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エピローグ
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無事に自宅に戻った皇兄妹は、古城で何があったかを両親に話した。
最初は話すかどうか悩んでいた怖がりのエミリーも勇気をもって話す。
怪物はいた、しかしそこには悩める少女の生霊が彷徨っていたこと。
父の霧人と母の凛子は批判せず四人の話を聞いた。
ここで衝撃の事実を凛子は話したのだ。
本名は、来栖小夜という少女で五年前から行方不明になっていた高校生。
皇兄妹が自宅へ戻ったとき、病院で彼女は意識を取り戻し奇跡的に助かったというのだ。
彼女は孤児院育ちで裕福ではなかった。
その後、里親と叔父から感謝状を送られ四人はおどろいた。
そして、四人は怪物の男たちと同居することになる。
イヴァン、コール、ジン、暁明は少しでも四人を守護したいと願った。
「小夜さん、元気でいるかな」
「きっと大丈夫ですわ。わたくしたちが助けたのですから」
「ああ。悪夢のような冒険だったがアイツにとっては地獄だからな」
「何事もなくてよかったよ。俺はひとまず安心した」
あやね、エミリー、憂炎、大我は余韻にひたっていた。
それもそのはず、古城はフシギと秘密が多くあった場所だから。
『兄さん。僕はキミと会えて嬉しかった。これからも一緒にいようね』
「ああ。もうお前を寂しい目にはあわせない、約束だ」
ダークな青年と愛を見つけたキョンシーの少年がニヤニヤしながらハイタッチ。
「おい、わかっていると思うがまたここで暴れるなよ?」
『当たり前だ。お前を兄妹として認めたんだからな。逃がさんぞ』
生意気な少女と孤独から解放されたフランケンシュタインの怪物の男がにらみ合いながらグーパンチ。
「やっぱりはずかしいですわ⁉ コール、少しは礼儀をいうものを知りなさい!」
『なんだと? まぁいいぜ、オレはエミリーと結ばれるんだから好きにさせてくれよ』
真面目なクリスチャンの少女と陽気なウェアウルフの男がいちゃいちゃしている。
しかし一人さびしく、心優しい霊感少女は窓際にいた。
それに気がついたヴァンパイアロードの男はマントをひるがえす。
「わっ⁉ おどろいた。イヴァン……やっぱり私は」
『わかっているさ、あやね。俺は彼女の気持ちを尊重しよう。なぜなら魂が輝いていたから』
「そうだよね。うん、きっと!」
こうして、四人の霊感兄妹たちと四人の怪物たちは幸せに暮らしたとさ。
小夜の無事をいのりながら。
最初は話すかどうか悩んでいた怖がりのエミリーも勇気をもって話す。
怪物はいた、しかしそこには悩める少女の生霊が彷徨っていたこと。
父の霧人と母の凛子は批判せず四人の話を聞いた。
ここで衝撃の事実を凛子は話したのだ。
本名は、来栖小夜という少女で五年前から行方不明になっていた高校生。
皇兄妹が自宅へ戻ったとき、病院で彼女は意識を取り戻し奇跡的に助かったというのだ。
彼女は孤児院育ちで裕福ではなかった。
その後、里親と叔父から感謝状を送られ四人はおどろいた。
そして、四人は怪物の男たちと同居することになる。
イヴァン、コール、ジン、暁明は少しでも四人を守護したいと願った。
「小夜さん、元気でいるかな」
「きっと大丈夫ですわ。わたくしたちが助けたのですから」
「ああ。悪夢のような冒険だったがアイツにとっては地獄だからな」
「何事もなくてよかったよ。俺はひとまず安心した」
あやね、エミリー、憂炎、大我は余韻にひたっていた。
それもそのはず、古城はフシギと秘密が多くあった場所だから。
『兄さん。僕はキミと会えて嬉しかった。これからも一緒にいようね』
「ああ。もうお前を寂しい目にはあわせない、約束だ」
ダークな青年と愛を見つけたキョンシーの少年がニヤニヤしながらハイタッチ。
「おい、わかっていると思うがまたここで暴れるなよ?」
『当たり前だ。お前を兄妹として認めたんだからな。逃がさんぞ』
生意気な少女と孤独から解放されたフランケンシュタインの怪物の男がにらみ合いながらグーパンチ。
「やっぱりはずかしいですわ⁉ コール、少しは礼儀をいうものを知りなさい!」
『なんだと? まぁいいぜ、オレはエミリーと結ばれるんだから好きにさせてくれよ』
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しかし一人さびしく、心優しい霊感少女は窓際にいた。
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「わっ⁉ おどろいた。イヴァン……やっぱり私は」
『わかっているさ、あやね。俺は彼女の気持ちを尊重しよう。なぜなら魂が輝いていたから』
「そうだよね。うん、きっと!」
こうして、四人の霊感兄妹たちと四人の怪物たちは幸せに暮らしたとさ。
小夜の無事をいのりながら。
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