霊感兄妹の大冒険 古城にはモンスターがいっぱい⁉

プロローグ

　私がみた夢に人ならざる者があらわれた。
あの時は不安で前すら見えなかったから記憶がない。
でもこれだけは覚えている。
それはとても悲しくて、どこか孤独を抱えているよう。
私には霊感れいかんなんてないし、それの気持ちについても全て理解りかいできたわけでもない。
そういえば、ある本で読んだことがあるのを思い出す。
恐ろしくも美しく儚はかないい怪物モンスターたちの話が……。
ただの怪談かいだんなのに、内容があまりにもリアリティがありとても悲しくなってくる。
どこか優しくなってしまう……。
私が感じたことは今でも心に残っている。
別に信じなくてもいい、これはほんの一部の思い込みだから。
このお話に出てくる、そんな人ならざる者に出会ってしまったとある兄妹。
彼らが彼女たちにどんな影響えいきょうをあたえてしまうのか。
恐怖きょうふ？　復讐ふくしゅう？　呪縛じゅばく？　
いいや、それも超えてしまう。
だが、これだけは守ってほしい。
彼女たちが体験したことは全て事実だ。
そんじょそこらの怪談と一緒にしないでくれ。
有名な怪物たちが人間と出会い、いったい何が生まれるのか。
さあ、心の準備はできただろうか？　
次のページを開いたらもう後戻りはできないよ？
怖いのならばここで本を閉じればいい。
警告けいこくはしたよ、この物語は怖いというレベルではすまない。
キミは最後まで読めることができるかな・・・・・・？