他力本願のアラサーテイマー ~モフモフやぷにぷにと一緒なら、ダークファンタジーも怖くない!~

雑木林

文字の大きさ
上 下
195 / 239
六章 聖女の墓標攻略編

193話 終点

しおりを挟む
 
 ブロ丸が水の龍に呑み込まれて、凄まじい水圧によるダメージを受けながら、地上に墜落した。
 私はその衝撃で気を失い、次に意識を取り戻したとき、空は夕焼け模様になっていたよ。

「──ッ、ま、街……!! 私の街っ、どうなったの……!?」

 ブロ丸の中から出て、周辺の様子を確認すると、凄惨な光景が広がっていた。
 サウスモニカの街が、壊滅してしまったんだ。
 空から降り注いだ無数の水の龍によって、全てが壊し尽くされた。

 私の家、孤児院、各ギルド、侯爵家のお屋敷、大聖堂、図書館──何もかもが瓦礫になって、大半が洪水に押し流されたらしい。

「ああ……。どうして……」

 呆然と、そう呟いたけど、私はそれなりに冷静さを保っている。
 日常との乖離に、心が追い付いていない。この光景を目の当たりにしても、現実感が湧いてこない。

 ブロ丸は身体の大部分が砕けていたものの、核の魔石が無事だったので、きちんと回復したよ。スラ丸とティラも無事だ。
 ドラーゴの姿は、どこにも見当たらない。というか、誰の姿も見当たらない。
 【過去視】を使ってみると、みんなが水の龍に呑み込まれたのだと分かった。

 私はブロ丸に【従魔縮小】を使ってから、無残になった街を一緒に彷徨う。
 何処も彼処も、瓦礫。瓦礫。瓦礫。元々、どんな建物があったのか、まるで分からない。

 ──感覚的に、ここが私のお店だという場所までやって来た。
 瓦礫の山を眺めていると、胸から込み上げてくるものがある。
 でも、ここで取り乱したって、なんの意味もないんだ。

 すぐに鎮静効果のある【微風】を使って、私は平常心を取り戻す。
 とりあえず、生存者がいないか確かめよう。

「誰かーーーっ!! 生きている人はいませんかーーーっ!?」

 私の呼び掛けに応えてくれる人は──いない。
 ブロ丸でも大ダメージを負うような、とんでもない魔法攻撃が降り注いだからね……。生存者がいる可能性は、極めて低い……。
 それでも諦められなくて、何度も声を上げながら、私は街中を歩く。
 そうしていると、瓦礫の下から出ている誰かの片腕を発見した。

「──ッ!? だ、大丈夫ですか!? すぐに助けますから!!」

 慌てて駆け寄り、その片腕を掴んで引っ張り出そうと試みる。
 すると、呆気なく片腕が抜けて、私は尻餅をついてしまった。
 自分の痛みなんて無視して、誰かの安否を確認しようとすると──その片腕には、身体がくっ付いていなかった。

 冒険者ギルドのクマさんや、私のお店をよく利用してくれていた冒険者の人たち。天下の商業ギルドの職員様、ポーション屋のヤク爺、教会の神父、七三分けのお役人さん。侯爵家のメイドさんや、料理人のみんな。

「…………誰も、いないなぁ」

 少しだけ、涙が溢れそうになった。私は再び、【微風】を使う。
 そうだ、今度は孤児院へ行ってみよう。
 実は、孤児院の地下に鉄壁の隠し部屋があったとか、孤児の誰かが物凄い先天性スキルを持っていて、難を逃れたとか……。とにかく、マリアさんが無事な可能性はゼロじゃない。

 ──道中で、いきなり途轍もない悪臭が漂ってきて、私は一瞬だけ気絶してしまった。
 スラ丸が透かさず私の顔に覆い被さり、綺麗な酸素を供給してくれる。

「く、くっさぁ……!! ティラっ、絶対に影から出ないで! 死んじゃうからね!」

 今のは、腐肉と汚物を煮詰めて千倍に濃縮したような、史上最低最悪最凶の、超強烈な悪臭だった。
 スラ丸がいなかったら、ただの臭いに殺されていたよ。私より何倍も嗅覚が鋭いティラなんて、一呼吸で即死してしまう。
 恐らく、聖女の墓標の悪臭が、漏れ出したんだ。あそこには、臭気を遮断する結界が張られていたけど、水の龍に壊されたんだろうね。

 勘弁して欲しいと思いながら、孤児院に到着すると──やっぱり、何も残っていなかった。
 私はここでも、自分に【微風】を使う。
 何度も何度も、何度も何度も何度も何度も、繰り返し、繰り返し。

「大丈夫、私は大丈夫。思ったよりも、全然……。うん、大丈夫」

 スキルって、凄いね。辛い気持ちなんか、あっという間に消せてしまう。こんなの無敵だよ。
 私はマリアさんと、約束していたんだ。必ず、幸せになるって。

 絶望して座り込んだら、それはバッドエンド。
 私は、まだ立っている。まだ歩ける。まだ終わっていない。歩き続ければ、まだまだ先がある。
 幸せになることを諦めなければ、いつかは必ず幸せになれるよね。

「はぁ……。参ったなぁ……。これって、私が悪いの……?」

 ドラーゴはロバートさんが死ななければ、こんなテロ行為には及ばなかったと思う。
 そして、ロバートさんは【巨大化】のスキルオーブがあれば、死ななかった可能性が高い。
 私がスキルオーブを盗まなければ……いや、今更そんな過程に、意味はないかな……。
 もう結果は出ている。過去はやり直せない。【微風】を使う。

「これから、どうしよう……」

 私が途方に暮れながら天を仰いでいると、背後から声が聞こえてきた。

「せ、生存者がいました!! ルチア様っ、生存者です!! ドラーゴ様と交戦していた、黄金の魔物も発見しましたッ!!」

 ルチア様……? その名前を聞いた瞬間、スラ丸が【収納】から仮面を取り出して、私の顔に装着してくれた。
 背後を振り向いてみると、結界に守られた帝国兵が、こちらを指差している。

 その人の後方には、更に五十人ほどの帝国兵と、彼らを率いているルチア様の姿が見えた。
 あちらも、結界で守られているみたい。……街の外で、待機していたのかな?
 私を発見した帝国兵が殺気立ったけど、ルチア様は彼らを制止する。

「下がりなさい。目的は達成したので、もう戦う必要はありません」

「し、しかしっ、奴は危険です!! ドラーゴ様の大魔法に曝されて、生きているなど……っ!!」

 異を唱えた帝国兵に、ルチア様が力強い眼差しを向けると、その人は言葉を詰まらせて引き下がった。
 私もルチア様に習って、殺気立ったブロ丸を下がらせる。
 彼女はドラーゴに命令して、サウスモニカの街を破壊した元凶だ。憎くないと言えば、嘘になる。

 ……けど、激情に駆られて殺そうと思えるほど、私は精力的な人間ではないらしい。
 【微風】を使い過ぎたことが原因なのか、それとも薄情なだけなのか、殺意は全く湧いてこない。
 まぁ、ルチア様を殺したって、何も元には戻らないし……そもそも、彼女は【遍在】を使って生み出された分身だと思う。
 
 私がそんなことを考えていると、ルチア様が声を掛けてきた。

「貴方には、見覚えがある気がします。……そんな気がするという、曖昧な認識。わたくしの記憶力は完全なので、普通ならあり得ない捉え方です。スキルかマジックアイテムの影響でしょうか?」

「…………」

 私は何気なく、自分の仮面を指先で撫でる。これは、ツヴァイス殿下から貰ったマジックアイテムで、認識阻害の効果があるんだ。
 ルチア様に教えてあげる義理はないので、無言を返しておく。
 この出会いに、生産性があるとは思えないし、早く消えて貰いたい。【微風】を使う。

「お顔は見えませんが、貴方の悲しみと怒りは、痛いほど伝わってきます」

「…………」

 だから、どうしたの? 私の街から、早く消えてよ。
 私が苛立ちを募らせていると、ルチア様は帝国兵に帰還命令を出して、この場に一人で残った。それから、再びペラペラと喋り出す。

「弁解させてください。わたくしは、ここまでの破壊は望んでいませんでした。目的はただ一つ、この街の大聖堂に存在する神聖結晶だったのです」

 どういう訳か、ルチア様の瞳には、僅かな怯えの色が見える。
 一人で王国軍の陣地に乗り込んだときも、ドラゴンを前にしたときも、彼女が怯えることはなかったはず……。まぁ、どうでもいいや。【微風】を使う。

「ご存知ですか? 神聖結晶とは、ダンジョンを攻略した際に入手出来る代物で、別名は『ダンジョンコア』と呼ばれています。これを壊せば、ダンジョンを崩壊させることが出来るのです」

 神聖結晶の本当の名前なら、私も知っていた。
 でも、それを壊すとダンジョンが崩壊するなんて、知らなかったよ。
 私が無言で佇んでいると、ルチア様は焦りを滲ませながら、口早に言葉を続ける。

「この街の大聖堂に存在した神聖結晶は、無機物遺跡の核でした。それを壊せば、アクアヘイム王国に供給される鉱物は激減して、武具の生産量が減り、不毛な戦争の早期決着に繋がる。わたくしは、そう考えたのです」

 大聖堂にあった神聖結晶って、そんなに重要なものだったんだ。
 王国にとっては、国家存亡の根幹に関わる代物だし、もっと人目の付かない場所に仕舞っておいてほしかった。

 ……いや、大聖堂はマジックアイテムか何かに守られて、比較的安全な置き場所だったのかも。水の龍には、敵わなかったみたいだけど。
 私は沈黙を貫いたまま、微動だにせず、心の中で色々と納得した。
 ルチア様には、大義があったんだね。【微風】を使う。

「──聖女様、わたくしは神に誓って、徒に人死にを望んではおりません。ただ、被害を最小限に抑えるために、人並みの知恵を振り絞っております」

 突然、ルチア様が跪いて、敬虔な信者のように祈りを捧げながら、そんなことを宣った。
 私の背格好は、聖女として彼女の前でスキルを使ったときと、同じものだ。
 でも、仮面の認識阻害が働いているので、過去と現在の私をイコールで結び付けることは、難しい……よね?

 『印象に残らない人』という特徴で、過去と現在の私を結び付けたのかな。
 生きていれば、印象に残らない人なんて、数え切れないくらい現れる。
 けど、ルチア様の場合は、観測者のスキル【完全記憶】があるんだ。
 印象に残らない人なんて、スキルかマジックアイテムでも使っていない限り、存在しない。

「神ならざる身では、想定外の現実に突き当たることが、多々あります。その結果、夥しい死体の山を築こうとも、わたくしの願いは只一つ。この大陸から、一切の争いを根絶することなのです」

 私が尋ねてもいないのに、ルチア様は自分の願いを聞かせてきた。
 争いの根絶とか、そんなスケールが大きい話を聞かされても、どう反応すればいいのか分からない。【微風】を使う。
 一般人の私は、時代を変えるのではなく、時代に適応するだけ。そういう生き方しか、出来ないんだ。

 私はルチア様をこの場に残して、静かに歩き出した。やるべきことが、見つかったから。

「せ、聖女様っ!! わたくしに御身の力をお貸しください!! 全ての人々のっ、安寧のために!!」

 ルチア様の言葉は、私の心に響かない。
 他人の安寧なんて、知らないよ。心底どうでもいい。【微風】を使う。
 今は、この悪臭をどうにかしないと。私の街が臭いままなんて、我慢ならない。

 幸いにも、ルチア様が教えてくれた。
 神聖結晶は、ダンジョンを攻略すれば手に入る。
 そして、それを壊せば、ダンジョンが崩壊するんだ。

 ──聖女の墓標、早く壊そう。
 
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

我が家に子犬がやって来た!

もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。 アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。 だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。 この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。 ※全102話で完結済。 ★『小説家になろう』でも読めます★

ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ

雑木林
ファンタジー
 現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。  第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。  この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。  そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。  畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。  斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。

【完結】悪役令息の従者に転職しました

  *  
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。 依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。 皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ! 本編完結しました! 時々おまけのお話を更新しています。 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

【完】転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい

冬月光輝
ファンタジー
【勇者】のパーティーの一員であったルシアは職業を極めては転職を繰り返していたが、ある日、勇者から追放(クビ)を宣告される。 何もかもに疲れたルシアは適当に隠居先でも見つけようと旅に出たが、【天界】から追放された元(もと)【守護天使】の【堕天使】ラミアを【悪魔】の手から救ったことで新たな物語が始まる。 「わたくし達、追放仲間ですね」、「一生お慕いします」とラミアからの熱烈なアプローチに折れて仕方なくルシアは共に旅をすることにした。 その後、隣国の王女エリスに力を認められ、仕えるようになり、2人は数奇な運命に巻き込まれることに……。 追放コンビは不運な運命を逆転できるのか? (完結記念に澄石アラン様からラミアのイラストを頂きましたので、表紙に使用させてもらいました)

処理中です...