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45話
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ゴールデンウィーク4日目。
公は薫と一緒に変更になった集合場所の喫茶店前で桜達を待っていた。
「あれ?公くんに薫ちゃん」
「おはよう、彩」
「おはようございます。公くん達も桜ちゃんに誘われてたんですか?」
「あぁ。4月のうちから時間あけといてとしつこく言われてたからな」
公が苦笑しながら答えていると、背後から頭を叩かれた。
「しつこくて悪かったわね」
公の頭を叩いたのは桜でその後ろには楓と暁もいた。
「1週間以上前から毎日10回もラインで『時間あけといて』と連絡してきていたくせにしつこくないと?」
「うわ~。さすがにそれはダメだよ~」
「しつこいって言われても仕方ないわね」
「うぐっ」
反論できない桜はブスッとなってしまった。
「え~と。それで今日はどこに行くのですか?」
もともとどこに行くのか気になっていたし、話題転換になるので彩は桜に問いかけた。
「もちろん。卓球道場よ」
ラケットとシューズ持って行く場所なんてそれぐらいしかないだろう。
「というわけで行くわよ」
公と彩の手を引いて強引に歩き出す桜に公はため息を吐き、彩は戸惑っていた。
そのまま強引に連れてこられた卓球道場では球と瑠璃が待っていた。
「おはようございます」
「おはよう」
「おはよう。それじゃあストレッチ終わったらさっそく始めましょうか」
「はい」
頷いた桜は公にラケットとシューズを差し出すと、受け取った公はシューズを履いて軽くストレッチを始めた。
それを見て彩もシューズに履き替えてストレッチをした。
「最初は誰と誰が試合する?」
「私と彩で」
桜が手をあげた。
「えっ?試合するのですか?」
「卓球道場に卓球しに来てるんだから試合するのは普通でしょ」
その理屈についていけない彩はかなり戸惑っていた。
「いいからいいから」
無理矢理彩を台につかせると、桜は反対側に回った。
「とりあえず、軽くラリーしよっか」
桜がピンポン球を打ち出すと、流れから断れなくなった彩はラリーを始めた。
2人のラリーを見ていた瑠璃は「ほぉ~」と感心していた。
「ねぇ、公くん」
「なんですか?」
「あの子ってうちの生徒なの?」
公へ小声で話しかけながら瑠璃は彩を指差した。
「えぇ。今年の1年生ですよ」
「ふ~ん。あの子って卓球してたの」
「そこまでは知りませんね」
「中学の時にしてたって言ってましたよ。だから桜が連れてきたのです」
話に入ってきた楓の言葉に瑠璃は頷いた。
「だから桜ちゃんのラリーのスピードにもついてこれるくらい上手いんだね」
瑠璃が納得していると、ラリーを終えた2人はじゃんけんでサーブを決めて『お願いします』と挨拶をして試合が始まった。
試合が始まると彩のスイッチが入って戸惑いがなくなり、壮絶なラリーの応酬が始まった。
互いに譲らない点の取り合いはデュースにまでもつれ込んだが、最後は彩が押しきって勝った。
「負けたー!」
床に寝転び大の字になった桜はどこか嬉しそうだった。勝った彩は小さいながらもガッツポーズをすると桜のもとに行き、手を差し伸べた。
桜は彩を見上げて微笑みかけるとその手を掴んで立ち上がった。
「強いわね、彩」
「桜ちゃんだって」
2人は微笑みあった。
「それじゃあ次は私と公くんね」
瑠璃が公を見た。
「わかりました」
頷いた公は台につくと瑠璃とラリーを始めた。その後のじゃんけんでサーブは公からになった。
「さぁ~て、早めに決着つけないと辛いだろうな~」
この前の卓と公の試合を思い出していた瑠璃は速攻でかたをつける気でいたが、公が粘ってくるので桜達の試合同様長引いていた。
「やっぱり辛い!」
持久戦になったことで疲労が溜まってきた瑠璃が叫んだ。しかし、最後は粘る公を振り切る形で瑠璃が勝った。
「よし!」
嬉しそうに瑠璃は拳を突き上げた。
2試合続けて熱戦を見せられた球が早く試合をしたくてうずうずしているのを見て、桜は彩を見た。
彩もやる気になっていたので、
「次は、球さんと彩」
やる気十分の彩は戸惑うことなく台について球とラリーを始めた。その姿を見ながら桜はうんと頷く。
「そういえば、公くんってなんでそんなに卓球上手いの?」
ドリンクを飲んで一息吐いた瑠璃はふと疑問に思ったことを問いかけた。
「昔っから桜の練習相手をさせられていたからでしょうね」
「へぇ。そうなんだ。じゃあ、今の桜ちゃんがここまで強いのって公くんのおかげなんだ」
「それは桜が努力したからであって、俺のおかげなんかじゃないですよ」
謙遜する公を見て微笑んだ瑠璃は公の頭を撫でた。
「なんですか?」
公は瑠璃の手をはらことなく問いかける。
「そういうことをさらっと言えるいい子だなって思ってね」
さらに微笑んだ瑠璃はそのまま撫で続けた。しかし、さすがに撫で続けられると恥ずかしくなった公。
「そろそろ撫でるの止めてもらえないですか?」
「あっ。ゴメンね」
瑠璃は撫でるのを止めて試合のほうに視線をうつした。試合は自力で勝る球が終始押してそのまま勝ちきった。
その後、総当たりで試合をした結果、全勝の瑠璃がトップで2位は球。
3人はというと、公は桜に負けて彩に勝ち、桜は公に勝って彩に負け、彩は公に負けて桜に勝つという三すくみの状態になって3位。
「彩とダブルス組んでみたいから相手お願いできますか?」
桜のその提案に瑠璃が公と腕を組んだ。
「なら私と公くんで相手するわ」
互いに即興ペアでのダブルスの試合なのだが、もちろん瑠璃が強いというのもあるけど、それを除いても公・瑠璃ペアのほうが動きがよかった。
そのまま公・瑠璃ペアが勝利した。
「ねぇ公くん!」
試合が終わった瞬間、瑠璃が公に迫った。
「なんですか?」
あまりの勢いに公は少しひいていた。
「私とミックスダブルスのペアになって!」
「え~と。俺卓球部の部員じゃないんですけど」
「ミックスダブルスの時だけでいいから!」
さらに迫ってくる瑠璃を見て公は頭を掻いた。
「すいません。お断りします」
公の言葉に瑠璃はガーンと落ち込んで座り込んでしまった。
「はぁ。公くんとなら全国優勝出来る気がしたのに」
瑠璃の呟きに公は苦笑し、桜は頷き、彩と球は驚いていた。
「瑠璃先輩。確かに公くんは強いでしょうけど、そこまで言えるほどではないと思いますよ?」
本人を目の前にこんなことを言うと失礼なのだが、公も球と同じ考えなので怒ったりするどころか頷いて同調していた。
すると、立ち上がった瑠璃が球を指差した。
「公くんとダブルスを組んだら私の言うことが理解できるわ」
ということで、球は公とダブルスを組んで桜・瑠璃組と試合をして勝った。直後、瑠璃が球を見ると、球は驚いた表情で公を見ていた。
「私の言ってたことが理解できた?」
球は瑠璃のほうへ視線を向けると頷いた。
「どういうことなのですか?」
唯一公とダブルスを組んでいない彩が首を傾げた。
「公ってさ、昔から呼吸とかリズムとかを人に合わせることが上手かったのよ。だから、即興でペアを組んでも公がこちらにリズムとかを合わせてやりやすいようにしてくれるからペアを組む相手としては最高なのよ」
「そんなにスゴいのですか?」
「組めばわかるよ」
そうなると彩も公とダブルスを組んで桜・球ペアと試合をしてその実感を体感した。
「確かに、これはスゴいですね」
「でしょ」
4人に見つめられた公は逃げるように楓達のもとへ行って休憩を始めた。
そんな公から彩へ視線をうつした桜は問いかける。
「彩。卓球部に入らない?」
その言葉に興味をもった瑠璃や球の視線も彩に集まった。
「それだけの強さと卓球を好きな気持ちがあるんだったら絶対に卓球部に入るべきだよ!」
桜の言葉を聞いた彩は悩んでいた。
「少し考えさせてもらっていいかな?」
「もちろん」
桜が微笑むと、彩も微笑んだ。
公は薫と一緒に変更になった集合場所の喫茶店前で桜達を待っていた。
「あれ?公くんに薫ちゃん」
「おはよう、彩」
「おはようございます。公くん達も桜ちゃんに誘われてたんですか?」
「あぁ。4月のうちから時間あけといてとしつこく言われてたからな」
公が苦笑しながら答えていると、背後から頭を叩かれた。
「しつこくて悪かったわね」
公の頭を叩いたのは桜でその後ろには楓と暁もいた。
「1週間以上前から毎日10回もラインで『時間あけといて』と連絡してきていたくせにしつこくないと?」
「うわ~。さすがにそれはダメだよ~」
「しつこいって言われても仕方ないわね」
「うぐっ」
反論できない桜はブスッとなってしまった。
「え~と。それで今日はどこに行くのですか?」
もともとどこに行くのか気になっていたし、話題転換になるので彩は桜に問いかけた。
「もちろん。卓球道場よ」
ラケットとシューズ持って行く場所なんてそれぐらいしかないだろう。
「というわけで行くわよ」
公と彩の手を引いて強引に歩き出す桜に公はため息を吐き、彩は戸惑っていた。
そのまま強引に連れてこられた卓球道場では球と瑠璃が待っていた。
「おはようございます」
「おはよう」
「おはよう。それじゃあストレッチ終わったらさっそく始めましょうか」
「はい」
頷いた桜は公にラケットとシューズを差し出すと、受け取った公はシューズを履いて軽くストレッチを始めた。
それを見て彩もシューズに履き替えてストレッチをした。
「最初は誰と誰が試合する?」
「私と彩で」
桜が手をあげた。
「えっ?試合するのですか?」
「卓球道場に卓球しに来てるんだから試合するのは普通でしょ」
その理屈についていけない彩はかなり戸惑っていた。
「いいからいいから」
無理矢理彩を台につかせると、桜は反対側に回った。
「とりあえず、軽くラリーしよっか」
桜がピンポン球を打ち出すと、流れから断れなくなった彩はラリーを始めた。
2人のラリーを見ていた瑠璃は「ほぉ~」と感心していた。
「ねぇ、公くん」
「なんですか?」
「あの子ってうちの生徒なの?」
公へ小声で話しかけながら瑠璃は彩を指差した。
「えぇ。今年の1年生ですよ」
「ふ~ん。あの子って卓球してたの」
「そこまでは知りませんね」
「中学の時にしてたって言ってましたよ。だから桜が連れてきたのです」
話に入ってきた楓の言葉に瑠璃は頷いた。
「だから桜ちゃんのラリーのスピードにもついてこれるくらい上手いんだね」
瑠璃が納得していると、ラリーを終えた2人はじゃんけんでサーブを決めて『お願いします』と挨拶をして試合が始まった。
試合が始まると彩のスイッチが入って戸惑いがなくなり、壮絶なラリーの応酬が始まった。
互いに譲らない点の取り合いはデュースにまでもつれ込んだが、最後は彩が押しきって勝った。
「負けたー!」
床に寝転び大の字になった桜はどこか嬉しそうだった。勝った彩は小さいながらもガッツポーズをすると桜のもとに行き、手を差し伸べた。
桜は彩を見上げて微笑みかけるとその手を掴んで立ち上がった。
「強いわね、彩」
「桜ちゃんだって」
2人は微笑みあった。
「それじゃあ次は私と公くんね」
瑠璃が公を見た。
「わかりました」
頷いた公は台につくと瑠璃とラリーを始めた。その後のじゃんけんでサーブは公からになった。
「さぁ~て、早めに決着つけないと辛いだろうな~」
この前の卓と公の試合を思い出していた瑠璃は速攻でかたをつける気でいたが、公が粘ってくるので桜達の試合同様長引いていた。
「やっぱり辛い!」
持久戦になったことで疲労が溜まってきた瑠璃が叫んだ。しかし、最後は粘る公を振り切る形で瑠璃が勝った。
「よし!」
嬉しそうに瑠璃は拳を突き上げた。
2試合続けて熱戦を見せられた球が早く試合をしたくてうずうずしているのを見て、桜は彩を見た。
彩もやる気になっていたので、
「次は、球さんと彩」
やる気十分の彩は戸惑うことなく台について球とラリーを始めた。その姿を見ながら桜はうんと頷く。
「そういえば、公くんってなんでそんなに卓球上手いの?」
ドリンクを飲んで一息吐いた瑠璃はふと疑問に思ったことを問いかけた。
「昔っから桜の練習相手をさせられていたからでしょうね」
「へぇ。そうなんだ。じゃあ、今の桜ちゃんがここまで強いのって公くんのおかげなんだ」
「それは桜が努力したからであって、俺のおかげなんかじゃないですよ」
謙遜する公を見て微笑んだ瑠璃は公の頭を撫でた。
「なんですか?」
公は瑠璃の手をはらことなく問いかける。
「そういうことをさらっと言えるいい子だなって思ってね」
さらに微笑んだ瑠璃はそのまま撫で続けた。しかし、さすがに撫で続けられると恥ずかしくなった公。
「そろそろ撫でるの止めてもらえないですか?」
「あっ。ゴメンね」
瑠璃は撫でるのを止めて試合のほうに視線をうつした。試合は自力で勝る球が終始押してそのまま勝ちきった。
その後、総当たりで試合をした結果、全勝の瑠璃がトップで2位は球。
3人はというと、公は桜に負けて彩に勝ち、桜は公に勝って彩に負け、彩は公に負けて桜に勝つという三すくみの状態になって3位。
「彩とダブルス組んでみたいから相手お願いできますか?」
桜のその提案に瑠璃が公と腕を組んだ。
「なら私と公くんで相手するわ」
互いに即興ペアでのダブルスの試合なのだが、もちろん瑠璃が強いというのもあるけど、それを除いても公・瑠璃ペアのほうが動きがよかった。
そのまま公・瑠璃ペアが勝利した。
「ねぇ公くん!」
試合が終わった瞬間、瑠璃が公に迫った。
「なんですか?」
あまりの勢いに公は少しひいていた。
「私とミックスダブルスのペアになって!」
「え~と。俺卓球部の部員じゃないんですけど」
「ミックスダブルスの時だけでいいから!」
さらに迫ってくる瑠璃を見て公は頭を掻いた。
「すいません。お断りします」
公の言葉に瑠璃はガーンと落ち込んで座り込んでしまった。
「はぁ。公くんとなら全国優勝出来る気がしたのに」
瑠璃の呟きに公は苦笑し、桜は頷き、彩と球は驚いていた。
「瑠璃先輩。確かに公くんは強いでしょうけど、そこまで言えるほどではないと思いますよ?」
本人を目の前にこんなことを言うと失礼なのだが、公も球と同じ考えなので怒ったりするどころか頷いて同調していた。
すると、立ち上がった瑠璃が球を指差した。
「公くんとダブルスを組んだら私の言うことが理解できるわ」
ということで、球は公とダブルスを組んで桜・瑠璃組と試合をして勝った。直後、瑠璃が球を見ると、球は驚いた表情で公を見ていた。
「私の言ってたことが理解できた?」
球は瑠璃のほうへ視線を向けると頷いた。
「どういうことなのですか?」
唯一公とダブルスを組んでいない彩が首を傾げた。
「公ってさ、昔から呼吸とかリズムとかを人に合わせることが上手かったのよ。だから、即興でペアを組んでも公がこちらにリズムとかを合わせてやりやすいようにしてくれるからペアを組む相手としては最高なのよ」
「そんなにスゴいのですか?」
「組めばわかるよ」
そうなると彩も公とダブルスを組んで桜・球ペアと試合をしてその実感を体感した。
「確かに、これはスゴいですね」
「でしょ」
4人に見つめられた公は逃げるように楓達のもとへ行って休憩を始めた。
そんな公から彩へ視線をうつした桜は問いかける。
「彩。卓球部に入らない?」
その言葉に興味をもった瑠璃や球の視線も彩に集まった。
「それだけの強さと卓球を好きな気持ちがあるんだったら絶対に卓球部に入るべきだよ!」
桜の言葉を聞いた彩は悩んでいた。
「少し考えさせてもらっていいかな?」
「もちろん」
桜が微笑むと、彩も微笑んだ。
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