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第三章:因縁に憑かれた兄妹【因縁の恋想曲】インネン ノ セレナーデ
EP3:スベロニアの二人の吸血鬼
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「なによ?今は聞き込み中なの。話なら後ででも・・・・・」
ギロリと睨みつけるリベリオン、向けている相手は西園寺兄妹の背後。
つーっと冷や汗が流れるふたり。
リリカは得意のアイコンタクトでリベリオンに伝える。
(もしかしてお父さん・・・・・・何か嫌な予感を感じたの?まさか私の接し方が悪いとかじゃないよね?)
(いや、お前は何も悪くない。だが、嫌な予感は大当たりだ。兄妹に憑いているのは恐らくスベロニアの吸血鬼だ。話には聞いたことがある)
(初耳ね・・・・・詳しく聞かせてくれる?)
(いいだろう。昔、欧米の伝説に2人の吸血鬼がいた。一人は、半人半魔の白き幻魔・クルースニク、彼はヴァンパイアハンターのダンピールとは違う人間だ。普段は凛とした青年の姿をしているが、宿敵と戦う際は互いに白い馬、豚、牛、などに変身して戦う。もう一人は黒き妖魔・クドラク、彼は黒い狼の姿をしており、真の正体は悪の魔術師であるとされるヴァンパイアだ。奴らはいつまでも争い続ける怪異だ、どちらが負けることは許されない)
リリカはその伝承を聞いてもう一度、西園寺兄妹を見つめる。
ああ、なるほど・・・・・二人の共通点が夢だと知り話をした。
「朝歌さん、凍夜さん。あなたたちの事を助けてあげることはできるけれど、少し厄介な怪異がとり憑いているのよ」
「えっ・・・・・・それはいったい何なのですか?」
「幽霊じゃねえのか?まさか悪霊・・・・・」
兄妹が困惑していると、リリカはテーブルに置いてある映写機を取り出し二人に指示をした。
「今からこれで写真を取るわ、肩の力を抜いてそのまま動かないで。ポーズは別にしなくていいから」
『これは映写機というもの。君達に憑いている者が何なのかを映してくれる、まあ心霊写真みたいなものだ。娘の言う通りにすればいい』
兄妹はうなずくことしかできずリリカとリベリオンの言う通りにした。
そしてパシャリと、シャッターの音が鳴りカメラのストロボが眩しく輝いた・・・・・・・。
ギロリと睨みつけるリベリオン、向けている相手は西園寺兄妹の背後。
つーっと冷や汗が流れるふたり。
リリカは得意のアイコンタクトでリベリオンに伝える。
(もしかしてお父さん・・・・・・何か嫌な予感を感じたの?まさか私の接し方が悪いとかじゃないよね?)
(いや、お前は何も悪くない。だが、嫌な予感は大当たりだ。兄妹に憑いているのは恐らくスベロニアの吸血鬼だ。話には聞いたことがある)
(初耳ね・・・・・詳しく聞かせてくれる?)
(いいだろう。昔、欧米の伝説に2人の吸血鬼がいた。一人は、半人半魔の白き幻魔・クルースニク、彼はヴァンパイアハンターのダンピールとは違う人間だ。普段は凛とした青年の姿をしているが、宿敵と戦う際は互いに白い馬、豚、牛、などに変身して戦う。もう一人は黒き妖魔・クドラク、彼は黒い狼の姿をしており、真の正体は悪の魔術師であるとされるヴァンパイアだ。奴らはいつまでも争い続ける怪異だ、どちらが負けることは許されない)
リリカはその伝承を聞いてもう一度、西園寺兄妹を見つめる。
ああ、なるほど・・・・・二人の共通点が夢だと知り話をした。
「朝歌さん、凍夜さん。あなたたちの事を助けてあげることはできるけれど、少し厄介な怪異がとり憑いているのよ」
「えっ・・・・・・それはいったい何なのですか?」
「幽霊じゃねえのか?まさか悪霊・・・・・」
兄妹が困惑していると、リリカはテーブルに置いてある映写機を取り出し二人に指示をした。
「今からこれで写真を取るわ、肩の力を抜いてそのまま動かないで。ポーズは別にしなくていいから」
『これは映写機というもの。君達に憑いている者が何なのかを映してくれる、まあ心霊写真みたいなものだ。娘の言う通りにすればいい』
兄妹はうなずくことしかできずリリカとリベリオンの言う通りにした。
そしてパシャリと、シャッターの音が鳴りカメラのストロボが眩しく輝いた・・・・・・・。
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