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第十五話 僕は君の運命の相手なんかじゃない
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ゴトゴトと走る馬車の速度が徐々に落ち、しばらくすると動きが停まったのでアカデミーの学生寮に到着した事を知る。
いつの間にか馬車の中で私とライト様は眠ってしまっていた。
先に目を覚ました私は横にいる殿下を見た。
その時私の目に写ったのは頭を馬車に預けて胸元を少し緩めた殿下だった。「わっわっ」と、見てはいけない物を見てしまった私は慌てるものの視線を外せない。
だって、ものすんごく可愛らしい寝顔なんだもの。見ないでおくなんてもったいないわ。
15歳とはにわかに信じられない程の大きな体格も、乱れた服からちらっと除く鎖骨も、可愛い寝顔もすっごくいい。
ああ、あの服の隙間に手を入れてもう一度右鎖骨下のほくろを拝みたい。
私の手は殿下の服の中に吸い寄せられるように伸びていった。少しひんやりとした肌触りに私の喉がゴクンと鳴る。
ティアラ嬢を助けた時にライト様が右肩に負った傷を見てみたい、その好奇心に私は負けて更に私は手を伸ばす。
ハラっとはだけた右肩の下にはティアラ嬢を助けた傷が・・・・・・。
「・・・・・・ない」
ティアラ嬢は確かにライト様が右肩に負傷したって言っていたわ。でもそんな傷はどこにもなかった。でも右鎖骨下のあの不埒なほくろは・・・・・・。
「ある」と思わず小声で歓喜したあと、そっと右鎖骨下のほくろをなぞったその時に私の手がグッと掴まれた。
「ないだとかあるだとか、一体何の話だ?」
「え?あっ・・・・・・」
まずい、非常にまずいわ。
この状況をどうライト様に話したらいいのか私の頭の中はパニックになった。
殿下のシャツをはだけさせ、その素肌に手を置く私をどう説明したらいいの!?
「すみません。ティアラ嬢を助けた時ライト様が右肩に傷を負ったとティアラ嬢から聞いていたので確認をしたかったのです」
仕方なく私は正直に言った。
ライト様は「そんなものあるわけないだろう」と不機嫌そうに呟いた。
「では、あるとは何があったのだ?」
「すっ、すみませんっ。ごめんなさい。わたっ、わたしっ・・・・・・」
ああ、だめ。
どうやって言い訳しよう。
実は以前オルガの発明品でライト様の上半身裸を見た時に右鎖骨下にあった不埒なほくろをもう一度拝みたかったんです!・・・なんて言えないっ!
こんな私、きっとライト様に幻滅されるっ・・・・・・。
「触っていいぞ。全部きみのものだ」
え?ライト様ってこんな積極的な方でしたっけ!?
何故かライト様の後ろに大輪の花が見えるわ。
いくらこれからは自分の気持ちを正直に伝えるって言ってもこれは変わりすぎですってば。
「僕も君に触れたいから」
「ラ、ライト様?・・・・・・」
スッと私の手を取り口元に運ぶ。その仕草は洗練されたもので、私の胸はドキッと高鳴った。
「アリシア」
バクバクする心臓が煩くて止まらない。
ドキドキし過ぎで自分がどうにかなりそう。
「さっき一緒にいた茶髪のやせ細った男は誰だ?」
あ、オルガが男装していたから男の人だと思ったのね。
そんなところも目撃されていたとは。
悪い事は出来ないわね。
「あ、それはオル・・・・・・」
それはオルガが男装してただけと言おうとした時、どこからか嫌な視線を感じた。
馬車のカーテンの隙間10センチ位の間からチカッと光る何かが見える。
よくよく目を凝らすと、それは懐中電灯をこちらに向けて鬼の形相で佇むティアラ嬢だった。
髪の毛は逆立ち、怒り狂った猫のようにフッーフッーと荒い息を吐いているのが馬車の中から分かって私はビクッと震えた。
「それはおる?ソレハオル?聞いたことない名前だ」
「ライト様っ、それどころじゃありません。あれ見てくださいっ」
私が殺気立つティアラ嬢を指させば遅れてライト様も外の光に気付く。
ライト様がカーテンを全開するとチカッと光る懐中電灯が眩しくて二人で目を凝らした。
「ちっ。また面倒くさい奴が来たか」
ティアラ嬢を確認したライト様がややキレ気味で言った。
ライト様にどうしましょうかと聞こうとしたら、事もあろうにライト様は乱れた服を直すことなく「安心しろ」と一言言うと、カチャッと馬車の鍵を開け開き扉を開けた。
「ライト様、どちらへ!?」
安心しろといわれたけどこの状況、絶対に安心できないわよ。むしろ不安だらけだわ。
ライト様、とりあえず服を正してくださいってば。
私の気持ちなどお構いなしにライト様が馬車を降りてティアラ嬢のもとに向かう。
夜で視界も悪くはじめはライト様がぼんやりしていたもののティアラ嬢にライト様が近づくに連れて視界がはっきりしていき、ティアラ嬢がギョッとした。
「ラ、ライト様っ。その服は?」
ライト様に続いて私が馬車を降りて説明しようと試みたが、それが返って裏目に出た。
「アリシア様!?あっ、あなた達、馬車の中で一体何を?」
「ティアラ嬢違うんですっ。私達は何も・・・・・・」
「信じられないっ」と言いながらティアラ嬢が震える声で言った。
信じないでいいです、何もなかったんですから。と言いたいがティアラ嬢は聞く耳も持たないで怒り心頭になっている。
そんなティアラ嬢にライト様がズカズカ歩み寄っていく。
そして扇子でライト様の乱れた服を視線から隠すティアラ嬢の目の前でライト様が止まった。
「見ろ」
「見ろと言われましても、淑女が殿方の乱れた服を見れるわけにはいきません」
ティアラ嬢が興奮気味にそう言った。
ごもっともです。
ティアラ嬢、一応子爵令嬢ですもんね。
でも、ライト様はもう一度ティアラ嬢に「見ろ」と言う。
王族に2度も同じ事を言われて断ることは最悪のところ反逆罪に問われる。
ティアラ嬢は仕方なくライト殿下を見た。
「デフェル子爵令嬢。僕は君を助けた事もなければ、産まれてこのかた右肩に傷を追った事もない。君を助けたのは僕じゃない」
はだけた肩を見るのを躊躇っていたティアラ嬢だったけれど、ライト様の言葉に恐る恐る扇子を外し視線を上げてティアラ嬢はライト様の右肩を見た。
「・・・・・・」
ティアラ嬢は何も言わない代わりに、持っていた扇子をポトッと地面に落とした。
「・・・・・・いわ。傷が・・・・・・ない・・・・・・」
「人違いをしたんだ。僕は君の運命の相手なんかじゃない。君は部下の娘で、ただの護衛対象だ」
ライト様は残酷なまでにきっぱりとそう言った。
ティアラ嬢を心配し駆け寄ろうとしたけれど、ライト様が私の腕を掴んでティアラ嬢のところへ行くのを止めた。
「行こう、アリシア」
「え?でも、ティアラ嬢が・・・・・・」
ショックを受けているティアラ嬢はその場にペタンと座り込んでいる。
何か声を掛けてあげたいけどライト様は私の腕を離さいから動けない。
ライト様の私の腕を引っ張る力が強くなり私はライト様によってその場を後にした。
「ライト様!ティアラ嬢を放っておいていいんですか?」
「いいんだ。誤解は解けたし、デフェル子爵令嬢も一人がいいだろう。ランディに護衛をさせるから大丈夫だ」
あ、そう言えばランディ、置いてきちゃったけど どこに?そう思った時、ライト様がスッとどこかを指差す。
その先にはティアラ嬢から少し離れたところに馬に乗ったランディが居て、ヒラヒラと手を振っていた。
ランディがいるならと、私はライト様に手を引かれながら女子寮まで送って貰った。
ティアラ嬢はその後も暫くの間、愕然と座り込んだまま動かなかったと、後でランディから聞いた。
いつの間にか馬車の中で私とライト様は眠ってしまっていた。
先に目を覚ました私は横にいる殿下を見た。
その時私の目に写ったのは頭を馬車に預けて胸元を少し緩めた殿下だった。「わっわっ」と、見てはいけない物を見てしまった私は慌てるものの視線を外せない。
だって、ものすんごく可愛らしい寝顔なんだもの。見ないでおくなんてもったいないわ。
15歳とはにわかに信じられない程の大きな体格も、乱れた服からちらっと除く鎖骨も、可愛い寝顔もすっごくいい。
ああ、あの服の隙間に手を入れてもう一度右鎖骨下のほくろを拝みたい。
私の手は殿下の服の中に吸い寄せられるように伸びていった。少しひんやりとした肌触りに私の喉がゴクンと鳴る。
ティアラ嬢を助けた時にライト様が右肩に負った傷を見てみたい、その好奇心に私は負けて更に私は手を伸ばす。
ハラっとはだけた右肩の下にはティアラ嬢を助けた傷が・・・・・・。
「・・・・・・ない」
ティアラ嬢は確かにライト様が右肩に負傷したって言っていたわ。でもそんな傷はどこにもなかった。でも右鎖骨下のあの不埒なほくろは・・・・・・。
「ある」と思わず小声で歓喜したあと、そっと右鎖骨下のほくろをなぞったその時に私の手がグッと掴まれた。
「ないだとかあるだとか、一体何の話だ?」
「え?あっ・・・・・・」
まずい、非常にまずいわ。
この状況をどうライト様に話したらいいのか私の頭の中はパニックになった。
殿下のシャツをはだけさせ、その素肌に手を置く私をどう説明したらいいの!?
「すみません。ティアラ嬢を助けた時ライト様が右肩に傷を負ったとティアラ嬢から聞いていたので確認をしたかったのです」
仕方なく私は正直に言った。
ライト様は「そんなものあるわけないだろう」と不機嫌そうに呟いた。
「では、あるとは何があったのだ?」
「すっ、すみませんっ。ごめんなさい。わたっ、わたしっ・・・・・・」
ああ、だめ。
どうやって言い訳しよう。
実は以前オルガの発明品でライト様の上半身裸を見た時に右鎖骨下にあった不埒なほくろをもう一度拝みたかったんです!・・・なんて言えないっ!
こんな私、きっとライト様に幻滅されるっ・・・・・・。
「触っていいぞ。全部きみのものだ」
え?ライト様ってこんな積極的な方でしたっけ!?
何故かライト様の後ろに大輪の花が見えるわ。
いくらこれからは自分の気持ちを正直に伝えるって言ってもこれは変わりすぎですってば。
「僕も君に触れたいから」
「ラ、ライト様?・・・・・・」
スッと私の手を取り口元に運ぶ。その仕草は洗練されたもので、私の胸はドキッと高鳴った。
「アリシア」
バクバクする心臓が煩くて止まらない。
ドキドキし過ぎで自分がどうにかなりそう。
「さっき一緒にいた茶髪のやせ細った男は誰だ?」
あ、オルガが男装していたから男の人だと思ったのね。
そんなところも目撃されていたとは。
悪い事は出来ないわね。
「あ、それはオル・・・・・・」
それはオルガが男装してただけと言おうとした時、どこからか嫌な視線を感じた。
馬車のカーテンの隙間10センチ位の間からチカッと光る何かが見える。
よくよく目を凝らすと、それは懐中電灯をこちらに向けて鬼の形相で佇むティアラ嬢だった。
髪の毛は逆立ち、怒り狂った猫のようにフッーフッーと荒い息を吐いているのが馬車の中から分かって私はビクッと震えた。
「それはおる?ソレハオル?聞いたことない名前だ」
「ライト様っ、それどころじゃありません。あれ見てくださいっ」
私が殺気立つティアラ嬢を指させば遅れてライト様も外の光に気付く。
ライト様がカーテンを全開するとチカッと光る懐中電灯が眩しくて二人で目を凝らした。
「ちっ。また面倒くさい奴が来たか」
ティアラ嬢を確認したライト様がややキレ気味で言った。
ライト様にどうしましょうかと聞こうとしたら、事もあろうにライト様は乱れた服を直すことなく「安心しろ」と一言言うと、カチャッと馬車の鍵を開け開き扉を開けた。
「ライト様、どちらへ!?」
安心しろといわれたけどこの状況、絶対に安心できないわよ。むしろ不安だらけだわ。
ライト様、とりあえず服を正してくださいってば。
私の気持ちなどお構いなしにライト様が馬車を降りてティアラ嬢のもとに向かう。
夜で視界も悪くはじめはライト様がぼんやりしていたもののティアラ嬢にライト様が近づくに連れて視界がはっきりしていき、ティアラ嬢がギョッとした。
「ラ、ライト様っ。その服は?」
ライト様に続いて私が馬車を降りて説明しようと試みたが、それが返って裏目に出た。
「アリシア様!?あっ、あなた達、馬車の中で一体何を?」
「ティアラ嬢違うんですっ。私達は何も・・・・・・」
「信じられないっ」と言いながらティアラ嬢が震える声で言った。
信じないでいいです、何もなかったんですから。と言いたいがティアラ嬢は聞く耳も持たないで怒り心頭になっている。
そんなティアラ嬢にライト様がズカズカ歩み寄っていく。
そして扇子でライト様の乱れた服を視線から隠すティアラ嬢の目の前でライト様が止まった。
「見ろ」
「見ろと言われましても、淑女が殿方の乱れた服を見れるわけにはいきません」
ティアラ嬢が興奮気味にそう言った。
ごもっともです。
ティアラ嬢、一応子爵令嬢ですもんね。
でも、ライト様はもう一度ティアラ嬢に「見ろ」と言う。
王族に2度も同じ事を言われて断ることは最悪のところ反逆罪に問われる。
ティアラ嬢は仕方なくライト殿下を見た。
「デフェル子爵令嬢。僕は君を助けた事もなければ、産まれてこのかた右肩に傷を追った事もない。君を助けたのは僕じゃない」
はだけた肩を見るのを躊躇っていたティアラ嬢だったけれど、ライト様の言葉に恐る恐る扇子を外し視線を上げてティアラ嬢はライト様の右肩を見た。
「・・・・・・」
ティアラ嬢は何も言わない代わりに、持っていた扇子をポトッと地面に落とした。
「・・・・・・いわ。傷が・・・・・・ない・・・・・・」
「人違いをしたんだ。僕は君の運命の相手なんかじゃない。君は部下の娘で、ただの護衛対象だ」
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ティアラ嬢を心配し駆け寄ろうとしたけれど、ライト様が私の腕を掴んでティアラ嬢のところへ行くのを止めた。
「行こう、アリシア」
「え?でも、ティアラ嬢が・・・・・・」
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何か声を掛けてあげたいけどライト様は私の腕を離さいから動けない。
ライト様の私の腕を引っ張る力が強くなり私はライト様によってその場を後にした。
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「いいんだ。誤解は解けたし、デフェル子爵令嬢も一人がいいだろう。ランディに護衛をさせるから大丈夫だ」
あ、そう言えばランディ、置いてきちゃったけど どこに?そう思った時、ライト様がスッとどこかを指差す。
その先にはティアラ嬢から少し離れたところに馬に乗ったランディが居て、ヒラヒラと手を振っていた。
ランディがいるならと、私はライト様に手を引かれながら女子寮まで送って貰った。
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