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フィンランドで自炊生活
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フィンランドの多くの家のキッチンに備え付けてある、超便利な「水切り戸棚」。
度々半分冗談で "フィンランド人による最も素晴らしい発明"と言われたりもしているのだが、
これはキッチンのシンクの上に取り付けられた、食器を入れておける扉の付いた棚のこと。
一見普通のカップボードの様だが、扉を開けるとその中は水切り棚になっている。
"Astiankuivauskaappi"(アスティアンクイヴァウスカーッピ)、直訳すると「食器乾燥戸棚」。
日本でも最近時々見かけるが、フィンランドでは昔からこの戸棚が一般的。
一番下の段は大抵お皿を立てて収納できるようになっていて、フラットな上の段にはグラスやカップを置けるようになっている。
この戸棚のいいところは、何といっても、食器を洗ってそのまま拭かずに戸棚に収納して乾燥もできる点。
水滴は真下のシンクに落ちるので、とても合理的。
そして、ごみ箱。
フィンランドの家庭にお邪魔すると、部屋にごみ箱が見当たらない。どうやらごみ箱を部屋に置く習慣がないらしい。
ごみ箱は、キッチンのシンクの下の扉の中に隠されていて、人の目に触れないようになっている。
慣れないうちは少し不便に感じたが、逆にゴミ捨てが楽になることもあり、こちらの習慣に従うことにした。
今日は今から、フィンランド人が大好きなマカロニラーティッコの材料を買い出しにスーパーへ行こうと思う。
私が普段利用するのは、徒歩5分のところにあるK-Market。
品質が割と良くてお手頃価格のKグループのプライベートブランド「PIRKKA(ピルッカ)」の商品が人気で、生鮮食品から加工食品、生活用品などあらゆるジャンルのものがPIRKKAブランドで揃う。
フィンランドでは、野菜や果物はオランダやスペインなどEU諸国からの輸入品が多い。
おそらく寒い気候のせいで育つ野菜が限られているから。
でもなんとなく、国内産の野菜や果物が店頭に並んでいる時は国内産のものを買うようにしている。
国内産の野菜でお気に入りは、プナユーリ(ビーツ)。
そういえば、ストックがなくなったから一袋買っておこう。
ボルシチに使われる赤いカブのような野菜で、栄養価がとても高く、高血圧や動脈硬化の予防も期待されるスーパーフード。
フィンランドでは、国内産のビーツが旬の時期には1kg 1ユーロ(130円くらい)、旬じゃない時期でも2ユーロ前後で買えるので、結構な頻度で購入している。
面倒くさがりの私は、生のビーツを細かく刻んでスープにしたりただ炒めたりして食べることが多いのだけど、レストランなどではひき肉に細かく切ったビーツを混ぜ込んでハンバーグにしたり、茹でてサラダにしたり、ローストしたり、いろいろなメニューに使われている。
味は、最初ちょっと土臭い感じがしたけれど、慣れたらそのクセも含めて美味しいと思うようになった。
国内産の玉ねぎと人参もかごに入れて、乳製品コーナーへ。
フィンランドに来て驚いたのは、乳製品の種類がめちゃめちゃ豊富なこと。
チーズの棚には常時、数えきれないくらいの種類・ブランドの商品が並んでいる。
マカロニラーティッコ用に、エメンタール・モッツアレラブレンドのシュレッダーチーズを1袋購入。
ヨーグルトもいろんなフレーバー、プロバイオティクス、ラクトースフリーなどあらゆるニーズに答える商品が揃っている。ヨーグルトで個人的に一番好きなフレーバーは、「メッツァマンシッカ(森イチゴ)」、そして「プナユーリ(ビーツ)」。
でも今日は明日の朝食用に、バケツ型の容器に入ったターキッシュヨーグルトを購入。
濃厚なプレーンヨーグルトで、食べ終わった後の容器は夏にブルーベリーを摘む時にバケツとして利用するのにちょうどいい大きさなので、結構みんな捨てずに取っておく。
ヨーグルトに入れる国産の蜂蜜とオーツ麦もかごに入れて、パスタコーナーへ。
フィンランドで驚いたのが、マカロニの値段。Myllynというメーカーのマカロニはどこのスーパーでもめちゃめちゃ安くて、400g 0.25ユーロ(約32円!)。
その後いつものルーティーンでペーパーナプキンのコーナーを覗いて、マリメッコの新柄が出ていないかチェック。
たまに商品入れ替えで1つ1ユーロに値引きされていることもあるので(通常は3ユーロから5ユーロする)それもチェック。
最後に、ファッツェルのチョコレートバーをふたつかごに入れ、レジへ向かう。
私が住んでいる街では、フィンランド語を話す人とスウェーデン語を話す人が両方いるので、レジスタッフはフィンランド語とスウェーデン語で値段を読み上げ、帰り際に「キートス・タック!(ありがとう)」と言うのが慣例になっている。
現地の人に習って私も、「キートス!」と返す。
レジスタッフはみんな感じが良くて笑顔で挨拶してくれる人が多いので、この短いやり取りだけで「買い物してよかった」という気持ちになる。笑顔って大事。
帰って早速マカロニラーティッコを作るとしよう。
つづく・・
<マカロニラーティッコの作り方>
材料:
・マカロニ 400g
・牛ひき肉 400g
・玉ねぎ 1個
・塩 小さじ3/4
・黒コショウ 小さじ3/4
・オールスパイス 小さじ1/4(無くても可)
・乾燥バジル 小さじ2(無くても可)
・乾燥タイム 小さじ2(無くても可)
エッグミルク
・卵 2~3個(適当でOK)
・牛乳 700ml
・塩 小さじ1
シュレッダーチーズ 180g(お好みで少なくしてもOK)
ケチャップ(お好みで)
1. マカロニを茹でる
2. タマネギを細かく刻む
3. まずひき肉を炒め、玉ねぎを加えてさらに炒める
4. 3に塩、黒コショウ、オールスパイス、バジルとタイムで味付けする
5. 大きめのオーブン対応容器(約3L)に、4とマカロニを入れ、混ぜる
6. エッグミルクの材料を別途混ぜ合わせ、5の容器に注ぎ入れる
7. 175度のオーブンで約45分間焼く
8. 焼きあがる数分前に一度出して、シュレッダーチーズを表面にまぶす
9. 焼きあがったら取り出して、お皿に盛ってお好みでケチャップをかけていただく
(参考)
https://www.k-ruoka.fi/reseptit/liha-makaronilaatikko
度々半分冗談で "フィンランド人による最も素晴らしい発明"と言われたりもしているのだが、
これはキッチンのシンクの上に取り付けられた、食器を入れておける扉の付いた棚のこと。
一見普通のカップボードの様だが、扉を開けるとその中は水切り棚になっている。
"Astiankuivauskaappi"(アスティアンクイヴァウスカーッピ)、直訳すると「食器乾燥戸棚」。
日本でも最近時々見かけるが、フィンランドでは昔からこの戸棚が一般的。
一番下の段は大抵お皿を立てて収納できるようになっていて、フラットな上の段にはグラスやカップを置けるようになっている。
この戸棚のいいところは、何といっても、食器を洗ってそのまま拭かずに戸棚に収納して乾燥もできる点。
水滴は真下のシンクに落ちるので、とても合理的。
そして、ごみ箱。
フィンランドの家庭にお邪魔すると、部屋にごみ箱が見当たらない。どうやらごみ箱を部屋に置く習慣がないらしい。
ごみ箱は、キッチンのシンクの下の扉の中に隠されていて、人の目に触れないようになっている。
慣れないうちは少し不便に感じたが、逆にゴミ捨てが楽になることもあり、こちらの習慣に従うことにした。
今日は今から、フィンランド人が大好きなマカロニラーティッコの材料を買い出しにスーパーへ行こうと思う。
私が普段利用するのは、徒歩5分のところにあるK-Market。
品質が割と良くてお手頃価格のKグループのプライベートブランド「PIRKKA(ピルッカ)」の商品が人気で、生鮮食品から加工食品、生活用品などあらゆるジャンルのものがPIRKKAブランドで揃う。
フィンランドでは、野菜や果物はオランダやスペインなどEU諸国からの輸入品が多い。
おそらく寒い気候のせいで育つ野菜が限られているから。
でもなんとなく、国内産の野菜や果物が店頭に並んでいる時は国内産のものを買うようにしている。
国内産の野菜でお気に入りは、プナユーリ(ビーツ)。
そういえば、ストックがなくなったから一袋買っておこう。
ボルシチに使われる赤いカブのような野菜で、栄養価がとても高く、高血圧や動脈硬化の予防も期待されるスーパーフード。
フィンランドでは、国内産のビーツが旬の時期には1kg 1ユーロ(130円くらい)、旬じゃない時期でも2ユーロ前後で買えるので、結構な頻度で購入している。
面倒くさがりの私は、生のビーツを細かく刻んでスープにしたりただ炒めたりして食べることが多いのだけど、レストランなどではひき肉に細かく切ったビーツを混ぜ込んでハンバーグにしたり、茹でてサラダにしたり、ローストしたり、いろいろなメニューに使われている。
味は、最初ちょっと土臭い感じがしたけれど、慣れたらそのクセも含めて美味しいと思うようになった。
国内産の玉ねぎと人参もかごに入れて、乳製品コーナーへ。
フィンランドに来て驚いたのは、乳製品の種類がめちゃめちゃ豊富なこと。
チーズの棚には常時、数えきれないくらいの種類・ブランドの商品が並んでいる。
マカロニラーティッコ用に、エメンタール・モッツアレラブレンドのシュレッダーチーズを1袋購入。
ヨーグルトもいろんなフレーバー、プロバイオティクス、ラクトースフリーなどあらゆるニーズに答える商品が揃っている。ヨーグルトで個人的に一番好きなフレーバーは、「メッツァマンシッカ(森イチゴ)」、そして「プナユーリ(ビーツ)」。
でも今日は明日の朝食用に、バケツ型の容器に入ったターキッシュヨーグルトを購入。
濃厚なプレーンヨーグルトで、食べ終わった後の容器は夏にブルーベリーを摘む時にバケツとして利用するのにちょうどいい大きさなので、結構みんな捨てずに取っておく。
ヨーグルトに入れる国産の蜂蜜とオーツ麦もかごに入れて、パスタコーナーへ。
フィンランドで驚いたのが、マカロニの値段。Myllynというメーカーのマカロニはどこのスーパーでもめちゃめちゃ安くて、400g 0.25ユーロ(約32円!)。
その後いつものルーティーンでペーパーナプキンのコーナーを覗いて、マリメッコの新柄が出ていないかチェック。
たまに商品入れ替えで1つ1ユーロに値引きされていることもあるので(通常は3ユーロから5ユーロする)それもチェック。
最後に、ファッツェルのチョコレートバーをふたつかごに入れ、レジへ向かう。
私が住んでいる街では、フィンランド語を話す人とスウェーデン語を話す人が両方いるので、レジスタッフはフィンランド語とスウェーデン語で値段を読み上げ、帰り際に「キートス・タック!(ありがとう)」と言うのが慣例になっている。
現地の人に習って私も、「キートス!」と返す。
レジスタッフはみんな感じが良くて笑顔で挨拶してくれる人が多いので、この短いやり取りだけで「買い物してよかった」という気持ちになる。笑顔って大事。
帰って早速マカロニラーティッコを作るとしよう。
つづく・・
<マカロニラーティッコの作り方>
材料:
・マカロニ 400g
・牛ひき肉 400g
・玉ねぎ 1個
・塩 小さじ3/4
・黒コショウ 小さじ3/4
・オールスパイス 小さじ1/4(無くても可)
・乾燥バジル 小さじ2(無くても可)
・乾燥タイム 小さじ2(無くても可)
エッグミルク
・卵 2~3個(適当でOK)
・牛乳 700ml
・塩 小さじ1
シュレッダーチーズ 180g(お好みで少なくしてもOK)
ケチャップ(お好みで)
1. マカロニを茹でる
2. タマネギを細かく刻む
3. まずひき肉を炒め、玉ねぎを加えてさらに炒める
4. 3に塩、黒コショウ、オールスパイス、バジルとタイムで味付けする
5. 大きめのオーブン対応容器(約3L)に、4とマカロニを入れ、混ぜる
6. エッグミルクの材料を別途混ぜ合わせ、5の容器に注ぎ入れる
7. 175度のオーブンで約45分間焼く
8. 焼きあがる数分前に一度出して、シュレッダーチーズを表面にまぶす
9. 焼きあがったら取り出して、お皿に盛ってお好みでケチャップをかけていただく
(参考)
https://www.k-ruoka.fi/reseptit/liha-makaronilaatikko
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