舵と地図と羅針盤

舵

「ママー！！！俺の今日の服装どう思う？」

「んー。いいんじゃない？！でもインナーをもうちょっと色変えてもいいような....」

「わかった！じゃあ変えるよ！」


私はミナミ35歳。この主人と一緒になって、子供達３人に恵まれ、立派なお家と車と、何不自由ない生活を送っている。
子供達にも好きな事をさせてあげれてるし、私自身もエステサロンを経営してスタッフにも恵まれて売上はそう多くはなくても離婚してもやっていけるくらいの稼ぎはある。

主人は私に全てを委ねてくれている。
そう、全てだ。
身の回りの事から、髭のカタチ、髪型、服装、全て私に舵を任せてくれている。
だからもちろん私好みの男性である。
目鼻立ちのはっきりした主人は、もちろんイタリア人のような仕上がり🇮🇹

私といえば、産後の体重が中々戻らない身体ではあるが、それなりに美を追求しているし、月イチでネイルや美容室へも通っている✂︎
まだ小さい３人の子供が居ても出来る限りの美は追求しているつもりでいる✴︎
もちろん主人に舵を取られる訳もなく、自分なりにシンプルな格好で時には派手に外人体型を生かした格好をして楽しんでいる。
そう私はクォーターで、身体つきは完全に外人体型。
胸もお尻も大きいのである。

私は、身につけるファッションはファストファッションで良いと思っている。
着る人とその中に一つ高価なモノをポイントで入れるだけでその人の着ているものが全て高価に見えるのは確かだから。
ファッションはそれを着る人で決まる。
着せられるのか着こなすのか。
ZARAやUNIQLOなどを上手く取り入れ、いかに高価に魅せるのかが好きなのである。
そしてワンポイントでカバンやジャケットや靴など高価なモノをいれる。

「ねー！ママこれどう？？」

「うん！バッチリ👍」

「よし！じゃあ、あと靴選んで！」

「うん！ベルトに合わせて赤のボッテガの靴で行けば？」

「よし！決まり！ねぇ、今日もカッコイイ？？」

「うん！もちろん♡カッコイイよ！！いってらっしゃい☺︎」

「行ってきます！！」

「なるべく早く帰ってきてね。。。」

そうして主人は私が舵を取った服を着て、私の好きな香りを身に纏い、愛人の元へ今日も行ってしまった。。。


「ママーお腹すいた！」

「うん！いまからご飯作るよー！待ってね☺︎」