幻影の讃美歌

ごさまる

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第二章

〜提案〜

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「♪アハッ♪ルシファー、屋敷に一度もどるのはいいが・・ダンジョンの決壊は時間の問題だ?どうする?」

ダミアンの話しに一同がうなずいた。

「🖤私が一度ダンジョンへ、様子を見に入り込むって事はどうかしら?🖤
もし・・決壊ギリギリだったら、ベルゼを回収し此方に戻って来る・・ダンジョンの様子も知れるし、もしもの時はベルゼも回収できる・・。
一石二鳥ってとこね🖤」

「何度も言わせるな・・、リスクが高い・・。
セイラがダンジョンへ入ったとたん・・奴等は瞬時にお前の魔素に気付く・・、一人で乗り込むのは自殺行為だ。
それに、ベルゼを呼び戻し回収した方が無難だ。」 

ルシファーは、セイラの提案に賛同出来ずにいた。

「・・それだとダンジョンのあやつり主がいなくなりバランスが保てなくなります、ルシファー様。」

ハデスの言葉に

「♪アハッ・・そうなると、いよいよ決壊だな・・」

話ながら、トンネルの入り口に向かって歩みを進めていると、突然皆の足が止まった。

「・・・・何者だ・・?」

「ククククク・・ガウスでございます、ルシファー様。」

入り口の番人、ガウスである。

「☆おやおや・・入り口の番人が、どうしてここにいる?」 

アザゼルが聞いた。

「クククククク・・アザゼル様も同行されたのですね?・・早速ですが・・ルシファー様・・先程のお話し・・私がお引き受け致しましょう・・ククク・・」

入り口の番人、ガウスが現れダンジョンの様子を伺いにと申し出てきた。

「🖤さすが入り口の番人ってとこね🖤トンネル内の出来事は・・すべて把握済みって事ねっ。」

「ククク・・察しの通りでございます・・。
私は・・両者平等の立場にいる入り口の番人・・
その為、疑われずダンジョンに入り込み様子を伺う事は雑作もないこと・・ククク・・いかがです?」

突然のガウスの申し出に、ルシファーが腕をくみ聞いてきた。

「・・ならば・・両者平等の立場にいるはずの貴様が何ゆえ俺達の案に加担する・・?
考えによっては・・わかるな・・?ガウス・・」

ルシファーの目付きが変わりガウスを見つめると

「ククク・・まさか・・まさか。あなた様を敵に回すなどもってのほか・・。
私は、真の闇の主が、どのように審判を下すかに興味がある・・、ただそれだけでございます・・。
いくつもの戦いを見てきましたが・・今回ほど興味の湧く事はありませんでしたので・・ククク。」

「☆・・番人よ、なぜだ?両者平等の立場に有りながら貴様の湧く興味とはなんだ?」

アザゼルが迫る。






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