君はパクチー

ギャル

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そんなこんなで、午前の男子の部が終わった。

「ただいまを持ちまして男子の部を終了いたします。なお、女子の部は午後１時より開始となります。」

場内アナウンスが流れた。

横を見ると、優が辰子の父ちゃんから貰ったピンクの箱に油性マジックで自分の名前を書き始めている。

「お前何してんの？」

優に聞いた。

「女子の部、１時からだろ。席取っといて昼めし食いにいかね？この箱席に置いときゃ、席に取られないだろ。」

「お前、頭いいな。俺にもマジック貸して。ってか、なんでマジックなんて持って来てんの？」

「いや、辰子が優勝したらサインもらおうかと思って。」

「お前、マジ頭いいな。」


俺と優は、名前を書いたピンクの箱を席に残し、昼めしを食べに行くことにした。

「ちょっと飯食ってきます。高木さんの試合までには戻ります。」

辰子の父ちゃんに声をかけて、俺たちは外に向かった。