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48話
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観念したおっさんがあとから来た警官に連れていかれて一件落着。かと思ったが、被害者の少女からも事情を聞かないといけないというこのなのだけど、少女はいまだに公に抱きついたままで公の胸に顔を埋めていた。
あとからやった来た女性警官や公が話しかけ、なんとか少女から事情を聞こうとしたのだけど、少女は動こうともしなかった。
「落ち着いた後日にって言いたいんだけど、そのためにはその子の連絡先を教えてもらわないといけないしな~」
警官は困ったように頭を掻いていた。
その時、どこからともなく着信音が聞こえてきた。
みんなして耳をすますと少女のポケットから聞こえてきていた。
「ちょっと失礼」
少女が反応しないので公がポケットを探ってスマホを取り出して画面を見ると、お父さんと出ていたので警官に差し出した。
それを見た警官は少女に話しかけた。
「出てもいいかな?」
しかし、少女の反応はやっぱりない。なので、警官は電話をスピーカーモードにして出ることにした。
「もしもし」
『貴様は誰だー!なぜ雛の電話に男が出るんだー!』
いきなり聞こえてきた男性の大声に少女以外の全員が耳を塞いだ。
それと同時に少女の名前が雛だということがわかったのでそれは1歩前進といえた。
「私は○○駅内にある交番の警官でして」
『警察!?まさか!雛がなにか事件に巻き込まれたのですか!?雛は大丈夫なのですか!?』
直後、ドゴッ!という音がしたかと思うと男性の声が聞こえなくなった。
「あの~」
警官が戸惑った様子で問いかけると、
『お電話を代わりました。雛の母です。それで、雛は大丈夫なのですか?』
「はい。今回雛さんは痴漢にあったのですが、近くに乗っていた学生に助けられたので無事ですし、犯人もしっかり逮捕されています」
警官の言葉を聞いて雛母がホッとしていたのが聞いてとれた。
「今○○駅に居ますので、迎えにきてもらえませんか?」
『わかりました。すぐに向かわせてもらいます』
「お願いします」
『そちらには30分ほどで着くと思います』
「わかりました」
電話がきれ、なんとかなりそうなので警官はホッとしていた。
「君達の名前と学校を聞いておきたいんだけど」
警官の言葉に公達は名前と学校名を言った。
「今回は痴漢を捕まえてくれてありがとう」
「いえ。たまたま近くに乗り合わせていただけですから」
公が言うと桜達も頷いていた。
「そうか。今日はもう帰っていい、と言いたいんだが………」
警官は公を見た。雛は相変わらず公に抱きついたまま離れようとしない。
「桜達は先に帰っていていいぞ」
一瞬公と雛の様子を見た桜達は頷いた。
「わかったわ」
「それじゃあね~」
桜達が帰ったあと、まだ時間があるので女性警官が公にお茶を差し出した。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
お茶を飲んでゆっくりしながら雛の両親を待っていると、
「雛ー!」
雛の名前を叫びながらやって来た男性。つまり雛父なのだろう。その雛父は雛が抱きついている公を見つけると、般若のような表情で公に迫った。
「貴様が痴漢かー!」
「違うでしょ!」
雛父の後ろからやって来た女性、雛母が雛父の頭を殴って床に沈めた。
「痴漢に抱きついているわけないでしょ」
床に倒れる雛父に呆れた視線を向けていた雛母は公へ視線をうつした。
「あなたが雛を痴漢から助けてくれた学生さんね」
「はい」
「雛を助けてくれてありがとう」
「いえ。たまたま近くに乗り合わせていただけですから」
公の返事を聞いた雛母は微笑んだ。
「だとしても」
立ち上がった雛父。
「なぜ雛は彼に抱きついているんだ」
「なぜなの?」
それは雛母も疑問に思っていたので首を傾げた。
「痴漢を助けた時に抱きつかれて、それから離してくれないんですよ」
「まぁまぁ」
なぜか嬉しそうに微笑んでいる雛母とは違い、にこやかに近づいてきた雛父は雛の前にしゃがみこんだ。
「雛。お父さんが来たからお父さんに抱きつきなさい」
しかし、雛は反応すらせずに公に抱きついている。
そのことに雛父は公を睨み付けた。
「あらあら。雛」
雛母が話しかけるとようやく雛は反応して顔だけ振り返った。
「お母さん?」
「そうよ」
自分の時には反応しなかったのに、雛母が話しかけるとすぐに反応したことにショックを受けて固まっている雛父を横にどけた雛母は、雛の頭を撫でた。
「もう大丈夫だから彼を離してあげてくれるかな?」
雛母の言葉を不思議に思った雛は、抱きついている公を見上げて見つめあった。
直後、顔を赤くした雛は慌てて公から離れて雛母の後ろに隠れた。
「ほら、雛。助けてもらったんだからお礼を言わないと」
雛母に促されて雛は顔を少し出した。
「助けてくれてありがとう」
「どういたしまして」
公が微笑みかけると雛は顔を引っ込めて隠れてしまった。
「あらあら。私からも改めてありがとうございました。ほら、あなたも」
雛母につつかれた雛父はハッと我に返ったが、その目はいまだに公を睨んでいた。なので、雛母が殴り付けた。
「あなた」
強く言われた雛父は、渋々といった感じでお礼を言った。
「雛を助けてくれたことには感謝している」
「もう。すいませんね。それで後日お礼がしたいから連絡先を教えてもらえるかしら」
「そこまでのことはしてないので、これで失礼します」
3人に一礼して立ち去ろうとした公の袖を雛が掴んだ。
「連絡先教えてくれないの?」
さすがにこの手は振りほどきにくい公は頭を掻いた。
「スマホ貸して」
公が差し出した手に雛がスマホを乗せると、公は自分の連絡先を打ち込んだ。
「はい」
スマホを返してもらった雛はどこか嬉しそうに微笑んだ。
「それじゃあ、後日お礼をさせてもらうために連絡するから」
雛母の言葉に公は苦笑した。
「先に帰ってもらった友達も手伝ってくれたので、みんな一緒にならよろこんで」
「もちろん。雛を助けてくれたみんなにお礼を言いたいわね」
笑顔で頷いた雛母を見て公はもう1度一礼して交番をあとにした。
◇
翌日の小説高校では、緊急の朝礼が行われた。もちろん話題は公達が痴漢を捕まえたことであり、公達は壇上に並んで表彰を受けた。
朝礼も終わって帰ってきた教室。
「くそ!なぜ貴様達が我より目立っている!」
中二が訳のわからないキレかたをしているので、無視して公と蛍は席に座った。
「しかし、よく痴漢に気づいたな。もしかしてお前がやったのか?」
「なるほど!自作自演か!」
庵の冗談を真に受けて変なことを言い出した中二を庵が殴って倒し、冗談を言った庵の頭を公が叩いた。
「バカなこと言うな」
「あはは。すまんすまん。まさか本気にするバカがいるとはな」
笑ってる庵の頭を朧月が再度叩いた。
「でも、公がほとんど1人で解決したから僕としては申し訳ない感じなんだけどね」
「そうなのか?」
「そんなことはないさ。俺が気づけたのは被害者の少女が勇気を振り絞って助けを求めてきたからだし、逃げる犯人を取り押さえたのは蛍達だろ」
そうは言われてもなんとも言えない表情をしている蛍。
「なにはともあれ、協力して痴漢を捕まえた2人はスゴいぞ」
みんなから拍手を送られた蛍はハニカミ、公もそれを見て微笑んだ。
あとからやった来た女性警官や公が話しかけ、なんとか少女から事情を聞こうとしたのだけど、少女は動こうともしなかった。
「落ち着いた後日にって言いたいんだけど、そのためにはその子の連絡先を教えてもらわないといけないしな~」
警官は困ったように頭を掻いていた。
その時、どこからともなく着信音が聞こえてきた。
みんなして耳をすますと少女のポケットから聞こえてきていた。
「ちょっと失礼」
少女が反応しないので公がポケットを探ってスマホを取り出して画面を見ると、お父さんと出ていたので警官に差し出した。
それを見た警官は少女に話しかけた。
「出てもいいかな?」
しかし、少女の反応はやっぱりない。なので、警官は電話をスピーカーモードにして出ることにした。
「もしもし」
『貴様は誰だー!なぜ雛の電話に男が出るんだー!』
いきなり聞こえてきた男性の大声に少女以外の全員が耳を塞いだ。
それと同時に少女の名前が雛だということがわかったのでそれは1歩前進といえた。
「私は○○駅内にある交番の警官でして」
『警察!?まさか!雛がなにか事件に巻き込まれたのですか!?雛は大丈夫なのですか!?』
直後、ドゴッ!という音がしたかと思うと男性の声が聞こえなくなった。
「あの~」
警官が戸惑った様子で問いかけると、
『お電話を代わりました。雛の母です。それで、雛は大丈夫なのですか?』
「はい。今回雛さんは痴漢にあったのですが、近くに乗っていた学生に助けられたので無事ですし、犯人もしっかり逮捕されています」
警官の言葉を聞いて雛母がホッとしていたのが聞いてとれた。
「今○○駅に居ますので、迎えにきてもらえませんか?」
『わかりました。すぐに向かわせてもらいます』
「お願いします」
『そちらには30分ほどで着くと思います』
「わかりました」
電話がきれ、なんとかなりそうなので警官はホッとしていた。
「君達の名前と学校を聞いておきたいんだけど」
警官の言葉に公達は名前と学校名を言った。
「今回は痴漢を捕まえてくれてありがとう」
「いえ。たまたま近くに乗り合わせていただけですから」
公が言うと桜達も頷いていた。
「そうか。今日はもう帰っていい、と言いたいんだが………」
警官は公を見た。雛は相変わらず公に抱きついたまま離れようとしない。
「桜達は先に帰っていていいぞ」
一瞬公と雛の様子を見た桜達は頷いた。
「わかったわ」
「それじゃあね~」
桜達が帰ったあと、まだ時間があるので女性警官が公にお茶を差し出した。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
お茶を飲んでゆっくりしながら雛の両親を待っていると、
「雛ー!」
雛の名前を叫びながらやって来た男性。つまり雛父なのだろう。その雛父は雛が抱きついている公を見つけると、般若のような表情で公に迫った。
「貴様が痴漢かー!」
「違うでしょ!」
雛父の後ろからやって来た女性、雛母が雛父の頭を殴って床に沈めた。
「痴漢に抱きついているわけないでしょ」
床に倒れる雛父に呆れた視線を向けていた雛母は公へ視線をうつした。
「あなたが雛を痴漢から助けてくれた学生さんね」
「はい」
「雛を助けてくれてありがとう」
「いえ。たまたま近くに乗り合わせていただけですから」
公の返事を聞いた雛母は微笑んだ。
「だとしても」
立ち上がった雛父。
「なぜ雛は彼に抱きついているんだ」
「なぜなの?」
それは雛母も疑問に思っていたので首を傾げた。
「痴漢を助けた時に抱きつかれて、それから離してくれないんですよ」
「まぁまぁ」
なぜか嬉しそうに微笑んでいる雛母とは違い、にこやかに近づいてきた雛父は雛の前にしゃがみこんだ。
「雛。お父さんが来たからお父さんに抱きつきなさい」
しかし、雛は反応すらせずに公に抱きついている。
そのことに雛父は公を睨み付けた。
「あらあら。雛」
雛母が話しかけるとようやく雛は反応して顔だけ振り返った。
「お母さん?」
「そうよ」
自分の時には反応しなかったのに、雛母が話しかけるとすぐに反応したことにショックを受けて固まっている雛父を横にどけた雛母は、雛の頭を撫でた。
「もう大丈夫だから彼を離してあげてくれるかな?」
雛母の言葉を不思議に思った雛は、抱きついている公を見上げて見つめあった。
直後、顔を赤くした雛は慌てて公から離れて雛母の後ろに隠れた。
「ほら、雛。助けてもらったんだからお礼を言わないと」
雛母に促されて雛は顔を少し出した。
「助けてくれてありがとう」
「どういたしまして」
公が微笑みかけると雛は顔を引っ込めて隠れてしまった。
「あらあら。私からも改めてありがとうございました。ほら、あなたも」
雛母につつかれた雛父はハッと我に返ったが、その目はいまだに公を睨んでいた。なので、雛母が殴り付けた。
「あなた」
強く言われた雛父は、渋々といった感じでお礼を言った。
「雛を助けてくれたことには感謝している」
「もう。すいませんね。それで後日お礼がしたいから連絡先を教えてもらえるかしら」
「そこまでのことはしてないので、これで失礼します」
3人に一礼して立ち去ろうとした公の袖を雛が掴んだ。
「連絡先教えてくれないの?」
さすがにこの手は振りほどきにくい公は頭を掻いた。
「スマホ貸して」
公が差し出した手に雛がスマホを乗せると、公は自分の連絡先を打ち込んだ。
「はい」
スマホを返してもらった雛はどこか嬉しそうに微笑んだ。
「それじゃあ、後日お礼をさせてもらうために連絡するから」
雛母の言葉に公は苦笑した。
「先に帰ってもらった友達も手伝ってくれたので、みんな一緒にならよろこんで」
「もちろん。雛を助けてくれたみんなにお礼を言いたいわね」
笑顔で頷いた雛母を見て公はもう1度一礼して交番をあとにした。
◇
翌日の小説高校では、緊急の朝礼が行われた。もちろん話題は公達が痴漢を捕まえたことであり、公達は壇上に並んで表彰を受けた。
朝礼も終わって帰ってきた教室。
「くそ!なぜ貴様達が我より目立っている!」
中二が訳のわからないキレかたをしているので、無視して公と蛍は席に座った。
「しかし、よく痴漢に気づいたな。もしかしてお前がやったのか?」
「なるほど!自作自演か!」
庵の冗談を真に受けて変なことを言い出した中二を庵が殴って倒し、冗談を言った庵の頭を公が叩いた。
「バカなこと言うな」
「あはは。すまんすまん。まさか本気にするバカがいるとはな」
笑ってる庵の頭を朧月が再度叩いた。
「でも、公がほとんど1人で解決したから僕としては申し訳ない感じなんだけどね」
「そうなのか?」
「そんなことはないさ。俺が気づけたのは被害者の少女が勇気を振り絞って助けを求めてきたからだし、逃げる犯人を取り押さえたのは蛍達だろ」
そうは言われてもなんとも言えない表情をしている蛍。
「なにはともあれ、協力して痴漢を捕まえた2人はスゴいぞ」
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