私、美味しくありません!!

卯月終

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第3章 悪魔契約

契約と失敗と成功と。

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「あぁ」

これは肯定の意味であってるよね?
笑顔でいられてもわからないですけど……
肯定の意味ですよね!?

「安心しろ、これは肯定の方だ」

何であなたがそれを言うんですか?
本人でもないのに。

「腐れ縁だからな。
昔から一緒にいれば大体のことはわかる」

「そういう、もの?」

「そういうもの、そういうもの」

世の中には知らない方がいいこともある、
いつだったか誰かに言われたその事を思い出した。
これもそういうことなのかなぁ?
そう考え、ふと気づく。
これも筒抜けなんだよね……

何か言われるかと思っていたのだが
今回は特に何も言われなかった。
良かったのかな。悪かったのかな。

「さっきの疑問だけどさ」

疑問?

「何で俺がフィオリアちゃんの
考えている事が分かるのかってはなし」

そういえば言って、口には出してないけど…
思ってた。何で何だろう?

「勘だよ。結構、分かりやすいよ」

かん?缶?かん?燗?
色々なを想像する
かん、かん、かー……
勘!
あ、勘か。なるほど……ってなる訳ないじゃん。
私そんなに分かりやすいかな……

「わかりやすいと思うけどね」
ケラケラと笑いながらシオリアさんはそう言った
「分かりやすくない、と思いいますけどね」
分かりやすい、なんて言われたことなかったし、この人たちが人じゃないからだと思う。
私、そんなにわかりやすいタイプじゃないよ。

「まぁ、なんでも良い」

私は良くないのに、勝手に話を終わらせないで欲しい、そう言おうとして、思わず口を閉じた。
すごい冷たい目をしていたから。
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