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二章 子供たちの冒険編

38話 セイウチソード

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 トールが全身を使って荒々しく鈍器を振り回し、その猛攻をセイウチは自前の牙でなんとか凌ぐ。
 スキル【牙突】を使うための予備動作すら許さないほど、トールの攻撃は苛烈だよ。

 鉄と同等の硬さを持つ牙には脱帽したけど、それが口から生えている以上、どうしても振動が頭に響くみたいで、セイウチは次第にフラフラし始めた。
 身体はトールの方が小さいのに、終始圧倒しているから、なんだか不思議な光景に見える。

「頑張れトール! 負けるな! そこっ、そこでもっと踏み込んで!」

「トールっ、時間を掛け過ぎよ! あたしを見習って、さっさと倒しなさい!!」

「と、トールくん……!! 頑張って……!!」

 ルークス、フィオナちゃん、シュヴァインくんが、口々に声援を送っている。
 トールが手出し無用って言ったから、すっかり三人とも観戦ムードだね。

「うるゥ──ッ、せえええええええええええェェェェェッ!!」

 盛大に吠えたトールが、横回転しながら遠心力を利用して、セイウチの牙に渾身の一撃を叩き込んだ。すると、首からゴキッと嫌な音がして、セイウチは糸が切れた人形のように横たわる。
 こうして、トールとセイウチの一騎打ちはようやく終わったよ。

「トールってば、倒すのが遅いわよ! あんた、第二階層では出番が少なそうね!」

「ンだとテメェ……ッ!!」

 大活躍だったフィオナちゃんに揶揄われて、トールが今にも暴れ出しそうな形相で睨みを利かせる。
 フィオナちゃんはシュヴァインくんの背中に隠れて、あっかんべーと舌を出した。狂犬みたいなトールを揶揄うなんて、ある意味感心してしまう。私には真似出来ないもの。
 本格的な仲間割れが勃発する前に、ルークスが間に割って入った。

「二人とも、よくやってくれたよ。それで、シュヴァインはこの階層だと、何匹まで受け持てそう?」

「せ、セイウチとアザラシ、一匹ずつ……。ご、ごめん……それだけ……」

「十分だから謝らないで。トールが一対一で勝てるから、三匹までならフィオナに頼らなくても、なんとか対処出来るかな」

 第一階層では、シュヴァインくんの申告に突っ掛かったトールだけど、ここでは何も言わなかった。
 彼の目から見ても、シュヴァインくんの限界は申告通りなんだろうね。

「ちょっと待ちなさいよ! 受け持てるって言っても、セイウチは最初に【水壁】を使いながら突っ込んでくるのよ? あたしを守っているから、シュヴァインは避けられないし、その後はアザラシの【吹雪】が待っているの! 戦闘の度にこんな仕打ちを受けていたら、シュヴァインが死んじゃうわ!」

 フィオナちゃんが口早で捲し立てたけど、トールが否を突き付ける。

「テメェはシュヴァインを舐めすぎだろ。この程度で音を上げるほど、こいつは軟じゃねェよ」

「と、トールくん……!! ボクのこと、そんなに信じて……!!」

 シュヴァインくんが感動して、トールにキラキラした眼差しを向けた。

「俺様は事実を言ったまでだ!! 目玉キラキラさせてンじゃねェぞクソデブ!! くり抜かれてェのか!?」

 大変な役目を意地悪で押し付けようとしている感じじゃない。トールは本気で、シュヴァインくんを信じているんだ。
 私の支援スキルの効果が持続しているし、実際にシュヴァインくんはピンピンしているから、大丈夫なのかな。

「無理をさせるつもりはないから、フィオナの力を借りるタイミングはシュヴァインに任せるよ」

 ルークスがそう伝えると、シュヴァインくんは力強く頷く。

「わ、分かった……!! フィオナちゃん、もしものときは、よろしくね……?」

「任せなさい!! あたしが全部纏めて、焼き払ってあげるんだからっ!!」

「も、もしものときは、だからね……?」

 話が纏まったところで、みんなはドロップアイテムの確認に移った。
 大人アザラシのドロップアイテムは、大きさがピンポン玉くらいの氷の魔石と、氷のブロックに入っているお肉の塊だね。
 大人アザラシ一匹で、子供アザラシ三匹分くらいのお肉になるっぽい。

 セイウチのドロップアイテムは、ピンポン玉くらいの水の魔石と、氷のブロックに入っているお肉の塊。これに加えて、トールが倒したセイウチからは、牙で作られた剣がドロップしたよ。
 長さが八十センチほどで、やや反り返った片刃はきちんと研磨済み。柄も握りやすい形状になっているから、完成品の武器だと思う。

「あっ、その剣はレアドロップのセイウチソードよ! トールが戦っている間に、セイウチをステホで撮影して調べておいたの!」

「おおーっ、いきなりレアドロップだなんて、幸先がいいね!」

 フィオナちゃんとルークスがテンションを上げているけど、少しだけ冷静になって貰いたい。
 普通に解体すれば素材の牙が二本も手に入るし、態々レアドロップでセイウチソードを狙う必要、ないよね?
 これが通常のドロップアイテムだったら、加工の手間がなくなるから悪くないと思うけど……如何せん、レアドロップなんだ。

 一本のセイウチソードを手に入れるために、何十本、あるいは何百本もの牙を無駄にしないといけない。そう考えると、やっぱり割に合わないよ。
 今回はラッキーで済ませていいけど、次回からセイウチは解体した方が良さそう……。そんな私の考えを一変させる出来事が起こる。
 トールがセイウチソードを握り締めた瞬間、それが若干大きくなって、使いやすいサイズになったのだ。

「あン? これってマジックアイテムじゃねェのか?」

「ええっ、間違いないわ!! 大きさの自動調整って、マジックアイテムに備わっている機能よ!!」

 フィオナちゃんが透かさずステホで撮影して、セイウチソードの性能を確かめた。案の定、これはマジックアイテムで、氷を壊しやすくなるという効果が付いている。
 大人アザラシの【氷塊弾】に対処するのが簡単になりそうだし、悪くない武器かな。ただ、誤って流氷にぶつけてしまったら、足場が壊れるという危険性がある。気を付けないとね。

「どうしよう、売らずにトールが装備する?」

 ルークスの問い掛けに、トールは軽く素振りして使用感を確かめた後、ニヤリと笑って返事をする。

「あァ、気に入ったぜ。俺様が使ってやるよ」

 トールはメイン武器にしたセイウチソードを手に持ち、鈍器を予備として背負った。どう見ても重たそうだけど、普通に動けているから驚きだ。

 この後も、みんなの冒険は順調に進む。
 第二階層を半周する間に、六回の襲撃があったけど、どの集団も六匹を上回ることはなかったよ。それに、ここでも子供アザラシとペンギンが出現するから、常に大人アザラシとセイウチの相手をしていた訳じゃない。
 フィオナちゃんの【爆炎球】は、セイウチの【水壁】でも防がれなかったし、当初の緊張感が嘘だったかのように、楽勝ムードが漂っている。

「──よしっ、流氷を乗り換えて後半も頑張ろう!」

 第三階層へ続く洞窟がある孤島。そこに到着してから、ルークスは新しい流氷を選び始めた。
 余裕があるからって、このまま第三階層へ突っ込んで行ったら、どうしようかと思ったけど……無駄な心配だったね。

 図書館で調べ物をしたときに、私は流水海域に生息している魔物のことも調べておいたんだ。なんでも、ここの第三階層では、熊の魔物が出現するらしい。
 大きさが五メートルもあって、レベル20の戦士でも力負けするとか……。

 第三階層を探索するための適正レベルは、20から30。
 しかも、推奨されているパーティー人数は六人。
 みんなにはレベル上げと並行して、仲間探しもして貰いたい。

「あっちの島に戻ったら、そのまま帰るの? それとも、もう一周くらいしていく?」

「余力を残したまま帰りたいから、今日はこれで終わりにしよう」

 ルークスがフィオナちゃんの質問に答えたところで、トールが不満を漏らす。

「チッ、白けるぜ。ようやく準備運動が終わったってのに、もう帰ンのかよ」

「と、トールくん……!! 帰ったら、ボクと修行……し、しよう……しない……?」

「あァ……? デブ、どういう風の吹き回しだァ? テメェから誘ってくるなンざ、珍しいじゃねェか」

「う、うん……。その、実力不足、感じちゃって……」

 シュヴァインくんがトールを修行に誘っている光景なんて、珍しいどころか初めて見た。
 トールの発散し切れていないフラストレーション。それを一身に受け止めるつもりなら、天晴な心意気だよ。

「修行ならオレも付き合うよ! アーシャに壁師匠を出して貰って、思いっきり身体を動かそう!」

「呆れた、男子ってほんと元気よね……。あたしはアーシャと一緒に、のんびりさせて貰うわ」

 ルークスは当然のように乗り気だけど、フィオナちゃんは呆れながら男子たちを眺めていた。
 この後、みんなは再び第二階層を半周して、立て続けに第一階層を半周。特に問題もなく、地上への帰還を果たしたよ。

 第二階層での魔物の襲撃は、一周で凡そ十回。一回当たりの敵の数が平均で五匹だったから、第二階層だけで五十匹もの魔物を屠ったことになる。
 第一階層は一周で三十匹ほど出現して、今日は二周しているから……第一、第二階層を合わせて、今日一日で倒した魔物の数は百十匹だね。
 ルークスたちの冒険者としてのポテンシャルって、物凄く高い気がする。

 今日のレアドロップはセイウチソードが一本、それから子供アザラシの魔物メダルが一枚だけ出ていた。
 流水海域の魔物メダルに関しては、第五階層にいるボスのもの以外、二束三文にしかならない。そのため、子供アザラシの魔物メダルは記念品として、私に贈呈されることになったよ。

 メダルの表面に子供アザラシの意匠が掘られているので、とっても可愛らしい。これは部屋に飾っておこう。
 セイウチソードもトールが使うことになったし、今日は普通のドロップアイテムしか売るものがない。それでも、

「──大小のアザラシ、ペンギン、セイウチの肉だけで、銀貨十八枚だ。お前さんら、新米のガキなのにすげーな」

 冒険者ギルドの買取カウンターで、ルークスたちは職員のおじさんにべた褒めされていた。お肉だけじゃなくて、魔石も売れたよ。
 大人アザラシとセイウチの魔石は、どっちも一個当たり銀貨二枚。三十個もあったから、これだけで銀貨六十枚だね。
 子供アザラシとペンギンの魔石が八十個もあって、こっちは合計で銀貨四十枚。
 つまり、魔石を買い取って貰っただけで、金貨一枚の稼ぎだ。

「もしかして、これでオレたちって、金級冒険者……!?」

 金貨を手にしたルークスが、高揚しながらおじさんを見上げた。でも、その肩書がそんなに甘い訳がない。

「金貨を稼げればいいってもんじゃない。昇級するには、確かな実力や実績が必要なんだ」

「そっか……。うんっ、分かった! おじさん、オレたち頑張るよ!」

「おう、お世辞抜きに期待しているぞ」

 ルークスはおじさんの説明に納得して、話を切り上げた。
 金貨と銀貨はフィオナちゃんに預けられて、スラ丸の中に仕舞われる。
 彼女はまだ、金貨を稼げた実感が湧いていない様子で、スラ丸を撫でながらぼんやりと口を開く。

「あたしたちって、スラ丸のスキルがあるから、狩れば狩る分だけ稼げるのよね……。普通、ドロップアイテムって、こんなに持ち運べないでしょ」

「う、うん……。それに、これもあるし……ボクたちが、凄い人になった訳じゃ……ない……かも……」

 シュヴァインくんが言った『これ』とは、小瓶に入っている【光球】だった。
 日中に身体の近くに浮かんでいると邪魔だから、みんなこの状態で懐に仕舞っているんだ。
 私の【光球】は体力と魔力を自動回復してくれる。これはもう、装備枠を圧迫しないマジックアイテムみたいなものだね。

「シュヴァインの言う通りだから、増長しないように気を付けよう」

 ルークスは注意喚起と同時に、ちらりとトールを見遣った。

「オイっ、そこでこっち見ンじゃねェよ!! 俺様が増長なンざ、するワケねェだろォがッ!!」

 『俺様』なんて一人称の人が、増長と無縁だとは思えないけど……。なんにしても、今日もみんなが生還出来て良かった。
 明日はいよいよ、私の初めてのダンジョン探索だ。気を引き締めないと。
 
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