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第一章:恋に憑かれた少女【縁の鎮魂歌】エニシ ノ レクイエム
EP1:依頼人は美少女
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六月中旬のことだった。
入ってきたのは、可愛らしい声だ。
「失礼しまーす・・・・・・。あの、ここが心霊捜査官ですよね?」
私服がロリータ系の高校生ぐらいの少女がやってきた。
黒髪ツインテール×ロングヘアのおっとりした顔立ち。
依頼者にしては、この書斎には少し似つかわしくない印象だ。
それでも来てくれた事は嬉しいリリカはいつも通りに案内する。
「ええそうよ。あなたが今回の依頼人ね。まずは自己紹介してくれる?」
少女はこくりと頷き、挨拶をした。
「あの・・・・・私は鈴木琴羽と申します。高校二年生です。風の噂でここまでたどり着きました・・・・」
琴羽は緊張しているのか声が震えていて目をそらしている。
この場所に来るのが、警察と間違えているのではないのかと思ったがリリカは責めない。
「ふふっ。怖がらないで、そこに座りなさい。私は心霊捜査官の黄昏リリカよ。今からお茶を持ってくるわね」
琴羽は身体を子犬のようにびくびく震えて頷いた。
(どうしよう、本当に来てしまったけれど・・・・・私の悩みなんてきっと信じてくれるはずないし・・・・・)
すると今まで黙っていたリベリオンが琴羽に近づき話しかける。
『安心しろ。彼女はどんな些細な事でも解決してくれる。肩の力を抜くといい』
「ひゃぁぁぁぁっ!」
琴羽がリベリオンの姿に驚き顔を青ざめ身体が動かなくなる。
それもそのはず、リベリオンは本来の服装になっているからだ。
鋭い深紅の瞳が妖しく輝き、口から鋭い犬歯が出ているなんて。
琴羽からしたら、化け物そのものだった。
「あの・・・・・私っ・・・・・」
『そんなに怯えなくてもいいだろう。俺は君を襲ったりなどはしない』
「ねぇ、お父さん?あまり依頼者を怖がらせないでくれる?」
ニコニコ笑うリリカが戻り、テーブルにティーセットを置く。
「お父さん・・・・・?」
琴羽がきょとんとしていると、リリカは隣に座り彼女を見つめた。
緊張している琴羽の瞳を見ながらリリカは言った。
「さぁ、あなたの怪談をきかせて?何があったか聞かせてくれる?」
入ってきたのは、可愛らしい声だ。
「失礼しまーす・・・・・・。あの、ここが心霊捜査官ですよね?」
私服がロリータ系の高校生ぐらいの少女がやってきた。
黒髪ツインテール×ロングヘアのおっとりした顔立ち。
依頼者にしては、この書斎には少し似つかわしくない印象だ。
それでも来てくれた事は嬉しいリリカはいつも通りに案内する。
「ええそうよ。あなたが今回の依頼人ね。まずは自己紹介してくれる?」
少女はこくりと頷き、挨拶をした。
「あの・・・・・私は鈴木琴羽と申します。高校二年生です。風の噂でここまでたどり着きました・・・・」
琴羽は緊張しているのか声が震えていて目をそらしている。
この場所に来るのが、警察と間違えているのではないのかと思ったがリリカは責めない。
「ふふっ。怖がらないで、そこに座りなさい。私は心霊捜査官の黄昏リリカよ。今からお茶を持ってくるわね」
琴羽は身体を子犬のようにびくびく震えて頷いた。
(どうしよう、本当に来てしまったけれど・・・・・私の悩みなんてきっと信じてくれるはずないし・・・・・)
すると今まで黙っていたリベリオンが琴羽に近づき話しかける。
『安心しろ。彼女はどんな些細な事でも解決してくれる。肩の力を抜くといい』
「ひゃぁぁぁぁっ!」
琴羽がリベリオンの姿に驚き顔を青ざめ身体が動かなくなる。
それもそのはず、リベリオンは本来の服装になっているからだ。
鋭い深紅の瞳が妖しく輝き、口から鋭い犬歯が出ているなんて。
琴羽からしたら、化け物そのものだった。
「あの・・・・・私っ・・・・・」
『そんなに怯えなくてもいいだろう。俺は君を襲ったりなどはしない』
「ねぇ、お父さん?あまり依頼者を怖がらせないでくれる?」
ニコニコ笑うリリカが戻り、テーブルにティーセットを置く。
「お父さん・・・・・?」
琴羽がきょとんとしていると、リリカは隣に座り彼女を見つめた。
緊張している琴羽の瞳を見ながらリリカは言った。
「さぁ、あなたの怪談をきかせて?何があったか聞かせてくれる?」
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