君はパクチー

ギャル

ギャル②

俺たちがファーストフード店で昼めしを食って会場に戻ってくると、どうやらお待ちかねの女子たちも来たらしい。

遠くからでもわかるほどキラキラで派手だ。
しかもそれが三人。

すぐに気がつく。

「おっ、ユリカいるじゃん！」

優も気づいたようで、嬉しそうだ。

「よお！」

優がギャル三人に声をかけた。

「ってか、小川と中川、まじウケるんですけど。」

エリカに言われた。

「え、なんで？」

俺が答えた。

「フルネームで名前書いて席に置いておくとか、可愛すぎでしょ。」

ユリカが笑いながら言った。

「ああ、これ？頭いいっしょ。」

優が答えた。

「小川と中川がいるってすぐわかった。」

ユリが笑いながら言った。

「辰子のお父さんに同じチョコ私らも貰ったよ。辰子のお父さん優しすぎだよね。」

ユリカが言った。

「辰子の父ちゃん、まじいい人。」

ユリカと話したいのか、優がくい気味に言った。

「あっ、ユリカ、辰子のカバンにお前があげたお守りついてたぜ。」

「辰子もまじいい人なんだよね。」

「優勝してほしいよな。」

「まじそれ。」

「それな。」

優とユリカの会話はいい感じに続いている。