上 下
27 / 239
一章 孤児院卒業編

27話 アルラウネ

しおりを挟む
 
 ローズクイーンの魔石は美しい翠色で、直径が二メートルもあった。
 この色は土属性の魔石の中でも、非常に上質な代物である証拠みたい。
 それと、この魔石の中には、一匹のアルラウネが閉じ込められている。

 その魔物の大きさは一メートルくらいで、顔立ちが普通のアルラウネとは異なり、宇宙人ではなく人間寄り。
 ……というか、人間の童女にしか見えないよ。
 肌は極僅かに緑がかった白色で、波打つ長髪はエメラルドグリーン。下半身は大きな深紅の薔薇で、その色合いはローズクイーンの薔薇を彷彿とさせる。
 眠るように瞼を閉じているから、生きているのか分からない。

「バリィさん、これは一体……?」

「俺も見るのは初めてだが……見ての通り、魔物入りの魔石だな。相棒は魔物がどうやって生まれるのか、知っているか?」

 バリィさんに問い掛けられて、私の脳裏には『交尾』の二文字が思い浮かんだ。
 けど、六歳の子供の口からソレを出すのは、ちょっと憚られると思って、カマトトぶることにしたよ。

「ええっと、雌雄が揃ったら、コウノトリさんが運んでくるんですよね?」

「交尾な。そういうパターンもあるが、それだけじゃない。他にもスライムみたいに分裂したり、スキルによって生み出されたり、普通の動植物が変異したり、強い思念と魔力が結び付いて生まれたり──本当に色々とあるんだ」

「へぇー……。それで、この魔石の中にいるアルラウネは、どういうパターンで生まれたんですか?」

「多分だが、強い思念と魔力が結び付いたパターンだな。強大な魔物が死に際になって、体内の魔石に自分の分身とも言える魔物を生み出すことは、稀にあるって話だ」

 バリィさんの言う通りなら、この魔物はローズクイーンということになるけど、見るからに弱そうなアルラウネだよ。
 これは、分身を生み出したって言うより、転生したと言った方がしっくりくる。

「ローズクイーンは死にたくないって、強く思ったんですかね……?」

「さぁな、どんな思念だったのかは分からないぞ。もっと戦いたいと思ったのかもしれないし、別の思いがあったのかもしれない」

 ローズクイーンが『もっと戦いたい!』と思っていたら、このアルラウネもそういう思考を持っている可能性が高い。
 だとすれば、いつか再び、ローズクイーンに進化しそうだ。
 その場合、私とは相容れないよね……。でも、生きたいと思っているだけなら、私と共存してくれるかも……。
 深紅の薔薇から生えている上半身が、人間に近い見た目をしているので、共存の意志がある可能性を捨て切れない。

「あの、このアルラウネをテイムしたいんですけど、試してもいいですか?」

「ああ、構わないぞ。魔石を砕けば、中の魔物が活動を始めるはずだから、俺がガツンとやってやるよ」

「ありがとうございます! あっ、でも、魔石を砕いちゃっていいんですか? それをすると、価値が下がったりとか……」

「そんなことは気にするな。このアルラウネ、欲しいんだろ?」

 私は首を何度も縦に振って、力強く肯定する。
 この子が、あの美しいローズクイーンの転生個体だったら、物凄く欲しい。
 さっきはテイムに失敗しちゃったけど、今ならいける気がするんだよね。


 ──これは後から知ったことだけど、ローズクイーンの魔石は砕かなければ、白金貨十枚相当の価値があったらしい。
 しかも、魔物入りの魔石は非常に珍しくて、好事家なら十倍の値段を付けていたとか。
 砕いた魔石は大きく価値が下がって、白金貨一枚程度になってしまう。
 バリィさんってば、本当によく許可してくれたよ。

 彼が腰に佩いている剣を鞘ごと抜いて、ガツン、ガツンと魔石を何度も殴打した。
 そうして、魔石が砕けると、中にいたアルラウネが地面に倒れて、パチッと瞼を開ける。
 その瞳を見て、私とバリィさんは訝しげに眉を寄せた。

 目の前にいるアルラウネの瞳孔は、どういう訳か金色で縦に長い。
 なんだか瞳だけ、爬虫類っぽいよ。普通のアルラウネも、ローズクイーンも、こんな瞳は持っていなかったのに……変だよね?

 私たちが首を傾げていると、アルラウネがこちらを見つめて──

「な、なんじゃ、其方ら? いや、そもそも、此処はどこかの……? 妾は誰なのじゃ……?」

「しゃ、喋ったああああああああああっ!? えっ、バリィさん!! アルラウネって喋るんですか!? しかも人語で!!」

 アルラウネが流暢に喋ったので、私は慌ててバリィさんに問い掛けた。

「いや、喋るアルラウネなんて、俺も聞いたことがないな……。上半身が人型だから、喋れても違和感はないが……」

 こんなイレギュラーが発生した原因を探るべく、私はステホでアルラウネを撮影した。
 ……この子、何故か即座にカメラ目線で、アイドルみたいなポーズを取ったけど、気にしないでおく。
 判明した種族名は、やっぱり『アルラウネ』だったよ。
 でも、持っているスキルが、【草花生成】と【竜の因子】の二つ。

 前者は普通のアルラウネが、最初から持っているスキルだけど、後者は明らかに違う。
 バリィさんにも見て貰ったけど、こんなスキルは知らないとのこと。
 ステホで【竜の因子】の詳細を確かめると、『少しだけドラゴンの力が使える』と書いてある。

「うーん……。これは、どういうことでしょう?」

「正直、よく分からないな……。アルラウネとドラゴンなんて、接点があるとは思えないが、どうしてこんなスキルを持っているんだ……?」

 バリィさんがアルラウネに尋ねてみたけど、彼女は頗る人間らしい動作で、やれやれと頭を振る。

「妾に聞かれても、困ってしまうのぅ……。妾な、右も左も分からん状態なのじゃよ? 見ての通り、生まれたてのピチピチ幼女なのじゃ」

 イェーイ、とアルラウネは両手でダブルピースを作って、気が抜けるようなアピールをしてくる。この魔物、本当になんなの……?
 というか、幼女にしてはさ、妙に喋り方が年寄り臭いよ。

 ──ここで、私はふと思った。
 この子が【竜の因子】を持っている原因って、もしかしてドラゴンパウダーじゃないの?
 ローズクイーンが飲み込んだアレが、ドラゴンとの接点と言えば接点だよね。
 ……まぁ、確証を得る方法がないから、推測止まりの話かな。

「ねぇ、アルラウネ。物は相談なんだけど、私にテイムされてくれない?」

「ていむぅ? なんじゃそれ」

「私の仲間──ううん、家族になるってことだよ」

「家族……? うーむ……。いきなり家族と言われても、のぅ……」

 アルラウネは難しい顔で悩んでいる。
 嫌がっている様子はないけど、テイムされた後のことが想像出来ないみたい。

「私にテイムされたら、寂しくないよ? ほら、周りを見て。私にテイムされなかったら、貴方はこの場所で、一人ぼっちで生きていくことになるの」

「ふーむ……。それは……ちっとだけ、心細いのじゃ……」

「そうでしょう、そうでしょう。それにね、今私にテイムされると──なんと! 豪華特典として、特別仕様の【光球】を付けてあげるよ」

 私はそう言って、燦然と輝く【光球】を出して見せた。
 特殊効果は勿論付けてある。これがアピールポイントになるか分からないけど、植物にとっては気持ちの良い光なんじゃないかな。

「ほほぅ、この光は中々に乙なのじゃ! これなら……いや、しかし、光だけでは足りんかのぅ……。美味しい水もなければ、お腹は膨れないのじゃよ」

「えっと、水を出すスキルは持ってないんだけど、聖水ならあるよ」

 私はスラ丸の中から、聖なる杯を取り出して、魔力を注ぎ込むことで聖水を生成する。
 それをアルラウネに飲ませると、彼女はパッと花が咲くような笑顔を浮かべてくれた。

「ゴクゴク。うむっ、美味なのじゃ!! これを毎日飲ませてくれるなら、妾はテイムされてやってもよい!!」

「分かった、約束する! 私の名前はアーシャだよ。これからよろしくね、ローズ!」

「ローズ? なんじゃそれ」

「貴方の名前だよ。ぴったりでしょ?」

 下半身が薔薇だし、前世はローズクイーンだったからね。
 この子の名前は、『ローズ』以外に考えられない。
 ローズは自分の名前を何回か反芻して、にぱっと笑ってくれた。

「うむっ、ローズ! 善き名前なのじゃ! これから良しなに頼むぞ、アーシャよ!」

 この瞬間、私たちは目に見えない絆で結ばれた。テイム成功だよ。

 アーシャ 魔物使い(14) 魔法使い(12)
 スキル 【他力本願】【感覚共有】【土壁】【再生の祈り】
     【魔力共有】【光球】
 従魔 スラ丸×2(分裂可能) ティラノサウルス ローズ

 ステホで確認してみたところ、魔物使いと魔法使いのレベルが上がっていた。
 ローズクイーンとの戦闘で、バリィさんをサポートしたからね。経験値のお零れを貰えたみたい。
 生産系の魔物をテイムしたので、私は無事に独り立ち出来そうだし、スラ丸二号が分裂出来るようになったから、ルークスたちも独り立ちだね。
 孤児院を卒業する日が、いよいよ目前まで迫ってきた。

「バリィさんも、レベルアップしましたか?」

「ああ、2も上がったな。……あの死闘を考えれば、『だけ』って言った方がいいか?」

「そ、そうですね……。だけ、かもです……」

 バリィさんの【移動結界】を使って、草臥れながら帰路に就いた私たちは、しみじみと今回の苦労を分かち合う。
 それでも、お互いの口元には、満足げな笑みが浮かんでいるよ。結果良ければ、全て良しだね。

「──ところで、ローズはどうして、さっきから俺をジッと見つめているんだ?」

 道中、何故かバリィさんの横顔に、ローズが熱い眼差しを送っていた。
 バリィさんがそれを疑問に思って、質問すると──

「うーむ……? どうしてだか、自ずと目が惹き寄せられてしまうのじゃ。其方を見ていると、胸がドキドキするのぅ……。これは一体、どういう現象であろうか?」

「胸がドキドキだと……? それは、病気かもしれないな……」

 ローズは自分でも原因不明だと言って、バリィさんも調子外れなことを抜かしたよ。
 ……それはどう考えても、恋煩いなのでは?
 そう指摘するべきか否か、私は大いに悩んでしまう。
 人間と魔物という、種族の垣根を越えた恋愛。ロマンがあるとは思うけど、現実的かどうか、微妙なところだよね。

 ローズがバリィさんに対して、恋愛感情を抱いているとなると──もしかして、ローズクイーンが抱いていた強い思念って、恋慕だったりする?
 そうだとすれば、その思念から生まれたローズが、人間に近い見た目をしているのも、納得出来るかも……。

 バリィさんとローズクイーンは、殺し合いをした間柄だけど……どんな形であれ、本気でぶつかり合うことで芽生える感情は、あるはずなんだ。
 戦闘中のバリィさん、格好よかったからね。敵が惚れちゃっても、不思議じゃないよ。
 
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ

雑木林
ファンタジー
 現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。  第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。  この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。  そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。  畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。  斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜

I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。 レベル、ステータス、その他もろもろ 最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。 彼の役目は異世界の危機を救うこと。 異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。 彼はそんな人生で何よりも 人との別れの連続が辛かった。 だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。 しかし、彼は自分の強さを強すぎる が故に、隠しきることができない。 そしてまた、この異世界でも、 服部隼人の強さが人々にばれていく のだった。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

処理中です...