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こいつにとっては半年ぶりの食事で、それを目の前にして食べさせてもらえない状態なわけで、でもでも精液をあげるってつまりこれを飲みたいってことでどうなのそれは。とぐるぐるしていたら、また口づけられた。
今度は最初から熱かった。
舌も体も熱くてさっきとは段違いに気持ちがいい。体が快感を得ているのをはっきり感じた。
男の手がジーンズを脱がせるのがわかったけれど、抵抗する気が起きない。
これが妖怪スキル?
もう冷たくはない手に直接握られて、びくっと体が跳ねた。
「ちょ、それ、いやだ」
わずかに抵抗したものの、誰かの手に触られるのは久しぶりで、しかもすでに昂ぶっている。正直な体は男の手を喜んでぐっと硬さを増した。
「うん、ちょっとだけだから」
絶対嘘だ。
でも文句をいう暇はなかった。
いきなり口に含まれ熱心に舌で舐めまわされる。
ヤバい、あっという間にいきそうだ。
「放して、出るって」
「出せばいい」
そうだった、それが目的だった。
「あ、あっ、もう…」
きゅっと吸い上げられて一気に射精した。
びゅくびゅくとほとばしる精液を男はすべて受け止めて飲んでしまう。ごくりと喉が鳴る音、続けてほうっと満足げなため息が聞こえた。
「濃くてうまいな」
「そんな感想いらないっつーの!」
最後の一滴まで残らず舐めとられて、俺はもう羞恥でぶっ倒れそうだ。
「本当なのに」
何が悪いかわからないと言いたげに男は俺を見る。
その目を見たのがまずかった。光彩が不思議な色合いに変化していた。光の反射なのか青にも碧にも見える。くらりと引きこまれる。と思ったらまた体が反応した。
男もそれに気がついた。
嬉しそうに笑って手を伸ばしてくる。
「もうやめろって」
「でも敏明が辛いだろ? 俺もまだ足りない。もう一度出してくれ」
その言い方はどうよ。
そう思ったけれど、また口に含まれて快感が背筋を貫いた。
さっきよりも敏感になった先端を舐められると思わず腰が揺れる。男も余裕が出たのか、細やかな愛撫をしてくる。
「ほら、もう一度出せるだろう?」
「あ、それ、やだッ」
口では何と言おうと体はかつてないほど感じていて、俺は男のくれる快感に酔った。
今度は最初から熱かった。
舌も体も熱くてさっきとは段違いに気持ちがいい。体が快感を得ているのをはっきり感じた。
男の手がジーンズを脱がせるのがわかったけれど、抵抗する気が起きない。
これが妖怪スキル?
もう冷たくはない手に直接握られて、びくっと体が跳ねた。
「ちょ、それ、いやだ」
わずかに抵抗したものの、誰かの手に触られるのは久しぶりで、しかもすでに昂ぶっている。正直な体は男の手を喜んでぐっと硬さを増した。
「うん、ちょっとだけだから」
絶対嘘だ。
でも文句をいう暇はなかった。
いきなり口に含まれ熱心に舌で舐めまわされる。
ヤバい、あっという間にいきそうだ。
「放して、出るって」
「出せばいい」
そうだった、それが目的だった。
「あ、あっ、もう…」
きゅっと吸い上げられて一気に射精した。
びゅくびゅくとほとばしる精液を男はすべて受け止めて飲んでしまう。ごくりと喉が鳴る音、続けてほうっと満足げなため息が聞こえた。
「濃くてうまいな」
「そんな感想いらないっつーの!」
最後の一滴まで残らず舐めとられて、俺はもう羞恥でぶっ倒れそうだ。
「本当なのに」
何が悪いかわからないと言いたげに男は俺を見る。
その目を見たのがまずかった。光彩が不思議な色合いに変化していた。光の反射なのか青にも碧にも見える。くらりと引きこまれる。と思ったらまた体が反応した。
男もそれに気がついた。
嬉しそうに笑って手を伸ばしてくる。
「もうやめろって」
「でも敏明が辛いだろ? 俺もまだ足りない。もう一度出してくれ」
その言い方はどうよ。
そう思ったけれど、また口に含まれて快感が背筋を貫いた。
さっきよりも敏感になった先端を舐められると思わず腰が揺れる。男も余裕が出たのか、細やかな愛撫をしてくる。
「ほら、もう一度出せるだろう?」
「あ、それ、やだッ」
口では何と言おうと体はかつてないほど感じていて、俺は男のくれる快感に酔った。
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