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46 体調が良くなりました
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数日間、ずっと部屋に閉じこもって寝ていた成果もありすっかり体の具合も良くなった。
随分と周りの人たちに迷惑と心配をかけたことを申し訳なく思った。
久々にリリアンに会うことも出来たことが嬉しい。
「お母様。もう体調は大丈夫なのですか?」
「ええ。すっかり良くなりました」
「お腹の子は?」
「ええ。大丈夫ですよ。リリアン」
リリアンを連れて来てくれたラスティにも礼を述べると、
「そんな事、大したことではないわよ」
と笑って言ってくれた。
国王もあとからやって来て私が元気にソファに座っている姿を見るや喜んでいた。
正直、王太子……じゃなかった国王に会うのは苦手なのだ。
ベッドの中で考えていた彼との出会いの最悪な事を思い出してしまい、余計顔も直視できない。
そんな私の事なんて考えもせずアルバン国王は嬉しそうに笑っていた。
「マリアの体調復帰祝いをやらねばな」
「ええ……イイです。そんな事」
「ならぬ。こういことはしっかり国民にもアピールせねば」
国王はそう言って部屋を出て行った。
残された私とラスティ、それに可愛い我娘リリアンは互いの顔を見合わせて笑った。
微笑ましい時間だと感じだ。
ラスティは侍女長に報告に行くと言って部屋を出て行った。
リリアンもラスティに連れられて出て行ってしまった。
「ああ、残されたのは私とこの子だけね」
そんなことを呟いていると窓から鳥たちが歌っているかのような囀りが聞こえる。
私は窓の扉を開け、鳥たちの囀るい歌を聞きながら窓の景色を眺めていると部屋の扉のノックする音が聞こえた。
「はい」
「失礼します」
ドアを開けて中に入って来たのはあのマリ先輩だった。
ラスティの報告を聞きつけやって来たのだという。
「もう体の具合はよろしいので?」
「はい。すっかり良くなりました。先輩」
「もう、先輩、というのは止めてください。妃様になられたのですから」
「ラスティにも同じことを言われました」
「「ははは」」
お互い笑いながら昔の話を語り出した。
私はソファに座り、大きくなったお腹を支えながら。
マリ先輩は立ったまま美しい姿勢のまま、私の話を微笑みながら訊いていた。
「――それで、王太子とどのように会話すればいいのか分からないのです」
「王太子、ではなく、国王、様ですわ。マリア様も慣れないお方ですね」
「だって……いきなり王族の一員とか、妃とか、侍女だった私にはあり得ない事だらけで慣れません」
「そんな事では良い妃様になれませんよ」
むう……確かに私の周りには私を良しとしない連中も沢山いてそれらを国王が力でねじ伏せている状態だという事は知っていた。
「あの…クリスティ様は未だに私を恨んでいるでしょうね」
「ああ……でももうそれもだいぶ前の話でしょう?」
「未だにあの方とは面と向かってあったことはありません」
私が憎いと言っていたクリスティ様……彼女も又貴族の令嬢で侍女出身の私の事を嫌っている人物であった。
随分と周りの人たちに迷惑と心配をかけたことを申し訳なく思った。
久々にリリアンに会うことも出来たことが嬉しい。
「お母様。もう体調は大丈夫なのですか?」
「ええ。すっかり良くなりました」
「お腹の子は?」
「ええ。大丈夫ですよ。リリアン」
リリアンを連れて来てくれたラスティにも礼を述べると、
「そんな事、大したことではないわよ」
と笑って言ってくれた。
国王もあとからやって来て私が元気にソファに座っている姿を見るや喜んでいた。
正直、王太子……じゃなかった国王に会うのは苦手なのだ。
ベッドの中で考えていた彼との出会いの最悪な事を思い出してしまい、余計顔も直視できない。
そんな私の事なんて考えもせずアルバン国王は嬉しそうに笑っていた。
「マリアの体調復帰祝いをやらねばな」
「ええ……イイです。そんな事」
「ならぬ。こういことはしっかり国民にもアピールせねば」
国王はそう言って部屋を出て行った。
残された私とラスティ、それに可愛い我娘リリアンは互いの顔を見合わせて笑った。
微笑ましい時間だと感じだ。
ラスティは侍女長に報告に行くと言って部屋を出て行った。
リリアンもラスティに連れられて出て行ってしまった。
「ああ、残されたのは私とこの子だけね」
そんなことを呟いていると窓から鳥たちが歌っているかのような囀りが聞こえる。
私は窓の扉を開け、鳥たちの囀るい歌を聞きながら窓の景色を眺めていると部屋の扉のノックする音が聞こえた。
「はい」
「失礼します」
ドアを開けて中に入って来たのはあのマリ先輩だった。
ラスティの報告を聞きつけやって来たのだという。
「もう体の具合はよろしいので?」
「はい。すっかり良くなりました。先輩」
「もう、先輩、というのは止めてください。妃様になられたのですから」
「ラスティにも同じことを言われました」
「「ははは」」
お互い笑いながら昔の話を語り出した。
私はソファに座り、大きくなったお腹を支えながら。
マリ先輩は立ったまま美しい姿勢のまま、私の話を微笑みながら訊いていた。
「――それで、王太子とどのように会話すればいいのか分からないのです」
「王太子、ではなく、国王、様ですわ。マリア様も慣れないお方ですね」
「だって……いきなり王族の一員とか、妃とか、侍女だった私にはあり得ない事だらけで慣れません」
「そんな事では良い妃様になれませんよ」
むう……確かに私の周りには私を良しとしない連中も沢山いてそれらを国王が力でねじ伏せている状態だという事は知っていた。
「あの…クリスティ様は未だに私を恨んでいるでしょうね」
「ああ……でももうそれもだいぶ前の話でしょう?」
「未だにあの方とは面と向かってあったことはありません」
私が憎いと言っていたクリスティ様……彼女も又貴族の令嬢で侍女出身の私の事を嫌っている人物であった。
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