神様への生贄って泣くべきなんですか?

卯月終

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第ニ章 繋がり

作戦は考え中…。

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「かもな。
だけど、由梨、もしまたあんなことを起こしたら、」 

「あー、はいはい、分かってますよ。
玲雅を本気で怒らす気はないから安心してよね。」

「本当だな?」

「うん。約束するよ!」

なら、いいか。

「それにしても、何で心配するんだろうね?」

「そうだな。
例えば、何だかんだ言っても自分の周りの人
だからとか?」

「どういうこと???」

「どんなに酷かろうと普段から関わりのあった人物だ。
多少は仲良かっただろう。
たとえ、生贄にされようとも今まで多少は
優しくしてくれていた相手の心配はするとかな。」

「うーん、わけ分かんないよ。
まぁ、いいや。
作戦考えよーよー。玲雅ー。」

ひとが必死に考えったってのに由梨は…。

「はぁ。」

「考えよーったら考えるの!」

「はいはい。」
何でそんなやる気なんだよ。
さっきまで興味無さそうにしてただろうが。

「作戦な。どんな風に滅ぼすかだな。」

「やっぱり、派手にドッカーンってやりたいよね。」

「見せしめも必要だな。」

「どうせなら血祭りにあげたーい!」

「血祭り……。」

「えっー、駄目なの?」

「駄目ではないが天罰だってことを忘れるなよ。」

「むー。だったら神の力でズッタズタは?」

「狂気を感じるんだが。」

「それはさっきからでしょ。」

まぁ、それもそうだな。

「俺はなるべく長引かせたい。」

「何でー?」

「結愛は長い間辛い目にあってきたんだぞ。
それなのに短時間で楽に何てあり得ないだろ。」

「なら、ながーく苦しむようにする?」

「何かいい案でもあるのか?」

「うーーーん。
まだ,ない。」

そんな満面の笑みと共に言われても。
がっくりきたぞ。

「玲雅、頑張って考えて。」

「俺かよ。」

「頑張れ、頑張れ、玲雅ー。
頑張れば出来るよ。
頑張れー、諦めるなー。」

流石に五月蝿いんだが。

「はぁ、思いついたぞ。」

「やっとー。」

「必死に考えたのにその反応かよ。」

「あー、ごめんって。で、何、何?」

「業火に包み込む。」

「村を?」

「そうだ。村を焼く。」

「豪快だね。
でも、いいね。
長引かせられるし、苦しむことになる。」

「それに派手に燃やせば見せしめにもなるしな。」

「すごい!さっすがー。」

「それで。」

「まだあるのー?」

「あぁ、ここからが大切なことだ。」

ゴクリ、息をのむ音がする。

「ある程度、燃えたら雨を降らせる。
浄化の雨を。」

「浄化の雨、素敵だね。
でも、生き残りが出たら?」

「最後は血祭りだな。
そして成功したらドッカーンと派手に祝おうぜ。」

「わぁ、すごいすごい。
流石だよ玲雅ー!大好き!尊敬する!」
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