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弐日目その3
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雑木林の中を進んでいく、弐沙達。
途中、高田が言ったとおりトラバサミなどの罠が仕掛けられており、それを一つずつ怜が解除して進む。
「さて……」
弐沙は何やら雑木林の周囲をキョロキョロして、何かを探すような仕草。
「弐沙、何かを探してるの?」
「カメラをな」
「カメラ?」
怜は首を傾げる。
「村の方には、監視カメラが仕掛けられていたのは知っているだろう」
「あぁ。そういえばあったねー」
F村にはあちらこちらに監視カメラが備え付けられていた。しかし、村の中にはその監視カメラの映像を見えるような場所は探しても無かったのだ。
「何処かで俺達の動きを監視してるの?」
「そうなるな」
弐沙は未だキョロキョロしながら雑木林を進む。
「ここら辺にはカメラは仕掛けられてないみたいだな」
「ねぇ、弐沙」
怜に呼ばれて、弐沙は足を止める。
「なんだ?」
「弐沙ってこの祭りについて何処まで知ってるの?」
「……どういう意味だ?」
怜の質問を質問で返す弐沙。
「神暴きに招待されたときの最初の一言だって祭りのことを知っているような口ぶりだったし、地図の事だって誰もこの場所が地図に記載されていないなんて知らないはずだからさ」
「……」
怜の言葉に無言を貫く弐沙。
「弐沙?」
「……知っているといえば知っている、知らないといえば知らないというそんなレベル話だ。知ったところでどうせ結末なんて変わらないからな」
「結末が変わらないなら、話してくれてもいいんじゃないかなぁー? だって、俺達運命共同体だし?」
「お前と運命を共にしたいとは絶対思わない」
「酷いなー」
怜はへらへらと笑う。
「カメラは設置されていないみたいだし、少し話しておくか。神暴きの参加者にはある共通事項がある」
「え、何々? 知りたい」
怜はワクワクしながら弐沙に訊ねる。
「それはな、“何らかの罪を犯している”ことだ。最初に行われた例の儀式の如く人を処罰するのが神暴きだ」
弐沙はまるで吐き捨てるかのように言う。
「でも、すごいね。どうやって調べるの? 警察にでも調べさせるのかな?」
「警察に簡単に見つかる犯罪者ならとっくに捕まっているだろう?」
二人はザクザクと雑木林を歩いていく。
「じゃあ、裏社会的なやつかな?」
「それよりはもっとあくどい集団だな。そして参加者はそのことで強請られ、参加せざるを得なくなる。しかも、参加して無事生き残るとたんまりとお金が貰え、罪も許され、一生遊んでいけると吹き込まれるんだ」
「ふーん。でも……」
怜は近くに設置してあった罠を解除しながら言う。
「……結局誰も助かることなんて出来ないんだよね」
「奴らが仕込んだ神暴きというゲームはそんな感じだな」
「奴らって?」
怜が訊いたと同時に進行方向に壁らしきものが見えた。
どうやら、ここから先は進めないらしい。
「いつの間にこんな壁なんて造ったのか、これも祭りを完璧に遂行させる為なのか」
弐沙は上を見る。壁の高さは目測でざっと2メートル半くらいに感じた。上には有刺鉄線が張り巡らされていて、飛び越えると体中が傷だらけになりそうだった。
「怜。飛ぶか何かして向こうの様子をみることは出来るか?」
「んー? 出来るかどうか分からないけど、やってみるよ」
すると怜は一本の木に登りだす。壁と同じ高さまで登ってみるが、葉が邪魔で向こうの様子を確認することは出来ない。次に怜の体重が支えきれるギリギリのところまで幹を渡り、壁に向かってジャンプした。次の瞬間、怜に向かって何かが飛んできた。
「おっと、あぶね!」
ギリギリのところで避け、地面へと着地する怜。
飛んできた物体を弐沙がすかさず確認しに行く。
地面へと落ちていたのは弓矢の矢だった。
「どうやらココにも罠が仕掛けられていたみたいだな。しかも鏃(やじり)にはご丁寧に何か塗られている。掠った瞬間お陀仏だったかもな」
「向こうも用意周到だねぇー。壁の向こうはただの川原は広がっていたのだけは見えたよー」
「そうか。そろそろ日も暮れるし、戻るとするか」
そう言って弐沙は来た道を戻ろうと歩みを進めた。
「そうだねー。あ、そうそう。さっきの話が途中だよ。奴らって誰?」
その言葉に弐沙の足が止まった。
「……この神暴きのスポンサー様のことだよ」
「スポンサー?」
「あぁ、この狂った祭りで賭け事をしているイカれたご貴族様たちさ」
そういう弐沙の顔は夕日の赤で禍々しく映った。
とある洋館の一室。
テーブルにはモーニングやドレス姿の男女、十人ほどが雑談をしていた。
皆、各々奇抜な仮面を被っており、互いの素顔を認識することは出来ない。
「今回は早い始まりで何事かと思いましたが、無事開催できたようで嬉しいですわ」
「私はこの日を指折り数えて待っていたんだ」
「わたくしもこの日のために愛馬を売ったのよ」
皆の手には小切手が握られており、テーブルの中央に置かれたスピーカーを見つめる
『さぁ、紳士淑女の皆々様。今回も壮大に始まった神暴きを祝して乾杯しようじゃないですか!』
スピーカーから発せられる音声に、男女は傍に置かれていたシャンパンが入っているグラスを手に取った。
『神が作りし、すばらしい遊戯に乾杯!』
「乾杯!」
チンとグラスがぶつかる音が部屋に木霊した。
「さて、今回はどんな残酷な惨状が繰り広げられるか楽しみだよ」
「父の代から参加させてもらっているけど、これだけは飽きないね」
「わたしく、今から興奮してきてゾクゾクいたしますわ」
「今回は中々のメンバーが集められたようだね」
ある男は一枚の紙切れをテーブルへと置いた。それを見て、場はざわついた。
「コレは面白いことになりそうですわ」
「さ、これも参考に皆で誰が勝つか掛けようではないか」
男女は一斉に小切手をテーブルに置いた。
「なんだ、皆、狩り手に賭けたのか」
「当然ですわ」
「それでないと困ります」
「ですな。それに……」
小太りの男は葉巻を銜え、ニヤリと笑った。
「これを機に、暴き手の彼には消えて頂かないと、今後の我々の楽しみが減ってしまいますからな」
その言葉に賛同の拍手が飛び交っていた。
『そう。計画の為には、暴き手の彼には死んでもらわないと……ね』
そう漏らすスピーカーの音声はわれんばかりの拍手の音声でかき消されていった。
途中、高田が言ったとおりトラバサミなどの罠が仕掛けられており、それを一つずつ怜が解除して進む。
「さて……」
弐沙は何やら雑木林の周囲をキョロキョロして、何かを探すような仕草。
「弐沙、何かを探してるの?」
「カメラをな」
「カメラ?」
怜は首を傾げる。
「村の方には、監視カメラが仕掛けられていたのは知っているだろう」
「あぁ。そういえばあったねー」
F村にはあちらこちらに監視カメラが備え付けられていた。しかし、村の中にはその監視カメラの映像を見えるような場所は探しても無かったのだ。
「何処かで俺達の動きを監視してるの?」
「そうなるな」
弐沙は未だキョロキョロしながら雑木林を進む。
「ここら辺にはカメラは仕掛けられてないみたいだな」
「ねぇ、弐沙」
怜に呼ばれて、弐沙は足を止める。
「なんだ?」
「弐沙ってこの祭りについて何処まで知ってるの?」
「……どういう意味だ?」
怜の質問を質問で返す弐沙。
「神暴きに招待されたときの最初の一言だって祭りのことを知っているような口ぶりだったし、地図の事だって誰もこの場所が地図に記載されていないなんて知らないはずだからさ」
「……」
怜の言葉に無言を貫く弐沙。
「弐沙?」
「……知っているといえば知っている、知らないといえば知らないというそんなレベル話だ。知ったところでどうせ結末なんて変わらないからな」
「結末が変わらないなら、話してくれてもいいんじゃないかなぁー? だって、俺達運命共同体だし?」
「お前と運命を共にしたいとは絶対思わない」
「酷いなー」
怜はへらへらと笑う。
「カメラは設置されていないみたいだし、少し話しておくか。神暴きの参加者にはある共通事項がある」
「え、何々? 知りたい」
怜はワクワクしながら弐沙に訊ねる。
「それはな、“何らかの罪を犯している”ことだ。最初に行われた例の儀式の如く人を処罰するのが神暴きだ」
弐沙はまるで吐き捨てるかのように言う。
「でも、すごいね。どうやって調べるの? 警察にでも調べさせるのかな?」
「警察に簡単に見つかる犯罪者ならとっくに捕まっているだろう?」
二人はザクザクと雑木林を歩いていく。
「じゃあ、裏社会的なやつかな?」
「それよりはもっとあくどい集団だな。そして参加者はそのことで強請られ、参加せざるを得なくなる。しかも、参加して無事生き残るとたんまりとお金が貰え、罪も許され、一生遊んでいけると吹き込まれるんだ」
「ふーん。でも……」
怜は近くに設置してあった罠を解除しながら言う。
「……結局誰も助かることなんて出来ないんだよね」
「奴らが仕込んだ神暴きというゲームはそんな感じだな」
「奴らって?」
怜が訊いたと同時に進行方向に壁らしきものが見えた。
どうやら、ここから先は進めないらしい。
「いつの間にこんな壁なんて造ったのか、これも祭りを完璧に遂行させる為なのか」
弐沙は上を見る。壁の高さは目測でざっと2メートル半くらいに感じた。上には有刺鉄線が張り巡らされていて、飛び越えると体中が傷だらけになりそうだった。
「怜。飛ぶか何かして向こうの様子をみることは出来るか?」
「んー? 出来るかどうか分からないけど、やってみるよ」
すると怜は一本の木に登りだす。壁と同じ高さまで登ってみるが、葉が邪魔で向こうの様子を確認することは出来ない。次に怜の体重が支えきれるギリギリのところまで幹を渡り、壁に向かってジャンプした。次の瞬間、怜に向かって何かが飛んできた。
「おっと、あぶね!」
ギリギリのところで避け、地面へと着地する怜。
飛んできた物体を弐沙がすかさず確認しに行く。
地面へと落ちていたのは弓矢の矢だった。
「どうやらココにも罠が仕掛けられていたみたいだな。しかも鏃(やじり)にはご丁寧に何か塗られている。掠った瞬間お陀仏だったかもな」
「向こうも用意周到だねぇー。壁の向こうはただの川原は広がっていたのだけは見えたよー」
「そうか。そろそろ日も暮れるし、戻るとするか」
そう言って弐沙は来た道を戻ろうと歩みを進めた。
「そうだねー。あ、そうそう。さっきの話が途中だよ。奴らって誰?」
その言葉に弐沙の足が止まった。
「……この神暴きのスポンサー様のことだよ」
「スポンサー?」
「あぁ、この狂った祭りで賭け事をしているイカれたご貴族様たちさ」
そういう弐沙の顔は夕日の赤で禍々しく映った。
とある洋館の一室。
テーブルにはモーニングやドレス姿の男女、十人ほどが雑談をしていた。
皆、各々奇抜な仮面を被っており、互いの素顔を認識することは出来ない。
「今回は早い始まりで何事かと思いましたが、無事開催できたようで嬉しいですわ」
「私はこの日を指折り数えて待っていたんだ」
「わたくしもこの日のために愛馬を売ったのよ」
皆の手には小切手が握られており、テーブルの中央に置かれたスピーカーを見つめる
『さぁ、紳士淑女の皆々様。今回も壮大に始まった神暴きを祝して乾杯しようじゃないですか!』
スピーカーから発せられる音声に、男女は傍に置かれていたシャンパンが入っているグラスを手に取った。
『神が作りし、すばらしい遊戯に乾杯!』
「乾杯!」
チンとグラスがぶつかる音が部屋に木霊した。
「さて、今回はどんな残酷な惨状が繰り広げられるか楽しみだよ」
「父の代から参加させてもらっているけど、これだけは飽きないね」
「わたしく、今から興奮してきてゾクゾクいたしますわ」
「今回は中々のメンバーが集められたようだね」
ある男は一枚の紙切れをテーブルへと置いた。それを見て、場はざわついた。
「コレは面白いことになりそうですわ」
「さ、これも参考に皆で誰が勝つか掛けようではないか」
男女は一斉に小切手をテーブルに置いた。
「なんだ、皆、狩り手に賭けたのか」
「当然ですわ」
「それでないと困ります」
「ですな。それに……」
小太りの男は葉巻を銜え、ニヤリと笑った。
「これを機に、暴き手の彼には消えて頂かないと、今後の我々の楽しみが減ってしまいますからな」
その言葉に賛同の拍手が飛び交っていた。
『そう。計画の為には、暴き手の彼には死んでもらわないと……ね』
そう漏らすスピーカーの音声はわれんばかりの拍手の音声でかき消されていった。
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