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三章 スライム騒動編
84話 冒険前夜
しおりを挟む今後の方針が決まったところで、私は【感覚共有】を使って、スラ丸二号の様子を確かめることにした。
すると、早くもカマーマさんに保護されて、第四階層から抜け出すべく移動していたよ。
アグリービショップとの交戦が何度も発生しているけど、カマーマさんは危なげなく倒している。
あの魔物は統率個体で、口から次々とゾンビを吐き出して、百匹以上の眷属を瞬く間に召喚出来る。しかも、その指先からは、闇を凝縮したようなビームをバンバン連射してくるんだ。
そんな、大半の冒険者が大苦戦を強いられそうな魔物なのに、カマーマさんは呆気なく撲殺している。
筋力と敏捷性、その二つが極まった彼女の強さは、私とスラ丸に絶大な安心感を与えてくれた。
眷属ゾンビの群れは、カマーマさんの拳から放たれる衝撃波によって、呆気なく爆散しているよ。
スラ丸も微力ながら、【浄化】を使って援護している。経験値が美味しいね。
ビームは全て華麗に回避しているので、命中した際の影響は分からない。
ただ、床や壁を形成している腐肉に当たっても、なんの影響も及ぼしていないから、物理的なダメージはなさそう。
デバフ効果を与えるとか、精神にダメージを与えるとか、そういう感じのスキルかもしれない。
アグリービショップは周囲の腐肉を吸収して、損傷した自分の肉体を再生させているけど、カマーマさんの猛攻に再生速度が追い付いていないよ。
──こうして、余裕綽々で第四階層を抜けて、カマーマさんとスラ丸は第三階層へ到着した。
ここで初めて、カマーマさんの表情が苦々しそうに歪んだよ。彼女にとっては、こっちの階層の方が厄介らしい。
出現する魔物は修道女の幽霊、シスターゴースト。物理攻撃が効かないから、カマーマさんには打つ手がないみたい。
更に言えば、シスターゴーストの苦悶に満ちた絶叫は、人の精神にダメージを与えるもので、物理防御も意味がないのだとか……。
カマーマさんは物理的な強さに特化した人っぽいから、シスターゴーストは天敵なんだと思う。
そんな訳で、この階層は交戦を避けて、全速力で駆け抜ける──かと思いきや、スラ丸が【浄化】で無双した。
シスターゴーストは物理に強い反面、魔法に滅法弱い。それが、不浄を消すことに特化したスキル【浄化】であれば、効果は抜群だよ。
カマーマさんは息を止めているから無言だけど、スラ丸を褒めるようにキスの雨を浴びせた。
スラ丸が物凄くゲンナリしている様子が、ひしひしと伝わってくる。……その人、スラ丸を助けに来てくれたんだから、愛想よくしてね?
第一、第二階層で襲ってくるゾンビの群れは、カマーマさんの敵じゃなかった。
衝撃波で纏めて吹き飛ばして、彼女は無事に外へ出たよ。
太陽が沈む前に依頼達成なんて、恐れ入った。やっぱり、金級冒険者は別格だね。
「──帰って来たわよん! メスガキちゃん!!」
「ありがとうございます!! 本当に、本っっっ当に、助かりました!!」
お店に戻って来たカマーマさんから、私はスラ丸二号を受け取って、ペコペコと何度も頭を下げた。
いつまでもメスガキ呼ばわりされているけど、全然気にならない。カマーマさんは恩人だから、好きなように呼んでください。
「メスガキちゃんの支援と、スラ丸ちゃんの【浄化】のおかげで、楽勝だったわよん。……物は相談なんだけど、メスガキちゃんの支援スキル、定期的にあちきに掛けて貰えないかしらん? 勿論、タダでとは言わないわぁ」
「全然構いませんよ! タダでも良いくらいです!」
「タダは駄目よん!! あちき、美を磨くためにはお金を惜しまないからっ!!」
カマーマさんの申し入れは、半ば予想していたことだよ。
私はそれを快諾することで、彼女との縁を育む。こういう人脈が、いざというときに私を助けてくれるんだ。
本当に無料でも良かったけど、カマーマさんがそれでは納得しなかったので、協議の結果──銀貨十枚をいただくことになった。
【再生の祈り】【風纏脚】【光球】の三つで、カマーマさんは最初、一回の支援につき金貨十枚を支払うと言っていた。
かなり心が揺らいだけど……好感度を稼ぐために、お友達料金で銀貨十枚。それで押し通したよ。
「それじゃ、また逢いましょうねん! メスガキちゃん!!」
「はいっ! いつでも来店してください!」
カマーマさんは私に投げキッスをして、上機嫌でお店から去って行った。
私と従魔たちは、彼女の背中に深々と頭を下げて、丁重にお見送りする。
「──さて、スラ丸二号はしばらくの間、お留守番だね。ローズ、預かってて」
「うむ、心得たのじゃ。聖女の墓標の探索は、もう終いかの?」
「そのつもりだよ。第一階層に転移の罠が出てくるって、分かったからね」
聖女の墓標の第一階層は、そんなに実入りが良くなかった。
リスクとリターンが釣り合っていないし、今は金銭的にも余裕があるから、キッパリと諦められる。
今回の事件が解決した後、夕日が沈む直前に、ルークスたちが帰ってきた。
今日も沢山稼いだみたいで、みんなご機嫌だよ。しかも、喜ばしい報告がルークスから齎される。
「アーシャっ、これ見て! これ!!」
彼が私に、ステホを差し出してきた。そこにはなんと、剣と靴が重なった銀色のマークが表示されている。
これは冒険者ギルドに所属している証なんだけど、昨日までは銅色だったのに、今は銀色だ。つまり、銀級冒険者に昇格したってことだね。
他のみんなのステホも見せて貰うと、全員が銀級冒険者に昇格していた。
スノウベアーを安定して倒せるから、実力は十分だって判断して貰えたのかな。
「おおーっ、みんな凄いね! もう一人前なんだ!」
「フフン、もっと褒めていいわよ! ちなみにっ、あたしは一足先にレベル20になったわ!!」
私が手放しで褒めると、フィオナちゃんは得意げに胸を張って、自分のステホの画面を切り替えた。
フィオナ 火の魔法使い(20)
スキル 【火炎弾】【爆炎球】【火炎槍】
炎の槍を飛ばすのが、彼女の新しいスキルだ。これは貫通力が高い攻撃魔法で、飛ぶ速度もかなりのものらしい。
爆発したりしないから、【爆炎球】に比べると攻撃範囲は大きく劣るけど、敵単体に対する威力は【火炎槍】の方が上。
スノウベアーですら、【爆炎球】一発で瀕死になるのに、それよりも威力が高いって……恐ろしい話だよ。
「チッ、調子に乗ンじゃねェぞ! すぐに追い付いてやらァ!!」
「落ち着け、番犬。逸って算を乱すなよ。ワタシたちは順調なのだから、下らない理由で躓きたくはない」
「うるせェ!! わーってる!! ああクソっ、テメェも20になってるから、余裕がありそうでムカつくぜ……ッ!!」
トールがフィオナちゃんに噛み付いたけど、すぐにニュート様が宥めた。
現在のトールのレベルは19で、ニュート様は20になっている。たった1の差だけど、新スキルの有無の差だから、大きな違いなんだ。
ニュート 氷の魔法使い(20)
スキル 【氷塊弾】【氷壁】【氷乱針】
ニュート様の新スキルは、自分の足元から目標地点に向かって、地面に無数の氷の針を生やすという攻撃魔法だ。読み方は『ひょうらんしん』かな。
針は五十センチくらいの長さで、革靴程度なら簡単に貫けるほど鋭い。しかも、この針が刺さると、一定確率で氷結状態になるみたい。
地面に足がついている敵にしか攻撃出来ないけど、立派な範囲攻撃だから、ニュート様は嬉しそうだよ。
範囲攻撃の有無って、魔法使いの価値を大きく変えるからね。
「フィオナちゃん、ニュート様とレベル差があったのに、追い付いたんだ」
「そうよ!! あたしが一番活躍しているんだからっ!! スノウベアーなんて、このあたしに掛かればっ、ドッカーン!! で、ブワーって感じなの!! 分かる!?」
「うんうん、分かるよ。凄い凄い」
フィオナちゃんが如何に活躍していたのかを聞きながら、私たちは最寄りの酒場へと移動した。今日はお祝いだから、私の奢りでいいよ。
お酒以外のメニューを右から左まで注文して、盛大に宴を始めたところで、私はみんなに依頼を出す。
「──みんな、ちょっと聞いて。私ね、転職したの。それで、レベル上げがしたいんだけど、手伝って貰えないかな……? 報酬は勿論出すから」
「アーシャ、報酬なんていらない! 喜んで手伝うよ! ねっ、みんな!」
ルークスがそう言って、仲間たちの顔を見回した。
フィオナちゃん、シュヴァインくん、ニュート様が首を縦に振って、順番に口を開く。
「ええ、ルークスの言う通りよ! 壁師匠を出してくれたり、支援スキルを掛けてくれたり、スラ丸を貸してくれたり、恩が溜まりまくっているんだからっ、報酬なんて貰える訳ないでしょ!」
「や、やった……!! ようやく師匠に、恩返しが出来る……!!」
「ワタシも同感だ。路頭に迷っていたとき、アーシャに声を掛けて貰えなかったら、ワタシは今頃どうなっていたことか……。恩返しはさせて貰おう」
断られるとは全く思っていなかったけど、こうやって快諾して貰えると、心底嬉しい。
私は孤児で、前世の記憶が戻った頃は本当に心細かった。でも、もうそんな気持ちを抱くことはなさそうだよ。
…………ところで、トール? どうして、なんの反応もないの?
「ンだよ、こっち見ンじゃねェよ……」
「あんた正気!? この流れで黙り込むなんてっ、男が廃るわよ!? あんたも優しい言葉の一つや二つ、パパっと出しなさいよねっ!!」
フィオナちゃんが責め立てると、トールはばつが悪そうにそっぽを向いた。
けど、みんながジッと彼を凝視すると、根負けして私に話し掛けてくる。
「ぐっ……チッ、黙ってついてこいや! 俺様から離れンじゃねェぞ!!」
トールの顔が、耳まで真っ赤になっちゃった。
少し可哀そうなことをしたかな……。でも、とっても嬉しいよ。
ここで、フィオナちゃんがコソコソと私に耳打ちする。
「トールの言葉、あたしが翻訳してあげよっか?」
「ううん、必要ないよ。『俺が守る』って、そう言ってくれたんだよね?」
「──ッ、し、知るか!! 勝手にそう思っとけや!!」
トールは強引に話を打ち切って、暴飲暴食を始めた。
みんなの表情に笑みが浮かんで、仲間っていいなぁ……と実感していると、ルークスがポンと手を打つ。
「そういえば、オレたちからアーシャに、とっておきのプレゼントがあるんだ」
「プレゼント? 私、明日からみんなのお世話になるし、何かを貰うのは気が引けちゃうけど……」
「タイミング的に丁度良いんだ。もう話し合って決めたことだから、受け取って欲しいな」
ルークスはフィオナちゃんからスラ丸三号を受け取って、その中からスノウベアーのマントを取り出した。
フィオナちゃんが装備中のものとは、別のやつだ。まさか、二着目?
「──って、これをくれるの!? いや、いやいやいやっ、受け取れないよ!! これって物凄く高価なものだからね!?」
「受け取って貰えるまで、今日は帰さないわよ! それともまさかっ、あたしとのペアルックが嫌とでも言うつもり!?」
「ペアルックなら、シュヴァインくんとした方が嬉しいんじゃない……?」
フィオナちゃんがルークスの手からマントを引っ手繰って、私にぐいぐいと押し付けてくる。
私はシュヴァインくんに横流ししようとしたけど、肝心の彼は──
「ぼ、ボクは寒くないから……豚に真珠になっちゃう……。あはは……」
「あーーーっ!! シュヴァインに自虐ネタを使わせたわね!? 責任取って、さっさと受け取りなさいよっ!!」
「そんな滅茶苦茶な!?」
結局、フィオナちゃんに押される形で、私はスノウベアーのマントを貰うことになった。
……ありがとう、ありがとう。一生の宝物にするね。
ちなみに、フィオナちゃんと私のマントには、フード部分のデフォルメされたスノウベアーの顔に、細かい差異があったよ。
フィオナちゃんのやつは、ぷんすこ怒っている表情。私のやつは、自信なさげに目尻を下げている表情だ。
こういう遊び心、結構好きかも。
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