欲望の館〜ウザい奴らは消えてゆく〜

欲望の館

ご主人様

夜、音緒は勉強をしていたのだが、雪心の事が気掛かりだった。

片須と毒島は多分、昨日の放課後自分たちのことを見ていて、雪心がいきなりターゲットになったのはそれが理由だろう。自分の肩を持ったから。
自分がターゲットじゃなくなった所為で雪心がいじめられるようになったことに、音緒は罪悪感を感じていた。

またターゲットが俺に戻るようになんとか仕向けないとな…

そんなことを考えながら、勉強の気分転換にスマホをいじっていると、とあるサイトを見つけた。

《ようこそ。『欲望の館』へ。
運が良いことに、あなたが最初のご主人様です。今すぐ会員登録して頂ければあなたの望みを最優先に叶えます！勿論無料です♪

ユーザー名『|            』【登録】》

胡散臭いサイトだなぁ。と思いながらも、音緒は面白半分で登録してみるかと思い、ユーザー名に、最近やり始めたゲームと同じハンドルネームを入れ、登録ボタンを押した。

登録すると、マイページに移り、『望みを書く』という項目があった。
サイト曰く、そこに書いた望みは何でも叶うらしい。

音緒は早速試しに書き込んでみた。

『【望み】
片須 陸斗と毒島 憲斗を殺してほしい。
【決定】』

まあ、単なる遊びだよな。
本当に死ぬわけ無いし。

音緒は『決定』ボタンを押した。