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43 体調不良で大変です。
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子供が授かったのは良かったのだが、体調不良を引き起こしていしまい寝込んでしまった。
侍女たちが慌てふためく中、私はベッドの中で横になることしかできなかった。
そんな私の事を心配してか、時間を見つけては私の様子を見に来る国王。
「大丈夫か?」
「ええ、今のところは」
「何かあれば直ぐ医師を呼ぶのだぞ」
「はい。ところでリリアンは何をしているのでしょうか」
「侍女に見て貰って居る。私もちょくちょく様子を見に行っているが、姫も其方の事を心配している様子だった」
国王はそう言って執務があると言い残し部屋を後にした。
私は天蓋付のベッドの上で仰向けになっている。
あまり眠れず暇を持て余していた。
少し気が楽になったので侍女を呼びお茶を用意してもらった。
侍女が直ぐにお茶の用意をしてくれたので私は上肢を起こしベッドから降りるとソファに座った。
「王妃様、お身体は大事ないでしょうか?」
「ええ。今日は楽だわ。それよりお茶を飲みたいのだけれど」
「ただ今ご用意いたします」
そう言って侍女が用意してくれたお茶を啜った。
久しぶりに飲むお茶が喉を潤す。
侍女と他愛ない話をしていると再び国王が部屋にやって来た。
「起きていてよいのか?」
「はい。大分体の具合も良くなったので。お茶を飲みたくなりました」
「そうか。私も一緒に良いか?」
「執務はよろしいので?」
「ああ。休憩も必要だからな。それに其方の事が心配で手が付けられん」
国王たるものそのような事でよいのですか?
と、言いたかったのだが止めておいた。
抑々私の体調不良が原因だと分かっているから。
それにお腹の子ことも心配なのだろう。
「そう言えば、医師はあとどれくらいでよくなると言っておった?」
そんなことを聞いたことが無かったことを話すと直ぐに訊くように言われた。
私は、はい、と答えた。
「そろそろ戻る。其方も横になっておるのだぞ」
「はい。お仕事頑張って下さい」
「ああ」
国王は笑顔を私に見せると部屋を後にした。
「国王様は本当に王妃様の事を心配されているのですね」
侍女がそう言いながらカップに口を付けた。
私を心配しているというより私のお腹の子供の事を心配しているに違いない。
そう思う私は本当に悪女だなと思ってしまった。
何故かって、国王の心配を素直に受け取っていなかったから。
「国王は私のお腹の子供の事を心配しているのよ」
「そんなことはありませんよ。ちょっとそれは酷過ぎませんか?」
この侍女は私が侍女の時に友達のように接してくれていた人。
私の立場が変わっても屈託のない話をしてほしいと頼んでいたのでそう言ってくれたのだ。
「そうよね。私の心が荒んでいるのだわ……」
「王妃様……そろそろ横になりませんと」
「ええ。ありがとう。貴女に色々お話をするとなんだかすっきりするわ」
「有難う御座います。マリア様」
侍女に手伝って貰い私は再びベッドの上に寝ころんだ。
天蓋付のベッドの上を見つめながら自分の心が穢れているのだと実感した。
侍女たちが慌てふためく中、私はベッドの中で横になることしかできなかった。
そんな私の事を心配してか、時間を見つけては私の様子を見に来る国王。
「大丈夫か?」
「ええ、今のところは」
「何かあれば直ぐ医師を呼ぶのだぞ」
「はい。ところでリリアンは何をしているのでしょうか」
「侍女に見て貰って居る。私もちょくちょく様子を見に行っているが、姫も其方の事を心配している様子だった」
国王はそう言って執務があると言い残し部屋を後にした。
私は天蓋付のベッドの上で仰向けになっている。
あまり眠れず暇を持て余していた。
少し気が楽になったので侍女を呼びお茶を用意してもらった。
侍女が直ぐにお茶の用意をしてくれたので私は上肢を起こしベッドから降りるとソファに座った。
「王妃様、お身体は大事ないでしょうか?」
「ええ。今日は楽だわ。それよりお茶を飲みたいのだけれど」
「ただ今ご用意いたします」
そう言って侍女が用意してくれたお茶を啜った。
久しぶりに飲むお茶が喉を潤す。
侍女と他愛ない話をしていると再び国王が部屋にやって来た。
「起きていてよいのか?」
「はい。大分体の具合も良くなったので。お茶を飲みたくなりました」
「そうか。私も一緒に良いか?」
「執務はよろしいので?」
「ああ。休憩も必要だからな。それに其方の事が心配で手が付けられん」
国王たるものそのような事でよいのですか?
と、言いたかったのだが止めておいた。
抑々私の体調不良が原因だと分かっているから。
それにお腹の子ことも心配なのだろう。
「そう言えば、医師はあとどれくらいでよくなると言っておった?」
そんなことを聞いたことが無かったことを話すと直ぐに訊くように言われた。
私は、はい、と答えた。
「そろそろ戻る。其方も横になっておるのだぞ」
「はい。お仕事頑張って下さい」
「ああ」
国王は笑顔を私に見せると部屋を後にした。
「国王様は本当に王妃様の事を心配されているのですね」
侍女がそう言いながらカップに口を付けた。
私を心配しているというより私のお腹の子供の事を心配しているに違いない。
そう思う私は本当に悪女だなと思ってしまった。
何故かって、国王の心配を素直に受け取っていなかったから。
「国王は私のお腹の子供の事を心配しているのよ」
「そんなことはありませんよ。ちょっとそれは酷過ぎませんか?」
この侍女は私が侍女の時に友達のように接してくれていた人。
私の立場が変わっても屈託のない話をしてほしいと頼んでいたのでそう言ってくれたのだ。
「そうよね。私の心が荒んでいるのだわ……」
「王妃様……そろそろ横になりませんと」
「ええ。ありがとう。貴女に色々お話をするとなんだかすっきりするわ」
「有難う御座います。マリア様」
侍女に手伝って貰い私は再びベッドの上に寝ころんだ。
天蓋付のベッドの上を見つめながら自分の心が穢れているのだと実感した。
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