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六章 聖女の墓標攻略編
193話 終点
しおりを挟むブロ丸が水の龍に呑み込まれて、凄まじい水圧によるダメージを受けながら、地上に墜落した。
私はその衝撃で気を失い、次に意識を取り戻したとき、空は夕焼け模様になっていたよ。
「──ッ、ま、街……!! 私の街っ、どうなったの……!?」
ブロ丸の中から出て、周辺の様子を確認すると、凄惨な光景が広がっていた。
サウスモニカの街が、壊滅してしまったんだ。
空から降り注いだ無数の水の龍によって、全てが壊し尽くされた。
私の家、孤児院、各ギルド、侯爵家のお屋敷、大聖堂、図書館──何もかもが瓦礫になって、大半が洪水に押し流されたらしい。
「ああ……。どうして……」
呆然と、そう呟いたけど、私はそれなりに冷静さを保っている。
日常との乖離に、心が追い付いていない。この光景を目の当たりにしても、現実感が湧いてこない。
ブロ丸は身体の大部分が砕けていたものの、核の魔石が無事だったので、きちんと回復したよ。スラ丸とティラも無事だ。
ドラーゴの姿は、どこにも見当たらない。というか、誰の姿も見当たらない。
【過去視】を使ってみると、みんなが水の龍に呑み込まれたのだと分かった。
私はブロ丸に【従魔縮小】を使ってから、無残になった街を一緒に彷徨う。
何処も彼処も、瓦礫。瓦礫。瓦礫。元々、どんな建物があったのか、まるで分からない。
──感覚的に、ここが私のお店だという場所までやって来た。
瓦礫の山を眺めていると、胸から込み上げてくるものがある。
でも、ここで取り乱したって、なんの意味もないんだ。
すぐに鎮静効果のある【微風】を使って、私は平常心を取り戻す。
とりあえず、生存者がいないか確かめよう。
「誰かーーーっ!! 生きている人はいませんかーーーっ!?」
私の呼び掛けに応えてくれる人は──いない。
ブロ丸でも大ダメージを負うような、とんでもない魔法攻撃が降り注いだからね……。生存者がいる可能性は、極めて低い……。
それでも諦められなくて、何度も声を上げながら、私は街中を歩く。
そうしていると、瓦礫の下から出ている誰かの片腕を発見した。
「──ッ!? だ、大丈夫ですか!? すぐに助けますから!!」
慌てて駆け寄り、その片腕を掴んで引っ張り出そうと試みる。
すると、呆気なく片腕が抜けて、私は尻餅をついてしまった。
自分の痛みなんて無視して、誰かの安否を確認しようとすると──その片腕には、身体がくっ付いていなかった。
冒険者ギルドのクマさんや、私のお店をよく利用してくれていた冒険者の人たち。天下の商業ギルドの職員様、ポーション屋のヤク爺、教会の神父、七三分けのお役人さん。侯爵家のメイドさんや、料理人のみんな。
「…………誰も、いないなぁ」
少しだけ、涙が溢れそうになった。私は再び、【微風】を使う。
そうだ、今度は孤児院へ行ってみよう。
実は、孤児院の地下に鉄壁の隠し部屋があったとか、孤児の誰かが物凄い先天性スキルを持っていて、難を逃れたとか……。とにかく、マリアさんが無事な可能性はゼロじゃない。
──道中で、いきなり途轍もない悪臭が漂ってきて、私は一瞬だけ気絶してしまった。
スラ丸が透かさず私の顔に覆い被さり、綺麗な酸素を供給してくれる。
「く、くっさぁ……!! ティラっ、絶対に影から出ないで! 死んじゃうからね!」
今のは、腐肉と汚物を煮詰めて千倍に濃縮したような、史上最低最悪最凶の、超強烈な悪臭だった。
スラ丸がいなかったら、ただの臭いに殺されていたよ。私より何倍も嗅覚が鋭いティラなんて、一呼吸で即死してしまう。
恐らく、聖女の墓標の悪臭が、漏れ出したんだ。あそこには、臭気を遮断する結界が張られていたけど、水の龍に壊されたんだろうね。
勘弁して欲しいと思いながら、孤児院に到着すると──やっぱり、何も残っていなかった。
私はここでも、自分に【微風】を使う。
何度も何度も、何度も何度も何度も何度も、繰り返し、繰り返し。
「大丈夫、私は大丈夫。思ったよりも、全然……。うん、大丈夫」
スキルって、凄いね。辛い気持ちなんか、あっという間に消せてしまう。こんなの無敵だよ。
私はマリアさんと、約束していたんだ。必ず、幸せになるって。
絶望して座り込んだら、それはバッドエンド。
私は、まだ立っている。まだ歩ける。まだ終わっていない。歩き続ければ、まだまだ先がある。
幸せになることを諦めなければ、いつかは必ず幸せになれるよね。
「はぁ……。参ったなぁ……。これって、私が悪いの……?」
ドラーゴはロバートさんが死ななければ、こんなテロ行為には及ばなかったと思う。
そして、ロバートさんは【巨大化】のスキルオーブがあれば、死ななかった可能性が高い。
私がスキルオーブを盗まなければ……いや、今更そんな過程に、意味はないかな……。
もう結果は出ている。過去はやり直せない。【微風】を使う。
「これから、どうしよう……」
私が途方に暮れながら天を仰いでいると、背後から声が聞こえてきた。
「せ、生存者がいました!! ルチア様っ、生存者です!! ドラーゴ様と交戦していた、黄金の魔物も発見しましたッ!!」
ルチア様……? その名前を聞いた瞬間、スラ丸が【収納】から仮面を取り出して、私の顔に装着してくれた。
背後を振り向いてみると、結界に守られた帝国兵が、こちらを指差している。
その人の後方には、更に五十人ほどの帝国兵と、彼らを率いているルチア様の姿が見えた。
あちらも、結界で守られているみたい。……街の外で、待機していたのかな?
私を発見した帝国兵が殺気立ったけど、ルチア様は彼らを制止する。
「下がりなさい。目的は達成したので、もう戦う必要はありません」
「し、しかしっ、奴は危険です!! ドラーゴ様の大魔法に曝されて、生きているなど……っ!!」
異を唱えた帝国兵に、ルチア様が力強い眼差しを向けると、その人は言葉を詰まらせて引き下がった。
私もルチア様に習って、殺気立ったブロ丸を下がらせる。
彼女はドラーゴに命令して、サウスモニカの街を破壊した元凶だ。憎くないと言えば、嘘になる。
……けど、激情に駆られて殺そうと思えるほど、私は精力的な人間ではないらしい。
【微風】を使い過ぎたことが原因なのか、それとも薄情なだけなのか、殺意は全く湧いてこない。
まぁ、ルチア様を殺したって、何も元には戻らないし……そもそも、彼女は【遍在】を使って生み出された分身だと思う。
私がそんなことを考えていると、ルチア様が声を掛けてきた。
「貴方には、見覚えがある気がします。……そんな気がするという、曖昧な認識。わたくしの記憶力は完全なので、普通ならあり得ない捉え方です。スキルかマジックアイテムの影響でしょうか?」
「…………」
私は何気なく、自分の仮面を指先で撫でる。これは、ツヴァイス殿下から貰ったマジックアイテムで、認識阻害の効果があるんだ。
ルチア様に教えてあげる義理はないので、無言を返しておく。
この出会いに、生産性があるとは思えないし、早く消えて貰いたい。【微風】を使う。
「お顔は見えませんが、貴方の悲しみと怒りは、痛いほど伝わってきます」
「…………」
だから、どうしたの? 私の街から、早く消えてよ。
私が苛立ちを募らせていると、ルチア様は帝国兵に帰還命令を出して、この場に一人で残った。それから、再びペラペラと喋り出す。
「弁解させてください。わたくしは、ここまでの破壊は望んでいませんでした。目的はただ一つ、この街の大聖堂に存在する神聖結晶だったのです」
どういう訳か、ルチア様の瞳には、僅かな怯えの色が見える。
一人で王国軍の陣地に乗り込んだときも、ドラゴンを前にしたときも、彼女が怯えることはなかったはず……。まぁ、どうでもいいや。【微風】を使う。
「ご存知ですか? 神聖結晶とは、ダンジョンを攻略した際に入手出来る代物で、別名は『ダンジョンコア』と呼ばれています。これを壊せば、ダンジョンを崩壊させることが出来るのです」
神聖結晶の本当の名前なら、私も知っていた。
でも、それを壊すとダンジョンが崩壊するなんて、知らなかったよ。
私が無言で佇んでいると、ルチア様は焦りを滲ませながら、口早に言葉を続ける。
「この街の大聖堂に存在した神聖結晶は、無機物遺跡の核でした。それを壊せば、アクアヘイム王国に供給される鉱物は激減して、武具の生産量が減り、不毛な戦争の早期決着に繋がる。わたくしは、そう考えたのです」
大聖堂にあった神聖結晶って、そんなに重要なものだったんだ。
王国にとっては、国家存亡の根幹に関わる代物だし、もっと人目の付かない場所に仕舞っておいてほしかった。
……いや、大聖堂はマジックアイテムか何かに守られて、比較的安全な置き場所だったのかも。水の龍には、敵わなかったみたいだけど。
私は沈黙を貫いたまま、微動だにせず、心の中で色々と納得した。
ルチア様には、大義があったんだね。【微風】を使う。
「──聖女様、わたくしは神に誓って、徒に人死にを望んではおりません。ただ、被害を最小限に抑えるために、人並みの知恵を振り絞っております」
突然、ルチア様が跪いて、敬虔な信者のように祈りを捧げながら、そんなことを宣った。
私の背格好は、聖女として彼女の前でスキルを使ったときと、同じものだ。
でも、仮面の認識阻害が働いているので、過去と現在の私をイコールで結び付けることは、難しい……よね?
『印象に残らない人』という特徴で、過去と現在の私を結び付けたのかな。
生きていれば、印象に残らない人なんて、数え切れないくらい現れる。
けど、ルチア様の場合は、観測者のスキル【完全記憶】があるんだ。
印象に残らない人なんて、スキルかマジックアイテムでも使っていない限り、存在しない。
「神ならざる身では、想定外の現実に突き当たることが、多々あります。その結果、夥しい死体の山を築こうとも、わたくしの願いは只一つ。この大陸から、一切の争いを根絶することなのです」
私が尋ねてもいないのに、ルチア様は自分の願いを聞かせてきた。
争いの根絶とか、そんなスケールが大きい話を聞かされても、どう反応すればいいのか分からない。【微風】を使う。
一般人の私は、時代を変えるのではなく、時代に適応するだけ。そういう生き方しか、出来ないんだ。
私はルチア様をこの場に残して、静かに歩き出した。やるべきことが、見つかったから。
「せ、聖女様っ!! わたくしに御身の力をお貸しください!! 全ての人々のっ、安寧のために!!」
ルチア様の言葉は、私の心に響かない。
他人の安寧なんて、知らないよ。心底どうでもいい。【微風】を使う。
今は、この悪臭をどうにかしないと。私の街が臭いままなんて、我慢ならない。
幸いにも、ルチア様が教えてくれた。
神聖結晶は、ダンジョンを攻略すれば手に入る。
そして、それを壊せば、ダンジョンが崩壊するんだ。
──聖女の墓標、早く壊そう。
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