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【第10章 砂漠の都市】
第3節 魔道士VS魔獣
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「ちっ、お前ら……次から次へと。」
「お前たちはガーネットを介抱しろ。俺はこいつの相手をする。」
「あんた1人で大丈夫か?」
「ふっ。俺に任せろ。」
ガレジストは前に出る。
「今度はお前が相手か。少しは楽しめると良いが……」
「俺の実力を甘く見てもらっては困る。」
「まあいい……早速殺り合おうぜ!」
ドンッッッ!
2人の拳が激しくぶつかり合う。
「スゲ……衝撃がこっちまでくる。」
「てめ、見惚れてる場合か!とっととこいつの怪我を治すぞ!」
3人はガーネットを連れて車に戻る。
「おらおらぁ!どうした?それが限界とか言うんじゃねえぞ!」
「まだ俺は本気を出していない。その俺と互角程度では、先が思いやられるな。」
ガレジストはコンパルゴを挑発する。
「だったら見せてやるよ!限界ってやつをなぁ!」
コンパルゴは魔力を解き放つ。
(くるな。奴の本気が。)
ガレジストは深呼吸をする。
「おい大丈夫か?」
「私は大丈夫よ。怪我はそれほど大きくない。自分で治せる。」
ガーネットは治療魔法を使う。
「それより、あなたたちは外の魔獣を始末して。あの2人の戦いの影響で集まってきてる。」
「まじか。行くぞお前ら。」
3人は武器を持って外に出る。
「うわっ?!なんだこの数??」
外には魔獣がウジャウジャいた。その光景はこの世の終わりのようだった。
「全滅させるぞ!1人20体が目標だ!」
「上級もいるんだけど……」
「上級は俺にまかせろ!」
玖羽は真っ先に魔獣の群れに突っ込む。
「あいつって多分、戦闘狂だよな。」
「多分そうね。」
2人も玖羽のあとに続く。
ザザザザザッ!
玖羽は走りながら魔獣を切りつけていく。魔獣は次々と塵になる。
「てめえが大物か。楽しんでる暇はねえ。一撃で仕留める!」
ザンッッッ!ズバッッ!
玖羽は大型の魔獣を4つに切り裂く。
ズドンッッ!
「よくあんな短いやつで切れるな。」
「スペックが私たちとは違い過ぎるわ。」
2人は背中合わせで魔獣と戦っている。
「青を使っていい?」
「いや自分でも戦えよ。腕が鈍るぞ。」
「それもそうね。」
ズバッ!ザクッ!
2人は魔獣をなぎ倒しながら進む。しかし数は中々減らない。
「くそっ!全然減らねえ!」
「お前らぁ!真ん中に寄れえ!」
ズバァッッッッ!
玖羽は2人の周りの魔獣を全て切り裂く。
「出し惜しみはするな!次が来るぞ!」
砂漠のほうから、まだまだ魔獣が流れ込んでくる。
「俺は砂漠付近で戦う!上級が侵入したら任せるぞ!」
玖羽は道中の魔獣を倒しながら砂漠方面に向かう。
「九尾、いっちょやるか!」
「行くわよ、青!」
ロビンは九尾を憑依する。青は空を舞う。
「待ちくたびれたぞ。その分暴れまわってやる。」
青が天に吠えると辺りに落雷が発生する。
「これで片付くだろうな。」
「そうかしら?まだまだ湧いてくるんだけど…」
ズバッ!ザンッ!
ロビンは残った魔獣を斬り伏せていく。
「やはり、見込んだだけはあるな。着実に腕を上げている。お前の兄を超える日も近いやもしれんぞ。」
「青。もうちょっと量を増やせる?」
「今の我ではこれが限界だ。赤がいれば本来の力を使えるが。」
「了解。」
美桜も残党狩りに加わる。
「やれやれ、若者は血気盛んだな。」
ドンッッッ!
2人の戦いはよりいっそう激しさを増していた。
「うぉらぁ!」
コンパルゴの一撃がガレジストを仰け反らせる。
「やっと隙を見せたなぁ、魔道士!」
ここぞとばかりに攻めたてる。
(こいつ……戦いの中で強くなっている。このままではいずれ超えられる。)
「ならば……」
ガレジストの体に魔力が循環する。
「こちらも奥の手を使わせてもらおう。」
右腕に魔力が集まる。
「おもしれえ、力比べか!ならこっちも!」
コンパルゴは腕に全身全霊の力を込める。
「おい美桜。少し離れたほうがいい。あっちがとんでもないことになりそうだぞ。」
青は美桜に伝える。
「わかった。地面の近くを飛んで。跳び移るから。」
青はこちらに向かって飛行する。3人は青に跳び移る。
「こい!コンパルゴ!」
「やってやるよぉ!!」
ズンッ!
ズドオォォォォン!!
2人の拳がぶつかった瞬間、辺りは凄まじい衝撃に包まれる。
「ぐあっ!しっかり掴まってろ!」
青は衝撃で体勢を崩す。
「これが……神級の戦いなのか?」
「次元が……違い過ぎる……」
3人は圧巻の光景を目の当たりにして言葉が出ない。
「どっちが勝ったんだ?」
煙が晴れる。1人の勝者姿が見える。
勝ったのはガレジストだ。
「お前たちはガーネットを介抱しろ。俺はこいつの相手をする。」
「あんた1人で大丈夫か?」
「ふっ。俺に任せろ。」
ガレジストは前に出る。
「今度はお前が相手か。少しは楽しめると良いが……」
「俺の実力を甘く見てもらっては困る。」
「まあいい……早速殺り合おうぜ!」
ドンッッッ!
2人の拳が激しくぶつかり合う。
「スゲ……衝撃がこっちまでくる。」
「てめ、見惚れてる場合か!とっととこいつの怪我を治すぞ!」
3人はガーネットを連れて車に戻る。
「おらおらぁ!どうした?それが限界とか言うんじゃねえぞ!」
「まだ俺は本気を出していない。その俺と互角程度では、先が思いやられるな。」
ガレジストはコンパルゴを挑発する。
「だったら見せてやるよ!限界ってやつをなぁ!」
コンパルゴは魔力を解き放つ。
(くるな。奴の本気が。)
ガレジストは深呼吸をする。
「おい大丈夫か?」
「私は大丈夫よ。怪我はそれほど大きくない。自分で治せる。」
ガーネットは治療魔法を使う。
「それより、あなたたちは外の魔獣を始末して。あの2人の戦いの影響で集まってきてる。」
「まじか。行くぞお前ら。」
3人は武器を持って外に出る。
「うわっ?!なんだこの数??」
外には魔獣がウジャウジャいた。その光景はこの世の終わりのようだった。
「全滅させるぞ!1人20体が目標だ!」
「上級もいるんだけど……」
「上級は俺にまかせろ!」
玖羽は真っ先に魔獣の群れに突っ込む。
「あいつって多分、戦闘狂だよな。」
「多分そうね。」
2人も玖羽のあとに続く。
ザザザザザッ!
玖羽は走りながら魔獣を切りつけていく。魔獣は次々と塵になる。
「てめえが大物か。楽しんでる暇はねえ。一撃で仕留める!」
ザンッッッ!ズバッッ!
玖羽は大型の魔獣を4つに切り裂く。
ズドンッッ!
「よくあんな短いやつで切れるな。」
「スペックが私たちとは違い過ぎるわ。」
2人は背中合わせで魔獣と戦っている。
「青を使っていい?」
「いや自分でも戦えよ。腕が鈍るぞ。」
「それもそうね。」
ズバッ!ザクッ!
2人は魔獣をなぎ倒しながら進む。しかし数は中々減らない。
「くそっ!全然減らねえ!」
「お前らぁ!真ん中に寄れえ!」
ズバァッッッッ!
玖羽は2人の周りの魔獣を全て切り裂く。
「出し惜しみはするな!次が来るぞ!」
砂漠のほうから、まだまだ魔獣が流れ込んでくる。
「俺は砂漠付近で戦う!上級が侵入したら任せるぞ!」
玖羽は道中の魔獣を倒しながら砂漠方面に向かう。
「九尾、いっちょやるか!」
「行くわよ、青!」
ロビンは九尾を憑依する。青は空を舞う。
「待ちくたびれたぞ。その分暴れまわってやる。」
青が天に吠えると辺りに落雷が発生する。
「これで片付くだろうな。」
「そうかしら?まだまだ湧いてくるんだけど…」
ズバッ!ザンッ!
ロビンは残った魔獣を斬り伏せていく。
「やはり、見込んだだけはあるな。着実に腕を上げている。お前の兄を超える日も近いやもしれんぞ。」
「青。もうちょっと量を増やせる?」
「今の我ではこれが限界だ。赤がいれば本来の力を使えるが。」
「了解。」
美桜も残党狩りに加わる。
「やれやれ、若者は血気盛んだな。」
ドンッッッ!
2人の戦いはよりいっそう激しさを増していた。
「うぉらぁ!」
コンパルゴの一撃がガレジストを仰け反らせる。
「やっと隙を見せたなぁ、魔道士!」
ここぞとばかりに攻めたてる。
(こいつ……戦いの中で強くなっている。このままではいずれ超えられる。)
「ならば……」
ガレジストの体に魔力が循環する。
「こちらも奥の手を使わせてもらおう。」
右腕に魔力が集まる。
「おもしれえ、力比べか!ならこっちも!」
コンパルゴは腕に全身全霊の力を込める。
「おい美桜。少し離れたほうがいい。あっちがとんでもないことになりそうだぞ。」
青は美桜に伝える。
「わかった。地面の近くを飛んで。跳び移るから。」
青はこちらに向かって飛行する。3人は青に跳び移る。
「こい!コンパルゴ!」
「やってやるよぉ!!」
ズンッ!
ズドオォォォォン!!
2人の拳がぶつかった瞬間、辺りは凄まじい衝撃に包まれる。
「ぐあっ!しっかり掴まってろ!」
青は衝撃で体勢を崩す。
「これが……神級の戦いなのか?」
「次元が……違い過ぎる……」
3人は圧巻の光景を目の当たりにして言葉が出ない。
「どっちが勝ったんだ?」
煙が晴れる。1人の勝者姿が見える。
勝ったのはガレジストだ。
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