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小学校1

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1年生を終え、無事2年生を迎えた。ようやく嫌いな先生と離れることができた。次の先生は、20代の若い先生で、怒ることはなかった。だから、僕は、調子に乗ってしまった。先生が授業している途中に、ウケを狙いにいって、妨害を数えきれない程した。おそらく、クラスで一番うるさかっただろう。性格が豹変した事で、友達が出来た。友達とはいっても、あくまで、ゲーム仲間だった。ばあちゃんが、僕に、2カ月に1回ゲームを買うという勝手な決まりを2年生になってから、ばあちゃんは、受け入れてくれた。しかし、この決まりが、後々、負担になってくる事を僕は知らなかった。あの頃は、ずっとゲームに夢中だった。強いキャラを交換したり、バトルをしたりするのは、本当に楽しかった。僕は、2年生で初めて喧嘩をした。「ねぇねぇ」と同級生の男子に話しかけられた僕は、悪ふざけで「うるせぇ」といった。すると、「そんな言い方ないだろ!」とブチギレていた。その迫力に圧倒された。「ざけんなよ!」など罵声を浴びせられた僕は、「うるせぇな…」と小さな声で後ずさりする事しか出来なかった。自分は臆病な人間だと身に染みて実感した。その出来事がきっかけで、少し控えめな性格になった。2年生の時は、この出来事だけが頭に残っていた。それから、真面目になった。授業中には、私語も怒られる事も、なかった。こういう状態で、僕は、2年生を終え、3年生を迎えた。


3年生になると、30代の優しい先生が担任となった。しかし、僕の性格は、おとなしいままだった。そんな性格だったが、同じ道だった1人の男子と仲良くなって、親友のような関係になった。その人と仲良くなって、他の男子たちとも仲良くなった。その結果、カースト制度というものができた。確か10人くらいいて、その中に5軍くらいまであった。ちなみに僕は3軍になっていた。1軍に近ければ近いほど、権力があり、それより下の人に命令できるというものだった。なぜ、このような事になったのか、わからなかった。自然と権力差が出来上がっていた。あの頃は本当に悪かったと思う。僕もみんなと同じように下の人に命令したり、いじめたりしてしまった。ついには、問題が、起きてしまった。1軍の人に、「1000円を持ってくるように」と言われて、学校はお金を持って来てはいけなかったが、カースト制度に支配されていたから、学校に1000円を持って来て、あげてしまった。その翌日、1軍の人の親に気づかれて、先生に通報されてしまった。1軍の人と僕2人で、こっぴどく叱られてしまった。それから、カースト制度は、先生により、消えていった。しかし、問題はそれだけではなかった。僕は、同じ道を帰る親友と、いつも下校していた。が、その人は、勉強が出来なくて、居残りが、多かった。親友の家で、待っていると、怒鳴り声が聞こえる。「ちょっとやばいかな…」とは思っていたものの、そんな事は、頭の片隅に置いて、たくさん遊んだ。楽しかったから。ある日の寒い冬のこと、その日は、宿題がない日だったから、親友と下校した。時間が早かったから、デパートへ入った。本当はいけないのだが。一直線で、おもちゃコーナーへ向かった。自分の足くらいのところに、かっこいいドラゴンの鉛筆のキャップがあった。あろうことか、親友は、そのキャップをベンチコートで隠した。そして、ものすごい勢いで、外に出た。親友の手には、あのキャップがあった。親友は、万引きをしたのである。「さすがにヤバイって!」という僕を、油断させるように、親友は、「バレンって!」と言った。すると僕も、「確かにバレなさそうだな」と思い、油断をした。親友が、「これやるよ!」とキャップ5本のうちの、2本を受け取ってしまった。そう、これで僕も万引きをしたことになる。あの時の僕は、「バレない…バレない…」と願うことしか出来なかった。しかし、そんな事がバレないはずもなく、翌日には親友から、一番聞きたくなかった「バレてしまった」という言葉を聞いてしまった。その日、親友は、ずっと席を空けていた。自分もいつ呼ばれてしまうのか、怖くてたまらなかった。そして、3時間目の終わり、「翔太君、ちょっとおいで」と、先生に言われた。ついに来てしまった。おそるおそる、向かったのは、生徒指導室だった。そこには、親友が下を向いて、すごく反省した様子だった。その隣に、僕は座る。早速、先生が「翔太君も、店の物盗んだわね」と聞いた、ただ、受け取っただけだが、盗んだ物を受け取ったから、「はい。そうです。」というしかなかった。すると、先生が、「これは、お家の方呼ばないといけませんね」と言った。「…!?」僕は、動揺した。ばあちゃんにはバレたくない。申し訳ない。「僕は、反省してます!だから、呼ばないで下さい!」必死に説得しようとしたが、ダメだった。約30分後、親友の母が、慌てて来た。その5分後、ばあちゃんが、来た。その2人に、先生は、「この子たち、店の物を盗んだみたいなんです」どちらも、「え……嘘でしょ…」というような反応だった。「ごめん…ばあちゃん」と心の中で叫んだ。それと同時に、意思に反して、涙が出た。ばあちゃんが、「この度はご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。その目は充血したように赤かった。家に帰っても、ばあちゃんは、その話は一切触れなかった。そして、「今日のご飯何にする?」と笑顔で話しかけられた。「なんでもいいよ…」と素っ気なく言った。こんな事があっても、親友とは、絶交しなかった。数週間経ったら、もうそんな事なかったかのように、遊びだした。2カ月に1回のゲームも買ってもらっていた。しかし、2カ月後、父の仕事が、上手くいかなくなっていき、
1カ月に1回の10万の支給をしなくなった。さらに、親友とクラスが別れて、4年生を迎えた。
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