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乾杯
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「成田さん、乾杯しようか。」
「はい!」
私とイケメンは烏龍茶で乾杯をした。
「いやー、ホッとした。これで俺も成田さんも倒産後、無職になるのは免れたね。危ないとろこだった。なんて、お前が言うなよって感じだね。ハハハ」
イケメンは上機嫌だった。それが嬉しくて私もつられて笑った。
運ばれてきた食事はどれも美味しかった。
ニコニコ笑いながら食べるイケメンを正面に見ながら美味しい食事が食べられるなんて本当に生きていてよかった。
幸と不幸は同じ割合で起こるなんてことを聞いたことがあるが、私にとって倒産とイケメンとの食事を天秤にかけたら、明らかに幸の割合の方が大きい。
幸と不幸の割合の感じ方は人それぞれと言うことなのか。
「成田さんビール飲む?」
「そうですね、もう一度ビールでも乾杯しましょうか。」
上機嫌のイケメンに水を差すようなことはしたくなかったし、今日ぐらいお祝い気分に浸ってもいいだろう。
倒産の決まった会社の社長と社員がお祝い気分で乾杯なんて、呑気な人たちだと思われそうだが。
私が占い師になる。
科学的根拠を重視していた私が、他人のことを占う。
やっぱりまだ実感はないが、決意は変わらない。
統計データとか、本人の気づいていない新しい目線とかを教えてあげて、明るい未来を信じられるようにしてあげる占い師。
それは私の考えていた占い師とは確かに違う。
科学的なもの、数字、そういう物が好きだとイケメンが知っていてくれたんだということが智絵は嬉しかった。私を知ってくれていたんだ。私もイケメンの好きなものをもっともっと知りたいと思った。
「はい!」
私とイケメンは烏龍茶で乾杯をした。
「いやー、ホッとした。これで俺も成田さんも倒産後、無職になるのは免れたね。危ないとろこだった。なんて、お前が言うなよって感じだね。ハハハ」
イケメンは上機嫌だった。それが嬉しくて私もつられて笑った。
運ばれてきた食事はどれも美味しかった。
ニコニコ笑いながら食べるイケメンを正面に見ながら美味しい食事が食べられるなんて本当に生きていてよかった。
幸と不幸は同じ割合で起こるなんてことを聞いたことがあるが、私にとって倒産とイケメンとの食事を天秤にかけたら、明らかに幸の割合の方が大きい。
幸と不幸の割合の感じ方は人それぞれと言うことなのか。
「成田さんビール飲む?」
「そうですね、もう一度ビールでも乾杯しましょうか。」
上機嫌のイケメンに水を差すようなことはしたくなかったし、今日ぐらいお祝い気分に浸ってもいいだろう。
倒産の決まった会社の社長と社員がお祝い気分で乾杯なんて、呑気な人たちだと思われそうだが。
私が占い師になる。
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やっぱりまだ実感はないが、決意は変わらない。
統計データとか、本人の気づいていない新しい目線とかを教えてあげて、明るい未来を信じられるようにしてあげる占い師。
それは私の考えていた占い師とは確かに違う。
科学的なもの、数字、そういう物が好きだとイケメンが知っていてくれたんだということが智絵は嬉しかった。私を知ってくれていたんだ。私もイケメンの好きなものをもっともっと知りたいと思った。
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