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5,霊感に目覚めた双子
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月神双子はそれぞれの部屋でベッドに横たわっていた。
「なんであんなこと言ってしまったんだろう、俺ってバカだな」
「わたしも・・・・・本当は新しい家なんてイヤだって思ったけれど。あのふたりはわたしたちが来てくれて喜んでいた」
牙狼と心愛は言い過ぎたと反省している。
本当は寂しさをまぎらわせる為に、いじわるしてしまったこと。
でもこのまま言われっぱなしもイヤだろう。
牙狼と心愛はそれを一番理解していた。
あの時、火事で逃げられなくなったときに両親が言った最後の言葉。
「忘れないで。あなたたちふたりは何があっても最高の双子よ。未来を生きなさい」
「早くいけ!お前たちを置いていくのは心苦しい。だが・・・・・父さんたちはお前たちの味方だ」
家が火事になったのは不審火で未だに犯人は捕まってはいない。
だが、奇跡的に生き延びた牙狼と心愛は大事なものを失った哀しみをこれからも背負うことになる。
イジワルをしても、バカにされても、否定されても。
「なあ、心愛・・・・・」
「なに?牙狼兄さん・・・・・」
「俺さ。このまま事故物件呼ばわりされるなんてイヤだ。だから突き止めようぜ」
「えっ?・・・・・まさか、この家を」
心愛が不安そうに涙を流しながら兄の方をみる。
牙狼は妹を心配させないと、ぐっと拳を握った。
「ああそうだ。この家を隅から隅まで探検して、事故物件じゃないってことを証明しようぜ」
「そうしたら、この家のこともっとコワくなくなるかな?」
「なるに決まってんだろ。幽霊が出るとか、お化けがいるのかなんて。きっと何かトリックがあるはずだ。一緒に冒険しようぜ」
「牙狼兄さん・・・・・!うん、わたしがんばる!お客さんも気になるし」
ふたりは笑いあい、互いを認める。
しかしこの後、月神双子は恐怖の体験をすることになる・・・・・。
「なんであんなこと言ってしまったんだろう、俺ってバカだな」
「わたしも・・・・・本当は新しい家なんてイヤだって思ったけれど。あのふたりはわたしたちが来てくれて喜んでいた」
牙狼と心愛は言い過ぎたと反省している。
本当は寂しさをまぎらわせる為に、いじわるしてしまったこと。
でもこのまま言われっぱなしもイヤだろう。
牙狼と心愛はそれを一番理解していた。
あの時、火事で逃げられなくなったときに両親が言った最後の言葉。
「忘れないで。あなたたちふたりは何があっても最高の双子よ。未来を生きなさい」
「早くいけ!お前たちを置いていくのは心苦しい。だが・・・・・父さんたちはお前たちの味方だ」
家が火事になったのは不審火で未だに犯人は捕まってはいない。
だが、奇跡的に生き延びた牙狼と心愛は大事なものを失った哀しみをこれからも背負うことになる。
イジワルをしても、バカにされても、否定されても。
「なあ、心愛・・・・・」
「なに?牙狼兄さん・・・・・」
「俺さ。このまま事故物件呼ばわりされるなんてイヤだ。だから突き止めようぜ」
「えっ?・・・・・まさか、この家を」
心愛が不安そうに涙を流しながら兄の方をみる。
牙狼は妹を心配させないと、ぐっと拳を握った。
「ああそうだ。この家を隅から隅まで探検して、事故物件じゃないってことを証明しようぜ」
「そうしたら、この家のこともっとコワくなくなるかな?」
「なるに決まってんだろ。幽霊が出るとか、お化けがいるのかなんて。きっと何かトリックがあるはずだ。一緒に冒険しようぜ」
「牙狼兄さん・・・・・!うん、わたしがんばる!お客さんも気になるし」
ふたりは笑いあい、互いを認める。
しかしこの後、月神双子は恐怖の体験をすることになる・・・・・。
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