幻影の讃美歌

ごさまる

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第一章

〜理由〜

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ダミアンから受け取った魔素のかたまりを、次はミーミルがくわえ飲み込んだ。

「ダミアン様、無事に封印完了しました。「悪」の浄化・・完了です。」

「♪私の手柄というか「優」の真の闇の力だ♪でも久しぶりに美味であった♪アハッ♪」

ひとまず、みきの「悪」を浄化し終えるとダミアンがハデスとミーミルにこう言った、

「ハデスに、ミーミル、これからの闘いは今日よりも手強い相手になるかもしれない。それに備え、考えがある・・手荒くはなるが集中して闘える策だ。」

ダミアンがこう言い終わるとミーミルが

「ダミアン様!まずは、ルシファー様を含め四柱での話し合いを持ちましょう!」

「もちろん・・そのつもりよ♪でなきゃ、ルシファーのヤツ怒るからね♪アハッ、ハデスも了解でいいな?」

「はっ!もちろんですダミアン様」

「でも・・♪気になることは「優」のことよね~!?ルシファーに頼んで異世界に召喚してもらって・・四柱の話し合いに参加してもらうわっ♪」

「ダミアン様、ひとまず今は「優」の中へ戻り、現実世界の様子を「優」に確認させましょう」

ミーミルの提案にハデスもうなずき

「♪わかった、わかった♪まずは、休憩♪ね!」

そう言うと再び真っ黒な炎に包まれて、ダミアン、ハデス、ミーミルが「優」の中へ吸い込まれて消えた。

「はっ!」

優が意識を取り戻し、いつものようにフラッシュバックでダミアン達の闘いを確認し終えると・・

「・・な、なにあのバケモノは!?みき先輩の「悪」だったってこと!?あんなの・・本当にバケモノじゃない!!アレが皆を惑わす「悪」の本体なんだ・・」

優が一人、呆然としていると何やらチーム女子会がざわついているのが見えた。

「大丈夫?みき?気分悪いなら早退した方がいいって!」

じいじが心配そうに、みきに話している。すかさず優も、みきに駆け寄った。

「みき先輩!顔色悪いですよ!店長には、私の方から話しますので今日は早退してください!」

すると

「・・そうするわ・・なんだか寒気がひどいの・・」

そう言うと、弱々しく帰っていった。

しばらくして、じいじが優にこう言った

「さすが・・店長代理、さっそく上から目線だな。」

「!?」

張りつめた空気が流れた・・、優は、確信した

「・・宣戦布告しやがったな、全力でつぶしてやる」




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