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49 王妃として……。
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クリスティ様の嫌がらせで気分を害した私は部屋に閉じこもってソファに座っていた。
隣にはラスティが居てくれて色々な話をしてくれた。
気にしないで、何も貴女は悪くない、元気出して……。
色々な言葉を掛けてくれるたびに私は首を縦に振っていた。
そんな中、国王はパーティ―会場で客人達との交流を深めていた。
近衛隊長のルエが私が会場にいないことを不思議に思って部屋にやって来てその様子を教えてくれた。
私が居なくなっても国王は気にせずパーティーを主催した責任を果たしている…と。
「私はあの場で貴族の令嬢達に辱めにあったのです。それを気にしてくれない夫なんて……」
「それは違います、マリア様。国王は国王としての責務を果たしていらっしゃるのです。それに今日の主役は貴女。こんなところで不貞腐れていてはだめだと思います」
「貴女に、私の何が分かるのっ!」
「王妃様……」
ルエが言葉を失くした。
私の我儘なのだろうか。
あの場で笑顔を作りながら座っていることがそれほど大切な仕事なの?
ああ、王族なんてなるんじゃなかった。
何でアルバン様は私を襲って……。
「マリア。自分を責めてはだめよ」
「ラスティ……」
「マリアは昔からお人よしで優しい子だから、貴族の令嬢達のように肝が据わってないだけ。何も気にせず堂々としていればいいの。彼女達も分かっていると思うけれど、貴女が本気で怒りを露わにしたら勝てっこないんだから」
「私は王妃としてどうすれば……」
「まずは、元気な赤ちゃんを産むことよ。そのお腹にいる大切な命を守ること。それが貴女の今の大切な仕事なんだから」
ラスティはそう言ってルエを部屋から追い出した。
そして薄暗い部屋の中で私を優しく包み込むように抱きしめてくれた。
ルエには申し訳ないけれど、今の私にはあの場に戻ることが出来ない。
こうして籠ることで自分を守ることしか出来ないのだから。
パーティーは予定通り終焉を迎えそれぞれお城から姿を消した。
国王はそれらを見届けてから私の部屋にやってきた。
「大丈夫か?」
その一言だけ私に伝えるために。
私は大丈夫だと告げて今日は疲れたので休みたいというと、
「そうか。ゆっくり休むといい。私は雑務がまだ残っている。先に寝ておいで」
と言い残し部屋を後にした。
ラスティは私の傍にずっといて一部始終を見ていた。
「国王様も心配してくれてるじゃない。多分大丈夫よ」
「有難う…リリアンはもう寝たのかしら」
「ええ。侍女長が寝かしつけてくれているわ」
「マリ先輩……」
「貴女ももう寝なさい。疲れたでしょ?」
「ええ……ベッドに横になるわ」
私はそう言ってソファから立ち上がりベッドに横になった。
ラスティは暫く私が寝付くまで傍に居てくれていたが、私が寝るのを確認すると部屋から出て行った。
私は心の中であの令嬢達に対して復讐をしたい、そんなことを思っていた。
馬鹿にされっぱなしで王妃として……絶対に許せない。
隣にはラスティが居てくれて色々な話をしてくれた。
気にしないで、何も貴女は悪くない、元気出して……。
色々な言葉を掛けてくれるたびに私は首を縦に振っていた。
そんな中、国王はパーティ―会場で客人達との交流を深めていた。
近衛隊長のルエが私が会場にいないことを不思議に思って部屋にやって来てその様子を教えてくれた。
私が居なくなっても国王は気にせずパーティーを主催した責任を果たしている…と。
「私はあの場で貴族の令嬢達に辱めにあったのです。それを気にしてくれない夫なんて……」
「それは違います、マリア様。国王は国王としての責務を果たしていらっしゃるのです。それに今日の主役は貴女。こんなところで不貞腐れていてはだめだと思います」
「貴女に、私の何が分かるのっ!」
「王妃様……」
ルエが言葉を失くした。
私の我儘なのだろうか。
あの場で笑顔を作りながら座っていることがそれほど大切な仕事なの?
ああ、王族なんてなるんじゃなかった。
何でアルバン様は私を襲って……。
「マリア。自分を責めてはだめよ」
「ラスティ……」
「マリアは昔からお人よしで優しい子だから、貴族の令嬢達のように肝が据わってないだけ。何も気にせず堂々としていればいいの。彼女達も分かっていると思うけれど、貴女が本気で怒りを露わにしたら勝てっこないんだから」
「私は王妃としてどうすれば……」
「まずは、元気な赤ちゃんを産むことよ。そのお腹にいる大切な命を守ること。それが貴女の今の大切な仕事なんだから」
ラスティはそう言ってルエを部屋から追い出した。
そして薄暗い部屋の中で私を優しく包み込むように抱きしめてくれた。
ルエには申し訳ないけれど、今の私にはあの場に戻ることが出来ない。
こうして籠ることで自分を守ることしか出来ないのだから。
パーティーは予定通り終焉を迎えそれぞれお城から姿を消した。
国王はそれらを見届けてから私の部屋にやってきた。
「大丈夫か?」
その一言だけ私に伝えるために。
私は大丈夫だと告げて今日は疲れたので休みたいというと、
「そうか。ゆっくり休むといい。私は雑務がまだ残っている。先に寝ておいで」
と言い残し部屋を後にした。
ラスティは私の傍にずっといて一部始終を見ていた。
「国王様も心配してくれてるじゃない。多分大丈夫よ」
「有難う…リリアンはもう寝たのかしら」
「ええ。侍女長が寝かしつけてくれているわ」
「マリ先輩……」
「貴女ももう寝なさい。疲れたでしょ?」
「ええ……ベッドに横になるわ」
私はそう言ってソファから立ち上がりベッドに横になった。
ラスティは暫く私が寝付くまで傍に居てくれていたが、私が寝るのを確認すると部屋から出て行った。
私は心の中であの令嬢達に対して復讐をしたい、そんなことを思っていた。
馬鹿にされっぱなしで王妃として……絶対に許せない。
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