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欲望の館
合法
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「な、なんで…なんで死なないっ?!」
剣がボタンを押したにもかかわらず、音緒はさっきと変わらず、無表情で剣を見ていた。
「そのサイトのルール忘れたの?『望み』の優先順位は早く登録した順なんだよ?俺はずっと前に『俺を殺す等、俺に危害を加えるような望みを叶えるな』と書き込んだ。…それにしても残念だなあ…お前にとっては俺よりいじめっ子や犯罪者の命の方が大事なんだな。…てゆーか、お前も今『欲望の館』使って俺を呪おうとしたよね?これでもう俺のしてきた事一切否定できなくなったな。」
軽蔑した表情で剣を見つめる音緒。
しばらくの沈黙の後、剣が口を開いた。
「…なあ、雁翔……
俺たちも呪おうぜ。犯罪者。」
「え……」
剣のどんでん返しな一言に、雁翔は混乱する。
「だって、よく考えたら音緒が正しいよ。いじめっ子や犯罪者やクレーマーはいなくなった方が世のためになる。しかも、殺人は犯罪でも呪いは法律で禁止されてないじゃないか!」
さっきまでと全く違う事を言う剣に驚きを隠せない雁翔。
雁翔は暫く黙り込んで考えた末、
「ああ…確かに……そうだな…」
と、納得した。
その後、2人は音緒に、
「俺たちが変だった!ごめんな!」
と謝り、今日の夜は音緒の家でオールで遊ぼうという話に切り替わった。
剣がボタンを押したにもかかわらず、音緒はさっきと変わらず、無表情で剣を見ていた。
「そのサイトのルール忘れたの?『望み』の優先順位は早く登録した順なんだよ?俺はずっと前に『俺を殺す等、俺に危害を加えるような望みを叶えるな』と書き込んだ。…それにしても残念だなあ…お前にとっては俺よりいじめっ子や犯罪者の命の方が大事なんだな。…てゆーか、お前も今『欲望の館』使って俺を呪おうとしたよね?これでもう俺のしてきた事一切否定できなくなったな。」
軽蔑した表情で剣を見つめる音緒。
しばらくの沈黙の後、剣が口を開いた。
「…なあ、雁翔……
俺たちも呪おうぜ。犯罪者。」
「え……」
剣のどんでん返しな一言に、雁翔は混乱する。
「だって、よく考えたら音緒が正しいよ。いじめっ子や犯罪者やクレーマーはいなくなった方が世のためになる。しかも、殺人は犯罪でも呪いは法律で禁止されてないじゃないか!」
さっきまでと全く違う事を言う剣に驚きを隠せない雁翔。
雁翔は暫く黙り込んで考えた末、
「ああ…確かに……そうだな…」
と、納得した。
その後、2人は音緒に、
「俺たちが変だった!ごめんな!」
と謝り、今日の夜は音緒の家でオールで遊ぼうという話に切り替わった。
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