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波乱の一日警察署長編
波乱の一日警察署長編 完
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「え! いいんですカ?」
ケニーは神崎の提案を嬉しそうな様子。だが、
「おい、もし、ケニーがそういう集団の人だったらどうするんだ?」
そう、素性が知れないケニーは酔っ払ったフリをして警察署へ侵入し、日本の警察のシステム等を盗んでしまうというケースも十分にありえる。
そんな俺の心配を、
「大丈夫ですよ。彼はそんなことしないですから!」
神崎は自信満々に答えた。
「その根拠は?」
「んー、僕の野生の勘……ですかね?」
神崎はニコッと笑った。
「……だそうだ史。広報の人に電話して警察署案内一人追加と伝えろよ」
「んー、わかったー」
そう言って、史は内線で広報課へと連絡を取った。
その後、ケニーを加え、五人で警察署内を巡る俺たち。
ケニーは事あるごとにオーバーリアクションで反応を示すものだから、今回の主役の一日警察署長は俺じゃなくてケニーで良い様な気さえする。
「ダメだよ。一応カンちゃんが警察署長なんだから胸張っておかないと」
史はそう言って俺の胸をピーンと伸ばそうとする。
そんな史を怒りつつ、チラッと神崎とケニーを見ると何だか英語らしき言葉で会話が弾んでいる様子だった。
俺は、ちょっと興味本心でそんな二人の会話を【テリトリー】で盗み聞きならぬ、盗み翻訳をする。
すると、トンでもない言葉の数々が翻訳されていく。
「わぁお」
「ん? カンちゃんは何してるの?」
史は俺のスマホを覗きこもうとするので、俺はサッとスマホの画面を隠す。
「秘密だ」
「えー、ケチー」
史はそう言って頬を膨らませた。
署内案内も終了し、後は時間まで控え室待機となった俺は、服を着替えパイプ椅子でグッタリとしていた。
「疲れたー。もう、イベントごとに連れまわされるのがゴメンだ」
「カンちゃんお疲れ様。良かったよー」
そんな俺に缶コーヒーを差し出す。史。
「ところで、史は署内の人間だからいいとして、神崎とケニーは帰らなくていいのか? 神崎はもう取材終了だろうし、ケニーは完全に部外者だし」
俺の言葉で二人は俺の方を見る。
「いや。これからカンナさんが帰るまで、史さんと三人でカンナさんの素晴らしさについて語る会をするんですよ」
「ねー」
「ネー」
三人は楽しそうに調子を合わせてきやがった。
「カンナさんも混ざります?」
凄く輝いた目で神崎が俺にも参加するように促す。
「俺は結構だが、ところで神崎」
「はい、なんでしょう?」
目をぱちくりと瞬きをする神崎。
「お前とケリー、人工言語がペラペラなんだな」
「……え?」
俺の言葉に神崎の動きがピシっと止まる。
「え、どういう、意味ですか?」
「俺がちょっと気になっただけだから気にするな。俺はちょっとネットサーフィンするから、お前らはお茶会続けろ」
俺は神崎にそういうと、後ろ髪を引かれながらも、神崎は史たちの会話に混ざり始めた。
そんな三人でワイワイしている中、俺は【テリトリー】を起動させて、あることを調べ始めた。
俺の一日警察署長の任が終わる時間になり、俺は伸びをしてその時間を迎えた。
「俺の大役がやっと終わったー! 俺は自由だー!」
「まだ、メインのノイサンの方が始まってもいないけどねー」
「史、ソレを言うな。虚しくなる」
史の一言で俺のテンションは一気に地面を突き抜けるくらい降下しそうだった。
「俺はまだ署内で仕事あるからさ、カンちゃんは先帰っていいよー。寂しいのであれば、その……俺が終わるまで待っててもいいの……よ?」
「よし。帰ろう。すぐ帰ろう」
モジモジと体をくねらせる史を無視して俺は帰ろうとすると、
「あー! もうちょっとは考える仕草でもしてー!」
史は署内だということにも関わらず俺に泣きながら抱きついてきた。刑事の威厳台無しである。
「あー、もう、離せ。俺はもう本当に帰るから、仕事を終わらせて来い!」
投げ飛ばすように史を引き剥がす俺。
「あ、仕事してこないと。じゃあね、カンちゃん。ヒカルさんもケニーさんも今日はありがとー!」
史は俺たち三人に大きく手を振って、去っていった。
「さて、帰るか」
「あのう……、カンナさん。途中まで一緒に帰りませんか? お話したいことがありまして」
神崎がそう俺に話を持ちかけてくる。
「おや、奇遇だな。俺も話そうと思っていたところですよ」
署内を出て、俺と神崎、ケニーの三人は駅に向かって歩き始める。
「……カンナさんはどうして僕が人工言語を話すっていうのが分かったんですか?」
警察署を出て数十分経ったところで、神崎が話を切り出した。
「署内案内の時にお前とケニーが仲良さそうに話している内容を興味本位で検索ソフトを使って音声翻訳したんだ。そしたら、使用言語は人工言語と出てこんな会話内容が出てきた」
俺は神崎とケニーに【テリトリー】の翻訳履歴を見せる。そこには、
『作戦は成功だね』
『そうだな。楽しい偵察旅になってよかった』
『お姉ちゃんの言うとおり、彼は興味深いよ』
『帰ったらそのことも報告しないとな』
という翻訳結果が表示されていた。
「あちゃー……」
神崎は俺に秘密がバレて顔を覆った。
「お姉ちゃんの時には翻訳は英語にしか対応してないって聞いたから、人工言語で喋ったら絶対に会話の内容は分からないって思ったのに」
神崎は悔しそうに話す。
「人工言語も元々ある言語を改変させたようなものだからな。少し法則性をプログラムさせたら翻訳出来るようになる」
「あーあ、これだから、天性の天才タイプは勘が良すぎて困るよ」
神崎はやれやれという風に答えた。
「ミエラさんが言っていた妹ってお前のことだったのか」
「そうだよ。男性記者に扮してちょっと君の観察に来たのさー。如月神那君。改めまして、僕の名前はモイラ・スカイっていうんだよー。こっちは相棒のジョンソン・リンドバーグ。一応、警察みたいな組織に属しているんだよー。よろしくねー」
神崎改め、モイラは軽々しく挨拶をする。
「お姉ちゃんに面白い人が居るって聞いて、すっ飛んで来日してみたけど、本当に君って面白いね!」
モイラは俺の手を握ってブンブンと縦に大きく振り回す。
「そりゃどうも。それにしても変装までしてやってくるとはご苦労なことだな」
「僕たちはそういう部署にいるからね。日本で言うところの職業病ってやつ? それにしても、人工言語について見破るし、どうせ、僕たちの素性をあの時調べていたんじゃないの?」
そのスマホでとモイラは指差す。
「ご名答だ」
俺は【テリトリー】の検索履歴を見せる。其処には、国際的な警察組織のホームページが映し出されていた。
「やっぱり、神那君は凄いねー。でも……」
モイラは目つきを変えて、俺に近づいてくる。
「余りそんな大層なものを大っぴらに使っていると、いつか悪い人たちに目を付けられるかもよ?」
「大丈夫だ。そこら辺は対策しているつもりだ」
「そ。なら、大丈夫か。そのことも忠告したかったからねー。分かっているのなら安心だよ」
再びニコリと微笑むモイラ。
「さ、僕たちはこの写真をあの会社に提出したら帰る準備をするとするよ。神那君。またいつか会おうねー」
モイラとジョンソンは俺に別れを告げて駅の方へと駆けていった。
そんな二人に手を軽く振る。
「はぁ……。やっと終わったか。どうしてもこうも俺の周りには濃いメンバーばかり集まってくるかなぁ」
そんな事を思ってため息を付きつつ、俺は家に向かって歩き出した。
こうして、波乱の一日警察署長は幕を閉じたのであった。
ケニーは神崎の提案を嬉しそうな様子。だが、
「おい、もし、ケニーがそういう集団の人だったらどうするんだ?」
そう、素性が知れないケニーは酔っ払ったフリをして警察署へ侵入し、日本の警察のシステム等を盗んでしまうというケースも十分にありえる。
そんな俺の心配を、
「大丈夫ですよ。彼はそんなことしないですから!」
神崎は自信満々に答えた。
「その根拠は?」
「んー、僕の野生の勘……ですかね?」
神崎はニコッと笑った。
「……だそうだ史。広報の人に電話して警察署案内一人追加と伝えろよ」
「んー、わかったー」
そう言って、史は内線で広報課へと連絡を取った。
その後、ケニーを加え、五人で警察署内を巡る俺たち。
ケニーは事あるごとにオーバーリアクションで反応を示すものだから、今回の主役の一日警察署長は俺じゃなくてケニーで良い様な気さえする。
「ダメだよ。一応カンちゃんが警察署長なんだから胸張っておかないと」
史はそう言って俺の胸をピーンと伸ばそうとする。
そんな史を怒りつつ、チラッと神崎とケニーを見ると何だか英語らしき言葉で会話が弾んでいる様子だった。
俺は、ちょっと興味本心でそんな二人の会話を【テリトリー】で盗み聞きならぬ、盗み翻訳をする。
すると、トンでもない言葉の数々が翻訳されていく。
「わぁお」
「ん? カンちゃんは何してるの?」
史は俺のスマホを覗きこもうとするので、俺はサッとスマホの画面を隠す。
「秘密だ」
「えー、ケチー」
史はそう言って頬を膨らませた。
署内案内も終了し、後は時間まで控え室待機となった俺は、服を着替えパイプ椅子でグッタリとしていた。
「疲れたー。もう、イベントごとに連れまわされるのがゴメンだ」
「カンちゃんお疲れ様。良かったよー」
そんな俺に缶コーヒーを差し出す。史。
「ところで、史は署内の人間だからいいとして、神崎とケニーは帰らなくていいのか? 神崎はもう取材終了だろうし、ケニーは完全に部外者だし」
俺の言葉で二人は俺の方を見る。
「いや。これからカンナさんが帰るまで、史さんと三人でカンナさんの素晴らしさについて語る会をするんですよ」
「ねー」
「ネー」
三人は楽しそうに調子を合わせてきやがった。
「カンナさんも混ざります?」
凄く輝いた目で神崎が俺にも参加するように促す。
「俺は結構だが、ところで神崎」
「はい、なんでしょう?」
目をぱちくりと瞬きをする神崎。
「お前とケリー、人工言語がペラペラなんだな」
「……え?」
俺の言葉に神崎の動きがピシっと止まる。
「え、どういう、意味ですか?」
「俺がちょっと気になっただけだから気にするな。俺はちょっとネットサーフィンするから、お前らはお茶会続けろ」
俺は神崎にそういうと、後ろ髪を引かれながらも、神崎は史たちの会話に混ざり始めた。
そんな三人でワイワイしている中、俺は【テリトリー】を起動させて、あることを調べ始めた。
俺の一日警察署長の任が終わる時間になり、俺は伸びをしてその時間を迎えた。
「俺の大役がやっと終わったー! 俺は自由だー!」
「まだ、メインのノイサンの方が始まってもいないけどねー」
「史、ソレを言うな。虚しくなる」
史の一言で俺のテンションは一気に地面を突き抜けるくらい降下しそうだった。
「俺はまだ署内で仕事あるからさ、カンちゃんは先帰っていいよー。寂しいのであれば、その……俺が終わるまで待っててもいいの……よ?」
「よし。帰ろう。すぐ帰ろう」
モジモジと体をくねらせる史を無視して俺は帰ろうとすると、
「あー! もうちょっとは考える仕草でもしてー!」
史は署内だということにも関わらず俺に泣きながら抱きついてきた。刑事の威厳台無しである。
「あー、もう、離せ。俺はもう本当に帰るから、仕事を終わらせて来い!」
投げ飛ばすように史を引き剥がす俺。
「あ、仕事してこないと。じゃあね、カンちゃん。ヒカルさんもケニーさんも今日はありがとー!」
史は俺たち三人に大きく手を振って、去っていった。
「さて、帰るか」
「あのう……、カンナさん。途中まで一緒に帰りませんか? お話したいことがありまして」
神崎がそう俺に話を持ちかけてくる。
「おや、奇遇だな。俺も話そうと思っていたところですよ」
署内を出て、俺と神崎、ケニーの三人は駅に向かって歩き始める。
「……カンナさんはどうして僕が人工言語を話すっていうのが分かったんですか?」
警察署を出て数十分経ったところで、神崎が話を切り出した。
「署内案内の時にお前とケニーが仲良さそうに話している内容を興味本位で検索ソフトを使って音声翻訳したんだ。そしたら、使用言語は人工言語と出てこんな会話内容が出てきた」
俺は神崎とケニーに【テリトリー】の翻訳履歴を見せる。そこには、
『作戦は成功だね』
『そうだな。楽しい偵察旅になってよかった』
『お姉ちゃんの言うとおり、彼は興味深いよ』
『帰ったらそのことも報告しないとな』
という翻訳結果が表示されていた。
「あちゃー……」
神崎は俺に秘密がバレて顔を覆った。
「お姉ちゃんの時には翻訳は英語にしか対応してないって聞いたから、人工言語で喋ったら絶対に会話の内容は分からないって思ったのに」
神崎は悔しそうに話す。
「人工言語も元々ある言語を改変させたようなものだからな。少し法則性をプログラムさせたら翻訳出来るようになる」
「あーあ、これだから、天性の天才タイプは勘が良すぎて困るよ」
神崎はやれやれという風に答えた。
「ミエラさんが言っていた妹ってお前のことだったのか」
「そうだよ。男性記者に扮してちょっと君の観察に来たのさー。如月神那君。改めまして、僕の名前はモイラ・スカイっていうんだよー。こっちは相棒のジョンソン・リンドバーグ。一応、警察みたいな組織に属しているんだよー。よろしくねー」
神崎改め、モイラは軽々しく挨拶をする。
「お姉ちゃんに面白い人が居るって聞いて、すっ飛んで来日してみたけど、本当に君って面白いね!」
モイラは俺の手を握ってブンブンと縦に大きく振り回す。
「そりゃどうも。それにしても変装までしてやってくるとはご苦労なことだな」
「僕たちはそういう部署にいるからね。日本で言うところの職業病ってやつ? それにしても、人工言語について見破るし、どうせ、僕たちの素性をあの時調べていたんじゃないの?」
そのスマホでとモイラは指差す。
「ご名答だ」
俺は【テリトリー】の検索履歴を見せる。其処には、国際的な警察組織のホームページが映し出されていた。
「やっぱり、神那君は凄いねー。でも……」
モイラは目つきを変えて、俺に近づいてくる。
「余りそんな大層なものを大っぴらに使っていると、いつか悪い人たちに目を付けられるかもよ?」
「大丈夫だ。そこら辺は対策しているつもりだ」
「そ。なら、大丈夫か。そのことも忠告したかったからねー。分かっているのなら安心だよ」
再びニコリと微笑むモイラ。
「さ、僕たちはこの写真をあの会社に提出したら帰る準備をするとするよ。神那君。またいつか会おうねー」
モイラとジョンソンは俺に別れを告げて駅の方へと駆けていった。
そんな二人に手を軽く振る。
「はぁ……。やっと終わったか。どうしてもこうも俺の周りには濃いメンバーばかり集まってくるかなぁ」
そんな事を思ってため息を付きつつ、俺は家に向かって歩き出した。
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