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リボフラの城下町
怪しいのは自分自身
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リボフラの城下町に向かい、草原を歩く一行。
その途中、犬の耳が生えたいかにも盗賊らしい風貌をした二人が三人の前に立ち塞がった。
「俺達、盗賊やってんだけどさぁ…」
「見りゃ分かる」
「うるせえ!分かってんなら早く金目のモンよこせ!」
慣れていない剣の構えで脅す盗賊。
これに対して隆は意外にもお金の入った袋を取り出し、盗賊に渡す。
「へっ、これでいいんダクァ!?」
隆が振り上げた袋が顎に当たり宙に浮く盗賊。
「油断してると舌噛むぞってもう遅いな!」
(とんだ)
「ちっ!この野郎!」
剣を振り上げて襲いかかる盗賊。
(させない)
「フベッ!?」
ラルアが地面に両手を着くと盗賊の足元に蔦が現れ、足を絡め取って転ばせた。
「やるじゃねえかラルア!」
(うん)
褒められたことが嬉しかったのか、ラルアは倒れている二人の盗賊の全身に蔦を這わせて養分の吸収を始めた。
「なんだこの蔦!どんどん力が…」
やがて蔦は全身を包み、盗賊の姿は見えなり、声も聞こえなくなった。
(おいしい)
「怖え…てかどっから出してんだその蔦…」
(じめん)
「地面からか…ってことは植物を扱える魔法を持ってんのか」
「生まれた木によってだけどね。この子の場合、どんな感じ?」
リトスに蔦の特徴を聞かれて眺める隆。
しかし特徴は無く、色が黒いことだけをリトスに伝える。
「色が黒い…ということは…ごめん、分かんない」
「分かんねえのかよ」
「分かんないっていうより黒い木を見たことがないの。もしかしたらすごい所で生まれたんかも」
「ふーん。ラルアは自分がどこで生まれたのか分かるのか?」
(あそこ)
ラルアが指をさしたのは死の街がある方角の空。
その空は夕方とは思えないほど暗く、黒い雲に覆われていた。
「あそこって…空じゃねえか。魔王でもいそうな雰囲気はあるけどな」
「その黒い雲に覆われているところが魔王の城だよ。宙に浮いてるから地図には書いてなかったでしょ?」
「書いてなかったな…どうやっていくんだあれ…」
「さあね。ほらラルア、いつまでも養分吸い取ってないで行くよ」
(うん)
ラルアが地面から手を離すと盗賊を包んでいた蔦は全てラルアの体に入っていき、盗賊の骨一つ、装備一つ残らずお金の入った袋だけが残っていた。
(おかねまずい)
「それは食ってくれなくて助かった」
隆は盗賊が持っていたお金と取られたお金を拾い、城下町に向かってまた歩き始めた。
城下町に向かって歩くこと数時間。あたりはすっかり暗くなってしまった。
隆は歩き疲れ、りトスも眠気がかなり来ていた。
「まだ着かねえのかよ…地図ではそんなに遠くなさそうだったんだけどな」
「ふわぁ…もう寝ようよ。別に急ぐ必要もないでしょ」
(つかれた)
「いやでもこんなところで寝たら襲われるかもしれないだろ!?」
「誰も襲わないよ。旅人でもない限り夜にこんなところ通る人なんていないし」
そう言ってリトスは荷物を降ろしてリュックを枕にして横になってしまった。
ラルアも地面の上で横になり、そのまま寝息を立て始めた。
「まぁ…俺も疲れたし、寝るか」
こうして隆は仰向けになり、星のない空を見たあと目を閉じた。
全員が深い眠りに入って数十分後。
黒い服、黒いフードに身を包んだ一人の少女が三人の近くに寄って見つめていた。
「この男が異世界から召喚されたという…楽しみじゃのう」
そう呟いて少女はどこかに消えていった。
朝になり、隆が起きると既にリトスたちも起きていた。
「おはよう、良く眠れた?」
「ぐっすりと眠れたぜ!ん?どうしたんだラルア、地面なんか見つめて」
(あしあと)
「足跡だぁ?もしかして寝てる間になにか盗まれたんじゃ…」
隆は焦って身の回りを確認するが、特に何も盗まれていない。
リトスも盗まれていなかった。
「この足跡を見る限りは子供っぽいな。俺とリトスは靴履いてるしそもそもこんなに小さくない。かといってラルアが自分の足跡を報告するわけねえしな…」
足跡を追うとした隆。
しかし数歩分しかないことに気づく。
「まさか幽霊か?いやいや幽霊だったらそもそも足跡なんてねえよな…」
「飛んできたなら十分にありえるよ」
「それだ!でもおかしくね?夜ここに来る意味なんて―」
「はいはい、いいから行くよ」
「お、おい!」
城下町とは逆方向に歩くリトスを止めて城下町に向かう一行。
するとすぐにそれらしきものが見えてきた。
「すげえぇぇ…マジで壁って感じだな。城は見えねえけど」
「そうなの?城って大きいから見えると思うんだけど」
「平屋なんだろ。早く行こうぜ!」
「ちょっと!そんなに急がなくてもいいのに!」
リトスの手を引いて急ぎ足になる隆。
城門前まで行くと鎧に身を包んだ兵士が二人立っており、鎧の隙間から隆たちを妙な視線で見ていた。
「君達、ここに何しに来た?」
「何って言われてもな…」
「情報を得るために来たんでしょ。時間かかると思うし、お金とか稼がなきゃいけないからしばらくはここにいるかも」
「だがその風貌だと街の人達に変な目で見られることになってしまうぞ?変な格好をした少年。杖を使って歩いているエルフ、それに…アスモディアンだ。中に入るなとは言わないが快く受け入れてくれるとは…」
「気遣いどうも。けどここ諦めて別の場所って結構遠いじゃない?私たちチアミンから歩いてきて食料もなくて割と厳しい状況にあるの。町の人からどんな目で見られようが構わないし、何かあったら自分たちでなんとかできるから通してくれない?」
「うーん…だが…」
リトスたちに背中を向けて聞こえないように話す兵士の二人。
やがて自分達では判断できないと考えたのか一人の兵士が城下町に走って行った。
「すまない、自分達では君達を城下町に入れていいのか判断できないから王に来てもらうことにした。時間をかけてしまい申し訳ない」
「いいってことよ!確かに改めて俺のパーティ見てみると俺がとんでもない趣味を持った変態みたいになってるからな…」
「へぇ、私が特殊みたいな言い方」
「十分特殊だろ!この前間違えて俺の首切ったの割りと気にしてんだぞ!」
「えっ、君は首切られて生きているのか?」
「俺は不死身だからな!っておいラルア、何で俺から距離を取ろうとするんだ?」
隆が様々な説明を問われていると少しまで開いていた門が大きな音を立てて開き、先ほど行った兵士と冠をかぶった王らしき人物が現れた。
「この者達がこの町に入りたいという?」
「はい、盗賊の類ではなさそうですが…」
「なら通せばよかろう!旅の者達よ時間をかけて申し訳なかったな。ここに住まぬがしばらくここにいると聞いた。だが金銭的にも余裕がないのだろう。ならばこの町に集会所があるからそこに行くといい。では私はこれにて帰るぞ」
そう言って王は兵士を連れて帰って行き、隆たちは城下町に入っていくのだった。
その途中、犬の耳が生えたいかにも盗賊らしい風貌をした二人が三人の前に立ち塞がった。
「俺達、盗賊やってんだけどさぁ…」
「見りゃ分かる」
「うるせえ!分かってんなら早く金目のモンよこせ!」
慣れていない剣の構えで脅す盗賊。
これに対して隆は意外にもお金の入った袋を取り出し、盗賊に渡す。
「へっ、これでいいんダクァ!?」
隆が振り上げた袋が顎に当たり宙に浮く盗賊。
「油断してると舌噛むぞってもう遅いな!」
(とんだ)
「ちっ!この野郎!」
剣を振り上げて襲いかかる盗賊。
(させない)
「フベッ!?」
ラルアが地面に両手を着くと盗賊の足元に蔦が現れ、足を絡め取って転ばせた。
「やるじゃねえかラルア!」
(うん)
褒められたことが嬉しかったのか、ラルアは倒れている二人の盗賊の全身に蔦を這わせて養分の吸収を始めた。
「なんだこの蔦!どんどん力が…」
やがて蔦は全身を包み、盗賊の姿は見えなり、声も聞こえなくなった。
(おいしい)
「怖え…てかどっから出してんだその蔦…」
(じめん)
「地面からか…ってことは植物を扱える魔法を持ってんのか」
「生まれた木によってだけどね。この子の場合、どんな感じ?」
リトスに蔦の特徴を聞かれて眺める隆。
しかし特徴は無く、色が黒いことだけをリトスに伝える。
「色が黒い…ということは…ごめん、分かんない」
「分かんねえのかよ」
「分かんないっていうより黒い木を見たことがないの。もしかしたらすごい所で生まれたんかも」
「ふーん。ラルアは自分がどこで生まれたのか分かるのか?」
(あそこ)
ラルアが指をさしたのは死の街がある方角の空。
その空は夕方とは思えないほど暗く、黒い雲に覆われていた。
「あそこって…空じゃねえか。魔王でもいそうな雰囲気はあるけどな」
「その黒い雲に覆われているところが魔王の城だよ。宙に浮いてるから地図には書いてなかったでしょ?」
「書いてなかったな…どうやっていくんだあれ…」
「さあね。ほらラルア、いつまでも養分吸い取ってないで行くよ」
(うん)
ラルアが地面から手を離すと盗賊を包んでいた蔦は全てラルアの体に入っていき、盗賊の骨一つ、装備一つ残らずお金の入った袋だけが残っていた。
(おかねまずい)
「それは食ってくれなくて助かった」
隆は盗賊が持っていたお金と取られたお金を拾い、城下町に向かってまた歩き始めた。
城下町に向かって歩くこと数時間。あたりはすっかり暗くなってしまった。
隆は歩き疲れ、りトスも眠気がかなり来ていた。
「まだ着かねえのかよ…地図ではそんなに遠くなさそうだったんだけどな」
「ふわぁ…もう寝ようよ。別に急ぐ必要もないでしょ」
(つかれた)
「いやでもこんなところで寝たら襲われるかもしれないだろ!?」
「誰も襲わないよ。旅人でもない限り夜にこんなところ通る人なんていないし」
そう言ってリトスは荷物を降ろしてリュックを枕にして横になってしまった。
ラルアも地面の上で横になり、そのまま寝息を立て始めた。
「まぁ…俺も疲れたし、寝るか」
こうして隆は仰向けになり、星のない空を見たあと目を閉じた。
全員が深い眠りに入って数十分後。
黒い服、黒いフードに身を包んだ一人の少女が三人の近くに寄って見つめていた。
「この男が異世界から召喚されたという…楽しみじゃのう」
そう呟いて少女はどこかに消えていった。
朝になり、隆が起きると既にリトスたちも起きていた。
「おはよう、良く眠れた?」
「ぐっすりと眠れたぜ!ん?どうしたんだラルア、地面なんか見つめて」
(あしあと)
「足跡だぁ?もしかして寝てる間になにか盗まれたんじゃ…」
隆は焦って身の回りを確認するが、特に何も盗まれていない。
リトスも盗まれていなかった。
「この足跡を見る限りは子供っぽいな。俺とリトスは靴履いてるしそもそもこんなに小さくない。かといってラルアが自分の足跡を報告するわけねえしな…」
足跡を追うとした隆。
しかし数歩分しかないことに気づく。
「まさか幽霊か?いやいや幽霊だったらそもそも足跡なんてねえよな…」
「飛んできたなら十分にありえるよ」
「それだ!でもおかしくね?夜ここに来る意味なんて―」
「はいはい、いいから行くよ」
「お、おい!」
城下町とは逆方向に歩くリトスを止めて城下町に向かう一行。
するとすぐにそれらしきものが見えてきた。
「すげえぇぇ…マジで壁って感じだな。城は見えねえけど」
「そうなの?城って大きいから見えると思うんだけど」
「平屋なんだろ。早く行こうぜ!」
「ちょっと!そんなに急がなくてもいいのに!」
リトスの手を引いて急ぎ足になる隆。
城門前まで行くと鎧に身を包んだ兵士が二人立っており、鎧の隙間から隆たちを妙な視線で見ていた。
「君達、ここに何しに来た?」
「何って言われてもな…」
「情報を得るために来たんでしょ。時間かかると思うし、お金とか稼がなきゃいけないからしばらくはここにいるかも」
「だがその風貌だと街の人達に変な目で見られることになってしまうぞ?変な格好をした少年。杖を使って歩いているエルフ、それに…アスモディアンだ。中に入るなとは言わないが快く受け入れてくれるとは…」
「気遣いどうも。けどここ諦めて別の場所って結構遠いじゃない?私たちチアミンから歩いてきて食料もなくて割と厳しい状況にあるの。町の人からどんな目で見られようが構わないし、何かあったら自分たちでなんとかできるから通してくれない?」
「うーん…だが…」
リトスたちに背中を向けて聞こえないように話す兵士の二人。
やがて自分達では判断できないと考えたのか一人の兵士が城下町に走って行った。
「すまない、自分達では君達を城下町に入れていいのか判断できないから王に来てもらうことにした。時間をかけてしまい申し訳ない」
「いいってことよ!確かに改めて俺のパーティ見てみると俺がとんでもない趣味を持った変態みたいになってるからな…」
「へぇ、私が特殊みたいな言い方」
「十分特殊だろ!この前間違えて俺の首切ったの割りと気にしてんだぞ!」
「えっ、君は首切られて生きているのか?」
「俺は不死身だからな!っておいラルア、何で俺から距離を取ろうとするんだ?」
隆が様々な説明を問われていると少しまで開いていた門が大きな音を立てて開き、先ほど行った兵士と冠をかぶった王らしき人物が現れた。
「この者達がこの町に入りたいという?」
「はい、盗賊の類ではなさそうですが…」
「なら通せばよかろう!旅の者達よ時間をかけて申し訳なかったな。ここに住まぬがしばらくここにいると聞いた。だが金銭的にも余裕がないのだろう。ならばこの町に集会所があるからそこに行くといい。では私はこれにて帰るぞ」
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