」
「アンリ! そういえばちょっと話があるの!」
「へ? あ、うんっ?」
アンリさんがエリアさんに腕を引かれて部屋の隅に行く。どうしたんだろう。
「そういえば嬢ちゃん、アンリは怖くないのか?」
「いえ。騎士の方ですけど女性だからかあんまり怖くありません」
「ぶはっ」
手近にあった椅子に座ったリオネルさんがお腹を抱えて笑いだす。何々、私何かおかしな事言った??
「いやなー、そーだなー。本人の沽券に関わるからなー。教えた方がいいんだろうけどなー」
「……あー、もー、ちゃん付けでもいいよ、ユカ」
エリアさんから解放されたらしいアンリさんが苦笑しながら戻ってくる。
ちゃん付けでいいって、えーっと、いいの?
不思議に思って首を傾げると、アンリさんが笑った。
「言いやすい方がいいだろう? もしその友達と会うときがあれば別の呼び方に変えてもらえばいいし、普段は言いやすい方でいいよ。自分で行った手前、親しみをもって欲しいからね」
「えと、でも、そんな大人みたいな人に言う言葉じゃなかったと思うので……」
「気にしないで。どちみち年下だしね。僕は騎士だから、親しくなっておいて損はないと思うな」
「いやでも、こんな美人さんにちゃん付けは……」
「嬢ちゃん、嬢ちゃん、問題なところそこじゃないからな」
肩を震わせて笑うリオネルさんを、アンリさんがどつく。あ、リオネルさんが椅子から落ちた。
「それなら呼び捨てでいいんじゃないかしら?」
「あ、そうだね。うん、まぁ、その方が無難かな」
「ちょっとそれは……初対面で呼び捨てするのも気が引けます」
「問題ないよ。言っただろ、僕たちはいざというときのために町の人と友好的でいたいんだって。名前の呼び方くらい気にしないよ」
「そう、なの」
まぁ年下らしいから……いいのかな。
気を取り直して、私はアンリに手を差し出す。
「では改めまして。アンリ、よろしくね」
「……ええと、うん。よろしく」
一瞬、戸惑った様子を見せたけれど、アンリは手を差し出して握手をしてくれた。
二人が帰ったあと、エリアさんが再び私を寝台へ寝かせつける。私も人と沢山話して、疲れてしまった。
「おや、黒宵の奴らは帰ったのかね」
「はい。リオネルさんとアンリさんが来ました」
「二人だけか」
隣の部屋にいたと言うマルスラン先生が診察と言ってやって来る。
椅子に座って、エリアさんに私の脈と熱を測るように指示を出した。
私はエリアさんにされるがままになりながら、マルスラン先生と話をする。
「手土産に果物か何かを持ってこればいいものを」
「お仕事でいらっしゃってるので見舞品は必要ないですよ」
「いーや、リオネルはともかく、アンリ坊はもう少し気遣い屋にならんとなぁ。こないだも無神経が過ぎたとかで女にフラれていたと聞いたよ」
「え?」
アンリが女性にフラれる?
「アンリって女性とお付き合いされていたんですか?」
「なんだかんだで若いし、顔がいいからアンリ坊はモテるからねぇ」
「……アンリ坊?」
んん?
なにか私、もしかして、とんでもない勘違いしたのかな。
首を傾げていると、エリアさんが脈を測り終えたのか、私の手首から指を離して体温計を用意しながら教えてくれた。
「アンリは男性よ。嫌悪感がなさそうだったから、本人の前で言ってパニックになるよりはと思って黙っていたけど」
「なんだアンリ坊、また女と間違われたか。もう十九だから体はできてるはずなんだが……鍛え方が足りんのかねぇ」
私はびっくりして思わずエリアさんの顔を凝視してしまった。
アンリが男性!? あんな美人な顔で!?
しかも十九!? ティーンエイジ!?
なんと……そんな馬鹿な……。
年下とは言っていたけど一つ二つの差だと思ったら五つも違った。しかも性別、男だったの……。
「アンリちゃん」なんて言ってしまって申し訳が無さすぎる……さすが西洋っぽい文化圏の世界。日本で女の子だった名前でも男の人の名前になるのかぁ。
ぐるぐるとそんなことを悩んでいると、エリアさんがおかしそうに笑った。
「ふふ、ユカが元気になって嬉しいわ。これなら男性恐怖症の方も、アンリに協力してもらいながらだったら克服できそうね」
「えっ、でもアンリはお仕事ありますから。邪魔をするわけには」
「巡回の途中にちょっと立ち寄ってもらうくらい何でもないわ。さ、夕食まで寝てなさい。マルスラン先生、脈は正常、熱はまだ微熱がありますが特別問題はなさそうです。薬出しますか?」
「あんまり効いてる気がしないんだが……念のため熱冷ましだけ処方しておいてくれ」
「はい」
マルスラン先生とエリアさんが話ながらベッドから離れる。カーテンを締め切る前、マルスラン先生が私に微笑みかけた。
「こうやってお喋りができるんだ。ユカさん、どうか前向きに頑張っていこう」
さらりと緑の帳が降りる。
トラウマは克服できる。でも、その一歩はひどく億劫で。
だけど私は昨日の今日で、こんなにも前に進めた。初めて見た人に悲鳴は上げなかったし、マルスラン先生とも他愛ないことを話すことができる。
まだ触られることは怖いけど、知らずとはいえアンリと握手ができた。
きっと私はトラウマを克服できる。
そんな気がした。
月じゃない、この人は太陽のような人だと思わせる。
「……アンリ様、ですね。ユカ・イサワです。助けていただいたそうで、有難うございます」
「いやいや、騎士として当然の事をしたまでだよ。君が助かって良かった」
にっこりと屈託なく笑うその表情に、私はなんだか安心した。それに、僅かの郷愁と、親近感がわく。
「何か困ったことがあったら何でも頼ってくれて構わないよ。それに堅苦しいのもいらない。隣国への防衛が黒宵騎士団の主な役割だけど、町の治安を守るのも僕らの仕事だ。必要以上に距離をとられてはいざというとき頼ってもらえないからね。親しみをもって欲しいから、様付けなんて堅苦しいのはいらないよ」
「そう、ですか?」
「そうそう。どうせリオネルも様付けなんて要らないとか言ってるはずだから、彼の部下である僕にも様付けは不要だよ。ついでに言うと、敬語もなくしてくれると嬉しいな。小さい子からそんな背伸びした丁寧な口調を聞くのってなんかこそばゆすぎる」
「……」
私何歳に思われているんだろう。
思わずエリアさんを見ると、彼女も苦笑いしていた。
「アンリ、もしかしなくとも、ユカの方があなたより年上よ」
「えっ?」
アンリさんが驚いたように目を丸くする。
そんなに意外ですか。
「それ本当?」
「私と同い年らしいから」
「マジでか」
アンリさんの背後からリオネルさんの声も上がる。子供扱いっぽいなとは思っていたけど、やっぱり子供に思われていたか!
「えー、それなら尚更敬語はいらないよ。気軽に呼んで。僕もユカって呼ばせてもらうからさ」
「ん、分かった。ありがとう、アンリちゃん」
にこにこと楽しそうに笑うアンリさんにつられて、思わず私の口が滑る。
空気が一瞬止まった。
「……ちゃん?」
「あ、ごめんなさい。私の友達に同じ名前の子がいて。アンリさんの話し方が彼女にとてもよく似ていたから、つい……ごめんなさい」
そうなのよね。私に異世界転移のなんたるかを教えてくれたヲタクな友人が杏里(あんり)ちゃんなんだよね。小学校からの付き合いだったし、杏里ちゃんって中二病を患っていたからかボクっ子だったし。
アンリさんみたいなハッと息を飲むほどの美人さんではなかったけど、友達の中では突出して可愛い子だった。
だから思わず、アンリ「さん」とはいかず、口慣れたアンリ「ちゃん」が口をついてしまった。いくら年下でも、初対面の人にこれはないや。
「いーじゃねーか、アンリ! 嬢ちゃんの好きな呼び方でさ!」
「いやいやいや! リオネル! さすがにちゃん付けはどうかと思うよ!? 流石に僕だっておと」
「アンリ! そういえばちょっと話があるの!」
「へ? あ、うんっ?」
アンリさんがエリアさんに腕を引かれて部屋の隅に行く。どうしたんだろう。
「そういえば嬢ちゃん、アンリは怖くないのか?」
「いえ。騎士の方ですけど女性だからかあんまり怖くありません」
「ぶはっ」
手近にあった椅子に座ったリオネルさんがお腹を抱えて笑いだす。何々、私何かおかしな事言った??
「いやなー、そーだなー。本人の沽券に関わるからなー。教えた方がいいんだろうけどなー」
「……あー、もー、ちゃん付けでもいいよ、ユカ」
エリアさんから解放されたらしいアンリさんが苦笑しながら戻ってくる。
ちゃん付けでいいって、えーっと、いいの?
不思議に思って首を傾げると、アンリさんが笑った。
「言いやすい方がいいだろう? もしその友達と会うときがあれば別の呼び方に変えてもらえばいいし、普段は言いやすい方でいいよ。自分で行った手前、親しみをもって欲しいからね」
「えと、でも、そんな大人みたいな人に言う言葉じゃなかったと思うので……」
「気にしないで。どちみち年下だしね。僕は騎士だから、親しくなっておいて損はないと思うな」
「いやでも、こんな美人さんにちゃん付けは……」
「嬢ちゃん、嬢ちゃん、問題なところそこじゃないからな」
肩を震わせて笑うリオネルさんを、アンリさんがどつく。あ、リオネルさんが椅子から落ちた。
「それなら呼び捨てでいいんじゃないかしら?」
「あ、そうだね。うん、まぁ、その方が無難かな」
「ちょっとそれは……初対面で呼び捨てするのも気が引けます」
「問題ないよ。言っただろ、僕たちはいざというときのために町の人と友好的でいたいんだって。名前の呼び方くらい気にしないよ」
「そう、なの」
まぁ年下らしいから……いいのかな。
気を取り直して、私はアンリに手を差し出す。
「では改めまして。アンリ、よろしくね」
「……ええと、うん。よろしく」
一瞬、戸惑った様子を見せたけれど、アンリは手を差し出して握手をしてくれた。
二人が帰ったあと、エリアさんが再び私を寝台へ寝かせつける。私も人と沢山話して、疲れてしまった。
「おや、黒宵の奴らは帰ったのかね」
「はい。リオネルさんとアンリさんが来ました」
「二人だけか」
隣の部屋にいたと言うマルスラン先生が診察と言ってやって来る。
椅子に座って、エリアさんに私の脈と熱を測るように指示を出した。
私はエリアさんにされるがままになりながら、マルスラン先生と話をする。
「手土産に果物か何かを持ってこればいいものを」
「お仕事でいらっしゃってるので見舞品は必要ないですよ」
「いーや、リオネルはともかく、アンリ坊はもう少し気遣い屋にならんとなぁ。こないだも無神経が過ぎたとかで女にフラれていたと聞いたよ」
「え?」
アンリが女性にフラれる?
「アンリって女性とお付き合いされていたんですか?」
「なんだかんだで若いし、顔がいいからアンリ坊はモテるからねぇ」
「……アンリ坊?」
んん?
なにか私、もしかして、とんでもない勘違いしたのかな。
首を傾げていると、エリアさんが脈を測り終えたのか、私の手首から指を離して体温計を用意しながら教えてくれた。
「アンリは男性よ。嫌悪感がなさそうだったから、本人の前で言ってパニックになるよりはと思って黙っていたけど」
「なんだアンリ坊、また女と間違われたか。もう十九だから体はできてるはずなんだが……鍛え方が足りんのかねぇ」
私はびっくりして思わずエリアさんの顔を凝視してしまった。
アンリが男性!? あんな美人な顔で!?
しかも十九!? ティーンエイジ!?
なんと……そんな馬鹿な……。
年下とは言っていたけど一つ二つの差だと思ったら五つも違った。しかも性別、男だったの……。
「アンリちゃん」なんて言ってしまって申し訳が無さすぎる……さすが西洋っぽい文化圏の世界。日本で女の子だった名前でも男の人の名前になるのかぁ。
ぐるぐるとそんなことを悩んでいると、エリアさんがおかしそうに笑った。
「ふふ、ユカが元気になって嬉しいわ。これなら男性恐怖症の方も、アンリに協力してもらいながらだったら克服できそうね」
「えっ、でもアンリはお仕事ありますから。邪魔をするわけには」
「巡回の途中にちょっと立ち寄ってもらうくらい何でもないわ。さ、夕食まで寝てなさい。マルスラン先生、脈は正常、熱はまだ微熱がありますが特別問題はなさそうです。薬出しますか?」
「あんまり効いてる気がしないんだが……念のため熱冷ましだけ処方しておいてくれ」
「はい」
マルスラン先生とエリアさんが話ながらベッドから離れる。カーテンを締め切る前、マルスラン先生が私に微笑みかけた。
「こうやってお喋りができるんだ。ユカさん、どうか前向きに頑張っていこう」
さらりと緑の帳が降りる。
トラウマは克服できる。でも、その一歩はひどく億劫で。
だけど私は昨日の今日で、こんなにも前に進めた。初めて見た人に悲鳴は上げなかったし、マルスラン先生とも他愛ないことを話すことができる。
まだ触られることは怖いけど、知らずとはいえアンリと握手ができた。
きっと私はトラウマを克服できる。
そんな気がした。
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ユカとアンリの姫初め小説は こちら
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