67 / 125
66話
しおりを挟む
朝、目覚めた公は、予想通り腕に抱きついてきている舞と夢を見て微笑んだ。
それから2人を起こさないように気をつけながら腕を抜いて起き上がると、着替え中で下着姿の萌衣が見えたので慌てて顔を背けた。
公が顔を背けたまま固まっていると肩を叩かれた。なので振り返ると、メイド服に着替え終わった萌衣が公の着替えを差し出していた。
着替えを受け取った公は声は出さずに口を動かして「ありがとう」と言うと、萌衣はニコッと微笑んでから一礼して部屋を出ていった。
公は手早く着替えを終えると、ダイニングへ降りていった。
「おはようございます、公様」
「おはよう、萌衣さん」
「別にあのまま着替えを見ててもよかったのですよ」
萌衣の意外な一言に公はブッ!と吹き出した。
そんな公の姿を萌衣が微笑ましく見ていると、公はフゥと息を吐いた。
「気づいていたんですね」
「えぇ。起きた気配がいたしましたから。なんでしたら、今から脱ぎましょうか?」
萌衣の言葉に公は額に手を当てて大きくため息を吐いた。
「からかわないでください」
「申し訳ございません。公様の反応が面白くてついからかってしまいました」
ふふっと微笑んだ萌衣を見て公はまたため息を吐いた。
「でも、薫様でこういうからかいには慣れていると思ったのですが」
「あれは薫だからですよ」
公は苦笑した。
「つまり、それだけ薫様の裸を見てきているというわけですね」
「ぐっ。間違ってはいないけど………」
公は言葉をつまらせた。
「では、私の下着姿くらいでは興奮しませんよね」
「そんなことはないよ」
公からの答えに萌衣は固まった。
「確かに薫の裸や下着姿はたくさん見てきた、というより見せられてきたけど、俺も男だから興奮はするさ。だから、萌衣さんの下着姿も興奮した」
公の直球の言葉に萌衣は顔を赤らめ、照れて言葉が出ないでいると、蛍と光がダイニングに入ってきたので顔を引き締めた。
「おはよう、公、萌衣さん」
「おはようございます」
「おはよう。まだ早いけど、あまり眠れなかったのか?」
公の問いに蛍が首を振った。
「いつもこの時間には起きてるから早いってことはないよ」
「そうなんだ」
「それに、僕達より早い公がそれを言うかい?」
そう言われると公は苦笑するしかなかった。
「皆様、何か飲みますか?」
「俺はコーヒーで」
「僕もコーヒーでお願いします」
「ホットミルク」
「かしこまりました」
頷いた萌衣が飲み物を淹れていると、龍や長や雪がダイニングに入ってきた。
「みんな時間より早いね」
公が言う時間とは、昨日の夜に決めた朝起きる時間であり、朝7時に起きて朝食を作り始めようとみんなで決めたのだ。
しかし、現在の時間は6時40分。7時まではまだ20分あった。
「だから、1番早く起きてる公が言えることじゃないって」
蛍が苦笑しながら言うと龍達の視線が公に集まった。
「確かに6時に起きたけど、俺にとってはいつものことだからな」
公は萌衣が用意してくれたコーヒーにミルクを入れて一口飲んだ。
その答えに苦笑した蛍。その隣では光がホットミルクをふーふーしながら飲んでいた。
それから7時になるまでに庵・ゆっこ・薫・牡丹・蘭・舞・夢以外の人間は起きてダイニングに集まった。
「とりあえず、桜達は朝食作り始めといて」
「公はどうするの?」
「リビング使えるようにしないといけないから庵を起こしてくるよ」
一様庵が寝ていてもテーブルは置けるので朝食を食べることは出来るのだが、やっぱり邪魔なので起こすことにした公。
「わかったわ」
桜の返事を聞いた公がダイニングを出ると、龍・朧月・蛙の3人もついてきた。
「1人でいいぞ」
「いや、手伝うよ。庵の寝起きの悪さは最悪だからな」
朧月の言葉に蛙も頷いた。
「それに、テーブルの準備を手伝う必要もあるだろ」
龍の言葉に納得しながら公はリビングの扉を開けた。
庵は窓に近い端の位置ですやすやと寝ていた。
「庵。起きろ」
とりあえず声をかけてみるが、朧月と蛙が寝起き最悪と言うだけあって当然起きない。
「こいつを起こすためには」
朧月は庵のお腹を踏みつけた。
「これぐらいはしないとな」
しかし、庵は「うぅっ」と唸り声をあげたが、完璧には起きていない。
「仕方ないな」
朧月が蛙を見ると、蛙は頷いて庵を転がしてうつ伏せにした。そして、2人は庵の背中に座り、朧月が首を、蛙が足を決めた。
「ぐぉぉぉ!」
さすがに起きた庵は朧月の腕をタップした。
「やっと起きたか」
2人が庵を解放すると庵は倒れて動かなくなったので公が踏みつけた。
「起きろ。布団が片付けられないだろ」
「さっきのを見てよくそんなヒドイことが言えるな!」
庵は涙目で起き上がった。
「7時に起きて朝食の準備を始めるって昨日決めたのに起きないお前が悪い」
「うっ」
「だからさっさと起きやがれ」
庵はしょんぼりしながら起き上がったので蛙が布団を片付け、龍がテーブルの準備を始めた。
「それじゃあ俺が最後なのか?」
「いや。まだ薫とか寝てるぞ」
公の答えに驚く庵。
「だったら余計にヒドくねーか!」
「ヒドくねーよ。お前が寝てたらテーブルの準備が出来ないんだから先に起こすのは普通だろ」
「公。ここは俺達がしとくからダイニングに戻っていいぞ」
ふて腐れている庵の頭を押さえつけてながら蛙が言うと、「任せた」と言って公はダイニングに戻った。
帰って来た公を見た桜。
「公。舞と夢と薫を起こしてきて。ゆっこと牡丹と蘭は夕と雪が起こしにいったから」
「わかったよ」
すぐにダイニングを出た公は2階に行くと、まずは舞と夢を起こすために萌衣の部屋に入った。
2人はまだ寝ていたので軽く揺すった。
「舞、夢、朝だぞ」
「う~ん」
「朝、ですの?」
まだ寝ぼけながらも起き上がった2人は公に抱きついた。
「そうだ。だから起きろ」
『う~ん』
2人して公に顔を押しつけてきたので苦笑しながら公は2人を連れて薫の部屋へとやって来た。
部屋に入ると、薫は着替え中で下着姿だったので反転しようとした公。しかし、公が反転するより早く薫は公のもとへ駆け寄ると、公の顔を胸に抱き寄せた。
「なっ!」
『あー!』
薫の予想外の行動を見て完全に目が覚めた舞と夢が叫んだ。
「ちょっ!何しやがる」
公が離れようとするが、薫はかなりの力で公の頭をロックしているので離れられない。
「どこからこの力は出てくるんだよ」
文句を言いながらも公が必死にロックから抜けようとしていると、下から駆け上がってくる音に公はさらに焦り出す。
「どうしたの!」
1番に部屋に入ってきた桜と楓は公と薫の姿を見て一瞬呆然としたが、すぐに我に返ると楓はあとからやって来た蛍達を押し止め、桜は中に入って扉を閉めると2人を引き剥がしてとりあえず薫に服を着させると2人を正座させた。
「どうしてこうなったの?」
その問いに公は状況をありのまま説明すると桜は薫を睨んだ。
「なんでそんなことをしたの?」
「私の立場が危うくなりそうなことが起きた気がしたから」
その答えに桜は首を傾げたが、公は朝の萌衣との出来事を思い出して内心ドキドキしていた。
「とにかく、さっきみたいなことは禁止だからね!」
「はーい」
薫が頷いたのを見てため息を吐いた桜。その後、他のみんなには適当な理由ではぐらかし、ようやく朝食を食べ始めた。
それから2人を起こさないように気をつけながら腕を抜いて起き上がると、着替え中で下着姿の萌衣が見えたので慌てて顔を背けた。
公が顔を背けたまま固まっていると肩を叩かれた。なので振り返ると、メイド服に着替え終わった萌衣が公の着替えを差し出していた。
着替えを受け取った公は声は出さずに口を動かして「ありがとう」と言うと、萌衣はニコッと微笑んでから一礼して部屋を出ていった。
公は手早く着替えを終えると、ダイニングへ降りていった。
「おはようございます、公様」
「おはよう、萌衣さん」
「別にあのまま着替えを見ててもよかったのですよ」
萌衣の意外な一言に公はブッ!と吹き出した。
そんな公の姿を萌衣が微笑ましく見ていると、公はフゥと息を吐いた。
「気づいていたんですね」
「えぇ。起きた気配がいたしましたから。なんでしたら、今から脱ぎましょうか?」
萌衣の言葉に公は額に手を当てて大きくため息を吐いた。
「からかわないでください」
「申し訳ございません。公様の反応が面白くてついからかってしまいました」
ふふっと微笑んだ萌衣を見て公はまたため息を吐いた。
「でも、薫様でこういうからかいには慣れていると思ったのですが」
「あれは薫だからですよ」
公は苦笑した。
「つまり、それだけ薫様の裸を見てきているというわけですね」
「ぐっ。間違ってはいないけど………」
公は言葉をつまらせた。
「では、私の下着姿くらいでは興奮しませんよね」
「そんなことはないよ」
公からの答えに萌衣は固まった。
「確かに薫の裸や下着姿はたくさん見てきた、というより見せられてきたけど、俺も男だから興奮はするさ。だから、萌衣さんの下着姿も興奮した」
公の直球の言葉に萌衣は顔を赤らめ、照れて言葉が出ないでいると、蛍と光がダイニングに入ってきたので顔を引き締めた。
「おはよう、公、萌衣さん」
「おはようございます」
「おはよう。まだ早いけど、あまり眠れなかったのか?」
公の問いに蛍が首を振った。
「いつもこの時間には起きてるから早いってことはないよ」
「そうなんだ」
「それに、僕達より早い公がそれを言うかい?」
そう言われると公は苦笑するしかなかった。
「皆様、何か飲みますか?」
「俺はコーヒーで」
「僕もコーヒーでお願いします」
「ホットミルク」
「かしこまりました」
頷いた萌衣が飲み物を淹れていると、龍や長や雪がダイニングに入ってきた。
「みんな時間より早いね」
公が言う時間とは、昨日の夜に決めた朝起きる時間であり、朝7時に起きて朝食を作り始めようとみんなで決めたのだ。
しかし、現在の時間は6時40分。7時まではまだ20分あった。
「だから、1番早く起きてる公が言えることじゃないって」
蛍が苦笑しながら言うと龍達の視線が公に集まった。
「確かに6時に起きたけど、俺にとってはいつものことだからな」
公は萌衣が用意してくれたコーヒーにミルクを入れて一口飲んだ。
その答えに苦笑した蛍。その隣では光がホットミルクをふーふーしながら飲んでいた。
それから7時になるまでに庵・ゆっこ・薫・牡丹・蘭・舞・夢以外の人間は起きてダイニングに集まった。
「とりあえず、桜達は朝食作り始めといて」
「公はどうするの?」
「リビング使えるようにしないといけないから庵を起こしてくるよ」
一様庵が寝ていてもテーブルは置けるので朝食を食べることは出来るのだが、やっぱり邪魔なので起こすことにした公。
「わかったわ」
桜の返事を聞いた公がダイニングを出ると、龍・朧月・蛙の3人もついてきた。
「1人でいいぞ」
「いや、手伝うよ。庵の寝起きの悪さは最悪だからな」
朧月の言葉に蛙も頷いた。
「それに、テーブルの準備を手伝う必要もあるだろ」
龍の言葉に納得しながら公はリビングの扉を開けた。
庵は窓に近い端の位置ですやすやと寝ていた。
「庵。起きろ」
とりあえず声をかけてみるが、朧月と蛙が寝起き最悪と言うだけあって当然起きない。
「こいつを起こすためには」
朧月は庵のお腹を踏みつけた。
「これぐらいはしないとな」
しかし、庵は「うぅっ」と唸り声をあげたが、完璧には起きていない。
「仕方ないな」
朧月が蛙を見ると、蛙は頷いて庵を転がしてうつ伏せにした。そして、2人は庵の背中に座り、朧月が首を、蛙が足を決めた。
「ぐぉぉぉ!」
さすがに起きた庵は朧月の腕をタップした。
「やっと起きたか」
2人が庵を解放すると庵は倒れて動かなくなったので公が踏みつけた。
「起きろ。布団が片付けられないだろ」
「さっきのを見てよくそんなヒドイことが言えるな!」
庵は涙目で起き上がった。
「7時に起きて朝食の準備を始めるって昨日決めたのに起きないお前が悪い」
「うっ」
「だからさっさと起きやがれ」
庵はしょんぼりしながら起き上がったので蛙が布団を片付け、龍がテーブルの準備を始めた。
「それじゃあ俺が最後なのか?」
「いや。まだ薫とか寝てるぞ」
公の答えに驚く庵。
「だったら余計にヒドくねーか!」
「ヒドくねーよ。お前が寝てたらテーブルの準備が出来ないんだから先に起こすのは普通だろ」
「公。ここは俺達がしとくからダイニングに戻っていいぞ」
ふて腐れている庵の頭を押さえつけてながら蛙が言うと、「任せた」と言って公はダイニングに戻った。
帰って来た公を見た桜。
「公。舞と夢と薫を起こしてきて。ゆっこと牡丹と蘭は夕と雪が起こしにいったから」
「わかったよ」
すぐにダイニングを出た公は2階に行くと、まずは舞と夢を起こすために萌衣の部屋に入った。
2人はまだ寝ていたので軽く揺すった。
「舞、夢、朝だぞ」
「う~ん」
「朝、ですの?」
まだ寝ぼけながらも起き上がった2人は公に抱きついた。
「そうだ。だから起きろ」
『う~ん』
2人して公に顔を押しつけてきたので苦笑しながら公は2人を連れて薫の部屋へとやって来た。
部屋に入ると、薫は着替え中で下着姿だったので反転しようとした公。しかし、公が反転するより早く薫は公のもとへ駆け寄ると、公の顔を胸に抱き寄せた。
「なっ!」
『あー!』
薫の予想外の行動を見て完全に目が覚めた舞と夢が叫んだ。
「ちょっ!何しやがる」
公が離れようとするが、薫はかなりの力で公の頭をロックしているので離れられない。
「どこからこの力は出てくるんだよ」
文句を言いながらも公が必死にロックから抜けようとしていると、下から駆け上がってくる音に公はさらに焦り出す。
「どうしたの!」
1番に部屋に入ってきた桜と楓は公と薫の姿を見て一瞬呆然としたが、すぐに我に返ると楓はあとからやって来た蛍達を押し止め、桜は中に入って扉を閉めると2人を引き剥がしてとりあえず薫に服を着させると2人を正座させた。
「どうしてこうなったの?」
その問いに公は状況をありのまま説明すると桜は薫を睨んだ。
「なんでそんなことをしたの?」
「私の立場が危うくなりそうなことが起きた気がしたから」
その答えに桜は首を傾げたが、公は朝の萌衣との出来事を思い出して内心ドキドキしていた。
「とにかく、さっきみたいなことは禁止だからね!」
「はーい」
薫が頷いたのを見てため息を吐いた桜。その後、他のみんなには適当な理由ではぐらかし、ようやく朝食を食べ始めた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
俺様当主との成り行き婚~二児の継母になりまして
澤谷弥(さわたに わたる)
キャラ文芸
夜、妹のパシリでコンビニでアイスを買った帰り。
花梨は、妖魔討伐中の勇悟と出会う。
そしてその二時間後、彼と結婚をしていた。
勇悟は日光地区の氏人の当主で、一目おかれる存在だ。
さらに彼には、小学一年の娘と二歳の息子がおり、花梨は必然的に二人の母親になる。
昨日までは、両親や妹から虐げられていた花梨だが、一晩にして生活ががらりと変わった。
なぜ勇悟は花梨に結婚を申し込んだのか。
これは、家族から虐げられていた花梨が、火の神当主の勇悟と出会い、子どもたちに囲まれて幸せに暮らす物語。
※3万字程度の短編です。需要があれば長編化します。
ぬらりひょんのぼんくら嫁〜虐げられし少女はハイカラ料理で福をよぶ〜
蒼真まこ
キャラ文芸
生贄の花嫁は、あやかしの総大将と出会い、本当の愛と生きていく喜びを知る─。
時は大正。
九桜院さちは、あやかしの総大将ぬらりひょんの元へ嫁ぐために生まれた。生贄の花嫁となるために。
幼い頃より実父と使用人に虐げられ、笑って耐えることしか知らぬさち。唯一の心のよりどころは姉の蓉子が優しくしてくれることだった。
「わたくしの代わりに、ぬらりひょん様に嫁いでくれるわね?」
疑うことを知らない無垢な娘は、ぬらりひょんの元へ嫁ぎ、驚きの言葉を発する。そのひとことが美しくも気難しい、ぬらりひょんの心をとらえてしまう。
ぬらりひょんに気に入られたさちは、得意の洋食を作り、ぬらりひょんやあやかしたちに喜ばれることとなっていく。
「こんなわたしでも、幸せを望んでも良いのですか?」
やがて生家である九桜院家に大きな秘密があることがわかり──。
不遇な少女が運命に立ち向い幸せになっていく、大正あやかし嫁入りファンタジー。
☆表紙絵は紗倉様に描いていただきました。作中に出てくる場面を元にした主人公のイメージイラストです。
※エブリスタと小説家になろうにも掲載しておりますが、こちらは改稿版となります。

〖完結〗王女殿下の最愛の人は、私の婚約者のようです。
藍川みいな
恋愛
エリック様とは、五年間婚約をしていた。
学園に入学してから、彼は他の女性に付きっきりで、一緒に過ごす時間が全くなかった。その女性の名は、オリビア様。この国の、王女殿下だ。
入学式の日、目眩を起こして倒れそうになったオリビア様を、エリック様が支えたことが始まりだった。
その日からずっと、エリック様は病弱なオリビア様の側を離れない。まるで恋人同士のような二人を見ながら、学園生活を送っていた。
ある日、オリビア様が私にいじめられていると言い出した。エリック様はそんな話を信じないと、思っていたのだけれど、彼が信じたのはオリビア様だった。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
菱沼あゆ
キャラ文芸
華族の三条家の跡取り息子、三条行正と見合い結婚することになった咲子。
だが、軍人の行正は、整いすぎた美形な上に、あまりしゃべらない。
蝋人形みたいだ……と見合いの席で怯える咲子だったが。
実は、咲子には、人の心を読めるチカラがあって――。
~千年屋あやかし見聞録~和菓子屋店主はお休み中
椿蛍
キャラ文芸
大正時代―――和菓子屋『千年屋(ちとせや)』
千年続くようにと祖父が願いをこめ、開業した和菓子屋だ。
孫の俺は千年屋を継いで只今営業中(仮)
和菓子の腕は悪くない、美味しいと評判の店。
だが、『千年屋安海(ちとせや やすみ)』の名前が悪かったのか、気まぐれにしか働かない無気力店主。
あー……これは名前が悪かったな。
「いや、働けよ」
「そーだよー。潰れちゃうよー!」
そうやって俺を非難するのは幼馴染の有浄(ありきよ)と兎々子(ととこ)。
神社の神主で自称陰陽師、ちょっと鈍臭い洋食屋の娘の幼馴染み二人。
常連客より足しげく通ってくる。
だが、この二人がクセモノで。
こいつらが連れてくる客といえば―――人間ではなかった。
コメディ 時々 和風ファンタジー
※表紙絵はいただきものです。

異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる