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レストラン
母
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家を出た朝子は、レストラン『KOHE』に急ぎ足で向かっていた。夫のお店の手伝いなので、何時から何時までとシフトが決まっているわけではない。それでも、毎日決まった時間に行くのは朝子の性格だ。17時を1分でも過ぎてしまったらなんとなく気持ちが悪いのだ。
ふとお店の前を見ると、レストランのドアの前で小学校の高学年ぐらいの男の子と低学年ぐらいの男の子が話をしている。
「いい匂いする。高いよね?」
「たぶん」
「ちょっとだけでも食べてみたい。お腹ペコペコ。」
「180円しかない」
「ぼく、32円。」
朝子は裏口から入る前に話しかけた。
「どうしたの?」
「あっ、、、」
二人は急に話しかけられて、びっくりした顔と気まずそうな顔を見せた。
「どうしたの?お腹すいてるの?」
朝子はもう一度話しかけた。
大きい方の男の子が
「このお店の1番安い物って何円かわかりますか?」
朝子は少し考えた。お腹がすいてるのだろう。家庭の事情も男の子二人の関係もわからない。でも、このレストランが美味しそうだと思って、何でもいいから食べてみたいと思ったのだろう。
「うーん、確か、30円のおにぎりかな。」
朝子はメニューには載ってもいない物を答えた。
「えっ!?本当に?」
小さい方の男の子がキラキラした目をこちらに向けた。
「テイクアウトってわかる?お店で食べるんじゃなくて、持って帰るメニューなんだけど。」
「いいよ!全然!ぼく、30円あるし!ほら!」
まだ小さいさな子ども手にのった10円玉2つと5円玉2つを見せてくれた。
「あの、2つ買いたいです、おにぎり。」
大きい方の男の子が言った。
「わかった。待ってて、何のおにぎりでもいい?」
「うん!」
二人は笑顔で返事をした。
「今の人お店の人だったんだね。」
レストランの中へ入る朝子の背中にそんな声が聞こえてきた。
確かに、今の朝子はお店のエプロンも着けていないし、通りすがりのおばちゃんと思うよね、と思った。
ふとお店の前を見ると、レストランのドアの前で小学校の高学年ぐらいの男の子と低学年ぐらいの男の子が話をしている。
「いい匂いする。高いよね?」
「たぶん」
「ちょっとだけでも食べてみたい。お腹ペコペコ。」
「180円しかない」
「ぼく、32円。」
朝子は裏口から入る前に話しかけた。
「どうしたの?」
「あっ、、、」
二人は急に話しかけられて、びっくりした顔と気まずそうな顔を見せた。
「どうしたの?お腹すいてるの?」
朝子はもう一度話しかけた。
大きい方の男の子が
「このお店の1番安い物って何円かわかりますか?」
朝子は少し考えた。お腹がすいてるのだろう。家庭の事情も男の子二人の関係もわからない。でも、このレストランが美味しそうだと思って、何でもいいから食べてみたいと思ったのだろう。
「うーん、確か、30円のおにぎりかな。」
朝子はメニューには載ってもいない物を答えた。
「えっ!?本当に?」
小さい方の男の子がキラキラした目をこちらに向けた。
「テイクアウトってわかる?お店で食べるんじゃなくて、持って帰るメニューなんだけど。」
「いいよ!全然!ぼく、30円あるし!ほら!」
まだ小さいさな子ども手にのった10円玉2つと5円玉2つを見せてくれた。
「あの、2つ買いたいです、おにぎり。」
大きい方の男の子が言った。
「わかった。待ってて、何のおにぎりでもいい?」
「うん!」
二人は笑顔で返事をした。
「今の人お店の人だったんだね。」
レストランの中へ入る朝子の背中にそんな声が聞こえてきた。
確かに、今の朝子はお店のエプロンも着けていないし、通りすがりのおばちゃんと思うよね、と思った。
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