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トレジャーハント編
トレジャーハント編 完
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遡ること、十時間くらい前。俺は、スマホと睨めっこするという暇つぶしをしていた。
「史に付けた発信機、二軒先のロッジでかれこれ1時間経過しているが、全く動いてないな。これは、眠らされて監禁されている可能性か」
俺はボソッと呟いて、コーヒーを一口すする。
「これから助けに行ってもいいが、犯人も居る可能性もあるし、しばらく放って置こう。後々面倒くさいし、それに、アイツなら死ぬ気がしないし。さて、【テリトリー】で遊ぶかなぁ」
史の事は放っておいて、俺は【テリトリー】で黒石山の神隠しについて再び調べ始めた。
「あのおじいさんの竹林と神隠しに対する執着心。きっと何かある筈だ」
竹林に関して調べると、おじいさんの名前が余国響作氏で竹林一帯の土地を買い取った富豪ということが分かった。
「あの人、土地まで買い取ったのか。何故、そこまでするのか?」
俺は更に興味をそそられ、【テリトリー】で更に奥まで調べ進めることにした。
すると、五十年ほど前、黒石山の交番で保護された男児の名前が公表されている新聞記事が見つかったのだ。
「男児の名前は深谷……響作!? これは、偶然の一致か、もしくは……」
俺は更に、男児について更に調べることにした。
「五十年ほど前に起きてしまった行方不明事件。後に神隠しと言われたこの事件の真実ごと隠してしまおうと思って、余国さんはこの竹林一帯を買い取り、人を寄せ付けないようにした。そうですよね?」
「……」
俺の指摘に余国氏は口を硬く閉ざす。
「なんだよ、このおじいさんも犯罪者かよ」
「違います。少なくとも福島さん達みたいな欲に眩んだ人間とは……ね」
福島氏の発言に俺が睨むと、彼は怯んだ。
「後藤静菜さんと一緒に出かけた貴方は、黒石山で何かの事故に巻き込まれ、後藤さんは行方不明になってしまった。警察が捜しても見つからなかったことを考えると、落石か土砂崩れに巻き込まれたというところでしょう」
「そしてその瞬間を目撃してしまった貴方は、そのショックで一時的な記憶障害に陥ってしまった。違いますか?」
男児についての記事を更に調べてみると、保護された時、黒石山へ後藤さんと出かけた記憶がすっぱりと抜けていたらしい。警察もそれを把握しており、男児に対して取調べはそこまでしなかったという。
「……そうだったら、どうだというんじゃ? ワシがもしその男児で記憶喪失のままだったら竹林を買い取る意味がなかろう」
「しかし、その抜けてしまった記憶がある時ふと瞬間戻ってしまった。そして、急いで黒石山に後藤さんを助けに行こうとしたが、その時にはすでに後藤さんがいなくなった一帯は竹林が生い茂る場所へと変貌してしまっていて、彼女を見つけることは出来なかった」
「……」
「そんな中で貴方はこう思ったんじゃないかと、『せめてもの償いに、この地中に埋まっている彼女を、最初に救い上げるのは自分でありたい』と」
「……え?」
福島氏はビックリして余国氏を見る。余国氏は軽くため息をついて呆れたような表情をする。
「そこまで調べるとは、貴様は本当に物好きだな」
「よく言われます」
俺は、優しく笑って見せた。
「全くだ。折角のワシだけの隠し事だったというのに貴様のせいで台無しだ」
「そう。ワシが6つの時、近所に住む彼女と一緒に黒石山へ遊びに行った。虫取りなどをして遊んでいた時、突然、小規模の土砂崩れが起こり、彼女はその土砂に飲み込まれてしまった」
「ワシは彼女が居なくなったショックで泣きながら黒石山を下山している時に、転倒して頭を強く打ってしまい、衝撃で黒石山での出来事を忘れてしまった。何も分からず、交番で保護され、病院で検査の結果、頭を強く強打したことによる記憶障害と診断された。警察にもその診断結果が知らされ、取調べされることも無かった」
余国氏は一つずつかみ締めるように語っていく。
「彼女が結局見つかることは無かったし、ワシも黒石山の出来事を思い出せずにいた。しかし、高校の奉仕活動で黒石山の清掃活動していた時だ。突然、当時の失われた記憶がフラッシュバックした。ワシは清掃を投げ出して、当時の記憶を頼りに彼女が消えた場所へと走った。しかし、思い出すまでが長すぎた。彼女を最後にみた場所は竹に覆われた場所へと変わっていた。ワシは自分の惨めさにその時は泣き叫んだ」
「彼女の両親に記憶が戻ったことを知らせようとは思った。しかし、彼女が行方不明になった翌年にワシたち一家に転居先は一切告げずに引っ越してしまったから連絡先も分からない。だからワシは、ワシの手でこの地中にまだ一人ぼっちでいる彼女を助けたいと思った」
「余国財閥の婿養子になったり、会社を立ち上げたりして、お金を稼いでいたのは後藤さんを見つける為の費用だったんですね」
「その通りだ。全く、貴様には完敗だ」
余国氏はそうため息をつく。その表情は何か吹っ切れたように穏やかだった。
「後藤さん、見つかるといいですね」
「見つけるさ、必ず」
そう断言する余国氏の顔は晴れやかそのものだった。
***
その後、福島氏を目的のロッジまで連行し、監禁されていた史たちを無事救出。福島氏は監禁の容疑で逮捕。緑化さん達は未解決強盗事件の参考人として警察署へと連れて行かれた。
俺と史は少しばかり警察から事情聴取を受けてすんなりと解放され、チトセの待つロッジへと戻ることが出来た。
「俺が閉じ込められている間にそんなことになっていたなんて、何でもっと早く助けに来てくれなかったんだよぉ!」
時刻は十八時ほんのり薄暗くなっている中、俺達三人はロッジから出て散歩していた。
「だって、史が居たら色々と聞いてくるし、何しろ面倒だから」
「キッパリと言われた。酷くない!? 監禁されて寂しかったんだぞ」
「それについては置いておいて、なんでカンナ兄ぃは発信機なんて持ってたの? こうなるとは予想してなかったのに」
チトセの問いに俺は頭を掻く。
「詳しく話せば長くなるんだが、コイツ良く山で遭難するんだよ。その度に俺が探すハメになるから保険として持っているって訳だ」
「あー、何となく分かるかもしれない」
「分かるの!?」
史の驚きに俺とチトセはプッと笑う。
「そういえばさ、今さっきから歩いているけど、何処へ向かっているの?」
「黒石山の頂上。史が見つけたがっていた宝の在り処がある所だな」
「え!? あの謎解けたの?」
頻りに『どんな答えなの? ねぇねぇ?』と聞いてくる史。
「【大熊と女】とは、おおぐま座とカシオペア座の事。つまり、この2つが出会うということは、この2つの関わりが有るモノ。それは北極星だ」
理科の授業で、おおぐま座の北斗七星、そしてカシオペア座はそれぞれある線を5倍すると北極星を見つけられると習ったことがあった。
つまり、北極星。北を目指すと宝を見つけること出来る。
「ここら辺で一面に星が綺麗に見えるのって頂上くらいしかないし、ということで頂上にお宝があるという事になる。ほら、着いたぞ」
歩き始めてから十分。俺達は頂上に着いた。史はキョロキョロと辺りを見回す。
「で、何処にあるの?」
「あるじゃないか、ホラ」
俺は北側にある展望台を指差した。其処には、
上箕島市の夜景が一望することが出来た。
「え? もしかして、コレがお宝? そんなぁー」
史はそうガックリと肩を落とした。
「最初は、プロポーズをしようと星好きな彼女を誘い出すための暗号だったらしいぞ。しかし、プロポーズは失敗して、その暗号だけが一人歩きしたみたいだな」
俺はスマホで【テリトリー】の検索結果を見ながら話す。
「通りで見つからないわけだ。でも、いっか。アクシデントもあったけど、連休楽しく過ごせたし……、ね? カンちゃん」
史はそう言ってニカっと笑った。
こうして、俺達に起こった黒石山での一件は幕を閉じたのであった。
「史に付けた発信機、二軒先のロッジでかれこれ1時間経過しているが、全く動いてないな。これは、眠らされて監禁されている可能性か」
俺はボソッと呟いて、コーヒーを一口すする。
「これから助けに行ってもいいが、犯人も居る可能性もあるし、しばらく放って置こう。後々面倒くさいし、それに、アイツなら死ぬ気がしないし。さて、【テリトリー】で遊ぶかなぁ」
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竹林に関して調べると、おじいさんの名前が余国響作氏で竹林一帯の土地を買い取った富豪ということが分かった。
「あの人、土地まで買い取ったのか。何故、そこまでするのか?」
俺は更に興味をそそられ、【テリトリー】で更に奥まで調べ進めることにした。
すると、五十年ほど前、黒石山の交番で保護された男児の名前が公表されている新聞記事が見つかったのだ。
「男児の名前は深谷……響作!? これは、偶然の一致か、もしくは……」
俺は更に、男児について更に調べることにした。
「五十年ほど前に起きてしまった行方不明事件。後に神隠しと言われたこの事件の真実ごと隠してしまおうと思って、余国さんはこの竹林一帯を買い取り、人を寄せ付けないようにした。そうですよね?」
「……」
俺の指摘に余国氏は口を硬く閉ざす。
「なんだよ、このおじいさんも犯罪者かよ」
「違います。少なくとも福島さん達みたいな欲に眩んだ人間とは……ね」
福島氏の発言に俺が睨むと、彼は怯んだ。
「後藤静菜さんと一緒に出かけた貴方は、黒石山で何かの事故に巻き込まれ、後藤さんは行方不明になってしまった。警察が捜しても見つからなかったことを考えると、落石か土砂崩れに巻き込まれたというところでしょう」
「そしてその瞬間を目撃してしまった貴方は、そのショックで一時的な記憶障害に陥ってしまった。違いますか?」
男児についての記事を更に調べてみると、保護された時、黒石山へ後藤さんと出かけた記憶がすっぱりと抜けていたらしい。警察もそれを把握しており、男児に対して取調べはそこまでしなかったという。
「……そうだったら、どうだというんじゃ? ワシがもしその男児で記憶喪失のままだったら竹林を買い取る意味がなかろう」
「しかし、その抜けてしまった記憶がある時ふと瞬間戻ってしまった。そして、急いで黒石山に後藤さんを助けに行こうとしたが、その時にはすでに後藤さんがいなくなった一帯は竹林が生い茂る場所へと変貌してしまっていて、彼女を見つけることは出来なかった」
「……」
「そんな中で貴方はこう思ったんじゃないかと、『せめてもの償いに、この地中に埋まっている彼女を、最初に救い上げるのは自分でありたい』と」
「……え?」
福島氏はビックリして余国氏を見る。余国氏は軽くため息をついて呆れたような表情をする。
「そこまで調べるとは、貴様は本当に物好きだな」
「よく言われます」
俺は、優しく笑って見せた。
「全くだ。折角のワシだけの隠し事だったというのに貴様のせいで台無しだ」
「そう。ワシが6つの時、近所に住む彼女と一緒に黒石山へ遊びに行った。虫取りなどをして遊んでいた時、突然、小規模の土砂崩れが起こり、彼女はその土砂に飲み込まれてしまった」
「ワシは彼女が居なくなったショックで泣きながら黒石山を下山している時に、転倒して頭を強く打ってしまい、衝撃で黒石山での出来事を忘れてしまった。何も分からず、交番で保護され、病院で検査の結果、頭を強く強打したことによる記憶障害と診断された。警察にもその診断結果が知らされ、取調べされることも無かった」
余国氏は一つずつかみ締めるように語っていく。
「彼女が結局見つかることは無かったし、ワシも黒石山の出来事を思い出せずにいた。しかし、高校の奉仕活動で黒石山の清掃活動していた時だ。突然、当時の失われた記憶がフラッシュバックした。ワシは清掃を投げ出して、当時の記憶を頼りに彼女が消えた場所へと走った。しかし、思い出すまでが長すぎた。彼女を最後にみた場所は竹に覆われた場所へと変わっていた。ワシは自分の惨めさにその時は泣き叫んだ」
「彼女の両親に記憶が戻ったことを知らせようとは思った。しかし、彼女が行方不明になった翌年にワシたち一家に転居先は一切告げずに引っ越してしまったから連絡先も分からない。だからワシは、ワシの手でこの地中にまだ一人ぼっちでいる彼女を助けたいと思った」
「余国財閥の婿養子になったり、会社を立ち上げたりして、お金を稼いでいたのは後藤さんを見つける為の費用だったんですね」
「その通りだ。全く、貴様には完敗だ」
余国氏はそうため息をつく。その表情は何か吹っ切れたように穏やかだった。
「後藤さん、見つかるといいですね」
「見つけるさ、必ず」
そう断言する余国氏の顔は晴れやかそのものだった。
***
その後、福島氏を目的のロッジまで連行し、監禁されていた史たちを無事救出。福島氏は監禁の容疑で逮捕。緑化さん達は未解決強盗事件の参考人として警察署へと連れて行かれた。
俺と史は少しばかり警察から事情聴取を受けてすんなりと解放され、チトセの待つロッジへと戻ることが出来た。
「俺が閉じ込められている間にそんなことになっていたなんて、何でもっと早く助けに来てくれなかったんだよぉ!」
時刻は十八時ほんのり薄暗くなっている中、俺達三人はロッジから出て散歩していた。
「だって、史が居たら色々と聞いてくるし、何しろ面倒だから」
「キッパリと言われた。酷くない!? 監禁されて寂しかったんだぞ」
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「え!? あの謎解けたの?」
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つまり、北極星。北を目指すと宝を見つけること出来る。
「ここら辺で一面に星が綺麗に見えるのって頂上くらいしかないし、ということで頂上にお宝があるという事になる。ほら、着いたぞ」
歩き始めてから十分。俺達は頂上に着いた。史はキョロキョロと辺りを見回す。
「で、何処にあるの?」
「あるじゃないか、ホラ」
俺は北側にある展望台を指差した。其処には、
上箕島市の夜景が一望することが出来た。
「え? もしかして、コレがお宝? そんなぁー」
史はそうガックリと肩を落とした。
「最初は、プロポーズをしようと星好きな彼女を誘い出すための暗号だったらしいぞ。しかし、プロポーズは失敗して、その暗号だけが一人歩きしたみたいだな」
俺はスマホで【テリトリー】の検索結果を見ながら話す。
「通りで見つからないわけだ。でも、いっか。アクシデントもあったけど、連休楽しく過ごせたし……、ね? カンちゃん」
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