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オーロラフォーキャスト
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昨夜はフィンランド各地でオーロラが観測できたらしく、Twitterのタイムラインは今もオーロラの写真で賑わっている。
私が住んでいる地域では、毎冬3~5回くらいは観測できるようだ。
しかし、出現した時に毎回見ることができているかというとそうではなく、実際見逃すことの方が多い。
その理由は
1. 住宅街では街灯の明かりがあるためオーロラが出ていても見えにくい
2. 起きている時間帯に出現するとは限らない
3. オーロラは生き物のようなものなので、出現の情報をリアルタイムで入手しなければならない
オーロラの情報をリアルタイムで入手するため、最近スマホに「Aurora Now」というアプリを入れてみた。
このアプリは、オーロラが出現する可能性の高い時に知らせてくれる機能の他、太陽風のデータやKpインデックスといった数値をリアルタイムで表示する機能を備えている。
また、オーロラの現在位置チェックできるため、それを見ながら出現確率を予測し、出現時に備えることができる。
ただ数値上オーロラが出現レベルに達していても、いろいろな条件から地上からは見えないことも多い。
やっぱり一番正確で頼りになるのは、オーロラ写真家の方々がTwitterで発信する情報や、いつも夜中に犬の散歩をしている上司からのSMSだったりする。
私自身はこれまでに7、8回オーロラを見る機会に恵まれた。
今住んでいる場所では2回。
残りは、フィンランドの最北の空港があるイヴァロという街を訪れた時と、サンタクロース村のあるRovaniemiにほど近いスキーリゾートのあるサーリセルカを訪れた時、そして、サーリセルカからノルウェーのノードカップを目指してドライブした帰りに、ノルウェーとフィンランドの国境付近を走っていた時。
私が経験した一番大きなオーロラは、イヴァロのコテージに泊まっていた時に遭遇したもの。
夕食を済ませ、食堂のあるメインコテージから外に出た瞬間、風のような音と共に突然巨大な緑色の光が空から降ってきた。
驚きのあまり、最初何が起こったのか理解ができなかった。
緑色の光は形を変えながら、上空からまさに「降りかかってくる」感じだった。
あまりの迫りくる迫力に、恐ろしさを覚えたほどだ。
しばらくすると、光は穏やかになり、上空をひらひらと舞うように湖の方へ向かっていった。
オーロラを追いかけて、コテージの裏手の凍ったイナリ湖へ向かう。
イナリ湖はかなり大きな湖で、視界を遮るものが何もない。邪魔な明かりも一切ない。
湖の上空を見上げると、巨大な緑色のカーテンが右側と左側に一つずつゆらめいていた。
時折、カーテンの裾が"ひらひらひらっ"と素早くはためく時があり、はためいた裾の部分だけピンクや紫色に色が変化する。
巨大なオーロラが消えるまで、時間にして20分くらいだっただろうか。
極度の寒さで実際よりも時間が長く感じられたはずだが、それに反してオーロラを見ていた時間はとても短く感じられた。
ノードカップからの帰り道に遭遇したオーロラも衝撃的だった。
車のフロントガラスいっぱいにオーロラが出現して、私たちはオーロラを追いかける形で車を走らせた。
時々、写真を撮るために車を路肩に止め外に出るが、その時の車の温度計によると、気温はマイナス33度。
しかも、海沿いで強風が吹き荒れていて、体感温度はさらに低い。
外に立っているのは15秒が限界。
それでも、こんなチャンスはめったにないとカメラを車の外にセットし、私たちは15秒ごとに車内に戻ってはまた外に出てを繰り返し写真を撮った。
最近は映像技術も発達して、世界のどこにいても、実際に見ているものとほぼ同じオーロラの映像を見ることが可能だ。
でもマイナス33度を体感しながら見るオーロラや、頭上からものすごい勢いで光が襲い掛かってくる感じを映像で伝えることは難しい。
機会があったらぜひ、ご自身で実際にオーロラを体験することをおすすめする。
つづく・・
私が住んでいる地域では、毎冬3~5回くらいは観測できるようだ。
しかし、出現した時に毎回見ることができているかというとそうではなく、実際見逃すことの方が多い。
その理由は
1. 住宅街では街灯の明かりがあるためオーロラが出ていても見えにくい
2. 起きている時間帯に出現するとは限らない
3. オーロラは生き物のようなものなので、出現の情報をリアルタイムで入手しなければならない
オーロラの情報をリアルタイムで入手するため、最近スマホに「Aurora Now」というアプリを入れてみた。
このアプリは、オーロラが出現する可能性の高い時に知らせてくれる機能の他、太陽風のデータやKpインデックスといった数値をリアルタイムで表示する機能を備えている。
また、オーロラの現在位置チェックできるため、それを見ながら出現確率を予測し、出現時に備えることができる。
ただ数値上オーロラが出現レベルに達していても、いろいろな条件から地上からは見えないことも多い。
やっぱり一番正確で頼りになるのは、オーロラ写真家の方々がTwitterで発信する情報や、いつも夜中に犬の散歩をしている上司からのSMSだったりする。
私自身はこれまでに7、8回オーロラを見る機会に恵まれた。
今住んでいる場所では2回。
残りは、フィンランドの最北の空港があるイヴァロという街を訪れた時と、サンタクロース村のあるRovaniemiにほど近いスキーリゾートのあるサーリセルカを訪れた時、そして、サーリセルカからノルウェーのノードカップを目指してドライブした帰りに、ノルウェーとフィンランドの国境付近を走っていた時。
私が経験した一番大きなオーロラは、イヴァロのコテージに泊まっていた時に遭遇したもの。
夕食を済ませ、食堂のあるメインコテージから外に出た瞬間、風のような音と共に突然巨大な緑色の光が空から降ってきた。
驚きのあまり、最初何が起こったのか理解ができなかった。
緑色の光は形を変えながら、上空からまさに「降りかかってくる」感じだった。
あまりの迫りくる迫力に、恐ろしさを覚えたほどだ。
しばらくすると、光は穏やかになり、上空をひらひらと舞うように湖の方へ向かっていった。
オーロラを追いかけて、コテージの裏手の凍ったイナリ湖へ向かう。
イナリ湖はかなり大きな湖で、視界を遮るものが何もない。邪魔な明かりも一切ない。
湖の上空を見上げると、巨大な緑色のカーテンが右側と左側に一つずつゆらめいていた。
時折、カーテンの裾が"ひらひらひらっ"と素早くはためく時があり、はためいた裾の部分だけピンクや紫色に色が変化する。
巨大なオーロラが消えるまで、時間にして20分くらいだっただろうか。
極度の寒さで実際よりも時間が長く感じられたはずだが、それに反してオーロラを見ていた時間はとても短く感じられた。
ノードカップからの帰り道に遭遇したオーロラも衝撃的だった。
車のフロントガラスいっぱいにオーロラが出現して、私たちはオーロラを追いかける形で車を走らせた。
時々、写真を撮るために車を路肩に止め外に出るが、その時の車の温度計によると、気温はマイナス33度。
しかも、海沿いで強風が吹き荒れていて、体感温度はさらに低い。
外に立っているのは15秒が限界。
それでも、こんなチャンスはめったにないとカメラを車の外にセットし、私たちは15秒ごとに車内に戻ってはまた外に出てを繰り返し写真を撮った。
最近は映像技術も発達して、世界のどこにいても、実際に見ているものとほぼ同じオーロラの映像を見ることが可能だ。
でもマイナス33度を体感しながら見るオーロラや、頭上からものすごい勢いで光が襲い掛かってくる感じを映像で伝えることは難しい。
機会があったらぜひ、ご自身で実際にオーロラを体験することをおすすめする。
つづく・・
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