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翌朝のことだった。
月神双子がこの家に住んでから一週間がたった。
新たな家族もできてにぎやかだった。
ヴァンパイアのグラッド。
フランケンのゼオン。
ツギハギ少女のクリスティーナ。
ブラッド少年のアダン。
最初はとても怖くてまともに話せなかった。
学校ではその後、事故物件はどうなのとクラスメートたちに色々聞かれたが。
牙狼と心愛はこう答えた。
「あのね。あれから住んでみたけれど。全然コワくないよ。もう慣れたから」
「色々あったけど実はなんとかなったんだぜ?犯人があらわれてもうパニックだったからな」
クラスメートたちは、月神双子が体験した話を面白おかしく話す。
そうしたらいつの間にか、二人の席には人がかりができて盛り上がっていた。
当然ながら魔女と伯爵は犯人だったと伝えたが、本物の怪異がいることは話さなかった。
みーんな手のひらでくるくる躍らせられたようだ。
「マジか!? なんか、警察沙汰になるとか・・・・・ミステリーか?」
「あの、ごめんね。いじわる言っちゃって」
牙狼と心愛はやっと自分たちの事を理解してくれたようでうれしかった。
「気にしてねえよ。最初が地獄だっただけさ!」
「うん!兄さんと一緒・・・・・ううん、新しい家族がいるからもう寂しくないよ」
クラスメートたちは頭にクエスチョンマークを浮かべる。
牙狼と心愛はいたずらに静かに笑った。
秘密の大事な家族。
【結局?】
「なんて、色々あったな。俺らすごい体験しちゃったぜ」
「うん。コワかったけれどこれ以上の体験はないよね」
牙狼と心愛の奇妙でコワーい冒険は幕を閉じた。
しかし本物の怪異はまだいる。
これからも、この双子を守るために。
ヴァンパイアの二人、フランケンの二人。
きっとこのマイホームも悪く言われることはないだろう。
最強の双子が住んでいるから。
彼らの笑い声があたりに響きわたった。
『ガロウ!こっちへ来い!』
『ココア!いっしょに遊びましょう!』
賑やかで、でもちょっぴりこわーい住民がここにはいるらしい。
キミはもうここに肝試しにくることはしないよね?
月神双子がこの家に住んでから一週間がたった。
新たな家族もできてにぎやかだった。
ヴァンパイアのグラッド。
フランケンのゼオン。
ツギハギ少女のクリスティーナ。
ブラッド少年のアダン。
最初はとても怖くてまともに話せなかった。
学校ではその後、事故物件はどうなのとクラスメートたちに色々聞かれたが。
牙狼と心愛はこう答えた。
「あのね。あれから住んでみたけれど。全然コワくないよ。もう慣れたから」
「色々あったけど実はなんとかなったんだぜ?犯人があらわれてもうパニックだったからな」
クラスメートたちは、月神双子が体験した話を面白おかしく話す。
そうしたらいつの間にか、二人の席には人がかりができて盛り上がっていた。
当然ながら魔女と伯爵は犯人だったと伝えたが、本物の怪異がいることは話さなかった。
みーんな手のひらでくるくる躍らせられたようだ。
「マジか!? なんか、警察沙汰になるとか・・・・・ミステリーか?」
「あの、ごめんね。いじわる言っちゃって」
牙狼と心愛はやっと自分たちの事を理解してくれたようでうれしかった。
「気にしてねえよ。最初が地獄だっただけさ!」
「うん!兄さんと一緒・・・・・ううん、新しい家族がいるからもう寂しくないよ」
クラスメートたちは頭にクエスチョンマークを浮かべる。
牙狼と心愛はいたずらに静かに笑った。
秘密の大事な家族。
【結局?】
「なんて、色々あったな。俺らすごい体験しちゃったぜ」
「うん。コワかったけれどこれ以上の体験はないよね」
牙狼と心愛の奇妙でコワーい冒険は幕を閉じた。
しかし本物の怪異はまだいる。
これからも、この双子を守るために。
ヴァンパイアの二人、フランケンの二人。
きっとこのマイホームも悪く言われることはないだろう。
最強の双子が住んでいるから。
彼らの笑い声があたりに響きわたった。
『ガロウ!こっちへ来い!』
『ココア!いっしょに遊びましょう!』
賑やかで、でもちょっぴりこわーい住民がここにはいるらしい。
キミはもうここに肝試しにくることはしないよね?
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