神様への生贄って泣くべきなんですか?

卯月終

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第ニ章 繋がり

情報収集開始…?

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「それで、結愛の状況は…?」

「現在寝ています。」

「そこまで小声で話さなくても大丈夫だぞ。」

「そう?ならもう少し普通にするー。」

「あぁ。それぐらいなら起きないだろ。」

「結愛ちゃんの現状…。
寝てる以外に思いつかないや。」

まぁ、今丁度寝てるもんな。

「うぅん、親のせいで神への生贄に捧げられた。
とか?結愛ちゃんはどう考えてるのかな?」

「どうだろう。
最初から諦めている感じだったけどな。
死にたいわけではないが仕方ないって感じで
特に抵抗もしなかったしな。」

「そうなんだー。
そういえば、僕が初めて会った時も大人しく
してたもんね。」

「あぁ、そうだったな。
たが、完全に受け入れられてはいないんだろうな。」

「そうだね。」

「これで、俺たちと結愛の状況整理は出来たな。」

「だねー。
なら、次は目的?と手段?だっけ。
何するの?」

「目的は掃除の目的。
手段は掃除するために何までできるか。
について考えるんだ。」

「目的は掃除することでしょ。違うの?」

「まぁ、掃除は掃除だが、
俺の目的は結愛を生贄に平然と捧げた奴らを
片付けることだな。」

「おぉ、こっわ。」

「悪かったな。怖くて。」

「ううん、僕は平気。
でも、結愛ちゃんが玲雅の素を知ったら
どんな反応見せるのかなー。
すごく気になるな。」

「どんな反応見せようと俺は構わないけどな。
どうせ、逃げれやしないんだから。」

「そうだね。
結愛ちゃんはここからは、この神殿からは
逃げられない。もう2度と。」

あぁ。逃がしやしない。
気に入ったものは逃がさない主義なんだよな。
俺も由梨も。

「ならさ、手段は?
何でもいいんじゃないの?」

「何でも、何でもよくはないな。」

「えっ!何で!?」

「あまりやりすぎると面倒くさいことになる。
それき結愛にバレてもまずいだろ。」

「えー、やりすぎると面倒くさいことになるのは
分かるけど。
何で、結愛ちゃんにバレたらまずいわけ?
別にご両親や村の人の事が大切なわけでも
ないんでしょ。」

「いや、そうでもないみたいなんだよな。
結愛言ってたんだよ。
自分が今逃げたら村人が……。
って。それって気にしてる証拠だろ。
どれだけ大切なのかは知らないけど。」

「えー。意味分かんない。
自分を殺そうとした奴らでしょ。
例え間接的にでも。

別に忘れて気にしないならまだ何とかわかるけど、
心配するなんて意味分かんない。」

「あぁ、俺もだ。
ただ一つ言えるのは結愛が優しいって事だな。」

「あっ、それはそうだね。
初対面でいきなりナイフを向けた僕のことも
許してくれたし。お人好しなのかな??」
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