上 下
69 / 239
三章 スライム騒動編

68話 不仲

しおりを挟む
 
「──で、連れて来ちゃったの?」

 私がニュート様を連れて帰ると、起床していたフィオナちゃんと遭遇した。
 素直に事情を話したら、呆れた目を向けられたよ。

「だ、大丈夫だよ。ちゃんと面倒見るから……」

「あんたねぇ、犬や猫を飼うのとはワケが違うのよ? しかも勘当されたとは言え、元貴族でしょ。厄介事を招くかもしれないわ」

 フィオナちゃんが危惧していること、ないとは言い切れない。
 でも、一度拾った手前、今更なかったことには出来ないからね。

「とりあえず、ニュート様が自活出来るようになるまで、手助けするだけだから……。本人は冒険者になりたいんだって」

「ふぅん……。アーシャは簡単そうに言うけど、冒険者として自活させるのは大変よ? ニュート様──いえ、もうただのニュートね。あいつ、まだまだお高く留まっている感じがするし、仲間なんて出来るの?」

 フィオナちゃんがチラっとニュート様を見遣ると、彼はローズに従業員としてのイロハを叩き込まれていた。

「笑えっ、笑うのじゃ新入り! 愛想笑いの一つも出来ねばっ、客商売は務まらんぞ!!」

「ワタシは誰にも、媚びなど売らない。貴族ではなくなったが、誇りまで失った訳ではないからな」

 うん、確かにお高く留まっている。接客業が出来なくなるような誇りなんて、早くゴミ箱に捨てて貰いたい。
 なんかね、ニュート様って無意識的に自分の顎をくいっと上げて、上から目線になるんだよ。
 この言動が平常運航だと、冒険者の仲間を見つけるのは難しそう……。

 ちなみに、ニュート様は私のお店で、しばらく働くことになった。住み込みで、お給料も出すよ。
 彼は冒険者になるつもりでいるから、装備が整って仲間を見つけ次第、宿屋に移って自立する予定なんだ。

「フィオナちゃんたちのパーティーって、仲間を増やすことは考えたり──」

「してないわね。ま、ルークスに事情を説明したら、諸手を挙げてニュートを歓迎しそうだけど」

「だよね! それじゃあ、仲間の問題は解決──」

「しないわね。トールとニュートの折り合いが悪すぎて、話にならないわよ。絶対に」

 ルークスたちのパーティーに、ニュート様が加入出来たら、みんなが得をすると思う。彼はマジックアイテムを取り上げられて、大幅に弱体化したけど、それでもルークスたちと同程度の強さはあるはず……。
 問題はフィオナちゃんが言った通り、トールとニュート様の折り合いが悪すぎることだよ。

「二人の関係、改善出来ないかな……?」

「それが出来るとしたら、ルークスかアーシャだけよ。言っておくけど、あたしとシュヴァインには無理だからね? トールのやつ、なんだかんだで、ルークスかアーシャの言うことしか聞かないし」

「ルークスはともかく、私の言うことを聞いてくれるイメージはないけど……」

「そんなことないわ。惚れた弱みに付け込んでやれば、楽勝よ」

 彼氏持ち恋愛強者のフィオナちゃんがそう言うなら、間違いないのかも。
 でもね、子供の恋心を利用するようなこと、したくないよ。
 私、これでも中身はアラサーだから、大人げないでしょ。

 ──この後、私たちが朝食をとっていると、ルークス、トール、シュヴァインくんの三人がお店にやって来た。
 彼らは毎朝、こうしてフィオナちゃんを迎えにくるんだ。

「あァ゛!? どうしてテメェがここにいやがる!?」

 早速、トールがニュート様を発見して、目を血走らせながら睨み付けた。
 絡み方が完全にヤンキーのそれで、育ちの悪さが窺えるよ。……ここにいる人、ニュート様以外はトールと同じ孤児院育ちなんだ。私たちも同類扱いされそうだから、やめて貰いたい。

「貴様は確か、トールと言ったか……。ワタシがどこで何をしていようと、貴様には関係あるまい」

「ざけンじゃねェぞ、テメェ……ッ!! ここは俺様のダチの店だッ!! ここで勝手しようってンなら、ブッ殺すぞッ!!」

「ほぅ、このワタシを殺すだと……? 大きく出たな、野良犬風情が……」

 二人とも、やっぱり折り合いが悪い。今にも殴り合いが始まりそうだ。
 そんな雰囲気の中で、私は場違いにも感激してしまった。初めてトールに友達扱いされたからね。
 私も友達だと思っていたけど、改めて口に出されると照れちゃうよ。
 ここで、ルークスとシュヴァインくんが割って入り、トールを宥めようとする。

「トール、悪者扱いするのはまだ早いよ。落ち着いて」

「ぼ、ボク……っ、スイミィちゃんのお兄さん、きっと悪い人じゃないと思う……!!」

 シュヴァインくんにフォローして貰ったのに、ニュート様は額に青筋を浮かべて、彼を冷たく睨み付けた。

「スイミィ、ちゃん……? 貴様、ワタシの妹に対して、随分と馴れ馴れしいな」

「ひぃっ!? ごっ、ごめんなさい……!!」

「…………いや、いい。貴様はスイミィの命の恩人だ。それに、ワタシは勘当された身……。口を挟む資格は、ない……」

 スイミィ様はシュヴァインくんへの好意を隠していないから、ニュート様としては気が気じゃないと思う。
 それでも、すぐに一歩引いて怒りを収めた。そんな彼の言葉を聞いて、ルークスが小首を傾げる。

「かんどうって、どういう意味?」

「勘当とは、親から縁を切られるという意味だ。ワタシはもう、貴族ではなくなった」

「へぇー。それじゃあ、今はただのニュートなんだ。……もしかして、それがアーシャのお店にいることと、何か関係あるの?」

「ある。アーシャは帰る家のないワタシをここへ招き、しばらく泊めてくれると言った」

 ルークスが私に視線を向けて、アイコンタクトで真偽の確認を取る。
 私は小さく頷いて、真実だと伝えたよ。すると、悪鬼の如き形相になったトールが、ニュート様に詰め寄って額を突き合わせた。

「アーシャの家に泊るなンざ、俺様が許さねェよ!! 出て逝けッ!! そして野垂れ死ねッ!!」

「どうして貴様の許しが必要なんだ? ここの家主はアーシャだろう。部外者は引っ込んでいろ。そして、貴様が去ね」

 ニュート様は冷たい魔力を漲らせて、いつでも魔法を使える状態に入った。
 今にも戦闘が勃発しそうな雰囲気だ。このままだと、子供の喧嘩じゃ済まなくなりそう……。
 なんとか止めたいんだけど、どう言えば角が立たないのか分からない。
 私が頭を抱えていると、フィオナちゃんがシュヴァインくんの背中に隠れながら、余計な野次を飛ばす。

「トールっ、男の嫉妬は見苦しいわよ! 素直に羨ましいって言いなさいよね!」

「ブッッッ殺されてェのかテメェ──ッ!! 嫉妬じゃねェし羨ましくもねェよッ!!」

 怒髪天を衝く。今のトールの有様はまさにそれで、頭の血管が切れたんじゃないかと思えるほど、顔が真っ赤になっている。

 顔が赤いと言えば、シュヴァインくんもそうだよ。彼は私とニュート様を交互に見遣って、ぐるぐると目を回し始めた。

「お、同じ屋根の下、同じ布団の中、温もりを確かめ合う男女……!! な、何も起こらないはずがなく……!? し、ししょぉ~~~!!」

 私は泣き付いてくるシュヴァインくんを押し退けて、呆れながら溜息を吐いた。

「はぁ……。布団は別々だから、変な妄想しないでね。それに、フィオナちゃんもいるし」

「ふぃ、フィオナちゃんと師匠が、イケメンに奪われる……!? そ、そんなの駄目だよぉ……!!」

「奪われるも何も、フィオナちゃんはともかく、私はシュヴァインくんのものじゃないでしょ」

 シュヴァインくんは隙あらば、私をハーレムメンバーに加えようとしている疑惑がある。
 彼ってば、太っちょで全体的に丸っこい男の子なんだ。可愛い体型だとは思うけど、私の異性の好みから外れているよ。
 私がシュヴァインくんの妄言を斬り捨てていると、フィオナちゃんがポンと手を打った。

「アーシャ、言い忘れていたわ。あたし、そろそろ宿屋に移るから」

「えっ、そうなの? 別にこのまま、居候を続けてくれてもいいんだけど……」

「稼ぎが安定してきたから、シュヴァインと二人部屋で暮らすつもりよ。……悪い虫も飛び始めたし、ね」

 彼女がボソッと零した『悪い虫』って、スイミィ様のことだと思う。
 シュヴァインくん、フィオナちゃん、スイミィ様の三角関係が、今後は熾烈を極めるかもしれない。
 恋愛弱者の私なんて、流れ弾一つで即死だから、気を付けて立ち回ろう。

 ──閑話休題。フィオナちゃんが家から出て行くことは、全く想定していなかったけど、それでも我が家には従魔のみんながいる。
 ローズなんて喋るから人間と遜色ないし、私とニュート様が一つ屋根の下で暮らしても、妙なことにはならないよ。
 そもそも、彼はまだ子供なんだから、そんな心配をする方がおかしい。

「ねぇ、ニュート! 折角だし、オレたちのパーティーに入る!?」

 ルークスが不意に、ニュート様をパーティーに勧誘した。
 それだよ、それ。私もそうして欲しかったの。

「ハァ!? こいつとなンざ、上手くやっていけるかよッ!! 俺様は反対だぜ!? それもただの反対じゃねェ……ッ、空前絶後の大反対だッ!!」

 案の定だけど、トールが反対した。その意を示すために、空前絶後とか付ける人、私は初めて見たよ。
 なんとかならないかな、と思っていると、フィオナちゃんが私の隣にやって来て、コソコソと耳打ちしてくる。

「ほらっ、アーシャ……!! 今よ……!!」

「ええっと……な、何が今なの……?」

「トールの腕をギュッてして、上目遣いでお願いするの……!! 『ニュートをパーティーに入れてあげて。きゅるん!』って感じで……!!」

 私は首を捻りながら、頭の上に疑問符を浮かべた。きゅるんとは、一体……?

「それで了承してくれるとは、思えないけど……」

「トールなんてアーシャにメロメロなんだからっ、こうすれば楽勝よ……!! ニュートを助けたいなら、いきなさい……!!」

 嘘でしょって、突っ撥ねたい。けど、恋愛強者のフィオナちゃんが言うことだから、説得力がある。
 ただ、そうだとしても、やっぱりトールの恋心に付け込むのは申し訳ないよ。

「うーん……。どうしよう……。どうしたら……」

 私が唸りながら苦悩していると、ルークスが軽い口調で爆弾を投下する。

「──もうさ、面倒だから喧嘩して決めよう」

 昔のルークスはこんなんじゃなかったのに、冒険者になってからすっかりと粗野になってしまった。……いや、虐められている私を助けるために、口より先に手を出していたから、あんまり変わっていないのかも。
 まぁ、何はともあれ、トールとニュート様は殺る気満々で、ルークスの提案を受け入れたよ。
 
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ

雑木林
ファンタジー
 現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。  第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。  この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。  そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。  畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。  斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜

I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。 レベル、ステータス、その他もろもろ 最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。 彼の役目は異世界の危機を救うこと。 異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。 彼はそんな人生で何よりも 人との別れの連続が辛かった。 だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。 しかし、彼は自分の強さを強すぎる が故に、隠しきることができない。 そしてまた、この異世界でも、 服部隼人の強さが人々にばれていく のだった。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

処理中です...