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第2章
2-9 名前
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「……提案なんですが、せっかく”見える”者同士が近くにいるんで、お互い相手の”糸”が”見えた”時、
教え合うことにしませんか」
「! いいですね、そうしましょう」
「……とはいえ、いずれにせよ俺たちどちらかの”縁”に変化が起こらなければ確認はできませんが……
そこは気長に待つしかありませんね」
「う……はい」
(”縁”か……)
「秋元さん、確認なんですけど……”縁”の変化、というか、”糸”が見える時期って、
具体的にその人にどういうことが起こった時でしたか? 秋元さんの観察してきた中で」
「……そうですね……」
再び考え込むと、ゆっくりと口を開いた。
「……先ほども言いましたが、就職、転職……学生なら、受験や推薦での進学……
ああ、引っ越しとか、お子さんの誕生の場合もありましたね」
「……あと、あなたもご友人で目にしたように、異性との交際や結婚、離婚」
(う……やっぱり、相手あっての”縁”かぁ……
自分ひとりでどうこうできるもんじゃなさそうなことばかりだな)
「ええっと、その中で強いて挙げるとすると、引っ越しくらいですかね、実験的にやれそうなことは」
「……そうですね、敷金礼金等、先立つものが諸々必要になってきますけど」
(まあ思い付きでやるようなことじゃないよね……今の部屋も気に入ってるし、そこで無理することもないか)
「……引っ越し先を探すことくらいはお手伝いしますよ。地域ごとの家賃相場くらいすぐに……」
「やるとは言ってません」
その気になっていそうな秋元さんにしっかりと牽制をする。
「その時が来るまで、気長に待ちましょう」
「……さっき俺も言いました」
「そうですね」
秋元さんの意外と強い癖を受け流しながら、グラスを傾ける。
美しい丸氷が、澄んだ音をたてた。
―――満員電車から吐き出され、人波に流されるまま駅前の通りに出る。
圧から少しだけ解放された身体をオフィスへ向かわせながら眺めた景色には、
相変わらず”糸”が微かに見え隠れしていた。
(……慣れるもんだな)
日を追うごとに空間に馴染んでいく”糸”は、言わば街中の電線のように、
私にとって意識に残らないものとなっていった。
行き交う人たちの左手小指に絡まる”糸”も、違和感なく視界を通り過ぎていく。
(第一、通りすがりの人たちの身に何が起こっているのかなんて見当もつかないから、
”糸”との因果関係なんて想像もつかないもんな)
やはり身近な知り合いを観察するしかない。
「おはよー」
オフィスビルが見えてきたところで後ろからポンと軽く肩を叩かれ、はっと振り返る。
「あ、松平さん、おはようございます」
「ん、こないだはごめんね、急に帰っちゃって」
松平さんは私の横に並び、明るい調子で顔を覗き込む。
「いえ、気にしないでください、ちょうど解散するところでしたし。急用だったんですよね?」
「あー……うん、実はさ……」
少し迷うように髪をかき上げる松平さんの左手小指に、きらりと光る一筋の”糸”が”見え”た。
(!!)
その微かに揺らめく”糸”から目が離せないでいると、松平さんは言葉をつづける
「……こないだ別れたつもりだったカノジョに、呼び出されたんだ」
(復縁の……兆し?)
「……元サヤですか」
「相変わらずはっきり言うね、夏目さん。そういうとこ気持ちよくていいな」
苦笑しながら、髪をかき上げた手をゆっくりと下ろす。
「……でも、正直元に戻るかどうかはまだ保留にしてる。……って、はは、朝からこんな話、ごめんね」
「いえ……松平さんの納得いくまで考えていいと思いますよ」
(松平さんとカノジョさん、ふたりにしかわからないこともあるだろうから、
私が余計なこと言うのは違うよね)
「うん……そうだよね。聞いてくれてありがと」
微かに頷いた松平さんと並んで、オフィスのエントランスへと歩を進める。
松平さんの迷いを表すように、”糸”の輝きも儚く”見え”た。
エレベーターホールに差し掛かると、待っている人たちの群れの中に頭ひとつ飛び出した後ろ姿を見つけた。
(あ)
「あれ、秋元くんだよね。やっぱりこういうところじゃ、あの背丈は目立つね」
松平さんの視界にも映ったらしく、私にそっと告げる。
「そうですね」
”―――お互い相手の”糸”が”見えた”時、教え合うことにしませんか”
あの時、明確な約束を交わしたことを思い出す。
(……それ以前に、私と秋元さん、”秘密”を共有してるんだよな)
あの後、私は終電の時間を思い出して帰り支度をしていたところ……
「維、駅まで送りなさい」
マスターが一言、座ったまま見送る素振りを見せていた秋元さんに有無を言わさぬ様子で言い渡した。
(……秋元さん、下の名前『つなぐ』っていうんだ……)
などと酔いの回った頭でぼんやりと考えていると、秋元さんがすっと立ち上がる。
「……わかりました。また戻ってきますけど」
「あ……っ、いえ、わざわざ送ってもらわなくても大丈夫ですので……」
「ダメですよ、こんな時間に女のコがひとりで出歩くのは心配です」
マスターに穏やかな口調で諭され、これ以上遠慮するのも失礼かな、と思い直す。
目配せをされた秋元さんは、お店の扉に向かった。
「すみませんマスター、ありがとうございます。ごちそうさまでした」
お辞儀をして秋元さんの背中を追いかけた。
心地よい夜風が、火照った頬を優しく撫でていく。
しばらく無言で歩いていたけれど、ふと思いついたままを口にした。
「秋元さんの下の名前、『つなぐ』って、どういう字なんですか?」
「……”明治維新”の”い”、1文字です」
多分、よく尋ねられるのだろう。慣れた口調で的確な説明をしてくれた。
「へえ、それで『つなぐ』って読むんですね、珍しい……あ、そういえば”糸”って文字、入ってますね」
くすくすと笑いながら他愛のない発見を披露すると、秋元さんもぼそりと呟いた。
「……夏目さんも、『いと』って名前じゃないですか」
急に呼び捨てにされた気がして、どきりとする。
(え、覚えてくれたんだ……そういやさっきの食事の席で、佳奈美がさんざん私の名前言ってたもんな)
意味もなく動揺していることを悟られないよう、話を続ける。
「あ、でも私のは”いと”って音だけで……
漢字は、にんべんに衣の”い”と、”音”を”と”って読ませるだけの、当て字みたいなもんです」
「……ふーん……可愛らしい名前ですよね」
(うぇぇ!?)
秋元さんらしくないワードが飛び出して、ますます動揺する。
(い、いや、これは別に、何の他意もない発言のはず……
そう、松平さんみたいに女のコに媚びるような意味じゃない!)
松平さんを失礼な引き合いに出し、何とか気持ちを落ち着けようと頑張る。
そうこうしているうちに、最寄り駅に辿り着いた。
「……じゃあ俺はこれで」
「あっ、はい、送ってくれてありがとうございました!」
勢いよくお礼を言い、背中に視線を感じながらぎくしゃくと改札を抜ける。
階段を上がる手前でちらりと振り返ると、ちょうど秋元さんも踵を返したところだった。
(はぁ……)
とりあえずひとりになり、何故かほっと身体の力が抜けた。
(……秋元さんとは”糸”の”見える”者同士……うまくやっていけるといいんだけど)
秋元さんのマイペース加減に振り回されそうな気もするけれど、それ以外は特に害はなさそうではある。
しばらくは距離感の様子見をすることになるだろうなぁ、と思いながら、次の電車を待った。
「―――夏目さん?」
松平さんの呼びかけに、意識が現在に引き戻される。
「どうしたの? ぼーっとしてたけど、大丈夫?」
「あっ、はい、大丈夫です。休み明けでまだ頭が覚醒しきれてないみたいで……ゲームばっかやってましたから。
それにしても、エレベーターなかなか順番が回ってきませんねー」
(いけないいけない、割と敏感な気遣いの人、松平さんと一緒にいたんだった)
冗談めかして誤魔化すと、私をじっと見つめた後、松平さんは一層声を潜めた。
「……もしかして、さ……あの日、解散した後、何かあった? 秋元くんと」
教え合うことにしませんか」
「! いいですね、そうしましょう」
「……とはいえ、いずれにせよ俺たちどちらかの”縁”に変化が起こらなければ確認はできませんが……
そこは気長に待つしかありませんね」
「う……はい」
(”縁”か……)
「秋元さん、確認なんですけど……”縁”の変化、というか、”糸”が見える時期って、
具体的にその人にどういうことが起こった時でしたか? 秋元さんの観察してきた中で」
「……そうですね……」
再び考え込むと、ゆっくりと口を開いた。
「……先ほども言いましたが、就職、転職……学生なら、受験や推薦での進学……
ああ、引っ越しとか、お子さんの誕生の場合もありましたね」
「……あと、あなたもご友人で目にしたように、異性との交際や結婚、離婚」
(う……やっぱり、相手あっての”縁”かぁ……
自分ひとりでどうこうできるもんじゃなさそうなことばかりだな)
「ええっと、その中で強いて挙げるとすると、引っ越しくらいですかね、実験的にやれそうなことは」
「……そうですね、敷金礼金等、先立つものが諸々必要になってきますけど」
(まあ思い付きでやるようなことじゃないよね……今の部屋も気に入ってるし、そこで無理することもないか)
「……引っ越し先を探すことくらいはお手伝いしますよ。地域ごとの家賃相場くらいすぐに……」
「やるとは言ってません」
その気になっていそうな秋元さんにしっかりと牽制をする。
「その時が来るまで、気長に待ちましょう」
「……さっき俺も言いました」
「そうですね」
秋元さんの意外と強い癖を受け流しながら、グラスを傾ける。
美しい丸氷が、澄んだ音をたてた。
―――満員電車から吐き出され、人波に流されるまま駅前の通りに出る。
圧から少しだけ解放された身体をオフィスへ向かわせながら眺めた景色には、
相変わらず”糸”が微かに見え隠れしていた。
(……慣れるもんだな)
日を追うごとに空間に馴染んでいく”糸”は、言わば街中の電線のように、
私にとって意識に残らないものとなっていった。
行き交う人たちの左手小指に絡まる”糸”も、違和感なく視界を通り過ぎていく。
(第一、通りすがりの人たちの身に何が起こっているのかなんて見当もつかないから、
”糸”との因果関係なんて想像もつかないもんな)
やはり身近な知り合いを観察するしかない。
「おはよー」
オフィスビルが見えてきたところで後ろからポンと軽く肩を叩かれ、はっと振り返る。
「あ、松平さん、おはようございます」
「ん、こないだはごめんね、急に帰っちゃって」
松平さんは私の横に並び、明るい調子で顔を覗き込む。
「いえ、気にしないでください、ちょうど解散するところでしたし。急用だったんですよね?」
「あー……うん、実はさ……」
少し迷うように髪をかき上げる松平さんの左手小指に、きらりと光る一筋の”糸”が”見え”た。
(!!)
その微かに揺らめく”糸”から目が離せないでいると、松平さんは言葉をつづける
「……こないだ別れたつもりだったカノジョに、呼び出されたんだ」
(復縁の……兆し?)
「……元サヤですか」
「相変わらずはっきり言うね、夏目さん。そういうとこ気持ちよくていいな」
苦笑しながら、髪をかき上げた手をゆっくりと下ろす。
「……でも、正直元に戻るかどうかはまだ保留にしてる。……って、はは、朝からこんな話、ごめんね」
「いえ……松平さんの納得いくまで考えていいと思いますよ」
(松平さんとカノジョさん、ふたりにしかわからないこともあるだろうから、
私が余計なこと言うのは違うよね)
「うん……そうだよね。聞いてくれてありがと」
微かに頷いた松平さんと並んで、オフィスのエントランスへと歩を進める。
松平さんの迷いを表すように、”糸”の輝きも儚く”見え”た。
エレベーターホールに差し掛かると、待っている人たちの群れの中に頭ひとつ飛び出した後ろ姿を見つけた。
(あ)
「あれ、秋元くんだよね。やっぱりこういうところじゃ、あの背丈は目立つね」
松平さんの視界にも映ったらしく、私にそっと告げる。
「そうですね」
”―――お互い相手の”糸”が”見えた”時、教え合うことにしませんか”
あの時、明確な約束を交わしたことを思い出す。
(……それ以前に、私と秋元さん、”秘密”を共有してるんだよな)
あの後、私は終電の時間を思い出して帰り支度をしていたところ……
「維、駅まで送りなさい」
マスターが一言、座ったまま見送る素振りを見せていた秋元さんに有無を言わさぬ様子で言い渡した。
(……秋元さん、下の名前『つなぐ』っていうんだ……)
などと酔いの回った頭でぼんやりと考えていると、秋元さんがすっと立ち上がる。
「……わかりました。また戻ってきますけど」
「あ……っ、いえ、わざわざ送ってもらわなくても大丈夫ですので……」
「ダメですよ、こんな時間に女のコがひとりで出歩くのは心配です」
マスターに穏やかな口調で諭され、これ以上遠慮するのも失礼かな、と思い直す。
目配せをされた秋元さんは、お店の扉に向かった。
「すみませんマスター、ありがとうございます。ごちそうさまでした」
お辞儀をして秋元さんの背中を追いかけた。
心地よい夜風が、火照った頬を優しく撫でていく。
しばらく無言で歩いていたけれど、ふと思いついたままを口にした。
「秋元さんの下の名前、『つなぐ』って、どういう字なんですか?」
「……”明治維新”の”い”、1文字です」
多分、よく尋ねられるのだろう。慣れた口調で的確な説明をしてくれた。
「へえ、それで『つなぐ』って読むんですね、珍しい……あ、そういえば”糸”って文字、入ってますね」
くすくすと笑いながら他愛のない発見を披露すると、秋元さんもぼそりと呟いた。
「……夏目さんも、『いと』って名前じゃないですか」
急に呼び捨てにされた気がして、どきりとする。
(え、覚えてくれたんだ……そういやさっきの食事の席で、佳奈美がさんざん私の名前言ってたもんな)
意味もなく動揺していることを悟られないよう、話を続ける。
「あ、でも私のは”いと”って音だけで……
漢字は、にんべんに衣の”い”と、”音”を”と”って読ませるだけの、当て字みたいなもんです」
「……ふーん……可愛らしい名前ですよね」
(うぇぇ!?)
秋元さんらしくないワードが飛び出して、ますます動揺する。
(い、いや、これは別に、何の他意もない発言のはず……
そう、松平さんみたいに女のコに媚びるような意味じゃない!)
松平さんを失礼な引き合いに出し、何とか気持ちを落ち着けようと頑張る。
そうこうしているうちに、最寄り駅に辿り着いた。
「……じゃあ俺はこれで」
「あっ、はい、送ってくれてありがとうございました!」
勢いよくお礼を言い、背中に視線を感じながらぎくしゃくと改札を抜ける。
階段を上がる手前でちらりと振り返ると、ちょうど秋元さんも踵を返したところだった。
(はぁ……)
とりあえずひとりになり、何故かほっと身体の力が抜けた。
(……秋元さんとは”糸”の”見える”者同士……うまくやっていけるといいんだけど)
秋元さんのマイペース加減に振り回されそうな気もするけれど、それ以外は特に害はなさそうではある。
しばらくは距離感の様子見をすることになるだろうなぁ、と思いながら、次の電車を待った。
「―――夏目さん?」
松平さんの呼びかけに、意識が現在に引き戻される。
「どうしたの? ぼーっとしてたけど、大丈夫?」
「あっ、はい、大丈夫です。休み明けでまだ頭が覚醒しきれてないみたいで……ゲームばっかやってましたから。
それにしても、エレベーターなかなか順番が回ってきませんねー」
(いけないいけない、割と敏感な気遣いの人、松平さんと一緒にいたんだった)
冗談めかして誤魔化すと、私をじっと見つめた後、松平さんは一層声を潜めた。
「……もしかして、さ……あの日、解散した後、何かあった? 秋元くんと」
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