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《祠》の章
【匙】
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「誰も無傷で無事に帰ってきた神主を見ていない? でも確か、朱糸守の逸話は無事に帰ってきたから出来たものなんだろ?」
女性から告げられた言葉に弐沙は食い気味に訊く。
「確かにそうなんだけどねぇ。それは、始めかなえさんが余りにも嬉しそうに『弟が帰ってきたんです。しかも無傷で』と嬉しそうに村中に言って廻って居たんだよ。一応、当時の村長がその後かなえさんたちの家に行って確かめては言ったらしいが、みそぐ君の声は聞こえても姿が見えなかったらしい。声は聞こえたから生きて帰ってきたのだろうと村長は判断したというわけなんじゃ」
「つまりは声だけで神主の生存確認を行ったから、それが本当の神主なのか分からないということか……」
弐沙の言葉に女性はコクコクとうなずく。
「村のほかの人にも聞いてみるとええよ。もしかしたら姿を見た人がいるかもしれん」
「おばあさん、お話聞かせてくれてありがとー!」
「また私でよければ話の相手をしておくれー」
怜が嬉しそうに手を振ると、女性はそう言って草刈りを再開し始めた。
「戻ってからの神主の姿を見た奴か……」
「村の中で誰も居ないって言うのが妙だよねぇ?」
そんな話をしながら村を歩いて廻る。
すると、宿泊先で弐沙たちにご飯を提供してくれている婦人会の方々が道端で井戸端会議をしているのが見える。
「婦人会の人たちだー!」
その姿を見るなり、怜がその井戸端会議に向けて駆け出していく。
「あ、お泊りの方ですね。おはようございます。随分と早いんですね」
婦人会の方は愛想よく挨拶をすると、怜がおはようございますと返した。
「昨日の晩御飯すごく美味しかったです。今日の朝ご飯も楽しみだなぁー」
ニコニコと笑いながら怜が夕食の感想を述べると、婦人会の女性たちも満更でもなさそうな様子で嬉しそうに笑った。
「あら、そう言ってもらえるとうれしいわぁ。ところで、こんな朝早くからお散歩ですか?」
女性から訊ねられて、怜はちらっと弐沙を見る。
「兄さんの体力づくりの一環で神社の裏手を山登りしたんですよ。いい汗かいたよねー、兄さん」
にこりと弐沙の方を向いて笑いかける怜。
「そ、そうだな」
そんな返事を返した弐沙は少々怒りの感情が滲み出しているような気がした。
「あ、そうだ。質問なんですけど、朱絆神社の神主さんの姿を最近見た人っていますか?」
怜が思い出したかのように婦人会の女性陣に訊くと、皆互いの顔を見合わせる。
「みそぐさんのこと? いやぁ見てないわねぇ。神社にずっと篭もっているんでしょ?」
「神社から出たところ見たことないわ」
「お姉さんのかなえさんにはよく会うんだけど、弟さんは忙しいらしいからねぇ」
全員、首を振る。
「そうですか……」
「誰か、神主と会いそうな村の人はご存じないですか?」
弐沙が間髪入れずに質問を投げかける。
「私達は神社には滅多に立ち入らないからねぇ……」
「行くとしたら、村長か……あ、夏陽君は?」
「確かに、夏陽君ならよく神社へ配達に行っているから会っているかも!」
「夏陽……」
婦人会の女性たちが全員、夏陽の名前を口にした。
「ありがとうございます。それでは、私達はこれで。朝ご飯楽しみにしていますね」
女性たちに礼をして、弐沙達は宿泊先へと歩く。
「どうする? 夏陽に訊いてみる?」
怜は小声で弐沙に囁く。
「奴は正体が全くつかめないからなぁ……。下手な質問をするとアイツに本当の目的がバレてしまうかもしれないが、一応訊いてみるのが手だろうな」
「ご飯食べた後に村を歩いて廻ったらきっと出会うから、その時にでも訊いてみよう」
「そんなに都合よく会えるものなのか? いくら配達が仕事だからって……」
歩きながらヒソヒソと話す、弐沙と怜。そんな二人の背後から声が聞こえた。
「朝の早くから村のメインストリートで何ヒソヒソと話をしてるんだ?」
その声に弐沙と怜がビクッと肩が上がる。
振り返ると、そこには噂をしていた夏陽の姿があった。
「おっ、夏陽じゃーん。夏陽こそこんな早い時間にどうしたのー?」
「元気が良い方だからお前は怜かー。早朝に空き瓶を回収してくれてって頼まれてさー。今向かおうとしてたらお前らが通ってて声をかけたんだよー。お前らの方こそこんな朝早くから散歩かぁ?」
「アンタが昨日勧めてくれた神社の方へ行ったんだ」
弐沙が夏陽にそう言った。
「おっ、早速行ったのかー。よかったろ? 空気とか澄んでて」
「そうだな。療養にもってこいだったし、気になることを調べる切欠にもなった」
「気になることって?」
夏陽が首を傾げた。
「いや、なんの他愛の無いことだが、あの神社で奉られている神様って何だろうと思ってな。聞いた話、シュカという神様らしいな」
「そうだよ。縁結びの神様ってじいちゃんばあちゃんが言ってた」
「ほぉ。ところで夏陽」
「ん? なんだい?」
「神主の顔って見たことあるのかい?」
弐沙の質問に夏陽は眉をピクリと動かす。
「いや、神主代理の姿は知っているのだが、肝心の神主の顔が分からなくてな。村の人もなかなか姿を見せないから会ったことがないという人たちばかりで、夏陽なら神社にも配達を行っているからってあったことあるんじゃないかという話を聞いたのでな」
「おう。配達でサインをもらったとき何度か会った事あるぜ。ちょっと最近体が弱くなってきたらしくてなかなか外へは出歩けなくなったらしいがハキハキと物事を話す元気なじいさんだったよ」
「ということは、村で唯一神主の姿を見たことのある人間は夏陽だけということだな」
「え、マジで? 俺だけ? なんだか得した気分だなぁ」
夏陽は嬉しそうに小躍りをする。
「俺らも会おうと思ったら会えるかなぁー?」
「どうなんだろうなぁ? かなえさんの許可が下りたらいけるんじゃないか? なかなか難しそうだけど」
「そっかー。残念」
怜は本当に残念そうな顔を夏陽に向けた。
「ありがとう。ちょっとあの神社について分かったような気がするよ。それでは、私たちは朝ご飯を食べに宿泊先へと戻る」
「夏陽は配達がんばってねー!」
「あぁ、二人とも気をつけてなー!」
そう言って双方、別の方向へと歩き始めるのであった。
女性から告げられた言葉に弐沙は食い気味に訊く。
「確かにそうなんだけどねぇ。それは、始めかなえさんが余りにも嬉しそうに『弟が帰ってきたんです。しかも無傷で』と嬉しそうに村中に言って廻って居たんだよ。一応、当時の村長がその後かなえさんたちの家に行って確かめては言ったらしいが、みそぐ君の声は聞こえても姿が見えなかったらしい。声は聞こえたから生きて帰ってきたのだろうと村長は判断したというわけなんじゃ」
「つまりは声だけで神主の生存確認を行ったから、それが本当の神主なのか分からないということか……」
弐沙の言葉に女性はコクコクとうなずく。
「村のほかの人にも聞いてみるとええよ。もしかしたら姿を見た人がいるかもしれん」
「おばあさん、お話聞かせてくれてありがとー!」
「また私でよければ話の相手をしておくれー」
怜が嬉しそうに手を振ると、女性はそう言って草刈りを再開し始めた。
「戻ってからの神主の姿を見た奴か……」
「村の中で誰も居ないって言うのが妙だよねぇ?」
そんな話をしながら村を歩いて廻る。
すると、宿泊先で弐沙たちにご飯を提供してくれている婦人会の方々が道端で井戸端会議をしているのが見える。
「婦人会の人たちだー!」
その姿を見るなり、怜がその井戸端会議に向けて駆け出していく。
「あ、お泊りの方ですね。おはようございます。随分と早いんですね」
婦人会の方は愛想よく挨拶をすると、怜がおはようございますと返した。
「昨日の晩御飯すごく美味しかったです。今日の朝ご飯も楽しみだなぁー」
ニコニコと笑いながら怜が夕食の感想を述べると、婦人会の女性たちも満更でもなさそうな様子で嬉しそうに笑った。
「あら、そう言ってもらえるとうれしいわぁ。ところで、こんな朝早くからお散歩ですか?」
女性から訊ねられて、怜はちらっと弐沙を見る。
「兄さんの体力づくりの一環で神社の裏手を山登りしたんですよ。いい汗かいたよねー、兄さん」
にこりと弐沙の方を向いて笑いかける怜。
「そ、そうだな」
そんな返事を返した弐沙は少々怒りの感情が滲み出しているような気がした。
「あ、そうだ。質問なんですけど、朱絆神社の神主さんの姿を最近見た人っていますか?」
怜が思い出したかのように婦人会の女性陣に訊くと、皆互いの顔を見合わせる。
「みそぐさんのこと? いやぁ見てないわねぇ。神社にずっと篭もっているんでしょ?」
「神社から出たところ見たことないわ」
「お姉さんのかなえさんにはよく会うんだけど、弟さんは忙しいらしいからねぇ」
全員、首を振る。
「そうですか……」
「誰か、神主と会いそうな村の人はご存じないですか?」
弐沙が間髪入れずに質問を投げかける。
「私達は神社には滅多に立ち入らないからねぇ……」
「行くとしたら、村長か……あ、夏陽君は?」
「確かに、夏陽君ならよく神社へ配達に行っているから会っているかも!」
「夏陽……」
婦人会の女性たちが全員、夏陽の名前を口にした。
「ありがとうございます。それでは、私達はこれで。朝ご飯楽しみにしていますね」
女性たちに礼をして、弐沙達は宿泊先へと歩く。
「どうする? 夏陽に訊いてみる?」
怜は小声で弐沙に囁く。
「奴は正体が全くつかめないからなぁ……。下手な質問をするとアイツに本当の目的がバレてしまうかもしれないが、一応訊いてみるのが手だろうな」
「ご飯食べた後に村を歩いて廻ったらきっと出会うから、その時にでも訊いてみよう」
「そんなに都合よく会えるものなのか? いくら配達が仕事だからって……」
歩きながらヒソヒソと話す、弐沙と怜。そんな二人の背後から声が聞こえた。
「朝の早くから村のメインストリートで何ヒソヒソと話をしてるんだ?」
その声に弐沙と怜がビクッと肩が上がる。
振り返ると、そこには噂をしていた夏陽の姿があった。
「おっ、夏陽じゃーん。夏陽こそこんな早い時間にどうしたのー?」
「元気が良い方だからお前は怜かー。早朝に空き瓶を回収してくれてって頼まれてさー。今向かおうとしてたらお前らが通ってて声をかけたんだよー。お前らの方こそこんな朝早くから散歩かぁ?」
「アンタが昨日勧めてくれた神社の方へ行ったんだ」
弐沙が夏陽にそう言った。
「おっ、早速行ったのかー。よかったろ? 空気とか澄んでて」
「そうだな。療養にもってこいだったし、気になることを調べる切欠にもなった」
「気になることって?」
夏陽が首を傾げた。
「いや、なんの他愛の無いことだが、あの神社で奉られている神様って何だろうと思ってな。聞いた話、シュカという神様らしいな」
「そうだよ。縁結びの神様ってじいちゃんばあちゃんが言ってた」
「ほぉ。ところで夏陽」
「ん? なんだい?」
「神主の顔って見たことあるのかい?」
弐沙の質問に夏陽は眉をピクリと動かす。
「いや、神主代理の姿は知っているのだが、肝心の神主の顔が分からなくてな。村の人もなかなか姿を見せないから会ったことがないという人たちばかりで、夏陽なら神社にも配達を行っているからってあったことあるんじゃないかという話を聞いたのでな」
「おう。配達でサインをもらったとき何度か会った事あるぜ。ちょっと最近体が弱くなってきたらしくてなかなか外へは出歩けなくなったらしいがハキハキと物事を話す元気なじいさんだったよ」
「ということは、村で唯一神主の姿を見たことのある人間は夏陽だけということだな」
「え、マジで? 俺だけ? なんだか得した気分だなぁ」
夏陽は嬉しそうに小躍りをする。
「俺らも会おうと思ったら会えるかなぁー?」
「どうなんだろうなぁ? かなえさんの許可が下りたらいけるんじゃないか? なかなか難しそうだけど」
「そっかー。残念」
怜は本当に残念そうな顔を夏陽に向けた。
「ありがとう。ちょっとあの神社について分かったような気がするよ。それでは、私たちは朝ご飯を食べに宿泊先へと戻る」
「夏陽は配達がんばってねー!」
「あぁ、二人とも気をつけてなー!」
そう言って双方、別の方向へと歩き始めるのであった。
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