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第十四話 殿下の事が大好きです
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少し歩いた道の外れに真新しい馬車が停めてあり、乗車の際には殿下がエスコートをしてくれた。
差し出された殿下の手にそっと自分の手を添えれば殿下がぎゅっと握ってきた。
きっと私が転ぶんじゃないかと心配しての事よね。
「子供ではないのでそんなにきつく握らなくても転びませんよ」
「君に触れられるチャンスを無駄にしたくない」
その顔!いつも真面目でお硬い感じなのにいきなり可愛くなるの反則です。
こっちが照れてしまう様な事をいとも容易く言うんだから。
馬車に着席し赤くなる自分の顔をパタパタと手で仰ぎ深呼吸した時、馬車の中が新調時の香りに包まれている事に気づいた。
「この馬車、新しい馬車ですか?」
私が殿下にそう言うと「うん」と嬉しそうに殿下が私を着席させてドアを閉めた。
一緒に乗り込もうとしていたランディは目の前で馬車の扉が閉まったので「うわっ」と驚いている。
殿下が馬車の窓越しに「お前は歩いて帰れ」とランディに言った。
馬車がゆっくりと動き出した時、ランディが笑顔でこちらに「楽しい時間を~」と言いながら手を振った。
そんなランディが見えなくなった時、正面に座っていた殿下がいきなり私の横に移動してきた。
ちょっと、いきなり至近距離とか心臓に悪いですよ。
横目でちらっと殿下を見ればジーッと穴が開きそうなくらい私を凝視する殿下がいる。
殿下がそっと私の頬に手を添えて頬に流れ落ちた髪の毛の束をスッとすくい上げ口元に持っていき軽く口づけた。
あー、ダメですね この方は。
こういう事したら勘違いする人が出てきてしまうのがわからないのかしら。
「アリシア」
不意に名前を呼ばれ殿下の顔を見れば、苦しそうな表情の殿下の瞳に囚われて胸がドクドクと音を立てた。
その音は私の耳に響いて鳴り止まない。
殿下の手の温度とその瞳の視線が熱くて、目を逸らしてしまった。
「アリシア、目を逸らさないでくれ。君に拒否されると胸が苦しくて壊れそうだ」
そう言って私の両手を取り、殿下が自分の胸に私の手を添えた。
「僕を見て」
私は恐る恐るもう一度顔を上げて殿下を見た。
そこには真っ赤になって私を見つめる殿下がいた。
ああ、そっか。
もちろん7年ぶりに見た殿下の顔がどストライクだった。
でも、今の殿下が7年前初めて出会った時の幼い殿下と重なる。
顔が真っ赤で、恥ずかしそうで、可愛くて。
でもあの時は視線を外されて、嫌われていると思って。
声をかける勇気もなくずっと時間だけが過ぎていて。
そっかぁ・・・・・・。
私、殿下に初めて会ったあの時から殿下の事が好きなんだ。
私、ずっと殿下に恋してたんだ。
「アリシア、好きだ」
「・・・・・・え?」
殿下のいきなりの告白に私は驚きを隠せない。
もちろん以前好きと言われた事もあったけど、こう改めて言われるとどうしていいかわからなかった。
「君とこの馬車に乗れる日をずっと夢見ていた」
「え?」
「王国騎士団で貰った給金を全て費やして作らせたんだ。君のために」
殿下が私のためにこの馬車を用意したと聞こえました。
都合のいい夢を見ているんだと思って頬を抓ったらとても痛かった。
「殿下、運命の方がいるのにそんな風に言われては勘違いしてしまいます。あなたの好きはきっと友愛としての・・・・・・」
「違う」
「じゃあどうしてっ!」
ああ、どうしよう。
泣きそうです。
『どうしてティアラ嬢を優先するのですか?』
その言葉を言いたいのに、言葉が出ずに代わりにたくさんの涙がポロポロ溢れてきた。
「ごめん、アリシア。全部話すから。ごめん」
殿下が私の涙をハンカチで拭いてくれたあと、ポンポンと軽く頭に手を当てながら語り出した。
「僕は君とこの馬車で通学することを夢見ていた。だけど君が学生寮に入ると聞いて父上に僕も学生寮に入りたいと交渉に行った時、アカデミーにいる間デフェル子爵令嬢の護衛をするなら学生寮に入ってもいいと言われたんだ」
「護衛・・・ですか?」
というか、王族が学生寮に入るなんて聞いたことありません。お城からも徒歩圏内ですし・・・・・・と、そう思ったけどあえて言うのはやめた。
「僕は護衛をランディにさせればアリシアとずっと一緒にいられるからと軽く承諾したんだ。でも実際はデフェル子爵令嬢がランディの目を掻い潜っていつの間にか僕の側に来ていたんだ」
殿下、ランディの事をこき使いすぎじゃありませんか?
色々と謎が解けるたびに殿下に対してのツッコミが増えてくる。
「殿下の側にいるべき人物というのは・・・・・・」
「実は入学式の少し前にデフェル子爵令嬢宛に脅迫状が届いたんだ。アカデミーに入学したら命はないという内容だった」
え!?
確かティアラ嬢のお父様は王国騎士団の副団長のケビン・デフェル子爵よね。
そんな人の娘に脅迫状を書くなんて一体何物なのかしら。
「丁度僕が父上に会いに行った時にケビンとデフェル子爵令嬢がいて、父上の思いつきで学生寮に入る事を許可する代わりに護衛をする事になったんだ」
なるほど、そういう事だったんですね。
でも、入学式の時ティアラ嬢が話していた内容は一体どういう事かしら。
殿下に助けられた時、お互いに運命を感じたって言ってたわ。
でも、殿下は全く覚えていないなんて・・・・・・。
右肩を負傷する程の怪我をしていたら少しは記憶に残っていてもおかしくないはずだけど。
私は無意識に殿下の右肩を触ろうとしてハッとして手を止めた。
殿下はそんな私の行動を少しも気にせず話を続けた。
「デフェル子爵令嬢は、僕が彼女を守る役目があるから側にいるべき人物だ、などと言ったんだと思う」
なるほど。全ては私と一緒にいたかったがゆえの事だったと知り、嬉しいような恥ずかしい様なこそばゆい気持ちになった。
でも、ひとつ殿下に直接ちゃんと聞かなくてはいけないことがあった。
私は意を決意して殿下に聞いた。
「殿下は、ティアラ嬢の事をどう思っているんですか?」
殿下が「どうって・・・」と戸惑いがちに言った後、ポンと手を打って笑顔できっぱりこう言った。
「面倒くさい人、かな」
大真面目に殿下に質問したのだけど、殿下の物言いがストレート過ぎて思わず「プッ」と笑ってしまった。
「ティアラ嬢の事が好きというわけではないのですね」
「全くない。僕の心は君のものだから」
殿下、本当にストレート過ぎです。
こんなにストレートに話せるならなぜ7年もの間私と目も合わせられなかったんですか?
「もう君とすれ違うのは嫌だ。こうやって普通に話せるきっかけをくれたのは兄上だが、これからは自分の気持ちを正直に君に話すことにしたよ」
殿下がギシリと馬車の椅子を押し私の上に負い被さり私の視界は殿下でいっぱいになった。
「アリシア。僕の名前はライトだ。呼んでくれ」
外はすっかり夕暮れに包まれている。
今なら真っ赤な顔が見られる心配もない。
私は蚊の鳴くような声細い声でポソっと殿下の名前を呼んだ。
「ライト様」
私の声にビクッと反応した殿下が「はあぁ・・・」と大きく息を吐き出した。
肩越しに感じた吐息に私もビクッと体が動いた。
「好きだ。ずっと言えなかったけど、7年前初めて会ったその時から君が好きだ。真実だとか運命だとかそんなものどうでもいい位に君が好きだ」
殿下の本当の気持ちを知った私は、勇気を出して自分の気持ちを伝えたくなった。
「ライト様。私も・・・・・・、初めて会った時からあなたのことが大好きです」
こんなに心が暖かくなるなんて、恋をして思いが通じ合う事は本当に幸せな事なのね。
「もう少しこのままで」
「はい」
私とライト様は、学生寮に着くまで暫くの間、馬車の中で手を繋いで頭を合わせて時を過ごした。
差し出された殿下の手にそっと自分の手を添えれば殿下がぎゅっと握ってきた。
きっと私が転ぶんじゃないかと心配しての事よね。
「子供ではないのでそんなにきつく握らなくても転びませんよ」
「君に触れられるチャンスを無駄にしたくない」
その顔!いつも真面目でお硬い感じなのにいきなり可愛くなるの反則です。
こっちが照れてしまう様な事をいとも容易く言うんだから。
馬車に着席し赤くなる自分の顔をパタパタと手で仰ぎ深呼吸した時、馬車の中が新調時の香りに包まれている事に気づいた。
「この馬車、新しい馬車ですか?」
私が殿下にそう言うと「うん」と嬉しそうに殿下が私を着席させてドアを閉めた。
一緒に乗り込もうとしていたランディは目の前で馬車の扉が閉まったので「うわっ」と驚いている。
殿下が馬車の窓越しに「お前は歩いて帰れ」とランディに言った。
馬車がゆっくりと動き出した時、ランディが笑顔でこちらに「楽しい時間を~」と言いながら手を振った。
そんなランディが見えなくなった時、正面に座っていた殿下がいきなり私の横に移動してきた。
ちょっと、いきなり至近距離とか心臓に悪いですよ。
横目でちらっと殿下を見ればジーッと穴が開きそうなくらい私を凝視する殿下がいる。
殿下がそっと私の頬に手を添えて頬に流れ落ちた髪の毛の束をスッとすくい上げ口元に持っていき軽く口づけた。
あー、ダメですね この方は。
こういう事したら勘違いする人が出てきてしまうのがわからないのかしら。
「アリシア」
不意に名前を呼ばれ殿下の顔を見れば、苦しそうな表情の殿下の瞳に囚われて胸がドクドクと音を立てた。
その音は私の耳に響いて鳴り止まない。
殿下の手の温度とその瞳の視線が熱くて、目を逸らしてしまった。
「アリシア、目を逸らさないでくれ。君に拒否されると胸が苦しくて壊れそうだ」
そう言って私の両手を取り、殿下が自分の胸に私の手を添えた。
「僕を見て」
私は恐る恐るもう一度顔を上げて殿下を見た。
そこには真っ赤になって私を見つめる殿下がいた。
ああ、そっか。
もちろん7年ぶりに見た殿下の顔がどストライクだった。
でも、今の殿下が7年前初めて出会った時の幼い殿下と重なる。
顔が真っ赤で、恥ずかしそうで、可愛くて。
でもあの時は視線を外されて、嫌われていると思って。
声をかける勇気もなくずっと時間だけが過ぎていて。
そっかぁ・・・・・・。
私、殿下に初めて会ったあの時から殿下の事が好きなんだ。
私、ずっと殿下に恋してたんだ。
「アリシア、好きだ」
「・・・・・・え?」
殿下のいきなりの告白に私は驚きを隠せない。
もちろん以前好きと言われた事もあったけど、こう改めて言われるとどうしていいかわからなかった。
「君とこの馬車に乗れる日をずっと夢見ていた」
「え?」
「王国騎士団で貰った給金を全て費やして作らせたんだ。君のために」
殿下が私のためにこの馬車を用意したと聞こえました。
都合のいい夢を見ているんだと思って頬を抓ったらとても痛かった。
「殿下、運命の方がいるのにそんな風に言われては勘違いしてしまいます。あなたの好きはきっと友愛としての・・・・・・」
「違う」
「じゃあどうしてっ!」
ああ、どうしよう。
泣きそうです。
『どうしてティアラ嬢を優先するのですか?』
その言葉を言いたいのに、言葉が出ずに代わりにたくさんの涙がポロポロ溢れてきた。
「ごめん、アリシア。全部話すから。ごめん」
殿下が私の涙をハンカチで拭いてくれたあと、ポンポンと軽く頭に手を当てながら語り出した。
「僕は君とこの馬車で通学することを夢見ていた。だけど君が学生寮に入ると聞いて父上に僕も学生寮に入りたいと交渉に行った時、アカデミーにいる間デフェル子爵令嬢の護衛をするなら学生寮に入ってもいいと言われたんだ」
「護衛・・・ですか?」
というか、王族が学生寮に入るなんて聞いたことありません。お城からも徒歩圏内ですし・・・・・・と、そう思ったけどあえて言うのはやめた。
「僕は護衛をランディにさせればアリシアとずっと一緒にいられるからと軽く承諾したんだ。でも実際はデフェル子爵令嬢がランディの目を掻い潜っていつの間にか僕の側に来ていたんだ」
殿下、ランディの事をこき使いすぎじゃありませんか?
色々と謎が解けるたびに殿下に対してのツッコミが増えてくる。
「殿下の側にいるべき人物というのは・・・・・・」
「実は入学式の少し前にデフェル子爵令嬢宛に脅迫状が届いたんだ。アカデミーに入学したら命はないという内容だった」
え!?
確かティアラ嬢のお父様は王国騎士団の副団長のケビン・デフェル子爵よね。
そんな人の娘に脅迫状を書くなんて一体何物なのかしら。
「丁度僕が父上に会いに行った時にケビンとデフェル子爵令嬢がいて、父上の思いつきで学生寮に入る事を許可する代わりに護衛をする事になったんだ」
なるほど、そういう事だったんですね。
でも、入学式の時ティアラ嬢が話していた内容は一体どういう事かしら。
殿下に助けられた時、お互いに運命を感じたって言ってたわ。
でも、殿下は全く覚えていないなんて・・・・・・。
右肩を負傷する程の怪我をしていたら少しは記憶に残っていてもおかしくないはずだけど。
私は無意識に殿下の右肩を触ろうとしてハッとして手を止めた。
殿下はそんな私の行動を少しも気にせず話を続けた。
「デフェル子爵令嬢は、僕が彼女を守る役目があるから側にいるべき人物だ、などと言ったんだと思う」
なるほど。全ては私と一緒にいたかったがゆえの事だったと知り、嬉しいような恥ずかしい様なこそばゆい気持ちになった。
でも、ひとつ殿下に直接ちゃんと聞かなくてはいけないことがあった。
私は意を決意して殿下に聞いた。
「殿下は、ティアラ嬢の事をどう思っているんですか?」
殿下が「どうって・・・」と戸惑いがちに言った後、ポンと手を打って笑顔できっぱりこう言った。
「面倒くさい人、かな」
大真面目に殿下に質問したのだけど、殿下の物言いがストレート過ぎて思わず「プッ」と笑ってしまった。
「ティアラ嬢の事が好きというわけではないのですね」
「全くない。僕の心は君のものだから」
殿下、本当にストレート過ぎです。
こんなにストレートに話せるならなぜ7年もの間私と目も合わせられなかったんですか?
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殿下がギシリと馬車の椅子を押し私の上に負い被さり私の視界は殿下でいっぱいになった。
「アリシア。僕の名前はライトだ。呼んでくれ」
外はすっかり夕暮れに包まれている。
今なら真っ赤な顔が見られる心配もない。
私は蚊の鳴くような声細い声でポソっと殿下の名前を呼んだ。
「ライト様」
私の声にビクッと反応した殿下が「はあぁ・・・」と大きく息を吐き出した。
肩越しに感じた吐息に私もビクッと体が動いた。
「好きだ。ずっと言えなかったけど、7年前初めて会ったその時から君が好きだ。真実だとか運命だとかそんなものどうでもいい位に君が好きだ」
殿下の本当の気持ちを知った私は、勇気を出して自分の気持ちを伝えたくなった。
「ライト様。私も・・・・・・、初めて会った時からあなたのことが大好きです」
こんなに心が暖かくなるなんて、恋をして思いが通じ合う事は本当に幸せな事なのね。
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