神様への生贄って泣くべきなんですか?

卯月終

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第ニ章 繋がり

大掃除の準備を始めるか…。

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こんな話、結愛には聞かせられない。
サラサラだよな。
綺麗だし、伸ばしてたのか?

「ん、んっ。」

少し触り過ぎたか?
起きてはいないな。

「ゆっくり、やすんでろ。」

「ねぇねぇ、玲雅ー。
いつにするー?」

「何を?」

「お掃除だよ。お・そ・う・じ」

「やはり、早い方がいいか。」

「うーん、どうだろ?
僕にはよく分かんないや。」

……。
まぁ、由梨らしいといえばらしいか。

お掃除というか大掃除というか……。
たまには、片付けないとな。

「ねぇ、玲雅。
調べてあげよっか?あの村のこと。
生活とか、色々とね♪」

「あぁ、頼んでもいいか。
掃除の時期決めるのにも役立ちそうだし。」

「了解。任せて。
僕、玲雅の為に頑張るから!」

「ありがとう。
無理はするなよ。」

「心配してくれるの?
玲雅は優しいよね。」

「当たり前だろ。
由梨は大事な友達?なんだからな。」

「えー、何で疑問系ー?」

「友達なのか、仲間なのか、
それ以外なのか、悩んだからな。」

「うーん、どれでもいいよ。」

「どれでもって、そんな簡単に…。」

「だって、どれも大切な相手であることに
変わりはないでしょ。
なら、どれでもいい。」

「そういうものか?」

「少なくとも僕はそう。」

大切な相手ならそれに対する名前は何でもいいか。
「まぁ、俺も同じだな。
あんまり気にならないというか、興味ないというか。」

「そっかー、玲雅もなんだ。
何か嬉しいなぁ。 
結構長い間一緒にいるけど知らないことばかりだね。」

「そう、だな。」

「じゃあさ、作戦でも考える?」

「……って、いきなり話が変わったな。」

「ダメだった?」

「別に駄目じゃない。
単に驚いただけだ。」

「そっかー、なら良かった。
じゃあ、作戦考えよ!」

「あぁ。」

「作戦。作戦。
作戦ってどうやって考えたらいいのー。
訳わかんないよ、助けて玲雅ーー。」

「……。」
誰だよ、作戦考えようって言ったやつ。

「まずは、状況整理から始めようか。
その次に目的と手段。
それで、最後に作戦。
分かったか?」

「うーん、なんかよく分かんないけど分かった。
整理して考えて考えるんでしょ!」

「微妙に違う気もするが…、
まぁ、いいか。」

「えっと、最初が状況整理だっけ?
何を整理するのー?」

「今の俺たちの状況。
結愛の状況。
そして村の状況だ。」

「村の方は僕が調べるよ。」

「あぁ、村の方は頼む。」

「なら、僕たちからかー。
今はお家にいてー、結愛ちゃんがいてー、
結愛ちゃんが寝てる。」

「あぁ、そうだな。
だからもう少し静かにしようか。」

「はーい、了解。」
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