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「みんな、おつかれ!遅くまで配信聞いてくれてありがとな~」
『おつかれさま♡』
『とばくん、今日もかっこよかったよ~♡』
『次の配信も楽しみにしてる!』
『とばりくん、おやすみなさい♡』
おつかれさま、またね、と名残惜しそうに言いながら配信を切る。
半ば昼夜逆転しているような生活になってきて、最近は上手く睡眠が取れていなかったし少し疲れていた。
それに伴ってかえっちなこともお預けで身体はむずむずと疼いていた。
「とりあえず飯でも買い行くか...」
時間は深夜2時。ふらふらと人気のない大通りに出ようとしたその時だった。
身体に衝撃が走り、がしゃんっという大きな音が鳴った。
尻餅をつきながら見ると、斜め前には男の人が倒れ、逆さになった自転車の車輪がカラカラと音を立てている。
「あっ、だ、大丈夫ですか!?」
咄嗟にかけより、声をかけると起き上がった男に胸ぐらを掴まれた。
「大丈夫じゃねえよ!ふらふら出てきやがって!!」
「っご、ごめんなさ...」
近づいて初めて気づいたが、かなりの大柄な男だった。力では絶対に勝てる相手じゃないと本能が感じているのか、恐怖に上手く声が出ない。
「買ったばっかのチャリどうしてくれんだよ!」
「ひっ...それは....っ」
「聞こえてんのかよォ!?」
「ごめんなさいっごめんなさいぃっ...弁償でもなんでもしますので...っ」
あまりの剣幕にとにかくこの場を収めようと口を滑らしてしまった。すると男は何かに気づいたような顔をしている。
「ふーん...」
「自転車...お、おいくらですか?」
「100マン近くするけど?お前に払えんのかよ」
「ひゃ....!?100万ですか!?.....うぅ...来月ならなんとか...」
怒りが少しは治ってきたのか、あたふたしている帳の様子を愉快そうに見ている。
「それって、スパチャで稼いだ金ってこと?」
ドキリ、と心臓が跳ねる。背筋に汗がつたい、ゾワゾワと粟立つ。
声でバレてしまったのだ。何か言わなきゃと口を開けるも、言葉が出てこない。
その様子に男はにやにやと下品な笑みを浮かべている。
「まあ、こういう話は外でするもんじゃねえかあ...な?とばりくん?わかるよなァ?」
これ以上騒がれたくはなかった。何よりこの男には自分の素性を半分知られてしまったようなものだ。
大丈夫、話を聞くだけなのだから。ちゃんと弁償して、許してもらえれば─────
『おつかれさま♡』
『とばくん、今日もかっこよかったよ~♡』
『次の配信も楽しみにしてる!』
『とばりくん、おやすみなさい♡』
おつかれさま、またね、と名残惜しそうに言いながら配信を切る。
半ば昼夜逆転しているような生活になってきて、最近は上手く睡眠が取れていなかったし少し疲れていた。
それに伴ってかえっちなこともお預けで身体はむずむずと疼いていた。
「とりあえず飯でも買い行くか...」
時間は深夜2時。ふらふらと人気のない大通りに出ようとしたその時だった。
身体に衝撃が走り、がしゃんっという大きな音が鳴った。
尻餅をつきながら見ると、斜め前には男の人が倒れ、逆さになった自転車の車輪がカラカラと音を立てている。
「あっ、だ、大丈夫ですか!?」
咄嗟にかけより、声をかけると起き上がった男に胸ぐらを掴まれた。
「大丈夫じゃねえよ!ふらふら出てきやがって!!」
「っご、ごめんなさ...」
近づいて初めて気づいたが、かなりの大柄な男だった。力では絶対に勝てる相手じゃないと本能が感じているのか、恐怖に上手く声が出ない。
「買ったばっかのチャリどうしてくれんだよ!」
「ひっ...それは....っ」
「聞こえてんのかよォ!?」
「ごめんなさいっごめんなさいぃっ...弁償でもなんでもしますので...っ」
あまりの剣幕にとにかくこの場を収めようと口を滑らしてしまった。すると男は何かに気づいたような顔をしている。
「ふーん...」
「自転車...お、おいくらですか?」
「100マン近くするけど?お前に払えんのかよ」
「ひゃ....!?100万ですか!?.....うぅ...来月ならなんとか...」
怒りが少しは治ってきたのか、あたふたしている帳の様子を愉快そうに見ている。
「それって、スパチャで稼いだ金ってこと?」
ドキリ、と心臓が跳ねる。背筋に汗がつたい、ゾワゾワと粟立つ。
声でバレてしまったのだ。何か言わなきゃと口を開けるも、言葉が出てこない。
その様子に男はにやにやと下品な笑みを浮かべている。
「まあ、こういう話は外でするもんじゃねえかあ...な?とばりくん?わかるよなァ?」
これ以上騒がれたくはなかった。何よりこの男には自分の素性を半分知られてしまったようなものだ。
大丈夫、話を聞くだけなのだから。ちゃんと弁償して、許してもらえれば─────
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